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上を開けていこう!

 さて、本日の私は、横浜の関内ホールで行われる声楽発表会に出演いたします。ぜひ応援くださいませ。発表会の記事に関しましては、いずれ(笑)書きますので、それまでお待ちくださいませ。

 発表会の直前に、レッスンやら音合せやらがありましたので、まずはそちらの話から書いていきたいと思います。

 まずは、声楽のレッスンの話から。

 で、今回からレッスン場所が変わりました。場所と言っても、建物は一緒で、部屋が変わりました。入門当時の部屋に戻ったわけです。

 元々、私たちが習っている湘南のお教室では、グランドピアノを使ってレッスンをしていたのですが、横浜のお教室が整備され、グランドピアノをそちらに移動する事になったので、湘南のお教室はアップライトピアノに変わりました。それに伴って、レッスン部屋も一回り小さな部屋(とは言え、たぶん六畳程度はあります。洋間ですからはっきり分からないのですが)に移動しました。それでここ数年は、そちらの部屋でレッスンを受けていたわけです。

 で、今回、東京のお教室から、改めてグランドピアノをこちらに運んでくる事になったので、グランドでのレッスンが再会し、部屋も元の部屋に戻ったわけです。こちらの部屋は広い(横浜教室と同じくらいの広さ…だから二十畳程度かな?)ので、歌いやすいです。

 やっぱり声楽のレッスンは、ある程度の広さがあった方が、色々とうれしいと思います。

 私自身は、広さをあまり意識しない人ですが、妻は部屋の広さなりの声しか出さない人なので、以前のレッスン室では、蚊の鳴くような小さな声でしか歌わなかったのですが、こちらに移動したら、声が出るようになりました。現金なものです。

 まあ、私も意識はしないと言いましたが、やはり広い方が歌いやすいです。それとレッスンも、アップライトだと、先生の背中に向かって歌う形になりますが、グランドだと対面で歌うので、先生もレッスンしやすいと思います。ピアノも、アップライトとグランドでは鳴りが違うので、ピアノに負けないようにと思うと、自然と声も出ます。それと、妻のレッスンを待っている時のソファも広々とゆったりしていて、好きです。

 さて、レッスンです。まずは発声練習からです。今回の発声練習は、上アゴを開けて歌う練習をしました。

 シャフトのアニメじゃないですが、アタマを後ろに倒して強制的に上アゴを開くのは、あくまでも“必殺技”なわけでして、普段からきちんと上あごを開いて歌えるようにする必要はあります。

 “アゴを開く”って、実は大変なんですよ。我々の日常生活では、クチは開けても、アゴを開くことって、あまりありませんからね。しゃべるにしても、食べるにしても、必要最低限程度にクチを開くだけです。クチを大きく開いていくと、あるところでカクっとアゴの骨が動いて、さらに大きくクチが開きますが、この状態が“アゴを開く”という状態です。

 私たちは普段、ここまでクチを大きく開くことはありませんから、アゴの骨が動かなくなっている人もいますし、動く時に痛みや違和感を感じる人もいます。かく言う私も、Y先生のところに入門した当時は、アゴを開くと、違和感と、時折軽い痛みと多少の発熱を感じたものです。そこから始めて、毎日少しずつ練習をして、痛みも違和感も発熱もなく、スッとアゴの骨が開いて、アゴを開けるようになったわけです。

 アゴには、上アゴと下アゴの2つがあるわけで、普通の人は、アゴと言えば下アゴをイメージし、下アゴをメインに動かします。最初は、アゴの骨の付け根を支点に扇型に開くのが精一杯ですが、やがてアゴの骨を閉じた状態から、ストンと全体的に落とすように開けられるようにするわけです。今の私は、ここまでをマスターした感じです。

 下アゴを開いていくと、声は太く重くなっていきます。ノドに力を入れやすくなるので、うっかりするとノド声になるので、注意が必要です。

 一方、普通の生活の中では、人は上アゴを開くという行為は、まずしません。だいたい、あの部位が上アゴであるという感覚がないんじゃないかな? あの部分は、普通“上アゴ”とは呼ばずに“顔”って呼ぶからね。

 でも「上アゴを開ける」であっても「顔を上に向ける」ではないんですね。「顔を上に向け」てしまうと、下アゴも一緒に動いてしまうでしょ? 「上アゴを開ける」と言った場合は“(下アゴは動かさずに)上アゴ(だけ)を開ける”という意味ですからね。これはかなり意図的に行わないと出来ない行動です。それゆえに、練習して習得する必要があるのです。

 結構難しいですよ。目線だけ上がっても、上アゴが動かなければダメです。きちんと上アゴだけを開けるのです。

 上アゴは開けても、ノドには力が入りづらいので、ノド声にはなりづらいのですが、ノドの力が使えない分、しっかり腹筋で声を支えないと、ヘナヘナな声になってしまいます。また、上アゴの開け具合と腹筋による息の支え具合で音程は簡単に変わってしまうので、慣れないうちは音程を取るのに苦労するようです。その代わり、高音はかなり出るようになります。

 アゴをどう開けていくか…は、テノールにとっての必須テクニックのようです。十分に研究して、きちんと身につけていきましょう。

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コメント

  1. まきりん より:

    いよいよ今日ですね。
    このコメントを見るのは帰宅後でしょうか。
    楽しんで、歌ってきてください[E:note]
    日記、歌のアップ楽しみにしていますね〜

  2. すとん より:

    まきりんさん

     帰ってきました。色々ありました。詳しくは、そのうち…。

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