次の目的地は、とみうらマートというお土産屋さんでした。今更千葉のお土産なんて購入しても…と思っていたのですが、試食コーナーにあったピーナッツがあんまり美味しかったので、思わず3パックも買ってしまいました。やっぱ、千葉と言えば、ピーナッツだよね。
お昼になったので、海鮮浜焼きの店、きよっぱちで、60分食べ放題となりました。この店、以前は大のお気に入りだったのです。以前はここをお目当てに千葉にまで出かけていた…というトコロもあったわけだし、今回も料理は美味しくいただきましたが…どうも、私自身が、もはや“食べ放題”を楽しめなくなってしまったようです。
時間制限がある中で、美味しいものを急いでたくさん食べて満腹になって満足する…のではなく、ゆっくりと美味しいものを適量食べて、ほどほどに満足したい…と思うようになったわけです。あと、感覚が鈍くなったのか、以前ほど海鮮を美味しく感じなくなった…というのもあります。だから、別にイヤではないし、不満もないのだけれど、もう別にきょっぱちで、海鮮食べ放題をしなくてもいいかな…と思いました。
まあ、加齢による食の好みの変化ってヤツなのかもしれません。
食後、バスに揺られながら車窓を眺めていたら、千葉って、あっちこっちにメガソーラーがあるね。ほんと、たくさんありました。おそらく、それらの多くは、放棄された田んぼや畑なんだろうなあ…って思えました。
農業って…商品単価が安い…というか、基本的に大規模経営にしないと利益が出ない産業なんですよね。そもそも、小さな田畑を家族経営でちまちま耕しても、労多くして利が少ないのです。
そもそも日本の農業って、地主さんが広い土地を持っていて、それを小作人さんたちを雇って面倒を見させる…という大規模経営で成り立っていたはずなのに、それを戦後、アメリカが農地改革とか言って、地主さんから土地を奪って、小作人たちに分配したものだから、農家の一軒一軒が家庭経営による小規模規模農業になってしまい、それで我が国では、農業で十分な利益を得ることでできなくなって、今の日本の農業の衰退の始まったのだろうと私は考えています。
爺さん婆さんたちは、自分たちは仕方なく先祖から田畑を受け継いでしまったから農業をやっていたけれど、こんなに大変で、こんなに儲からない商売を子どもに継がせたくない…と思うのは当然だし、子どもだって、こんなに儲からない仕事なんて継ぎたくはないだろうし、だから都会に出て働いて、少しでも良い生活をしようと試みるわけだけれど、、都会で働いて、農業なんて何もしなくても、親が死ねば、耕していた田畑を相続せざるをえないのです。相続してしまった以上、田舎の田畑にも固定資産税はかかるし、それを毎年支払わなきゃいけないのです。都会のサラリーマンに、使ってもいない田舎の田畑の固定資産税の支払いなんて、かなりの経済的な負担だし、罰ゲームでしかありません。だからと言って、田畑を売りに出しても、田舎の土地なんて誰も買いません。無理に売っても、二束三文にしかならず、手間ばかりがかかってしまいます。結局、泣く泣く税金を支払いながら放置し続けるしかないわけで…そこにメガソーラーの業者の人たちがやってきて「市価よりも高く買いますよ」「面倒な手続きはすべてこちらでいたしますよ」なんてお誘いがあれば、そりゃあ売るよね。だって、都会のサラリーマンにとって、田舎の休耕地な田畑なんて負債でしかないもの。私だって、その立場なら、業者に売っちゃいます。
業者にとっても、千葉なら東京にも近いから、売電するにしても色々都合がいいだろうし、パネルを設置するだけでも利益は出る(親会社が中華系のパネル会社だったりする事も多いわけです)し、日本からも補助金は出るし、もうウハウハなわけで、そりゃあ、あっという間に田舎の休耕地がメガソーラーだらけになってしまうのも分かるけれど…なんか心配になります。色々と悪い噂も聞くしねえ…。
昨今の米高騰だって、メガソーラーの乱立が原因の一つとも言えないわけではありません。日本の農業の行き先に不安を感じます。
でも悪いのは、耕作を放棄した元農家の人でもないし、メガソーラーを作った業者でもないのは分かります。悪いのは、そういう状況を作り出したアメリカの占領政策だし、今までそれを知りながら、何の対策もしなかった日本政府なわけです。
そんな不安な気持ちを抱えながら、バスで一路、鴨川シーワールドに向かっていたわけです。
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