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私の日々のフルートのお手入れ方法(2010年式)

 約半年ぶりでしょうか、久しぶりに、フルートのお手入れ方法の記事を書きます。この半年で、フルートのお手入れ方法が変わったところもあり、変わらぬところもありなので、記録として書いてみます。

 まず、基本ベースとしては、私は面倒くさがりです。あと、マメではありません。なので、フルートのお手入れは一日一回、練習が終わった最後の最後にします。練習を中断する時は、片づけるのではなく、フルートスタンドに差して放置です(笑)。水分がたまって、どうにもならなくなった時は、フルートを組み立てたまま使える、ロングタイプのクリーニングロッドでチャッチャッと管内を拭きます。

 で、一日の練習も終わり、いよいよ片づけとなると、まずフルートを三つに分解して[当たり前]、ウェットティッシュ(百均で購入)でリッププレートを拭きます。それから、ベビー用のガーゼハンカチ(タダみたいに安価)をクリーニングロッドに巻いて管内を通過させたら、BGのヘッドスワブ(こいつは入手困難か? 私は銀座のヤマハで買いました、千円程度)で頭部管の中の水分をきれいに取ります。

 それから綿の手袋(ドラッグストアで購入、極めて安価)をはめて、東レのトレシーで外側を拭きます。日々のお手入れは、これだけ。たまに時間があると、キーメカの細かい部分を豚毛の絵筆(画材店で購入。千円前後で意外なお値段)で掃除してみたり、綿棒にアルコール(薬局で無水アルコールを購入。1500円前後)をつけてライザを掃除したり、セーム革(家電店で購入。デジカメ用、千円程度)で管体を磨いたりもします。でも、それだけ。

 お手入れの時に手袋をはめるのは、不器用だからです。本当は大きなトレシーを使ってフルートを持ちながら磨けばいいのだろうけれど、それをやると、フルートを落としそうなので、手は手袋をはめ、磨き布は磨き布として別に使うことにしました。

 そうそう、普段使いの磨き布がトレシーに変わりました。以前は、セーム革をメインに使っていたのですが、それがトレシーに変更です。深い理由は別にありません。ある日、アルタスから郵便で「フルート磨きに使ってください」とトレシーが届いたので、それを使っているだけです。当時使っていたセーム革が汚れてきて、そろそろ洗濯しないといけないなあ、でも面倒だなあと思っていた時だったので、あっさりセーム革からトレシーに切り換えました。

 変えた感想ですか? セーム革で磨いた方がフルートはピカピカになると思います。光沢が増すって感じです。でも、トレシーは薄いので、取り扱いが楽だし、細かいところまで拭けるし、バックに入れてもスペースを取らないので便利だし、総合的に考えると、日々のお掃除用には、トレシーの方が便利かな? だいたい、貰い物なのでタダだし(笑)。なので、トレシーを普段使いにして、たまに、セーム革を取り出して、ピカピカに磨くという作業をします。

 ポリッシュ系のものは一切使っていません。フルートって、毎日練習すると、一週間ほどで、リッププレートが薄汚れてくるでしょう。以前は、その汚れが気になったので、週末のたびに、シルバークロスを使って掃除をしていましたが、それでも丹念に磨かないとリッププレートがきれいにならなかったので、ちょっと閉口してました。そこで「その日の汚れはその日のうちに」というわけで、毎日、ウエットティッシュで、リッププレートを軽くぬぐうようにしたところ、いつもキレイに保つ事ができ、シルバークロスの出番はなくなりました。もちろん、ウエットティシュで拭いた後は、きちんとトレシーで拭き掃除をします。

 そうそう、豆知識。お手入れの際は、フルートの持ち方に気をつけましょう。原則として、メカ部分は持たないこと。足部管や胴部管のお手入れの時は、管の一端に指(主に左人指し指)を入れ、反対側はふくよかなお腹にあてて、二点を固定して、お手入れしてます。

 あと、どうしてもピカピカでないと気が済まないという人は、希釈したアルコールをスプレー噴射して管体を拭くと良いそうですが、そんな面倒なことは、私はしません。また、しつこい汚れやサビは、ポリッシュで磨くのもいいですが、ベンジンでサッと拭いても取れます…というか、ベンジンの方が楽です。楽ですが、やっぱり私はやりません(笑)。

 結局、楽器屋で売っているお手入れ道具の類で、私が普段から使っているのは、クリーニングロッドだけだな。それもヤマハの一番安い300円の奴(笑)。いやあ、楽器屋に売っているお手入れ道具って、きっと便利なんだろうけれど、ちょっと高めの値段設定なんで、なかなか買えません。

 お手入れに要する時間ですが、私は手が遅いという事もあり、結構かかります。15~20分くらいですが、毎日、それだけの時間をお手入れに使っているのはもったいないです。最近では、発声練習代わりに歌っているような歌(当然、暗譜してます)を歌いながら、手だけをオートマチックに動かして、お手入れをしていたりします(笑)。

 こんな感じの簡便なお手入れですが、とりあえず購入して2年ですが、外部には黒づみはまだありません。管内は以前アップしたとおり、炭のように真っ黒ですから、こんなお手入れ方法でも、十分な効果があると思います。

 ま、いずれオーバーホールに出すのだから、本格的にピカピカにするのは、その時に、磨き職人さんにお願いすればいいやと思ってます。

コメント

  1. かのん より:

    リッププレートのよごれ、マウスピース用のクリーナースプレーが気になっています。
    消毒用エタノールをスプレーにしても使えるかなとか。
    最近は、リッププレートの汚れもトレシーです。良く落ちますね、トレシーは。

  2. ひょっとこ より:

    皮脂汚れを取るなら、すとんさんも使っている
    無水エタノールは良いですよね。
    エタノールの純度が高いので、(ほぼ100%)
    値段は消毒用より4割ほど高いのですが。
    消毒用エタノールは20%ほど水で希釈されてますからね。

    一点、キーポストは潤滑オイルが入っているので、
    スプレーはかからないように注意しておいた方が良いですよ。

    燃料用などのメタノールは毒性が強いので論外ですけどね。

    コメントしましたが、全然掃除してません…。

  3. すとん より:

    >かのんさん

     リッププレートって案外汚れますよね。マウスピース用のクリーナースプレーというのがあるんですか? 専用品ならバッチリですね。無論、消毒用エタノールのスプレーでも同じ効果があると思いますが…。

     でも、ながらく放置しちゃった頑固な汚れは、やっぱりポリッシュ系が一番だと思います。その代わり、ちょっとばかり、メッキが減っちゃいますけどね。あと、溶剤系のシンナーとかベンジンですが、メッキフルートが相手だと、溶剤系はちょっと怖いですね。

     トレシーはいいです。薄くって、頼りなさ気ですが、案外、働き者です。汚れ落としならバッチリです。あと、眼鏡ふきに使えますし(って、逆じゃん)。ただ、トレシーではピカピカにならないのが残念です。

  4. すとん より:

    >ひょっとこさん

     そうそう、潤滑オイルの事をすっかり忘れていました。本当は、お手入れの時に、オイルを差すべきなんだと思います。その方がメカの動きがスムーズになるし、無駄な磨耗を避けることができますからね。

     でも、自分でオイルを差した事はないです(笑)。調整に行った時にお願いしてます。ヤマハやムラマツは自社フルート用のオイルを販売してますが、アルタスの場合はどうしたらいいんだろうか? 来月あたり、アルタスさんに調整してもらうので、忘れなかったら、その時に尋ねてみます。

     スプレーをかけてお手入れをする人は、オイルを差すのも必須でしょうね。私は…スプレーしないので、まあいいや(笑)。

     フルートに差すオイルは、ミシンオイルとか、いわゆる機械油じゃ…いけないんだろうなあ。食用油とかも…どうなんだろ? オリーブオイルとか美味しそうだし、ゴマ油なんか良い香りがするけれど? アロマテラピーで使うようなものだと、どうなんだろ?

     あと、ひょっとこさんも書いてますが、アルコールはエタノールを使用する事。メタノールは安いですが、毒ですからね。フルートは口に直接つける楽器ですから、毒を使っちゃダメ。失明しちゃうよ。

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