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発表会まであとわずか

 声楽のレッスンの続きです。チレア作曲「E’la solita storia/ありふれた話(フェデリコの嘆き)」の練習に入りました。

 せっかく、上アゴを開ける練習をしたので、本番直前ではありますが、フェデリコにも上アゴを開いて歌うテクを加える事にしました。全体的には、まあOKです。

 この歌の最高音は高いAなのですが、この高いAは、レッスンではうまく歌えません。自宅練習では何とかなっているのですが、自宅で歌えても、レッスンで歌えないなら、本番では使えません。ダメじゃん。なぜそうなるかを考えてみたところ、やっぱりメンタルが原因なんでしょうね。

 自宅ではリラックスをしています。一方、レッスンでは先生の前ですから緊張していますし、カッコつけている事もあるわけだし、体面を取り繕っている事だってあるわけで、それで「そろそろAが来るぞ!」と思うと、うまくやってやろうと気持ちが作用して、無意識にカラダに力が入ってしまって、それでダメになってしまうようです。リラックスできれば、高いAなんて難しくない音なのですが、無意識に緊張しているようなので、なかなか難しいです。

 リラックスが出来ないなら、テクニックで何とかしましょうってわけで、高いAを含むフレーズでは“1音1音、上アゴを開き直して歌う”というテクを使うことにしました。このテクを歌うルーチン作業に入れる事で大きな失敗を回避しようというわけです。

 ただ、上アゴを開けるテクを使うと、音程のコントロールが途端に難しくなるのが欠点です。まあ、私が腹筋を使って歌うのに慣れていないだけ…なんですが、腹筋って、使わないと音がぶら下がりますが、使い過ぎると音がうわずります。もちろん、上アゴだけを開いて歌うと、声がヘナヘナになるので、適当に下アゴも開いて歌うのだけれど、そのバランスが難しいです。下を開き過ぎちゃうと、高音が難しくなるしね。いやはや、なんとも。

 次はボエームの第4幕です。懸案の“Ah! Mimi, mia bella Mimi”の箇所の練習をしました。この箇所は、前半の“Ah! Mimi”の最高音が高いA、後半の“mia bella Mimi”に高いBがあります。で、いつも高いBを失敗してしまいます。この高いBは、自宅で練習していても、成功率は3割程度で、今の私にはかなり難しいフレーズなのです。

 で、高いBを失敗する時は、必ずその前の高いAが良くないので、まずは前半にある高いAをキレイに出すことを目標とし、そこから後半の高いBへつなげていく練習をしました。

 前半部の高いAは、長い休憩の後にいきなり歌い出す音なので(そういう状況だと)プロでも厳しい音なのですが、そんな事にグチを言っても仕方ありません。対処法は『腹圧を高めて、なるだけノドを楽にする』という方法を取ることにしました。高いAなら、腹圧が弱めでも、私の場合(誉められた事ではないけれど)ノドの力で発声できてしまうのですが、それをやると音色が悪くなる上に、次の高いBは出せなくなるので、ノド声を排除して、なるべく楽に高いAを出すように心がけるようにしました。

 で、高いAを無事にクリアした後は、いよいよ難しい高いBに行くのですが、ここはやはりポルタメントで高音に登っていきたいです。で、ポルタメントで登りやすい声を発声するために、高いAと高いBのつなぎの部分では、声を鼻に集める事にしました。鼻に集めた声を、一気に高いBに持っていく事にしました。声を鼻に集めると、声が多少くぐもってしまうのだけれど、実にポルタメントで上には持っていきやすくなります。持っていきやすくなりすぎて、うっかりすると、高いBを飛び越えて、声がとんでもない所にすっ飛んでいってしまいます。音程コントロールが難しいです。このコントロールは腹圧でするんですね。ああ、大変だあ。

 で、一度休憩して、妻のレッスンを見学して、再びボエームの4幕です。案の定、“Ah! Mimi, mia bella Mimi”の部分は失敗しました(ダメじゃん)。二重唱の部分は、自分だけが歌えてもダメで、いかに愛をこめて、フレーズを相手に繋いでいくか…という演劇的な注意も受けました。そう、オペラって歌であるけれど、演劇でもあるんだよね。

 さて、次は本番直前の音合せになります。頑張ろうっと。

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