アカリはウチにいる素赤琉金の事です。真っ赤で大きな琉金です。水槽の中でもひときわ大きくて、シズカ(これも素赤琉金です)がいた頃は、一番大きな金魚がシズカで、2番目がアカリでした。
なぜ、同じような素赤琉金が二匹もいたのか? それは妻が素赤琉金が好きだからです。
とにかく、シズカがいた頃は二番目に大きい金魚で、今は(シズカがいないので)一番大きな金魚というわけです。金魚はカラダが大きいことが一つのステイタスのようで、少し前までは、水槽の中で、カラダが一番大きなアカリが一番生き生きとしていました。
ウチの金魚たちは、アカリだけがとても大きくて、その他の子たちは似たような大きさなのです。実際、今でも残りの4匹の大きさにはそんなに差がありません。
それがある日、ロナの下剋上が始まりました。
ロナがアカリをイジメ始めました。それはなかなかに凄惨なもので、はじめはきれいなアカリの魚体に傷が付いていて不審に思うくらいでしたが、やがて、長くてきれいな尾びれがドンドン短くなっていきました。ロナがアカリの尾びれを食べてしまったのです。
アカリの尾びれが7割方食べられてしまったところで、水槽の地位が逆転したようです。ロナが水槽の中のボスになったようです。たぶん、アカリの尾びれが食べられてしまったことで、カラダの大きさ…というか、長さでロナの方が長くなった(ロナは雑種の金魚で、これと言った典型的な形をしていませんが、尾びれだけは吹き流しで、とても長いのです)ので、攻撃が止んだのだと思います。
これで格付けが終了したのでしょうね。
それ以来、水槽はロナを中心に、残りの4匹が生き生きとし、アカリは大きなカラダを水槽の隅に追いやって、隠れられるわけもないのに隠れているかのように、ひっそりと地味にしているようになりました。
精神的にもイジケているようです。元気がありません。本当は、この水槽から逃げ出したいのだろうと思います。まあ、かわいそうだけれど、仕方がありません。我が家の水槽は、弱肉強食なのですから。
蛇足 食べられてしまったアカリの尾びれは、少しずつ再生しているようです…が、その速度があまり速くないのが、ちょっと気になってます。もしかすると、再生しているそばから、また食べられているのかもしれません。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
コメント