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ジャズっぽい演奏をしよう

 フルートの練習をしている時に、アルテはクラシック系なので、譜面どおりキチっとやる事を心掛けていますが、セッションレッスン用の曲は、色々と考えながら練習しています。

 カチッと作曲された、ポップスやロックは、クラシックほどではないにせよ、やはりカチっと演奏しないといけませんが、古めのスタンダードナンバーは、譜面そのままではなく、ジャズっぽくというか、できればオシャレに演奏したいなあと思います。特に、同じ楽譜を二度三度と繰り返す曲(歌詞があれば、二番三番と歌うような、有節歌謡です)の場合、一度目は楽譜に準じて演奏する(つまり、テーマの提示)にしても、二度目三度目は、ジャズっぽいフィーリングで吹きたいと思ってます。

 だって、楽譜どおりにやってもツマラナイし、楽譜どおりにしか演奏できないツマラナイ演奏家にはなりたくないもん。

 なので、心掛けている事が何点かあるので、列記してみます。

1)デタラメには吹かない。少なくともリズム、または音程のいずれかは残したい

 これは、あまりメロディから離れないことを意識してます。元のメロディのリズムだけを変えて演奏するとか、リズムは同じで音程だけをコード内の他の音に置き換えて演奏するようにします。まずはアドリブの初歩って奴だね。

2)アクセントの位置を変える。本来の弱拍を強拍にし、強拍を弱拍にする。

 つまり、アフタービートというか、バックビートというか、後ノリというか、そういう感じにフレーズのアクセントを変えます。これだけでも、譜面上は全く同じでも、メロディの印象が変わるので、おもしろいです。

3)シンコペーションを多用し、メロディーの前を喰ったり、後ろにダレたりする。

 これで、なんか、ありふれたメロディーが、なんとなく都会的というか、夜っぽい感じと言うか、酔どれっぽくなって、かっこよくなります。

4)白玉音符の代わりに、いかしたフェイクをバンバン入れる。

 白玉音符というのは、二分音符とか全音符とか、いわゆる長めの音符の事です。クラシックだと、そういうところはビブラートを効かせて伸ばすんだろうけれど、おしゃれなジャズは、そういう時は、ビブラートではなく、いかしたフェイクをドンドン差し込んでいくみたいです。だから、常日頃から、そういう、いかしたフェイクを蓄えておかないといけませんね。それも考えて演奏するんじゃなく、もう手癖のレベルでバンバン入れられないと、かっこよくありません。

 そういう手癖レベルのフレーズって…ううむ、たぶん、今の私は二つくらいしか持ってない(笑)。
 
 
 ま、こんな事を心掛けながら、有節歌謡の曲は、二番三番をアドリブっぽく演奏するように心掛けています。実際に、ここに書いた事がきちんとできれば、かなりイケた演奏になるはずです。

 とにかく、フルートには歌詞がありませんからね。歌なら歌詞があるから、二番三番が一番と全く同じフレーズであっても、無問題だけれど、歌詞のないフルートは、同じことを繰り返しては、聞いている方は退屈するだけですから。そこはそれ、譜面なんて、軽く無視して、ちょっとオシャレに演奏したいものです。

 私がもっと上達してくれば、列記事項もドンドン増えるでしょうが、まあ、ジャズフルートっぽいものを始めて、ようやく二年ですから、この辺で勘弁してください。

コメント

  1. アリサ より:

    私も、ノート(五線紙のルーズリーフを入れてます)にそういうようなことを書いています。
    CDをきいたりライブで気づいたことなど。

    4は、その都度ちがってて、白玉の場合もあるので難しいです。
    でもフルートは何かした方がいいのかな。

    1ですが…ジャズといいながらでたらめやる人が本当にいて(W
    リアルな話ですが、「どうしてここでそんなことするの?」と言ったら「ジャズだから」って言ってました。
    困ったちゃんですよね。

    スタンダードの曲をやる人って、その場ででたらめをやってるように聞こえるかもしれないけど、ちゃんと前もって用意しているようですね。
    それをただ忠実に再現しているのではなく、たくさん用意した中からチョイスする感じかと。
    ソロまわしなら「コール&レスポンス」してる。
    だんだん盛り上げていくテクニックがあるみたい。
    相手の話をちゃんときく人じゃないとできないことですね。

    途中のソロといっても全体の流れを考えてやってるようです。(当たり前ですね)
    その場のノリで好きなことをやられると、本人は気持ちよくても、まわりの人はしらけてしまいます。
    なんちゃってジャズほどかっこわるいものはないですね。

    2と3は同じようなことですかね。
    それと、2と3をやった場合に、それに似合う音色というものもあるみたくて、これの切り替えもまた難しいです。
    基本は「羊羹のような音」ですかね。

    楽しいのですが、まだわからないことだらけで、私も先生に習いにいきたいです。
    サックスの先生がフルートも吹いていたので、ちょっと話をしてみようかと思っています。

  2. すとん より:

    >アリサさん

     ジャズっぽいのを始めて、まだ二年の私ですから、勉強で言うなら、小学生のノートみたいなものです。まだ大切な事があっちこっち抜けているかもしれませんか、今という時点でのポイントっぽいのを書きました。

     2と3は…そうですね、結果は同じことかもしれません。私の中では、別の事だったんですが…アリサさんのおっしゃる通り、同じ事ですね。アクセントの位置を変えれば、自然とシンコペーションになりますわな(笑)。

     1は最近の私が、とても気にしていることです。それこそ私「コードの中に入れば、何をやってもいいじゃん」とか思って、けっこうデタラメをやってました。もちろん、耳はダンボにしながらだけど。それで、きれいにハモリを考えながらデタラメをやっていたのですが、いくら[さすがに]スケールを守っていても、やっぱりデタラメはダメだと最近気付きました。と言うよりも、一見、デタラメに聞こえるような演奏は、実はかなりの高等な作曲能力を要する演奏であって、デタラメに聞こえても、実は全然デタラメではないんですね。

     音楽って、ハモっていればいいわけではなく、雰囲気とかムードというのがあるので、デタラメに聞こえながらも、雰囲気とかムードというのは、常に意識していなければならないので、なかなか難しいです。だけど、そんな雰囲気とかムードを守りながら、元のメロディとはかけ離れたメロディを即興で作るというのは…難しいです。

     それに、正直に白状すると、ハモリながらデタラメを…と言いながら、よくコードがらはみ出しちゃって、どうにもならずにグダグダになって、ソロを終えるなんてことも、実は度々ありまして…そんなこんなので「リズムか音程は残そう」という結論になりました。

     もっと上達すれば、また変わってくるでしょうが、今は「リズムか音程」を残しながらのアドリブに挑戦中な私です。

     4は、サックスなんかは白玉のまんまでもいいかもしれないけれど、フルートはなるべくフェイクにした方がいいかなって思ってます。これは音色の関係です。フルートって、何をどうやっても、キレイで上品な音なんですよ。それと速く動くフレーズが得意だし。だからこそ、白玉をビョーンと伸ばして演奏するよりも、細かな音符をたくさん並べて演奏する方がフルートっぽいのではないかと思ってます。

     …と言うよりも、私の隣で笛先生がいつも実に細かなフェイクを入れてくるので、そういう風に思い込んでいるのかもしれません。だってね、先生の演奏って、私が理想とする演奏の一つだから。

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