ええと、いつも割りと大げさなタイトルを好んで記事につける私ですが、今回は、そんなに大げさな話ではなく、本当に死んじゃっていたかもしれなかったんです。
話は昨日(2015年1月28日)の事です。場所は職場の休憩室。食事を終えて、お茶をゆっくりと飲んでいたと思ってください。飲んでいたのは、ほうじ茶です。
同僚と楽しく食後の談笑をしていた時に、急にむせて、咳き込んでしまいました。まあ、ここ2週間は、毎日毎時間毎分のようにゴホゴホ、ケホケホ、咳き込んでいる私ですから、別に特に気にすることもなく、自然に咳き込んでいたのです。
コホッコホッ、コホッコホッ…。私はだいたい、咳を2回1組でします。これを2~3組もすれば、タンが取れて、咳は治まります。ですから、そのつもりで咳をし始めたら…最初の咳こそ、いつもの可愛い咳だったのですが、やがて咳が自動運動になり、激しい咳になってしまいました。
それこそ丹田から咳き込む感じの激しい咳になり、止められなくなってしまいました。
意識ははっきりしていて「これはマズい。このままじゃ、ほんとマズい」と思いました。頭の中はエマージェンシー・コールが鳴り響きます。周囲の人たちも、私の異常事態に気づき「大丈夫?」と声をかけてくれるのが、遠くから聞こえます。視界がドンドン狭くなり、目の前が赤くなり、それがやがて暗くなっていきました。「ああ、このまま死んじゃうのかもしれない…」 目の前の景色がフェードアウトして、真っ暗になりました。私が覚えているのは、ここまで。
周囲の人たちに言わせれば、突然激しく咳き込みだした私は、顔を真赤にして苦しげにもがいて、座っていたイスから落ちて、やがて静かになったんだそうです。「これはマズい! 救急車を呼ぼう!」となり、右往左往しているうちに、私がむっくり起き上がって「大丈夫だから、騒がなくてもいいよ」と言ったんだそうです。
でも、そんな事。全然覚えてな~い。
意識を失う直前までの事は、しっかり覚えているくせに、意識が戻ったあたりって、全然記憶にないんだよね。なんか、濃い霧の中にいるような、ボヤ~っとした感じで、激しい頭痛がしていました。たぶん、目はロクに見えていなかったし、耳もあんまりはっきり聞こえていなかったような気がします。とにかく、手足がしびれていて、自分のモノじゃないような気がしていた事と、腹筋・背筋・腰・内モモが激しく痙攣をしていて痛かった事を、何となく覚えているかな? 「大丈夫だから、騒がなくてもいいよ」なんて言った覚えないんだよなあ~。
とにかく、後になって冷静に考えれば、突然、激しい咳発作に襲われた私は、咳が止まらなくなり、酸欠状態になって、意識を失って倒れたようです。まあ、パソコン的に言えば、誤動作をして、マシンの電源がいきなり落ちてしまったわけです。
そこで、フリーズしちゃったら、たぶん死んでた。でも今回の私は、うまい具合に再起動が出来たみたいで、それで今、こうしてブログ記事を書いてるわけだ。
ああ、やばかった。ほんと、やばかった。
原因は…喘息ね。喘息の咳発作って奴です。喘息って死に至る病だからね。毎年、2000人以上の人が、喘息発作が原因で死んでいるそうです。私も、あやうく今年の2000人の中に入ってしまうところでした。やばい、やばい。
さすがに職場の同僚たちも「仕事している場合じゃないでしょ、病院行きなよ」って感じだったので、仕事を放り出して病院に行きました。
さすがに失神までしたので、病院でも隠れた病気があるんじゃないかと、採血したり、レントゲン撮ったり、綿棒を突っ込まれたり、あれこれ調べましたが、結果、やっぱり喘息でした。風邪は、もうすっかり治っているだそうです。
つまんねーの。
私は検査の結果を待っている間、不謹慎だけれど、何やら大げさな病気である事を期待してました。だって、どうせ患うなら、難しげなカッコ良さげな難病っぽい病気の方がいいじゃん。それで、いきなり「入院でーす!」とかなったら、すっげーカッコいいなあ…なんて、やっぱり不謹慎というか、不真面目な事を考えておりましたが、結果は喘息。いつもの喘息でございました。
喘息って、本当はかなり大変な病気なんだけれど、どうも非喘息者から見ると「ちょっとゴホゴホやっているライトな病気」ぐらいにしか思われなくて、全然同情されなくて、つまんないんだよね。酸欠でボケーとしていると、サボっていると思われるし。苦しくて作業を中断していると、怠けているように思われるんだよね。ああ、損だ、全く、損だ。どうせ死にかけるんなら、もっと、かっこいい病気で、三途の川の河原まで行きたかったですよ。
ああ、残念。でも、ひとまず、死ななくてよかった。
蛇足。人は死にかけると、それまでの人生を走馬灯のように思い出すって言うけど、たぶん、あれは嘘です。結構、意識が無くなるまで、意識そのものはしっかりしているので“思い出が駆け巡る”なんて、無いっす。あれは、物語的な脚色だよね。実際は「マズい、マズい、マズい、マズい、ここままじゃ死んじゃうよぉ、どーしよー(汗汗汗…)」です。で、いきなり緞帳が下りて、ジ・エンドなんだな。
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コメント
喘息で検索してみたら、ソルトパイプって言うのが出てきました。
ゆっくり治す治療法の様です。
http://item.rakuten.co.jp/rajaqueen/c/0000000523/
死なない様に用心して下さい。
風邪を引くと、咳が長引く体質があるので、私もこれ買ってみようかと思います。
>不謹慎だけれど、・・・中略・・・どうせ患うなら、難しげなカッコ良さげな難病っぽい病気の方がいいじゃん
今、ここ↑のところを読んで、つい笑っちゃいました。同じことを考える人って、いるんだなあ、って。私も不謹慎な戯れ言であることとは重々承知の上ですが、実は似たようなことを考えています。病気になるんなら、なるべく長くて難しそうな、かっこいい病名がいいなって。
でも、今はまだまだ遊びたいので、どんな長くてかっこいい病名でも病気はいやですからいろいろ気をつけてますよ。すとんさんも、ぜんそくの発作を甘く見てはいけないと思います。まだお仕事の総仕上げも済んでいらっしゃらないようですし、なにより歌も笛もその他も、遊び足りなくて病気どころではないでしょ?。
おぷーさんもおっしゃってますように「死なないように用心してください」。突如このブログが中断される、なんて事態は想像したくもありませんからね。どうぞお大事に。
びびびびっくりした〜
大事に至らなくて本当に良かったです。
おぷーさん
ソルトパイプって良さそうですね。空気中の塩分が健康に良いんでしょうね。私もその点には異存はありません。だから、湘南の海のほとりに住んでいるわけです。私が住んでいるところは、海の側ですから、いつも潮風吹いてますし、おかげさまで鉄製品は、あっという間にサビサビになってしまいます。そりゃあもう、すごいよ。
>風邪を引くと、咳が長引く体質
私もそう。で、その咳がやがて喘息になるので、風邪から喘息になってしまう人なんです。“風邪は万病の元”とはよく言ったものです。まさにそのとおりだなって思います。
だりあさん
私は「もう人生も満喫したので、いつ死んでもいいや」という思いと「叶うなら、もう少し遊んでいたい」という思いがあります。なので、それほど生に対する執着のようなモノはありませんが、決して生をもてあましているわけでもなく、時間があるなら、あるなりにやりたい事があります。
簡単に言えば「死ななくてよかった、もう少し遊べる」ってところですね。まあ、こんな考え方も、不謹慎と言えば不謹慎ですが、本音です。
人間、いつかは死ぬわけです。その時には、突然、ポックリ行くのが良いと思ってます。ですから、今回、もしも死んでしまったとしても、それはそれでポックリ行けたわけですし、案外、苦しくもなかったので、本気であの世に行く時も、今回みたいな感じで行けたらいいなあと、これまた不謹慎にも、そう考えております。
でも、せっかく生き返ったのだから、もう少し、あれこれと遊んでいきたいと思ってます。
まきりんさん
そうそう、ビックリものですよね。意識を失って、呼吸が止まって、床に倒れたら…普通は、そのまま死んじゃいますよね。今回は、運良く、うまく再起動できましたが、いつもいつも再起動がうまくいくわけじゃないだろうし、再起動に失敗して、あの世に旅立たれた方も大勢いらっしゃるでしょうから、ほんと、今回の私は、実に運がいいと言えます。
ほんと、大事に至らなくて良かった…と自分でも思ってますよ。
すとんさん、大丈夫ですか?驚かせないでくださいな~。
毎日、楽しみにしてるんですからね~、ブログ。
体を大事にしてくださいな~!本当に、本当に頼みますよ!!
アデーレさん
とりあえず生きてますよ。まだ元気とか、大丈夫とか…言えませんが。本当なら、バッチリ休みたいところだけれど、そうも言ってられないのが、宮仕えの辛いところです、へへ。
大事に至らなくて良かったです
急変する確率高いのは自分だけで十分ですから(笑)
chakoさん
ご心配おかけしてます。でも、とりあえず、今のところ大丈夫ですよん。