さて、昨年見た映画の連載の再開します。
61)ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃(配信)
たぶん「ミレニアム・ゴジラ」のシリーズは迷走し続けていたのだろうと思います。この作品もリブートしているので、前作はなかった事になり、またもや1954年のゴジラから直結の世界観となっています。
いよいよ、キングギドラ登場です。あと、モスラとバラゴンも出てきます。困った時のキングギドラ頼り、モスラ頼りが見え見えで、なりふりかまってられない感じがします。
今作の製作チームは、平成ガメラのチーム(!)が作ってますので、しっかりとした怪獣映画に仕上がっています。それもあって「ミレニアム・ゴジラ」シリーズでは一番成功した作品になっているし、私も見ていてワクワクしました。
まあ、私は平成ガメラ、大好きだからね。この製作チームの作る怪獣映画そのものが好きなのかもしれません。
「ミレニアム・ゴジラ」の中から一つだけみるなら…私はこれにします。しっかり怪獣映画になっています。
62)ゴジラ×メカゴジラ(配信)
釈由美子降臨! 今作は、釈由美子と彼女が操縦する機龍(メカゴジラ)が主役の、怪獣映画と言うよりも、ヒーロー(ヒロイン)映画と言えるでしょう。正直、ゴジラは敵役であり、脇役です。主役はメカゴジラなのです。
私は「ミレニアム・ゴジラ」では、前作が好きですが、多くのファンの方は、むしろ今作の釈由美子&機龍の方を好むようです。あなたはどちらですか?
63)メト・ライブビューイング「プッチーニ作曲『つばめ』」
すでに記事にしていますので、こちらを御覧ください。
64)ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(配信)
メカゴジラの第2作目です。続編です。釈由美子はカメオ出演となり、主役は機龍の整備士の金子昇になります。モスラと機龍が人間側で、ゴジラは敵役です。
人気作品の続編と言うことで、前作同様、ワクワクしながら見られます。怪獣同士の戦いは良いですね。
ただ、製作側の「前作は機龍(メカゴジラ)で成功したから、次も機龍を出しておけばいいだろう」という魂胆が見え見えですが、おそらく当時のファンは、機龍はもちろんだけれど、何よりも釈由美子が見たかったんだろうと思います。百歩譲って、釈由美子ではなくても“戦うヒロイン”が見たかったんだろうと思いますが…製作側はそこが分からなかったんだろうなあ、残念だなあ…って思いました。
65)ゴジラ FINAL WARS(配信)
「ミレニアム・ゴジラ」の最終作です。怪獣がたくさん出演します。でも、ほとんどが賑やかし程度の登場です。肝心の怪獣プロレスの部分は、映画の最後に取って付けたように行われます。
正直、見た感想は「なんか違うんだよなあ~」ってところかな? 「ミレニアム・ゴジラ」シリーズ全体に共通して言える事は、ゴジラ映画を単なる建前にして、別の映画を作ろうとしているところがあります。そこが昭和や平成のゴジラシリーズとは異なる点かな? それがうまくハマって、ゴジラ映画をアップデートできていればいいのだけれど、今作のように「なんか違う」というモノになってしまうと残念至極な結果になるわけです。
まあ「ミレニアム・ゴジラ」に関して言えば、最初の「ゴジラ2000 ミレニアム」と今作がダメなだけで、それ以外は頑張って(建前だけでも)ゴジラ映画を作ろうとしていたのは分かります。それに映像技術そのものは上がっているため、画面の迫力に関しては(平成はともかく)昭和ゴジラとは比較にならないくらいに素晴らしいとは思いました。
66)GODZILLA(ギャレス版・配信)
アメリカでゴジラがリブートされました。それがこの作品です。これは現代まで続く「モンスター・ヴァース」シリーズの第1作となります。
日本版とは、当然、テイストは違いますが、これは正真正銘ゴジラ映画です。いやあ、「アメリカ人でもやればできるじゃん」って感じかな? きちんと怪獣映画になっているし、怪獣プロレスは迫力満点です。敵怪獣のムートーは…なんか分からない怪獣だけれど、まあそれもアリですよ。見応えあります。
ゴジラのリブートと言うと、日本ではすぐに第一作の1954年版の続きになってしまいますが、こちらのアメリカゴジラは、怪獣プロレスありきの昭和ゴジラのリブートです。いいよね。
67)シン・ゴジラ(配信)
庵野版のゴジラです。映画としては、とても面白いです。でも、これ、ゴジラかあ~? まあ、この映画に関しては、今後も“ゴジラシリーズ”の1作としてよりも、庵野監督の“シン・シリーズ”の一つとして語られていくのではないのかな?
庵野監督が作る“シン・シリーズ”の映画たちは、ウルトラマンも仮面ライダーも「本家とは“なんか違う”のだけれど面白い」という結果になりました。その鏑矢がこの作品だったわけで、これも「面白いのだけれど、なんか違う」のです。
結局、この映画って、ゴジラ映画と言うよりも、庵野監督の妄想映画なんだよ、ゴジラに対する妄想。だから本質的に“同人映画”なんだと思います。おそらく、今後作られる庵野版の「宇宙戦艦ヤマト」も「面白いのだけれど、なんか違う」映画になるんだろうなあ…って思います。
とても面白いのだけれど、ゴジラ映画として、歴史的に俯瞰的に考えるならば、この作品は鬼っ子ですね、つまり黒歴史なんだと思います。
68)ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(配信)
アメリカで作られた、正当な昭和ゴジラの後継映画がこれです。ゲスト怪獣は、キングギドラとモスラにラドンです。もうワクワクするしかないよね。
69)ゴジラvsコング(配信)
この作品は、ゴジラ映画としては、前作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の続編になるけれど、コング映画としては「キングコング:髑髏島の巨神」の続編になるので、キング・コングの方もきちんとストーリーを押さえておかないと、よく分からなくなるよ…ってか、たぶん主役怪獣は、ゴジラではなくコングの方だと思う。コングは人類の味方だけれど、例によってゴジラは怪獣王にして人類の敵だからなあ…。ま、女の子と意思疎通ができるモンスター(キングコングは怪獣とは認めないぜぇ!)は、大概、人類の味方だからなあ。
怪獣プロレスの部分は、例によって迫力満点なので、映画としては好きです。
71)ゴジラ -1.0/C(配信)
うむ、これはアマプラで見たんだけれど「-1.0/C」を見るつもりは全然なく「-1.0」のアイコンをクリックしたら「-1.0/C」だったのです。ビックリしました。当時のアマプラがリンク先を間違えていたんだと思います。
で、せっかくなので、そのまま白黒で見た(「-1.0/C」は白黒映画です)んだけれど…魅力半減だね。やっぱりカラーで製作された映画はカラーで見ないとダメだな。ほんと、なんかよく分からないんだよね。ただ私は、以前、劇場でカラー版を一度見ているので、よく分からない画面でも「きっと…だろうなあ」と思い出しながら見ました。
なので、よほどの物好きでない限り、こちらの白黒版はオススメしません。カラー版を何度も見て、暗記するほど見た人なら楽しめるかもしれません。
72)鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(配信)
鬼太郎の物語ではなく、ゲゲ郎こと人間体(?)だった時の目玉おやじが主役の話です。まあ、一種のスピンオフ映画なので、そのつもりで見ると、それなりに面白いです。私はこの映画を見て「なんか、八つ墓村っぽいなあ」と思いました。そういう、昭和の時代の閉鎖的な村社会に起こった怪奇なホラーなのでした。
73)ゴジラ -1.0(配信)
うっかり「-1.0/C」を見てしまったため、改めてカラー版である「-1.0」を見ました。やっぱりカラー版はいいね、最高だよ。
74)007/ダイ・アナザー・デー(BS)
ピアーズ・プロスナンの最後の007映画です。この後、ジェームズ・ボンドはダニエル・クレイグに引き継がれるのだけれど、今回の007マラソンでは、クレイグ版を見ることが出来なかったので、ひとまず007映画はこれでお終いです。
チャンスがあったら、ぜひクレイグ版にチャレンジしたいと思います。
私はブロスナンのボンドには物足りなさを感じていましたが、この映画では、それをほとんど感じませんでした。物足りなさを感じる前に、映画に惹き込まれてしまった…んだと思います。つまり、この映画は相当に面白いんだと思います。
ちなみに、やっとQが交代しました。前作でRと呼ばれていたQの部下が、今作からQになりました。つまり、Qってのは役職名だったわけだ! まあ、Мも役職名だし、007はコードネームだからね。もしかして…ミス・マネーペニーも役職名とかコードネームなのかな?
続きはまた明日。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村
コメント