海賊盤…著作権等の各種法規を侵害している音源をパッケージ化してメディアにしたもの。昔はレコードというメディアがほとんどだったので“盤”という字が付いているけれど、今はレコードではなく、CDやDVD、Blu-ray、配信音源/画像がほとんどです。本来は、この世にあるはずもないもので、はっきり言っちゃえば、販売されている音楽系の「盗品」とも言えます。もちろん、販売の場はいわゆる“闇”ですね。闇業者とか闇市場とか闇サイトとかね。
販売したり頒布するのは、明らかな違法です。摘発されちゃうと逮捕されてしまう案件でしょうね。販売だけでなく、製作するのも違法だと思います。でも、購入するのは…どうなんだろ? 知らずに購入した人は罪に問えるのか? 知っていて購入した人なら罪に問えるのか? 販売はアウトだが、所持しているのはアウトなのか? どうなんだろ? 教えて詳しい人!
私はいわゆるポピュラー系の海賊版を数枚所持しています。なので、ある日、警察がやってきて逮捕されちゃうのかしら? 刑務所に行く事になるのかしら? まあ、そうなったら、ブログネタにしちゃうけどね。
まあ、それはともかく。違法なモノを持っているのは事実だし、違法なモノだと知りつつ購入して愛聴しています。
なぜ、そんなヤバいものを聞いているのでしょうか?
一つには海賊盤って、マニアにとって、内容的に貴重で興味深いモノが多いです。知的好奇心から聞くというのはあるし、私の場合は、ほとんどがこれです。
未発表作品とか聴きたいじゃないですか? 自分が行けなかったライブ音源だって聴きたいでしょ? 昔は発売されていたけれど、今じゃ廃盤になってしまったものなんかは、本物はプレミア付きで目が飛び出るほどに高価だけれど、コピーされた海賊盤なら比較的安価で手が出しやすい価格じゃん。
そんなわけで、それらの海賊盤って知的好奇心やマニア心が満足するものです。
たいていの場合、音質的には良くないものが多いです。オーディオマニアでなくても「なんじゃこれ?」ってレベルの録音が多いです。だって、盗撮や盗録がほとんどだからね。私のように、音響には無頓着な人でないと納得できないモノも多いです。逆に言えば、音響には無頓着な人間だから、海賊盤を楽しめる…とも言えます。
ちなみに、音源の海賊盤は楽しめる人なのですが、映像の海賊盤は楽しめない人なので、あまり手を出していません。ノイズだらけの画像とか、コンサートホールの二階席から撮影した画像とかじゃ嫌な人なんですよ、私。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
コメント
たびたびの書き込み、お許しください。
ある演奏家のエッセイで、
(まあ、SF小説のつもりなんでしょうけど)
昔、古レコード屋で、
曲名は書いてあるけど、
演奏者名の書いていない海賊版レコードを買って、
家に帰って、聞いてみたら、
ライブ演奏の海賊版、
バッハの曲を弾いていて、
これが物凄い迫力。
聞いている内に、ある可能性にたどり着いた、
「ひょっとして、これは、バッハ自身の演奏なのでは?」
そんな想像も楽しいかな、と。
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
バッハはともかく、ラフマニノフの本人録音(当然、モノラル)は残っていますよね。一時期、買おうか迷った事もありました(結局買いませんでした)。今も売られているかは分からないけれど…。
ドビュッシー、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ブラームス、フォーレ、ラヴェル等の19世紀も後半の作曲家たちも、自作自演をし、その録音が残っているそうですが、寡聞にも聴いた事はありません。
バーンスタインとかガーシュインとかコープランドとかの20世紀の作曲家になると、普通に自作自演の録音が残っていたりします。ま、そりゃそうか。
こんばんは。
横レスでお邪魔します
>ドビュッシー、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ブラームス、フォーレ、ラヴェル
このうちリヒャルト・シュトラウス以外はピアノロールの録音かと。こちらも聞いたことはありません。
リヒャルト・シュトラウスの自作自演は実家にオケの演奏のCDがあるはずで、普通に楽しめました。
次でも1920年代以降の演奏があるようです。
https://tower.jp/article/feature_item/2014/03/14/1104
フルート業界では、ゴーベールのフルート演奏とか指揮の録音はありますが、タファネルの録音は残っていない、ようです。
失礼しました。
補足です。
> ラフマニノフの本人録音(当然、モノラル)
大好きです、というかこれ以上何を、とも。
CDジャケットに彼の指が写っていて、13度届くとか。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95%E8%87%AA%E4%BD%9C%E8%87%AA%E6%BC%94-%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86-%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95-%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4/dp/B002U4RPTS/ref=sr_1_7?qid=1658579741&refinements=p_32%3A%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95%28%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4%29&s=music&sr=1-7
tetsuさん
ああ、なるほど、ピアノロールの録音ですか? 時代的にピアノロール録音って、モノラル録音のちょっと前ですよね。なら、確かにその可能性はありますね。何分にも、私も実際のモノを聴いたわけではないので、彼らの録音がモノラルなのか、ピアノロールなのかは、自信を持って断言できないのです。
それにしても、ピアノロール録音って(彼らの演奏ではありませんが)昔々、コンピューターが普及する前の時代に、自動演奏ピアノで聴いたことがあります(貴重な経験でしょ?)。音質的には、当たり前の話ですが、モノラル録音よりもずっとずっと良いんですよね。細かなニュアンスは…モノラルでも再現できませんから、もしかするとピアノロールでの録音の方が、録音としては、質が高かったのかもしれませんね。