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私は歌手としては、音域が狭いんだと思う

 と言うのも、ネットを見ていると、音域自慢みたいな記事をたびたび目にします。まあ、わざわざネットに書くくらいだから、かなりの自慢のようですし、それが事実なら(って、ウソだとは思ってませんよ)かなり広い音域なんだなあと思うわけです。

 皆さん、3オクターブ程度の音域を持ってらっしゃるようで、ほんと、うらやましいです。特に男声は、私なんかよりも、高い音も低い音も出る方も大勢いて、実にうらやましいです。

 そんな私の最近の音域は…というと、

 A2~G4 ぐらいかな? ト音記号の五線譜で言えば“五線譜の下にはみでるラから、上にはみでるソまで”と言った感じです。もちろん、テノールの感覚ですから、実音よりも1オクターブ低いです。大した事ないでしょ? 無論、テノールですから、高音は、頑張れば、もうちょっと出るかも…。G#4とかA4とかね。でもまだまだ安定しないし、それより高いB♭4とかになると“夢のまた夢”って感じです。

 低音は…そもそも頑張らないので、かなり頑張っても…G2が限界でしょう。一度、シューベルトの「Der Tod und das Maedchen/死と乙女」をレッスンでチャレンジした時に、D2なんていう低音に挑みましたが、とても人前で聞かせられるような声ではありませんでした。チューナーで確認すれば、ぎりぎり「出たかも…」って感じでしょうが、人の耳では「とても出たとは言えない」レベルで、私的にも、個人的には「なんとか出せたような気がする」程度です。つまり、自己満足レベルでしか発声できません。

 まあ、テノールだもん、D2が出なくても、全然平気だよ。

 以前、そんな話を妻にしたら「音域狭いね」と言い切られました。はい、そうなんです。私は音域が狭いんです。音域だけで考えたら、テノールと言うよりもバリトンだよね。でも、バリトンを名乗れるほど、美しい声は持ち合わせていませんし、バリトンほど声は重く無いし、低音も十分に出ませんので、やっぱり私はテノールなんだと思います。高音の出ない、残念なテノールだね。いわゆる“バリノール”とか“テノリトン”ってヤツかもしれません。

 音域は狭いけれど、その音域内から、どの音もスムーズに発声できると思ってます。その部分だけは、ちょっぴり自慢げになります。

 とは言え、この音域では、オペラアリアや、ミュージカルのソングを歌うには、ちょっと物足りないんです。歌曲を歌うなら…まあ十分なんだけれど、私自身が歌曲だけでは満足できないのだから、厄介なんだな。

 となると、音域を広げる事を考えないといけません。低音はともかく、高音は、ある程度までは、筋力で出せるのだから、筋肉を鍛え上げて、オペラが歌える程度の筋力を身につけるべきなのだろうけれど…もう、お年なんだよね。

 歌を始めるのが遅かった…かな? もっと若いうちなら、筋力もついたろうし、神経だってつながったと思うのだけれど、この年になると、訓練して出来るようになる事よりも、老化でどんどん出来なくなる事の方が多いような気がするんだよね。そういう事では、残念なフェーズにいるような気がします。

 とは言え、これからの事を考えれば「今日が一番若い日」なのだから、目標を立てたなら、そこをめざして頑張っていくしかないのです。

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