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声楽の日課練習を書こうと思ったのですが…

 以前、フルートの日課練習を書いた私ですが、発表会も終わり、さて、声楽の日課練習でも書こうかなと思ったものの…「ううむ」とうなってしまいました。

 と言うのも、声楽も一応毎日練習しているのですが、最近の練習って、なんか日課練習っぽくないのですよ。

 ウダウダ書いてても仕方がないので、今現在(2009年6月)の自宅練習の内容を記録のためという意味も込めて、書いてみます。

 まずは発声練習です。五線の中の下側のEsから半音進行で上までざっと上がります。最近は、なるべく五線の上のAまで(たった11度です:涙)は行くようにしてます。もちろんその上のHi-Cまで可能なら行きます。

 この時に注意するのは、音量と音質を犠牲にしても、上半身の脱力と息の支えをまず念頭において発声していくこと。ヘナヘナ声でも上半身を脱力したまま、ファルセットにいかないで上に行けるように気をつけて発声していきます。まずはこれを身につけようと、ゆっくり努力をしています。

 で、一度上までいったら、今度は五線の中のCから「ドレミファソファミレド」の音形で上へ半音進行。力が入る手前で下への半音進行に変えます。脱力と支え重視で音量と音質は犠牲にしっぱなしで行ないます。これで発声練習はお終い。時間にして、5分程度。

 (発表会)以前は、この後、コールユーブンゲンなどをやってソルフェの勉強っぽい事をやったりしてましたが、別に音大入るわけじゃないし「ソルフェはいらないな」という結論に達したので、やめました。

 いや、本音で言えば、楽譜が初見ですらすら読めるようになりたいし、耳コピの曲を楽譜に書けるようにもなりたいのですし、いつでも音程やリズムがバッチリになりたいのですが、そっちにエネルギーを使うのは、人生の残り時間を考えると、もったいないので「できなくてもいいか」という判断しちゃっただけです。オジサンだもん、できることをしっかりやるしかないもの(涙)。

 で、ソルフェっぽい事の次は、以前は、コンコーネを使って、歌の基本練習みたいな事もやっていましたが、コンコーネの扱い方に疑問を感じるようになったので、これも辞めました。疑問というか、はっきり言っちゃうと、コンコーネの使い方がよく分からないので、辞めたと書く方が正しいかな? コンコーネを歌う時、どこがポイントで、どう気を使っていけばいいのかが分からないまま、ただやみくもにコンコーネを歌っても時間とエネルギーの無駄だと気づいただけなんですけれどね。

 ですから、発声練習が終わると、すぐに歌の練習をするようになりました。

 今は専ら、ヘンデルの「Lascia ch’io pianga(私を泣かせてください)」です。これ一曲だけを歌います。歌をたくさん歌うのは、一時的にストップ状態です。やめたわけではありません。以前は、ロングトーン代わりの曲を歌ったり、イタリア歌曲や日本歌曲も歌ったりしてましたが、今はたくさんの歌を歌う気分ではなく、一曲をじっくり仕上げてゆきたい気分なのです。そういう部分では、発表会モードがまだ抜けきれていないのかもしれませんね。単に気分の問題で一曲だけをじっくりやってます。

 で、以前は、歌を歌うと言っても、音源を聞いたりして大雑把に音を取り、カラオケにいきなり合わせて歌っていました。まあ、ザックリとやっていたわけです。

 が、ここんところは、(曲は元々知っているので、音取りとして)音源を聞くのをやめて、一応キーボードを使って音取りをしています。キーボード、すごく苦手なんですが、頑張ってますよ。ああ、こんな時は「もしもピアノが弾けたなら~」という気分になります。なにしろ、バイエルは30番で挫折(すごく手前で申し訳ない)しておりますから。

 苦手なキーボードですが、たどたどしくも丹念に、音をとっているつもりです。時々指を間違えると、音を間違ったまま覚えちゃうのが欠点(爆)ですが…。

 で、音を取りながら、どうもうまくいかないところは、そこだけを取り出して、丹念に何度も何度も音取りを兼ねた練習をしています。やっぱりキーボードを使って音取りをすると、音源を聞いて覚えるよりも、よりきちんと音が分かると言うか…当たり前ですね(笑)。

 キーボードで音取りを兼ねた練習をしたら、次は無伴奏で通して歌います。もっとも無伴奏と言っても、たまに歌いながら音が下がっていないか、フレーズの頭の音をキーボードで確認する程度の確認作業はしてます。ま、Lascia ch’io piangaを使って、コールユーブンゲンをやっているようなものですね(笑)。

 現実的には、自分で伴奏が弾けないので、やむなく無伴奏なんですけれどね(涙)。

 でもね、無伴奏だと、自分の声にかなり意識が集中できるんですよ。音程とか音質とかそういうものに。無伴奏できちんと歌えるようになるのが、練習をしている時の目安…でしょうか? 伴奏に頼らずに歌えるようになれるといいなあ…と思ってやってます。

 で、その日の最後にカラオケ(midiピアノです)に合わせて1~2回合わせて歌います。伴奏に合わせて歌うのも大切な練習ですからね。でも、伴奏に合わせると言っても、きちんとは合わせるわけではありません。大雑把にしか合わせません。だってさー、何で、歌が伴奏に合わせなきゃいけないの、伴奏が歌に合わせるんでしょ。だから、私からカラオケに媚びたりはしないのよ。カラオケの方から私に合わせなさい! という気持ちでやってます。

 そしてカラオケ伴奏に合わせる時は、多少、音程や音質が犠牲になっても、歌詞の意味を考えて、感情を入れて歌いあげるようにしています。もちろん、手振り身振りも顔芸(笑)もバッチリ加えます。で、軽くカラオケは無視します(笑)。

 ね、ちっとも日課練習っぽくないでしょ。

 これで時間的に30~45分くらいかな? つまり声楽の練習は1時間もやってません。でも、おかげ(?)で、ノドが疲れるようなこともなく、毎日歌えてますので、こんな感じなのかなって思います。本当はもう少し、歌のスタミナをつけるために、もう何曲か歌えるといいのでしょうが、そういう気分になれません。

 きっと、しばらくすると、自宅での声楽の練習方法も変わるので、そうしたら、また書きます。

コメント

  1. まきりん より:

    パソコン起動して、ここに遊びに来ました。
    そしたら…
    ひとことにセボネマガリくん(ちゃん?)の訃報が…(T_T)
    すとんさんの水槽の住人達の話は大好きです。
    命ある小さきものたちへの、優しい視線がすとんさんのお人柄を思わせます。

    日記に関係ないレスでごめんなさいね。

  2. すとん より:

    >まきりんさん

     実は私も驚いてます。キャンペーンこそやってましたが、元気満々だったんですよ。それが…ねえ。魚って、本当に最後の最後まで元気なんですよ。ドジョウが地面に潜れなくなったら、それはかなり“ヤバイ”ので、覚悟はしていましたが、それにしても早かったなあ…と思ってます。詳しい話は土曜日にアップするつもりです。

  3. Cecilia より:

    今日の記事はたまたまこちらの記事と合った内容なので、非常に恥ずかしいけれどTBさせていただきます。
    いや~、すごい偶然!(笑)
    私もコールユーブンゲンとかコンコーネの扱い方がわかりません。
    曲の中でできるのならそれで良いように思います。

  4. chiko より:

    セボネマガリちゃんのご冥福をお祈り致します。
    死に立ち会うのは、生き物係の宿命ですものね。
    セボネマガリちゃんは、すとんさんの水槽で幸せだったと思いますよ。お疲れ様でした。

  5. そういえば、私も声楽のレッスンを受けていたとき、最初はコンコーネを使ってました。
    で、伴奏弾きながら歌うので、私にとっては弾き歌いの練習になったのかも…(汗

    ピアノの日課練習も書けません、というかまとめられませんね。ネタとして仕込む曲を弾き散らかしているときもあるし(特に最近は、暖め始めたものがあるので)生徒さんの曲の下見をしながらやってたりするのでぐちゃぐちゃですね。

  6. すとん より:

    >Ceciliaさん

     こっちからもTB送りました。

     コールユーブンゲンとかコンコーネとかの効果的な勉強方法を知りたいですが、たぶん独学じゃ無理じゃないかな…と薄々、思ってます。

     Ceciliaさんはご存じでしょうが、ここを読んでいる方のために書いておくと、コールユーブンゲン[第1巻]ってのは合唱教則本の一つで、ハ長調をメインに、音程感覚を磨くための教則本です。教育系の大学の音楽の時間に使われることも多く、幼児教育系の職場では、就職試験にコールユーブンゲンから出題されることもあります。

     対してコンコーネ[50番]は声楽の教則本で、各調の美しいメロディを階名やヴォカリーズで歌っていくもので、主に発声や声楽の初歩的なテクニックを学ぶ教則本です。音大の声楽科の入試科目に出されるところも多いですね。

     あれ? 音大に入学して、将来、幼児教育系の職場に就職するつもりなら、コールユーブンゲンもコンコーネも必要だけれど、そうでないなら…あれあれ?

     誰か、私の間違いを訂正してやってください(!)。

  7. すとん より:

    >chikoさん

     ありがとうございます。背の曲がった食用ドジョウだったセボネマガリでしたが、こうやって、みなさんから声をかけていただけて、幸せなドジョウライフだったと思います。

  8. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     コンコーネを弾き歌いですか? コンコーネは、歌もピアノもそこそこ難しいではないですか? すごいなー。普通の人は、歌だけで精一杯なのに…。確かに弾き歌いの良い練習になるでしょうね。

     日課練習って、本当に人それぞれな上に、よその人が毎日何をやっているか、よく分からない、というケースが多いでしょうね。 それに「やっていない」という人も、案外無自覚なだけで、毎日きちんと、基礎的なテクニックをさらっていたりするような気がします(でしょ)。

     他人の日課練習をひき写して、真似してやっても、あんまり効果的でなかったりしますが、どんなものであれ、日課練習をやっていないと、上達しないので、楽で効果的な日課練習を知りたいです(虫がいいですね)。

  9. Cecilia より:

    コールユーブンゲン・・・今はどうか知りませんが国立音大の入試では他の音大の新曲視唱のような扱いで使われていました。(なぜ知っている??)
    初見視唱じゃないので楽かなあ・・・と思いました。

  10. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >コールユーブンゲン…今はどうか知りませんが国立音大の入試では他の音大の新曲視唱のような扱いで使われていました。

     へえ、だったら歌科の受験生は楽だね。これってきっと「出題範囲を教えておくから、きちんと勉強しておいてね」という大学側の親心じゃないのかな?

    >(なぜ知っている??)

     尋ねないでおきます(笑)。

  11. コールユーブンゲンの1巻は、実は入試の際あてられるので全部やりました、私。
    当日指定なので、一応全部やってあっても苦手な曲が当たるとちょっとヤダ(爆)
    私の高校の同級生(っていうか、中学も同じだったんだけど)が、浪人してうちの母校に入ってきたときに聞いたら、彼女の年からは必修じゃなくなったそうです。なぜだ。

    ちなみにコールユーブンゲンの2巻もやりましたよ~ん。合唱の授業で、3年間。もちろんそればっかり歌っててもな~んも面白くないので、合唱曲もやりましたが。

  12. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     コールユーブンゲンの1巻はよく見るし私も持っているけれど、2巻ってなかなか見ませんねえ。私も楽器屋でちらっと立ち読みしたくらいかな? 2巻は1巻とどう違うのかな? もちろんハ長調以外のバンバン調性も入ってくるだろうし、各種の音程でハモリも入ってくるんだろうなあ。

     そうそう、噂で聞いて現物を見たことがないのが、コールユーブンゲンのピアノ伴奏譜。別冊であるんですってね。でも、どんなときに使うんだろ?

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