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欲が出てきた…

 最近、フルートを吹いていて、ちょっと満足できなくなってきた。別にアゲハに不満はない。これはこれでかなり良い音を出していると思う。何しろ「目指せ! エミリー・バイノン!」なんだから、そっちの方向で、かなりがんばっていると思う。

 で、エミリー・バイノンを目指しながらも、もっと違う音色、ぶっちゃけて言えば、笛先生の音色で吹きたい時も結構ある。でもね、あの音色をアルタスで出すのは…無理ちゃう? パウエルのジャズ向きの甘い音色…ううむ、アルタスのパキーンとした音色とかとは、かなり方向が違うよねえ…。

 まあ、フルートなんざ、そうそう買い換えるとか、買い足すとかはできないし、現実問題、アゲハのローンだって、まだまだあるわけだから、しばらくはアゲハで頑張るんだけれど、アゲハであの甘くて優しい音色は出るのだろうか? 全く同じ音色でなくても、パキーンとした音ではなく、フワユルな音色が欲しいです。

 どうすればフワユルな音をアゲハから出せるのでしょうか? 試行錯誤の日々です。フルートの音色に、欲が出てきた、最近の私です。

 諸般の事情で、フルートの構えを外吹きから内吹きに変えた私ですが、内吹きだと外吹きと比べ、容易に濃いめの良い音っぽい音が出るのですが、音色のバリエーションがだいぶ減ってしまうような気がします。外吹きだと、色々な音が出そうな気がしますが、逆にこれと言った音を出すのが難しいかな?って気がします。ま、いづれも一長一短って感じでしょうか。

 それとタンギングを変えるだけでも、だいぶ音の印象が変わるような気がします。あと、どれだけ少ない量の息で楽器を鳴らせるか(これはたぶんテクニックの問題のような気がします)、この息の必要量でもだいぶ音色の印象が違う気がします。他にもフルートの音色を左右する要因ってたくさんあるでしょうね。そういうものを総動員して、自分の願う音色を瞬時に選択して発音できるようになれれば、曲を吹いてても楽しいでしょうね。

 理想は、アゲハから、パキーンとした音、フワユルな音の両方が出れば、バッチグーなんすよ。

 フルートの音色のパレットを増やしたい私でした。もちろん、増やすだけでなく、自由に使えるようになりたいですし。

コメント

  1. 小夜子 より:

    >アゲハから、パキーンとした音、フワユルな音の両方が出れば、バッチグー…
    わかる!わかりますぅ~。私も桜子がスッキリサッパリパキーン!系なので(^^)
    普段はそれで支障ないのですが、曲によっては「トロッと甘くてホンワカ系の音が出ればなぁ~」と思う事がよくあります。
    でも。私の場合まだ普通に吹くことも出来ていないので、まずは全ての音をキチンと出せるようにならないとなぁ。。。

  2. すとん より:

    >小夜子さん

     私も内吹きに変えたばかりで、まだキチンと音を出せるわけではないですよ。

     音色の使い分け、ちゃんとできるようになりたいですね。特に、美しい音のパターンをいくつか持っていられるといいですね。「色の白いは七難隠す…」ではありませんが、楽器の場合は「色の美しいは七難隠し」ますからね。美音って大切です。

     フルートを達者に自由闊達に吹けるようにもなりたいのですが、それよりも私は美しい音色で吹けるようになりたいな~って思ってます。現状は、まだまだですがね。

  3. 橘深雪 より:

    欲が出てきて当たり前ですよ
    地道にすとんさんにピッタリの音をアゲハちゃんで探して下さい
    私も頑張って探さなくちゃ♪

  4. すとん より:

    >橘さん

     おっしゃる通り、こうやって試行錯誤を繰り返している内に、アゲハは代替不可能な私のパートナーになっていくんだろうなあ…と思ってます。うれしいような、寂しいような。

     うれしいのは…分かると思いますが、寂しいのは…これでフルートの買い換えはなくなっちゃうのかな?って予感が寂しいです。

     フルートって高いじゃないですか? だから、次のフルートを買い換えるとなると、今よりもずっと素晴らしいフルートか、比較にならないほどの付加価値がついていないと、買い換えられないでしょ。アゲハが私にとってバッチリになっちゃったら、よほどの付加価値の付いたフルートでなければ、買い換え対象にならないわけで、ちょっとだけコレクター気質のある私にとって、それは寂しいことなんですよ。

     それに、よほどの付加価値って考えると、次はゴールド? キャー、買えるわけないじゃん。やっぱり、アゲハが最後のフルートになっちゃうよ。ああ、寂しい(笑)。

  5. ムラマツEXⅢ より:

    >フルートの音色に、欲が出てきた、最近の私です。

     どんどん上達されている証ですよね!

     私も新しいアンブシュアで試行錯誤中ですが、なんだかCDで聞くような響き方になったんじゃないかなと自分で過大評価してしまったりしてます。(汗)

     このアンブシュアで金と総銀のフルートを鳴らしてどんな音がするのか試してみたいです。(愛器が頭部管銀製モデルなので)

     目指したい音色がいくつもあると迷いますけど、色々な音色を操れるようになれたら素ステキでしょうね。

  6. 夜希 より:

    私も常にそう思っています。
    楽しく吹くために、パレットに色がいっぱい欲しいから、色を作る練習と研究なんですよね。
    私は先生がいないから、CDなどで鑑賞して、真似してみては撃沈してます。

    タンギングと息の使い方は、いろいろ表現に使えますよね。
    クラシックの先生だと、なんか言われそうだけど、ジャズの先生だと、曲によってはいろいろ許してくれそう。
    あくまで基本をマスターした上でですが。

  7. うぉぉん より:

    はじめまして。
    いつも楽しく拝見してます。
    すとんさんはそのつど新鮮な音楽経験を
    論理的で愉快な文章でまとめられてるのが秀逸ですね。
    私も近ごろフルート2本目を買おうかなと思ってまして
    ムラマツのDSかPTPかでかれこれ1カ月激しく悩んでいます。
    ほぼDSに決まってたんですが
    ふらっと吹かせていただいたPTPにクラッときました。
    でも価格差は30万以上…。
    音色自体はPTPの甘美さ&パワフルさに軍配なのですが
    DSの方が音色に変化が付けやすいというし…。
    ああ、よじれんばかりに悩んでいます。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  8. すとん より:

    >ムラマツEXⅢさん

    >このアンブシュアで金と総銀のフルートを鳴らしてどんな音がするのか試してみたいです。

     ぜひぜひフルート試奏の旅にお出掛けくださいませ。都会の楽器店とか、メーカーのショールームとかに行くと、金銀パールの笛が吹き放題です(って、パールの意味が違うか:笑)。

     私がもう一度吹いてみたいフルートは…24Kゴールドかな? 音色がどうこうというよりも「これ一本でマンション一部屋」と思うと、格別な思いになります(笑)。

  9. すとん より:

    >夜希さん

     人によって、やっている音楽ジャンルによって、求めるものは違うでしょうが、私はフルートでは“多彩な音色”が欲しいかなって思ってます。特に今は、フワユルの音が欲しいです。

     とは言え、実はまだまだきちんとアゲハを鳴らしきれていない私なので、音色の追求をする前に、きちんとフルートを鳴らしなさいって、フルートの神様が上の方で叫んでいるような気がしないでもないですが…(笑)。

     音色という点でいうと、クラシックよりもジャズの方が勉強になるような気がします(ボソっ)。

  10. すとん より:

    >うぉぉんさん、いらっしゃい。

     ご存じとは思いますが、DSとPTPは同じモデルだよ。DSにプラチナメッキをしたのがPTPです。とは言え、メッキの威力ってすごいよね。たかがメッキであれだけ、色々と変わるんだから、メッキも馬鹿にできません。

     もしも、お財布が許すなら、PTPにした方が無難じゃないでしょうか? と言うのも、DSを買って、もし将来不満が出た時「あの時PTPを買っておけば…」と後悔しないとは限らないけれど、PTPを買って「あの時DSを買っておけば…」という後悔は出ないような気がしますし、もしそんな不満が出たら、PTPはメッキを落とせばDSになるんだから、お悩み一発解決です。

     あ、とりあえずDSを買っておいて、どうしてもPTPが欲しくなったら、後からプラチナメッキをすると言う手もあるな…。

     ううむ、ううむ。あ、そうそう。DSは銀無垢だから、サビるし、傷になりやすいよ。PTPはサビないので、いつまでもピカピカだし、傷も付きづらいですよ。ってところで、どうでしょう。

     でも、フルートは黒くサビた方が、いい音がするという人もいるけれど(笑)。

  11. sakura より:

    >音色のパレット

    なんか素敵です、この表現♪
    パレットの上のいろんな色の中から、曲やジャンルでチョイスできたらどんなに楽しいでしょう。
    自分が思う音色を曲によって意図的に出せたら素晴らしいですね。
    私のさくらこはどんな音色かな・・・
    先生の音色はどちらかというとパワフルで華やかな音色です。
    私は優しくて柔らかくて透き通った音が出したいです^^

  12. すとん より:

    >sakuraさん

     そう、いいですね「音色のパレット」って表現。そして、そのパレットの上にたくさんのキレイな絵の具を並べてみたいです。そのためには、日々、努力だね、努力。

    >先生の音色はどちらかというとパワフルで華やかな音色です。

     sakuraさんの先生は、ゴールドフルートでしたっけ? ゴールドフルートの音を日常的に聞ける環境というのも、うらやましいものです。

  13. ムラマツEXⅢ より:

     今日、新しいアンブシュア(まだまだ未完成です)を引っさげて、ムラマツへ試奏とメンテナンスに行ってきました。

     びっくりしました。
     自分でも。
     今までと響きがちがう!?

     レッスン室をお借りするのでピアノが置かれているのですが、フルートと一緒にピアノがヒンヒン鳴ってました。今まで自宅のファンヒーターのフィンが共鳴したり、ヴァイオリンが共鳴したりしたことはあったのですが、ピアノが鳴ったのは今までの試奏でもなかったことです。

     メシアンの黒つぐみじゃん!とおもしろがって吹いていたらあっという間に1時間半。メンテナンス完了の案内で終了です。

     試奏させて頂いた機種は、DS、PTP、9K、SRのいずれもH管、Eメカ付、インラインのものでした。一番株のSRのPTPは残念ながら8月までお預けで、試奏の予約だけしてきました。

    >DSの方が音色に変化が付けやすいというし…。

     私もそう感じました。DSとPTPは全く別の楽器だとも感じました。吹奏感も音色も。また、同じ銀でもDSとSRはそれ以上に大きな違いがある感じがします。PTPって音色にも特徴があって低音もクリアに出しやすく感じましたが、特に低音域でのおもしろさが少しだけDSに比べて少なくなってしまってる気がします。(あくまでもフルート歴1年半の感想です)もし、2本同時に吹ける機会があれば、フォーレのシチリアーノとかを数小節吹いて頂くとご納得いただけるかもです。(SRだと低音域はもっとすっごくいい感じですよ。ビリビリ来ます。ただ、使いこなすのが難しいそうです。)

     9Kはちょっとピンときませんでした。手が届きそうな唯一のムラマツ金モデルでしたので、期待大だったんですけど。
     
     高音が素敵な楽器、低音が素敵な楽器が別々になってしまいましたが、曲の途中で楽器は変えられませんから、1つの楽器で全域を素敵な響きと音色で扱える様にならなければいけませんね。(金のフルートと銀のフルートを同時に発注された方もいらっしゃるそうですが・・・)

     ムラマツでは半年ごとに試奏させてもらっているのですが、毎回印象が違って、まだまだ自分がふらついているのを痛感してきました。一方で、自分でもこんなに鳴らせるんだと発見できたことも今回大きな収穫でした。

     奥が深いですね、フルートって。
     
     

     
     

  14. すとん より:

    >ムラマツEXⅢさん

     DS、SR、PTP、9K…。ああ、目に浮かびます。そのクラスになってくると、どれでも演奏会で使えるレベルのフルートですから、もうどれを選ぶかは、お好み次第って感じですね。ちなみに私の好みは、その4本だとDSなんですよ。えっと驚く人がたくさんいると思いますが…。

     PTPって、DSにプラチナメッキかけただけのフルートなんですが、メッキの威力と言うか、影響というのを、まざまざと感じさせてくれるフルートだと思います。深いよね…。
     いつの日か、フルートを買い換えるチャンスが来たときのために、たくさん吹いて、何度も吹いて、自分の中のフルート像をしっかり固めておく事が大切だと思います。それに買い換えるつもりがなくても、高級フルートを試奏するだけでも、楽しいしね。

     ああ、また、私のフルート試奏のムシが騒ぎだしました、へへ。

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