スポンサーリンク

さようなら、また会う日まで

 声楽をきちんと学び始めて二年がたちました。この二年間、私はグループレッスンで声楽の勉強をしてきましたが、それも、今回で終わりです。今回のレッスンを最後に、私はグループレッスンをやめることにしました。今まで一緒に歌の勉強をしてくださった、お姉様方には、ただただ感謝感謝でございます。

 声楽のグループレッスンをやめて、どうするのか? 声楽レッスン、いや、声楽そのものをやめてしまうのか?

 そういうわけでは決してございません。それどころか、いやがうえにも「歌が上手くなりたい」という情熱は、今まで以上に燃え盛っております。

 今月、声楽を習い始めて、いよいよ三年目に突入です。いわゆる“声楽三年生”になるわけです。小学生なら中学年ですよ、中学年。いやあ、立派なもんです。

 今までの二年間はグループレッスンという形で、今までの独学でついた悪い癖を一つ一つ取り除き、正しい発声技術を基礎から丁寧にゆっくりと学んできましたが、そろそろ基礎から次の段階に…、そこで二月から新学年に突入するという事もあり、心機一転のクラス替えです。より一層の歌の上達のために、学びの場を変えることにしました。

 ま、本来ならば、グループレッスンにも、初級、中級…などとグレード別にいくつかのクラスがあれば理想的なのですが、ウチのところはそうではないので、私はグループレッスンから、プライベートレッスンに移ることにしました。

 プライベートレッスン…ま、大雑把に言えば、個人レッスンのようなものです。ただし、私の場合、先生とマンツーマンの“個人”レッスンと少し違います。と言うのも、プライベートレッスンですが、先生とはマンツーマンではないので、正確な意味での“個人”レッスンとは少し違います。

 マンツーマンではない…はい、今度のクラスにも同級生がいます。その同級生は誰かと言うと、私の妻です。そうです、新学年からは、妻と一緒にレッスンを受けることにしました。

 つまり、今まではグループレッスンという場があり、そこに私を含めた、歌の上達を願っている人々が生徒として参加するという形でしたが、今度は私達夫婦がいて、そこに先生をお呼びしてレッスンしていただくという形になります。

 ??と思われる方もいらっしゃるでしょうが、分かりやすく言うと、私と妻と、それぞれがキング先生の個人レッスンを受けるのです。そういう意味では個人レッスンなのですが、普通の個人レッスンと少し違うのは、それぞれが別々の時間場所でレッスンするのではなく、二人一緒に教室に入り、準備体操的なレッスンは一緒に行い、その後、交代で個人レッスンを受けて、一緒にレッスンから帰るというところが、ちょっと違います。もちろん、自分のレッスンはもちろん真面目に受けますが、相手のレッスンの時は、その様子を見学するという、少し変則的なレッスン形式で学びます。

 ま、ずばり言えば、二人まとめて一度に個人レッスンを受けちゃいましょうという感じです。

 レッスンのペースは今までと同じ一回1時間の月2回なのですが、今までとは違い、基本的に個人レッスンなので、私と妻とは、それぞれに別の課題が与えられ、別の指導を受けるという点が、グループレッスンとは違います(グループレッスンは、それぞれの指導ポイントは違ったとしても、基本的に全員同じ課題が与えられる)。さらに相手のレッスンが見学できるので、家に帰ってから、レッスンの反省会ができますし、互いにダメ出しができるという利点もあります。

 妻は、私よりも音楽歴の長い人間で、音楽の経験値も高い人間です。現在も二つの合唱団を掛け持ちしているくらいの歌好き人間(ただし楽器は全くダメ)なのですが、個人レッスンを受けたことはなく、発声は全くの我流です。あ、我流と言え、合唱団での“ボイトレ”程度はやってますが…。

 我流の発声テクニックに限界を常々感じていましたし、私が声楽の個人レッスンを受けていることに感心を持っていました。以前、キング先生の(私とは別のクラスの)グループレッスンも体験で参加したこともあるのですが、やはりグループよりは個人レッスンが受けたいと言ってました。でも、個人レッスンはなんとなく心細いし…というのが彼女なりの感想。それで今まではなかなかレッスンに踏み出せずにいました。

 そういう時に、私がそろそろグループから離れて個人レッスンをしたいなあと漏らしたので「じゃあ、一緒に…」という事になったわけです。二人一緒なら、いわゆるグループでのレッスンとは違いますし、心細くもないです。それに夫婦で一緒にレッスンを受ければ、それはそれで楽しいじゃありませんか。それに私にしても、今まではグループレッスンでしたし、グループレッスンには個人レッスンにはない良さも感じていたので、完全な個人レッスンになってしまうのがもったいないという気持ちもありました。そんなわけで、こんな形のレッスンになりました。

 てなわけで、この二月で声楽三年生になる私ですが、三年生からは、学友を変えて、新しいクラスで歌の勉強を始めます。

 さようなら、また会う日まで、お姉様方。
 これからよろしく、一緒にがんばりましょう、ウチの奥様。

 先生は今までと変わらずにキング先生です。これからもよろしくおねがいします。

コメント

  1. 小夜子 より:

    わぁ☆ご夫婦で一緒にレッスン…ステキですねぇ(^^)
    夫婦して歌が趣味って良いなぁ。。。
    新学年、楽しんでくださいね♪

  2. 野鳥 より:

    ご夫婦で共通の趣味があるのは羨ましいです。ますます絆が強くなりますね。

  3. こしひかり より:

    おはようございます(^_^) 記事のタイトルを見て一瞬「曲の題名?それともブログやめちゃうのかなー?すとんさんに限ってそんなことはありえない」などと早合点してしまいました(^_^;) 歌のレッスンのお話だったのですね、納得。他の方もおっしゃっているようにご夫婦で共通の趣味があるのは素敵ですね☆

  4. 銀色ねこ より:

    ご夫婦で同じご趣味!!!
    とっても羨ましいです~!

    うちの主人は、CDを聴く(ビートルズや欧米系の古い歌手など)のは好きですが
    その他の音楽や楽器演奏にはとんと興味がありません。
    かといってそれを嫌うわけでも無いので、私も有難くレッスンや楽団に行かせて貰っていますけれど…
    どうせなら、同じ趣味があると良かったのになぁ~;;
    と、よく思います。
    子供達が巣立った後の夫婦二人の生活を考えると
    なんだか不安です~(笑)

    声楽の次なるステップ、奥様とご一緒に是非楽しんで下さいませ♪

  5. すとん より:

    >小夜子さん

     夫婦して歌が趣味はいいのですが、実は微妙に、そして大きく趣味が違いまして、彼女は合唱派でして、子どもの時から合唱をやっていた合唱女なのですが、私は合唱もキライではないのですが、基本的にソロ志向の強い人間です。同じようでいて、微妙に違うのが、面白いところです。

     微妙に違うとは言え、基礎的な部分は同じなので、同じ先生に同じ時間場所で一緒にレッスンを受けます事が可能なのです。

     ありがたいことです。

  6. すとん より:

    >野鳥さん

     夫婦で共通の趣味は、本当にありがたいと思ってますが…実は微妙に違うのですよ。独唱と合唱は。

     例えて言えば、ロックとフォークの違いぐらい違います。大雑把に見れば、どちらもポピュラー音楽だし、ギター音楽なんですが、手にする楽器が違う(ロックはエレキギターで、フォークはアコースティクギター)し、歌い方も違う(ロックはシャウト系で、フォークはささやき系)し、アンサンブルをする楽器も違う(ロックはドラムスやシンサがバックに付きますが、フォークはハーモニカとか同じフォークギターとかですね)し…。

     そんな感じで、独唱と合唱も違うのですが…その違いは、またいずれ記事にでも書きましょう。

     それに元々、性別が違う(当たり前)ので、声の種類も違いますし…。声の種類が違えば、練習方法も実は変わってきます。それに音楽キャリアも違うのですが…それでも同じような趣味なので、一緒に遊べるのがいいですね。

  7. すとん より:

    >こしひかりさん

     はは、ブログを辞めるつもりは今はありませんが、ブログなんて、いつまで続けられるか分からない、泡沫のようなもの。夏休みの前には、もうやってなかったりして(笑)。

     それはともかく、共通の趣味というか、一緒に遊べるのは、なかなか良いです。これからドンドン年を取っていきますので、なるべく夫婦で一緒に遊べるようにこころがけています。

  8. すとん より:

    >銀色ねこさん

     私もビートルズをはじめとする洋楽は好きですよ。でも、妻はそこには踏み込んできません。基本的に妻とは人格が別なので(笑)、好きなものはだいぶ違いますし、趣味もだいぶ違います。例えば、私はフルートを吹きますが、彼女は楽器を全くやらないとかね。

     そういう風に色々と違うのですが、そんな中で、何か一緒のものはないかと探すと、残ったのが、歌なんですね。だから、一緒に歌う。ある意味、歩み寄りの趣味だったりします。

     でも、年をとってくると、自分は変われないし、相手も変えられない。今ある手札の中から、共通なカードを探すって、大切なことじゃないかなって思います。

    >子供達が巣立った後の夫婦二人の生活を考えると

     ウチの場合は、さっさと巣立ってほしいと思ってます(笑)。早く仕事を引退して、楽隠居するのが、私の夢です…って、楽隠居は無理かな?

  9. テツ より:

    多少違っても夫婦で同じ趣味をお持ちなのは羨ましいです。

    個人レッスンでは、他の方への指導内容を聞くことはないのですが、それを聞くのもいい勉強になりますね。

    夫婦そろって個人レッスンというのはとってもいい仕組みだと思います。

    ますます磨きがかかりますね。

  10. 橘深雪 より:

    奥様とのレッスンに変更されるのですね。共通の趣味があるっていいですよね。
    自宅でも奥様と一緒にレッスンできますね。声楽3年生、頑張って下さい!

  11. すとん より:

    >テツさん

     日本では音楽の勉強は、個人レッスンが中心で、グループレッスンはお遊びのような風潮(?)があるような気がしますが、これは聞いた話なのですが、ヨーロッパの音大のレッスンはグループレッスンが中心なのだそうです。

     なぜ、グループレッスンが中心なのかというと、グループレッスンでは、自分がレッスンを受けるだけでなく、学友のレッスンも見学できることと、自分のレッスンも先生とマンツーマンだと甘えがでますが、学友の目があると、気合が入るので、グループレッスンが中心だと聞きました。

     教授スタイルや民族性の違いなのでしょうが、グループレッスンも悪くないと思いますよ。

    >ますます磨きがかかりますね。

     そのように励みます。

  12. すとん より:

    >橘さん

    >自宅でも奥様と一緒にレッスンできますね。

     これはたぶんしない(笑)。そこが夫婦といえども、微妙なところでして、レッスンは一緒でも、自宅練習は別々です。練習を一緒にやると、おそらくぶつかってしまうと思うのですよ、お互い真剣ですからね。趣味でぶつかって、ケンカに発展するのも、愚かな話なので「練習は別々、レッスンは一緒」ってところでしょうね。

    >声楽3年生、頑張って下さい!

     ありがとうございます、頑張ってゆきます。

  13. まきりん より:

    ども!
    夫婦共通の話題って必要ですよね。
    共通項もあるけどビミョーにちがうっていうのもわかるなあ。
    我が家なんですけど、夫も肩の手術してるの。
    入院した病院は違うけど執刀医はおなじ。
    リハビリのメニューもほぼ同じ。
    リハビリのキツイ痛みを共有してます^ロ^;
    私の場合主人よりも肩の状態がよかったので
    主人が、あれは地獄だったという動きも私はそんなに痛くなかったりします。
    ここにビミョーな違いが…

    声楽3年、石のうえにも3年に突入ですね。
    新たな世界が拓けて、ますます楽しい声楽ライフがおくれますね(^O^)

  14. すとん より:

    >まきりんさん

     おっしゃるとおり、夫婦共通の話題って、とても大切だと思います。特に男性にとっては必須事項かな? 定年後、妻と二人の生活で、妻に相手にされるように、粗大ゴミ扱いされないために、今からその準備に励んでいる私です。もちろん、一人の時間も必要なので、共有するべきところは共有し、踏み込まないところは踏み込まないようにしています。

     手術もつらいでしょうが、リハビリはまた格別でしょうね。痛いのは誰でもいやですが、その痛さを越えないと治らないと言われれば、やるしかないですものね。リハビリ、頑張って、耐え忍んでください。つらい時は必ず過ぎ去りますから…。

    >新たな世界が拓けて、ますます楽しい声楽ライフがおくれますね(^O^)

     はい、頑張ります。

  15. Cecilia より:

    私も声楽はじめて3年目の節目でブログをやめます・・・という記事かと思ってドキドキしました。
    よかった~。(ほっ!)
    いいなあ、奥様と声楽レッスン。
    でも私も夫とたまに行こうと思っていましたがやっぱりいいです。
    彼はゴスペルで頑張ればいいのです。(そういえば先日DVDを見ましたが、偉い先生のカッコイイ伴奏で持っているように感じました。そのうち記事にします。たぶん。)

  16. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >私も声楽はじめて3年目の節目でブログをやめます…という記事かと思ってドキドキしました。

     あ、その手があったか、気がつかなかった! いやあ、ここまでコンスタントにブログが継続されていると、辞めるきっかけがなくて、なかなか辞められなくて…って事はないけれど、いずれ時がくれば、声楽もフルートもブログも辞めてしまうだろうけれど、今は差し当たって、いずれも辞めるつもりはないので、ご安心を。

     ゴスペルで頑張ってらっしゃるご主人も、記事を読んでいますと、たぶん本当は歌が好きなんでしょう。ただ、おそらくプライドが高くて、今さら基礎練習なんて…って方じゃないですか? オジサンになって、基礎からやり直す、それも自分より年の若い先生から習うって(自分で言うのもなんですが)なかなかできる事じゃないです。でも、心の中では、いつかきちんとやりたいと思っているはずですよ。

     時が来るのを待ってください。きっとある日ポツリと「歌をきちんと習いたい」って言うと思いますから、それを聞き逃さないようにしていれば、きっと夫婦で声楽レッスンも夢ではないと思いますよ。

タイトルとURLをコピーしました