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高音の発声手順(2024年)について

 歌のレッスンの続きの続きの続きです。ブッツィ=ペッチャ作曲の「Lorita/ロリータ」を歌いました。

 この曲は、歌いやすい上に、声が出やすいメロディになっているので、無意識で歌ってしまうと、あっという間に声が消耗してしまいます。ですから、歌い始めから、声の消耗を意識的に避けるように歌い始めます。

 それでも歌っていると、どんどん声は消耗していきます。曲の後半に入ると、高音ソ(G4)が連発してきますが、それらは何とかギリギリで歌えていますが、最後の最後に出てくる高音ラ(A4)はかすりもしません。撃沈です。

 ラを失敗してしまった理由は、色々と考えられます。

 まずは単純に疲れてしまった事や、声の消耗はあげられます。次に先の理由と重なりますが、曲の後半では、ほとんど腹筋が動かなくなっていた事も失敗の理由にあげられます。最後の理由としては、感情が曲に飲み込まれてしまい、冷静さを失っていたこともあげられます。

 そういう色々な要因が重なって、結果として、高音ラを失敗してしまったわけです。

 では、なぜ最初のレッスンではラが歌えたのか? 不思議ですが…今思うと、あの時は仕事がお休みの日にレッスンだったので、カラダが元気で疲れていなかった事もあり、力技でラを歌ってしまったのだと思います。その後のレッスンでは、仕事終わりの疲れた状態で歌ったので、力技が不発だったのです。

 そもそせ、高音ラを力技に頼るのがダメなんです。きちんと手順通りに準備をして発声すれば…出せないはずはないのです。

 通しで歌った時は失敗したものの、部分で取り出して、きちんと心構えを整えて、しっかり手順通りに歌えば…歌えるんです。

確認した手順
 1)フレーズ手前の休符はブレイクポイントだから、ここでしっかり音楽を止めて、仕切り直す事。息を整え、ノドをしっかり下げる事。

 2)高音ラに行く手前のフレーズは、音符一つ一つにゆっくりと発声しテヌートを掛ける事。もちろん、音符一つ一つでいちいち響きを上にしていく作業を忘れずに。

 3)息は手前のフレーズから続けて、流れの中で高音ラを発声する事。その際、声帯を引き下げてノドを開けていく事に集中する事。決してノドに力を入れて声帯を固くしてはいけない。

 と、まあこんな手順で歌えば、高音ラは発声できるのです。そういう意味では、高音ラは「常用音域」の音ではなく「条件付き発声可能音域」の音なのです。ううむ。

 ドイツリートは新曲になりましたが、こちらの「Lorita/ロリータ」は、まだまだ発声教材として歌っていく事になりました。

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