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何のために声楽を習っているのか? その1 合唱団に入りたい

 人間の行動には、すべからく目的があります。その目的が、意識されたものであれ、無意識なものであれ…ですね。

 当然、私の声楽にも、習い続けている目的がある…はずです。普段は、そんな事、全く意識していませんが、全く目的の無い行動であるなら、こんなにも長く(約15年!)続くはずはないのですから、何らかの目的があって、声楽を習い続けているのだろうと思います。少なくとも、目的の無い惰性で行っているような事は、長続きできませんからね。

 で、習い始めた当初の目的は…すでにブログに書いたと思うけれど、合唱団に入りたかったからです。

 私が入りたかった合唱団は、入る前に“声聞き”と呼ぶ入団テストがある団です。そこを受けて言われた事は「バリトンなら合格です。でもあなたの声はテノールなので、テノールとして入団したいなら、個人レッスンを受けてから出直してください」でした。

 声がテノールな事は自覚がありましたが、テノールとしては、当時の私は技量不足だったわけです。運営の人からは『…ひとまずバリトンとして入団して、経験を積んで、実力をつけましょう。その後に改めてテノールとして入団テストを受けましょう…』という、優しい提案だったのですが、当時の私は「え? バリトン?」と困惑してしまい「だったら個人レッスンを受けて、実力を付けてからリベンジするよぉ」と思ったわけです。

 で、キング先生の門を叩いて、個人レッスンを受けるようになったのですが、そこで学んでも一向に歌の実力は向上せず、何度か合唱団のテストは受けたのですが「バリトンなら…」と言われ続けたわけです。いくら個人レッスンを受けても上手くならなきゃ、そりゃあ無理だよね。

 今考えるなら…当時の私は(今でもそうだけれど)高音発声が苦手で、常にfで発声していました…って、pで高音を発声する事ができなかったわけです。そりゃあダメだよね。おまけに怒鳴り声チックに歌っていたのですよ。

 そんな当時の私でも、バリトンの音域なら、pでもfでも発声できたので、多少の音色の違いはあっても、どうにかなるけれど、常にfでしか高音発声できないヤツは、ちょっと困るよねえ…と判断されたんだと思います。まあ、仕方ないです。

 というわけで、声楽を始めたきっかけは「合唱団に入りたいので、個人レッスンとして学び始めた」のです。

 でも、その気持ちは長く続きませんでした。いつしか合唱熱が冷めてしまったのです。いや、冷めたというよりも、諦めたという方が正解かな? そりゃあ、何度も何度も入団テストに落ち続けてれば、心がポキポキ折れても仕方ないよね。

 今はさすがに、当時よりもは技量的に上達し、高音をpでも発声できるようになりましたし、今ならテストを受ければ合唱団に入れるかもしれない…と思いたいです。けれど、仮に合格できたとしても、今は「合唱団は、ちょっといいかな?」って気持ちになっているのです。

 と言うのも、声楽を学んだために、当時よりも私の声がだいぶ成長してしまい、デフォルトの声量がバカみたいに増えてしまったからです。これはソリストとしては喜ぶべき事ですが、合唱団員としては、ちょっと考えものでしょ? それでも忖度して周囲に声量を合わせて歌えるなら問題は無いでしょうが、今の私はまだまだメンタルが未熟で、歌に夢中になると、ついつい冷静さを失って、抑えていた声量のリミッターが外れて、普段の声で楽しく歌ってしまう…と思うのです。私が普段の声で楽しく歌ったら…合唱を壊す…可能性がある事を自覚しています。

 いつでも冷静になって歌えるほどに、私のメンタルが成長したら、合唱団で歌うのも楽しいだろうけれど、今はまだムリと思ってます。

 なので、今の私は、合唱への情熱が全く無くなったわけではないけれど、その気持ちにフタをしています。「合唱団に入りたい」という気持ちは、私が声楽を学ぶモチベーションではなくなりました。

 じゃあ合唱団に入れないのに、なぜ声楽を学び続けているのかと言うと…明日に続きます(笑)。

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