えー「8時10分前」と言ったら、具体的に何時何分をイメージしますか?
A「8時10分前だから…7時50分かな?」
B「8時10分前だから…8時5分くらいかな?」
さて、皆さんはABのいずれでしょうか? ちなみに私はAをイメージしますが、Bをイメージする人も少なからずいるんだそうです。それは「8時10分前」を「8時“10分前”」とイメージするか、「8時10分“前”」とイメージするかの違いなんだそうです。
で「8時10分前」を「8時“10分前”」とイメージする人は「8時10分前」を“7時50分」と考え、同じく「8時10分前」を「8時10分“前”」とイメージする人は“8時5分とか8時8分とか…とにかく8時10分よりも前の時刻”をイメージするんだそうです。
同様に「写真撮影はご遠慮ください」も
A「写真撮影はダメなのか」
B「フラッシュ無しなら写真撮影は良いんだ!」
の2通りの解釈になるんだそうです。私はAと考えますが、最近はBの人も大勢いるんだそうです。それは「遠慮」を「止めて欲しい」と解釈するか「本当はダメだけれど、周囲に配慮すればOKだよ」と解釈するかの違いで、「止めて欲しい」と解釈すればA、「配慮があればOK」って考えるとBってなるわけです。
日本語の誤用(?)と言えば、有名なのが「役不足」と「力不足」の誤用です。
A「今度の仕事は、私には役不足だ」
B「今度の仕事は、私だと力不足だ」
この違いが分からずに、ABともに「今度の仕事は難しすぎて、私では到底行うのが難しい」というように考える人が増えているそうだけれど、日本語的にはちょっと違います。いや、Bは、確かに「私では無理かも」って事になるのだけれど、Aは実は逆で「その仕事は、私には簡単すぎて、やる気が起こらない」って感じになるんだよね。
「~弱」という言葉も揺れています。例えば「お釣りは千円弱だったよ」と言われた場合、どのくらいの金額をイメージしますか?
A「お釣りが千円弱なら、千円に届かない金額だから、980円ぐらいかな?」
B「お釣りが千円弱なら、千円と弱って事だから、1050円ぐらいかな?」
ううむ、私は“千円弱”なら“千円に届かない金額”って考えるけれど、今どきの若者たちはBの“千円と弱”で“千円を多少オーバーした金額”って考えるんだそうです。
ほんと、日本語って難しいね。
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