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歌はしばらく歌っていないと、声がダメになる

 人間は筋肉で出来ていてます。別に筋肉だけで出来上がっているわけじゃないけれど、ひとまず、筋肉で出来ています。筋肉ってやつは、使えば使うほど増強し、使わない時間が長くなると衰えるように出来ています。加齢の影響が無いわけではないけれど、加齢よりも使用の有無の方が影響が強いので、年をとっていても、適切に筋肉を使い続けていれば簡単に衰えないものです。
 逆に言えば、年齢はいくつであっても、使わなきゃ衰えるってのが筋肉です。
 歌に関して言えば、声帯は筋肉で出来ているし、共鳴腔を使用するにも筋肉の働きが必要ですし、息を吐きだし声を作るためにも筋肉が使われます。
 なので、歌っていないと、歌で使っている筋肉が衰えます。声がダメになります。もちろん、使いすぎても声はダメになりますが、使わなすぎると筋肉が衰えて声がダメになります。
 どれくらいの期間歌わないと声がダメになるかは…私には分かりませんし、それを確かめようとも思いません。ただ、うっかり歌わない期間(風邪ひいたり、何となく練習サボったりして歌わない期間)が長引くと、声が白くなってしまいます。白い声とは、芯の無い薄く散った声で、クラシック声楽では良くない声とされています。もっと歌わなくなると、声が衰えて、歌おうとすると、声がかすれるようになります。
 もっとも、筋肉は衰えるのも早いですが、その衰えを回復できないわけではありません。まあ、一度衰えた筋肉を再び鍛えていくのですから、多少の時間と手間は必要でしょうが、できない話ではありません。声が白くなってしまったら、焦らずにコツコツとまた歌って筋肉に刺激を与えて、元の状態に戻せばいいだけです。
 でもそれは原状復帰でしかなく、上達するわけではないので、やはり練習はあまりサボらない方が良いでしょうね。そうすれば、回復のための時間を上達のために使えますからね。
 今回は歌で書きましたが、筋肉の衰えに関しては、器楽や舞踏でも同じでしょう。声という曖昧なものでは無い分、器楽や舞踏の方が筋肉の衰えは気づきやすいかもしれません。
 だからそれを恐れて、私はなるべくフルートを吹くように気をつけていますが…ダンスの方はすっかりやっていないので、元々そんなに上達していなかったけれど、もう確実に踊れなくなっているだろうなあ。
 ちょっと残念。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    昔っから良く言われているのは
    (というか、どこかに書いてあったのは)
    1週間に70分間、楽器の練習に使えるとして、
    1週間に1度だけ、70分間、練習するよりも、
    毎日10分×7日=70分間、練習する方が良い、
    とか。
    ちなみに、かの、ジェームズ・ゴールウェイは、
    毎日6時間(だったかな?)練習している、とか。
    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
    >ちなみに、かの、ジェームズ・ゴールウェイは、毎日6時間(だったかな?)練習している、とか。
     以前、ゴールウェイのマスタークラスを参観した時に、やはり練習時間の質問があったと思いますが、その時の答えは、確か「いつも」だったと思います。(英語でなんと答えたかは聞こえなかったのですが、通訳の人がそう答えていたと記憶しています)
     実際、マスタークラスの休憩時間も、楽屋に引っ込まず、ずっと舞台でピーヒャラピーヒャラ笛を吹いていました。マネージャらしき人に連行されて(笑)楽屋に引っ込んでいったのですが、それでもフルートは手放さなかったんですよ。
     たぶん、彼にとってフルートを吹く事は練習であると同時に遊びでもあるみたいで、そういう意味では、いつもいつもフルートを吹いているんだろうと思います。
    >1週間に70分間、楽器の練習に使えるとして、1週間に1度だけ、70分間、練習するよりも、毎日10分×7日=70分間、練習する方が良い、とか。
     それはその通りで、練習ってのは、まとめてドカっとやるよりも、ちょびちょびでもいいから継続的に(できれば毎日)やるのがいいんです。なので、最近の私は、まとめてちょびっとだけ練習するようにしています…って、それじゃあダメじゃん。

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