昨日は第九を歌ってきましたが…その話は、明日から連続でアップしていきますので、今日はフルートのレッスンの話をアップします。
今回のフルートのレッスンは、先週に引き続きセッション・レッスンでした。とっても楽しかったです。
レッスンの前に、先生がヒューバート・ロウズと会った時の話を聞きました。色々な裏話を教えていただきましたが、結論は、とにかく“タンギング命”なんだそうです。舌の筋トレをしないとねえ…という話に落ち着きました。ペッペッペッ~。
最初の曲は、先週の続きで「ワン・ラブ(One Love)」です。この曲は、カーペンターズのアルバムの中に入っている、地味~な曲です。はっきり言って、アルバムの埋め草。そんな曲がなぜ、スタンダード曲を集めた楽譜集に入っているのかは不明(笑)。
とにかく、先生はピアノで私がフルートという組み合わせで演奏。1番は素直にテーマを演奏し、2番はフェイクを入れつつ、アドリブまがいの事もちょっとやりつつ…というスタイルで演奏しました。とにかく、フェイクにしても、アドリブにしても、場数を踏まないと上手になりませんからね。場数です、場数。どんどんフェイクをかまし、アドリブをでっちあげる練習ですよ。でも、相手がピアノだと、リズムとコードは常に鳴っているので、結構乱暴な事をしても、案外まとまるものですね。2回演奏しました。
次は「雨の日と月曜日は(Rainy Days And Mondays)」。言わずと知れた、カーペンターズの大ヒットナンバーです。これも、先生はピアノで私がフルート。1番と2番は素直にテーマを演奏し、3番はフェイクとアドリブ。転調してコーダに入るところからは、また素直にテーマを演奏し、最後の最後はアドリブで決めるという構成で行きました。これも2回演奏しました。
3曲目は「メイビー・イッツ・ユー(Maybe It’s You)」。これもカーペンターズのアルバムの中の埋め草的な曲。だけど、なかなかいい曲なんですよ。ピアノとフルートで1番はテーマ、2番はフェイク&アドリブで2回合わせたところで「フルート同士でも合わせてみましょう」という事になり、フルート2本でも合わせてみました。
ピアノと合わせるのは、常にコードとリズムが鳴っているから良いのだけれど、フルート同士となる、お互いのメロディーを絡めて音楽を作っていくので、結構難しいです。1番は先生が伴奏で私がメロディ、2番は役割を交代して吹いてみました。いやあ、フルート同士だと、ちょっとでも気を抜くと、あっと言う間に迷子になりますね。やっぱり難しいです。
この曲では、新しいフルートでの伴奏パターンを習いました。ま、四分音符を基礎に置いたアルペジオですが…。そうそう、Gmaj7の肝はF#なので、アルペジオで演奏する時は、かならずF#を吹かないといけないとも習いました。そりゃあ、そうだよね。わざわざ基本コードに載っかっているオマケの音なんだから、これを吹かなきゃ、そのコードを吹いた事にはならないもんね。ギターの時は、バッキングでは音が濁るので、そのオマケ音はわざと落として演奏したりするけれど、フルートでは逆に積極的に吹いていこうって事です。
4曲目は、名曲「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin’ on My Head)」です。映画「明日に向かって撃て」の主題歌というか、もうすでにスタンダードナンバーですよね。これはバカラックのメロディです。
ハネるハネる…、速くてハネるけれど、ノリノリの曲です。これはピアノとフルートで2回合わせました。やっぱりバカラックはコード進行も独得で、アドリブをかましているうちに迷子になって、しばらく戻れなくなりました(汗)。
今回のレッスンはノリノリだったので、5曲目に入りました。「私の青い空(My Blue Heaven)」です。私にとっては、エノケンと言うと、この曲なんだなー。
この曲もピアノとフルートで合わせたのだけれど、すぐにダメが出ました。私のフルートのリズムが重いというのです。どうも、イメージがエノケンの歌なので、前ノリでフルート吹いちゃうのですが、後ノリで吹かないと、かっこよくないですと言うのです。そりゃ、そうだね。
リズムを取り直して、再挑戦。なかなかどうして、エノケンの刷り込みは頑固ですね。なかなか後ノリにしづらかったですが、結局、後にノリノリにしました。
いやあ、ほんと、今回のレッスンは、勉強しているんだか、遊んでるんだか、分からないくらい楽しかったです。ノリノリで演奏できました。とても良い演奏もありました。残念な事に、録音機を持っていくのを忘れちゃったんですよ。ああ、失敗したなあ。きちんと録音できていれば、きっとアップできる曲も結構あったと思うんですよ。それくらい、今回のセッションレッスンは、自分で言うのもなんだけれど、良かったです。
先生も「発表会以来、成長していますね」とおっしゃってくれました。特に、以前よりも指が動いているのが良いそうです。ポップスの演奏では、音の美しさよりも、リズムにノる事と、小技をいっぱい使った演奏が大切。小技を使うには、とにかく指が動かないと、何も使えません。できる範囲でフェイクをたくさん入れていきましたが、そう言えば、以前はフェイクを入れたいと思っても指が動かなくて、何もできなかったのに、下手くそでドンくさいフェイクだけれど、少しずつできるようになってきたのは、やっぱり上達しているんだろうね。
先生は「毎日のクロマチックの練習が、少しずつ効果を上げているみたいですね」とおっしゃってました。そうか、クロマチックを毎日やっていると、少しずつ指が動くようになるんだなあ…頑張ろう。
コメント
おはようです。
「My Blue Heaven」、バンドで演奏しました。良い曲です。ビック・バンドとピアノ&フルートだとノリが違いますけど!(笑)
フェイク&アドリブもバンバンですな。!(ニヤリ)
フレーズを沢山覚えてくださいね。
今度、「ホワイト・クリスマス」の曲を4章節だけ持ち替えでフルートで吹くんですけど分散和音(16分音符)でテンポが早いときてる。で、暗譜OKですが!イマイチ乗り切れません。(泣)
デハデハ!
>はっチャンさん
あの手の曲は、確かにビッグ・バンドでやるとカッコいいかもしれないですね。トロンボーンとかクラリネットのレトロな音色(失礼)がメロディに合いそうだし。
>フレーズを沢山覚えてくださいね。
そうそう、結局、アドリブって、そういう事なのかな?って、ちょっぴり思うようになりました。基本のフレーズを体内に蓄えておき、それを曲のリズムと調性に合わせた上で、その時の気持ちで吹き飛ばすみたいな? やはり、ある程度の修行が必要なようです。
それにしても「ホワイト・クリスマス」を4小節だけ持ち替えとは…忙しいですね。練習あるのみです、ガンバ。
7でRootの1度下(M2)、
maj7でRootの半音下(m2)ですからね。
maj7だとクロマチックやってる甲斐があるってものです。
ヒューバート・ロウズと面識あるのですね、先生は。
ロウズのタンギングは、本当にすごいですからね。
今日は、大人しめに。
>ひょっとこさん
>ロウズのタンギングは、本当にすごいですからね。
やっぱりすごいんですか? ウチの先生も「すごい」と言ってましたけど、録音を聞いているだけだと、私レベルではちっとも分かりません。そこを耳で聞き分けられないうちは、タンギングの事は語れないのでしょうね。ちなみに私は、今のころ、タンギングは全然気を使ってません。せいぜい、タンギングの有無に注意するくらい?
そのすごいロウズのタンギングが、どれくらいすごいのかが、分かるようになりたいです、まずはそこから。
ヒューバート・ロウズはピッコロもすっごくないですか?
すとんさん、ピッコロへのイメージが変わるかもしれないですよ。
タンギングは舌が何枚あるんだ?って感じですね。
古いけど高橋名人か(あれは指ですね)みたいな。
スケールのお勉強って、どんな感じにしておられるんでしょうか?
やっぱり場数ですよね。
コード(CとかじゃなくてIとかIVとかそっちの記号)や、五線紙をながめつつ、アイオニアンだの何だのと考えてても駄目ですよね。
いろいろ聴いてるとできそうな気がしてくるんだけど、やっぱり大きな壁を感じます。
こんばんにゃ、
第九、お疲れさまでした!!
これでやっとすとんさんの喉にも休息の日々が来るとか来ないとか・・・・?
録音器(ICレコーダー?)忘れたのは残念でした。
ところでツイッタ見てたらiphon を アイポン(わざとヨ)と書いてる人がいて、笑いました。
…eyephonは見たけど。
じゃ
♪コン シュー モ ハリ キッ テ イ コー (くろまちっくで)
ではでは(笑)
>夜希さん
私はロウズは好きだけれど、そんなに詳しくないのよ。だから、ロウズのピッコロと聞いても、全然チンプンカンプンです。だって、私が持っているロウズのアルバムって、お決まりの「The Best Of Hubert Laws」と、マッコイ・ターナーとやった「Fly With The Wind」と、ビル・エヴァンスとやった「Symbiosis」くらいだよ。ま、その程度なので、オタクな深い話はまだまだできない私です(えっへん!)。
スケールの勉強と言っても、私がやっているのは、まだまだ、お笑いだよ。何しろ「体に叩き込む」という勉強ですから。まずは、それぞれの調で、意識せずにドレミを吹ける事(ここのレベルですでにつまずいてます:汗)。あとは、それをいかにコード(CとかDとかの方ね)にはめていくかって感じです。
何しろ、理屈抜きで、曲をさらいながら、ちびっとずつ教わっているので、全然体系的に学んでいません(笑)。
私のイメージ的には、縦軸にスケールがあって、横軸に時間が流れていて、そこにポイントとしてコードの構成音があって、私はそのコードの構成音を順番につないでいくって感じでやってます。もちろん、メインのメロディーを聞きながら、その日の気分に応じて、どのポイントを選ぶかは、神のみぞ知るって感じです。それで、そのポイントとポイントをつなぐ時に、私はスケール内の音を使って、下手くそなりにゆっくりとつないでいますが、それをスケールの音ではなく、クロマチックで素早くつないでいくようにと教わっている最中なんですよ。確かに、スケールの音でモッサリつないでいくよりも、クロマチックでピャピャピャーってつないで行った方がカッコいいのはもちろんなので、ちょっと頑張ってます。
とりあえず、コードネームを見ると、たいていのコードは、すぐに頭の中で五線譜に展開できる人なので、こんなやり方でも、ひとまずの形(ダサい事が多いけれど)になるんですね。
>YOSHIEさん
はい、第九がんばりましたよ。明日からレポートをアップしますから、お楽しみにね。
>これでやっとすとんさんの喉にも休息の日々が来るとか来ないとか…?
ふふふ…、実はもうすでに、次の企画が動いているとか動いていないとか。
アイボンか…加護ちゃんだね。相方はもうお母さんタレントとして成功しちゃったけれど、彼女にはなかなか良い居場所が見つからないね。かつて、ミニモニが好きだった私としては、ちょっと残念なアイボンでした。
とりあえず、参照してください。
(要 多少の英語と心意気)
Nina Perlove – flute articulation/double tonguing part 1 YOUTUBE SYMPHONY
http://www.youtube.com/watch?v=9s3l_zBrJT0&feature=channel
Nina Perlove – flute articulation/double tonguing part 2
http://www.youtube.com/watch?v=i3X_xI2Rto0&feature=channel
Nina Perlove on Articulation part 3
http://www.youtube.com/watch?v=c7bA4ibn4OM&NR=1
Nina Perlove – flute articulation/double tonguing part 4
http://www.youtube.com/watch?v=8lqNKopV4B8&NR=1
Nina Perlove Flute Lesson: Articulation PART 5
http://www.youtube.com/watch?v=s8fdUhAixxQ&feature=channel
Nina Perlove, flute: MASTER OF BEATBOX!
http://www.youtube.com/watch?v=T-YEotVYReI&feature=channel
J.S.Bach-Beatbox Flute-Greg Pattillo
http://www.youtube.com/watch?v=bbgyZ76wR2s&NR=1
JS Bach – Jethro Tull – PROJECT Trio- “Bouree”
http://www.youtube.com/watch?v=RMxobGPj4V8&feature=channel
>ひょっとこさん
とりあえず、私なりに見ました。英語は大雑把に問題ないですが、フルート・リテラシーに問題大有りな私です(笑)。
私なりに分かった事は、タンギングをマスターすると、ここまでできるという事と、ここまでやれると、すっごくカッコいいという事。だけど、そこに行くまでは、とんでもなく、大変で山のように練習しないといけない事…かな。
でも、全然分からなかった時よりも、山の高さと大きさが分かっただけでも、感謝です。ありがとうございました。
それにしても、Greg Pattilloのバッハっは、かっこいいなあ。 PROJECT Trioのブーレーは元の演奏が大好きだから、手放しでうっとりだけど。
とにかくTKTKから始めてみるかな。
でも、これだけ上手な人でも、銀色のフルートを使っているだなあ…。日本人だったら、絶対に金色のフルートを使っていそう。