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最後の音合せに行ってきました その1

 我々は、音楽に限らず、舞台公演と言うものを客の立場で(特に私などは)よく見に行くわけです。まあ、お客であっても、その日を楽しみにして、他の用事を入れないように心がけていくし、交通費や、時には前泊して宿泊費をかけて、その舞台公演を見に行くわけですが…演じる方も、当日本番に向けて、客には分からないところで、あれこれ準備をしていくわけです。

 たかが、素人の声楽発表会を、いっぱしの舞台公演として語るのは、おこがましい事ですし、本格的にやっている方々に失礼は承知の上で語りますと、たかが素人の発表会でも、当日までの準備は、これはこれで結構大変です。

 それぞれのレッスンや自宅練習で個人的な練習を重ねた上に、全体的な音楽稽古を2回、ピアニストさんも加えて、音合せと称した練習を2回。これに当日の午前中の練習(と言うか確認作業)。たったこれだけの準備ですが、大変は大変でした。でも、全然、不足です。もっとみっちり練習をすれば、完成度も多少は上がるでしょうが…皆さん、本業を抱えたうえでも趣味活動ですから、おそらくこれが限界いっぱい。よくやってきたと、自分のことながら誉めちゃうほどです。

 という訳で、最後の音合せをしてきました。

 やっと、ボエームの出演者全員、揃いました。そこで、最初から最後まで通しでやってみる事にしました。

 第1幕は、芝居なしの楽譜ガン見の演奏会形式ですから、注意するのは、音楽的な部分だけです…とは言え、その音楽がややこしいのですが…ね。本番も近づいてきたとは言え、まあ色々ありました。色々あったけれど、それもまた面白いです。舞台はナマモノですからね、何が飛び出し来るか分からないわけで、そんな感じで楽しかったですよ。たぶん、これに演技を付けたら、すごくすごく面白くなるだろうけれど…まあ、それはまたいつかのお楽しみに取っておきましょう。

 第2幕はカット。第3幕と第4幕の前半は、客として見学。いやあ、良いですよ。

 ミミを歌う人は、4人いるのですが、第1幕と第4幕は一人のミミで通しますが、第3幕のミミは2人いて、第3幕の音楽が続いている最中にヒョッと入れ替わります。こんな事って、普通の公演ではありえませんから、そこを見るだけでも楽しいかも(笑)。他の歌手で言えば、ロドルフォとマルチェッロとムゼッタも二人いて、ロドルフォは第1幕の前半と第4幕の後半を歌う人(私ね)と、もう一人は第1幕の後半と第3幕と第4幕の前半を歌います。マルチェッロは、第1幕と第4幕を歌う人と、第3幕を歌う人がいます。ムゼッタは、第3幕を歌う人と第4幕を歌う人がいます。同じ役なのに、幕や場面で演ずる人が違うなんて、小学校の劇みたいで、興味深いでしょ?

 で、第4幕の後半について、やっと全員が揃ったので、演技しながら歌ってみました。

 まずはミミとの二重唱では、枕元にひざまずくのではなく、ベットサイドにイスを置いて、そこに座って対面で歌う事にしました。その方が演技しやすいからです。色々考えて、クフィエッタ(フランス式婦人帽)ではなくスカーフを付けてあげる事にしました。細かいベッドの向きやイスの置き方などは、当日の舞台の様子を見ながら、考える事にしました。

 その他、一応、演技プランは前回の音合せで、大雑把な動きを覚えましたが、実際に歌いながら、動いてみると、分からない事や、行けると思っていた事ができなかったり、出を間違えたり、落としたり、ハケ忘れたり…と、やはりあれこれ確認やら微調整やらは必要となってきます。

 で、最後はカーテンコールの練習。いやあ、たかがカーテンコールですが、されどカーテンコールです。我々素人はカーテンコールなんて、やったことないですからね。こんな事でも練習が必要なのです。

 そんな感じで、おかしい所があっても、止めないで、ひとまず全部を通した結果、ほぼ75分かかる事が分かりました。ハイライトで75分というのは、まあ良い感じではないでしょうか。ちなみにボエームは、普通に演じると、休憩無しで120分なんですよ。

 ここでひとまず休憩にする事にしました。なんだかんだ言って、約1時間の舞台は(たとえ休んでいられる時間があるとは言え)疲れるものです。

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