声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。
まずはシューベルト「Lachen und Weinen/笑いと涙」のドイツ語の読み合わせです。とにかく、きちんとドイツ語を発音しましょう…って事です。ですから、リズム読みをしましたし、結局、この日はメロディーを歌いませんでした。とにかく、リズム読みリズム読みです。ドイツ語をきちんと発音する事を念頭に置きましょう。
と言うのも、この歌はドイツ語さえ喋れれば、メロディは簡単なので、すぐに仕上がるからです。とにかく、ドイツ語をきちんとしゃべる事が大切です。しっかりと、レガートで喋るのです。
あと、すべての単語を均等に発音するのではなく、歌詞の内容を考えて、強調する単語と流す単語を決めて、強調する単語はしっかりと発音していく事が、リズム読みの段階でも必要です。とにかく、歌詞をメロディに載せるのは最後の最後でOKなのです。
次はヘンデルの「Comfort ye, comfort ye my people/慰めよ、私の民を慰めよ」です。長音はクレッシェンドのつもりで歌いましょう。ただし、クレッシェンドで増やしていくのは音量ではなく響きです。響きをドンドン増やしていく感じで長音を伸ばしていきます。
休符を意識して歌いましょう。特にアドリブやフリーテンポが許されているところほど、八分休符と四分休符の違いを意識して歌うことが大切です。また、休符の前の音が子音であるなら、通常は拍内処理をしている音でも、拍外処理をしましょう。特に強調するべき単語(例えば“God”とか)は確実に。
「Ev’ry valley shall be exalted/全ての谷は高く」では、メリスマの箇所に関して、どこでブレスをするかを先生と相談して決めました。この手の、装飾的で長いフレーズを歌う時ほど、ブレスの位置にこだわって、決め打ちで行っていくのが良いのです。その時の気分や体調にまかせてはいけません。ブレス位置を決めて、フレーズを自分のモノにして歌っていきます。
フレーズに経過音を入れて歌うのは、悪いことではないけれど、あんまりやりすぎると古典ぽくなくなってしまうので、なるべく控えめにした方が良いとの事です。まあ、宗教曲だしね、経過音を入れるとフレーズがセクシーになってしまうので、それはそのとおりだなって思いました。
古典的な宗教曲だもの、禁欲っぽいくらいがちょうど良いのです。
またメリスマの箇所で、楽譜上は子音で音を伸ばしていくように書かれていても、それは物理的には無理なので、そのような時は…
1)子音の位置を後ろにズラして、直前の母音でメリスマを歌っていく。
2)子音に曖昧母音を加えて、曖昧母音でメリスマを歌っていく。
…の2パターンがあります。もちろん理屈の上では1)の方が良いのだけれど、フレーズ的には、そうもいかない事もあるので、その際には、なるべく不自然に聞こえないように注意をしながら2)のパターンになるわけです。
今回は、そんな感じでした。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村
コメント