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ミヤザワフルートフェアで遊びました

 私のアゲハ(アルタス1307R)は、銀座の山野楽器さんで購入しました。ですから、調整その他のメインテナンスは、銀座に出かけて行ないます。

 で、アゲハの三カ月健診でお店に行った日は、ちょうど『ミヤザワフルートフェア』をやっていました。どうやら、山野楽器さんは秋から冬にかけて、フルートフェアをやっていて、週替わりで各メーカーさんをプッシュしてます。私が出かけた日は、ミヤザワフルートをプッシュする日でした。で、ミヤザワフルートフェアってわけです。

 ですから場所は、特設ホールではなく、普段の売場でした。そこに机を一つ出して、ミヤザワのフルートを並べて、メーカーの人(?)が常駐して、ビジネスをするというパターンです。

 私は、フルート売場に着いて、まずはショーウィンドウのフルートを見ながら、そちらの様子をうかがっていました。ミヤザワフルートは吹きたいけれど、強力なビジネストークは勘弁だなあと思っていました。ビジネストークはいらないけれど、フルートは吹きたい。ああ、どうしよう…なんかウズウズしているうちに、メーカーの人が休憩に入ったので(ラッキー!)、そこですかさず、フルートが並んでいる机へ(笑)。メーカーさんがいなくなったので、売場の店員さんがやってきました。店員さんなら、こちらも気が楽なので、特にビジネストークもなく、淡々とよもやま話をして、それからフルートの試奏をさせてもらいました。

 試奏の場所ですか? もちろん、店頭です。店頭で大勢の見知らぬ客(たぶん大半の客は私よりも上手…)のいる中で、フルートの試奏です。私は平気だけれど、普通は勇気がいるだろうなあ…。とりあえず「俺様の音を聞け!」とばかりに、店内に私の音を響き渡らせてきました。

 もちろん、吹いた曲は「ハ長調のスケール」です(笑)。だって皆さんがやっているような半音進行の難しそうな奴なんて、知らないし出来ないもん。それに試奏だもん、別にその程度でいいでしょう。どんな音がするのか確かめるだけですから(笑)。

 まずは「一番の売れ線のフルートってどれですか?」と尋ねたところ、手渡されたのはアトリエ3という機種でした。いわゆる総銀フルートです。このフルートは以前にも試奏したことがあるけれど、印象はその時と、特に変わりませんでした。良いフルートと思うものの、私の好みのタイプではないなあという感じ。ブローガーシステムと言うのがウリなんですが、よく分かりませんでした。こいつがあると音が良くなるんですかねえ? 肝心の音色は、クリアというか、きれいって感じの音です。

 不満そうな顔をしていたら(私はすぐに顔に出るタイプなんです)「そちらに物足りなさを感じる方は、こちらを選ばれます」と言って手渡されたのは、レガシー3というリップ金の総銀フルートでした。アトリエ3からレガシー3という順番で吹くと、その違いはよく分かります。音がまろやかな感じになり、さっきよりは私の好みに近づいてきました。リップの素材が変わるだけで、こんなに音が変わるものなのですね。「さっきのものよりは、こっちの方が好きですね」と言って返しますと「なら、こっちはもっとお好きではないでしょうか?」と言ってAZという機種を手渡されました。

 これはリップだけでなく、ヘッドキャップとライザーと接続リングも金でできた、見た目がちょっと華やかな感じのするフルートです。音はさらに柔らかくなり、確かに私好みにますます近づいていきます。これだけ金を使ったAZの音が、イメージとしては一番総銀っぽい音なんですよ。おもしろいでしょ。ここがミヤザワというメーカーの特徴なのかもしれない。

 でもね、おっかしいなあ…。私はゴールドフルートはあまり好きではないのに、ミヤザワだとゴールドの部分が増えるたびに私の好きな音、理想的なシルバーフルートの音に近づいてくる。

 アトリエ3からAZへと、確かに音が柔らかくまろやかな方向に変わっていく事がはっきり分かるけれど、これは、(当然値段は違いますので)作りの差から来るものなのか、それとも素材の差から来るものなのかと、質問をしました。答えは、総銀以上の製品については、作りの差はありません。音色の違いは素材の違いと考えて良いと思いますとのことです。

 それならば…というので、試奏はそのまま、9Kおよび14kへと吹き進みました。ゴールドフルートはお値段もさることながら、音が私の好みではないので、普段は軽くシカトするのですが、今回はこの流れなので、ゴールドにも手を出してみました。

 アトリエ3から14Kまで吹いた中で、一番気に入ってしまったのは、なんと14K。ゴールドフルートでした。もちろんミヤザワフルートは、14K以上のフルートも作ってますが、今回のフェアで並んでいた中で一番高価な楽器は、この14K(H管、メカ銀)の約230万円のフルートでした。私としては意外でした。

 普通ゴールドフルートって、ミチッとした密度の高い、やや濃いめの音を出しますが、ミヤザワのゴールドはそこまで濃い感じでなく、上等な総銀フルートを吹いているような感じがします。ゴールドにしては、あっさりした、いい感じの音色だと思いました。目をつぶって音だけを聞いていると(変な誉め方ですが)総銀フルートじゃないかと錯覚するほどです。

 そこで調整のためにアゲハを持っていた私は、自分のフルートと、この14Kを吹き比べたいという、わがままな申し出をしましたところ、あっさり「では」というので、試奏室を貸してくれました。フットワーク軽いなあ…。

 試奏室に入り、おもむろにアゲハ(調整前)を組立て、アゲハと14Kを交互に吹き比べてみました。かたや総銀、かたやゴールドです。お値段は4倍ほど違います。どっちも私の好きなタイプの音です。さあ、どうでしょうか? さすがに「ハ長調のスケール」だけの試奏ではつまらないので、試奏の時は必ず吹く「イエスタディ・ワンス・モア」も吹きました。

 ファースト・インプレッションは、なんと、アゲハの勝ち。値段は1/4ですが、アゲハの方が、音に深みがありました。よりシルバーな音がします(当たり前か)。少なくともカーペンターズサウンドにはアゲハの方がお似合いです。それにだいたい、私はアゲハLOVEなので、判定に偏見がないとは言い難いし…。

 ところが、ファースト・インプレッションでは負けてしまった14Kですが、時間をかけて吹き込むごとにドンドン化けていきました。

 最初は『まあまあ良さ気な感じのフルート』でしたが、吹き込むごとに、どんどん良く鳴るようになってきました。音量もドンドン増えてきました。音もますます艶が出てくるようになりました。最初は「総銀っぽいゴールドだな」と思ってましたが、吹いていくにつれ、ドンドン音色が総銀から離れていきます。

 え?え?って感じです。20分も吹き込むと、まるで別のフルートになっていました。吹き始めの感じとは全く違った、まるで別物の、ミチッとした音が部屋中に響き渡る、いかにもゴールドフルートっぽいフルートになってしまいました。

 あああ~、ゴールドフルートの音になっちゃったよ~…。

 つまり、ミヤザワの14Kというフルートは、スロー・スターターなフルートなんですね。吹き始めて20分して、ようやくその姿を現し始めるといった感じです。ウォーミングアップがたっぷり必要な娘だったのです。

 私はゴールドの音が苦手なので、その時点で試奏をやめました。たぶん、もっと時間をかけて吹き込めば、もっともっと音が変わっていくだろうという予感がしましたが…。

 私はミヤザワフルートを誤解していたかもしれない。そう思いました。今まで私の中でミヤザワフルートって、そんなに高い評価ではなかったのですが、時間をかけて14Kを吹いてみて、ミヤザワさんはかなりのスロー・スターターだという事が分かりました。そして、結構いい感じのフルートなんだという事も分かりました。

 今回は、時間がなくなってしまったので、14Kの試奏で終りにしましたが、時間があれば、アトリエ3やレガシー3もたっぷり時間をかけて吹き込んでみたいと思いました。きっと、この娘たちもスロー・スターターなんでしょうね。時間をかけて吹き込んでみたら、ドンドン化けていったりして…。

 私の中のミヤザワフルートの評価は、今のところ、白紙状態です。チャンスがあったら、たっぷり時間をかけて吹き込んで、その評価をしたいと思います。ミヤザワの総銀のフルートたちを、たっぷり時間をかけて吹き込んだら、いったいどんな音がするのでしょうか。ちょっと楽しくなってきました。次の試奏のチャンスが待ち遠しいです。

 今日の結論「ミヤザワフルートはスロー・スターター。試奏の時は、じっくり時間をかけて吹き込んでから、判断しましょう」

 今日の結論 その2「総銀モデル以上のフルートはすべて一生もの。価格の差は、性能の差ではなく、好みの差。」

 それにしても、総額で500万円弱のフルートを吹かせていただきました。フルートの試奏、それは贅沢な遊びです、いやホント。ミヤザワフルートさん、ありがとうございました。

コメント

  1. 野鳥 より:

    私が気になっているのはパウエルの10Kです。音色は明るく華やか、でも低音部はしっとりとしています。長時間じっくりと試奏していないので、今度機会があったら30分くらいじっくり吹いてきたいと思います。

  2. すとん より:

    >野鳥さん

     10K前後のゴールドフルートの音色は、いくつかのメーカーのものを吹いているので、その吹き心地などは推測できます。ゴールドと言っても、半分以上はシルバーで出来ていますから、シルバーとゴールドの良い所取りみたいな、いい感じのキメラ状態で、私もそのあたりのゴールドフルートには着目してます。

     音色はともかく(私はあんまりゴールドの音色が得意ではないので…)、吹き込む息の耐性がシルバーより、グンと高くなるので、ついつい息を吹き込みがちな私には魅力なんですよ。

     パウエルの音色は、明るくて華やかでしっとりですか…。まだ洋モノはきちんと吹いたことがない私なんで、いつかは、どこかで、パウエルとか、ヘインズとか、ルイロットとかの有名ブランドフルートを吹いてみたいと思ってます。

     そうそう、パウエルの10Kはたしかに高価ですが、今は円高還元セール中でしょう。今なら、アルタスのALやPS並のお値段で買えるはずだよ。野鳥さん、元々ALやPSを狙っていたんだから、あと、ちょっと背伸びすれば、決して手が届かないわけじゃないよ。

     欲しい時が買い時だよ(悪魔のささやき?)。

  3. smilekumi より:

    今のフルートの購入は一度も試奏せずに決めました。お値段重視でしたし、超初心者なので試奏することが恥ずかしかったんです、いい歳して。楽器店で覗いた時もどうぞと言われましたがそそくさと退散してしまいました。なので、別室で試奏20分なんて単純にすごいなと思ってしまいます。食べたら買わないと悪いようなスーパーの試食じゃあるまいし、吹いてみなきゃわかりませんものね。今度そんな機会があったら勇気を出して挑戦してみようと思います。ってそんなたいした事じゃないんでしょうけど。小心者は損をしますね(^^;)

  4. くろねこ より:

    ミヤザワ吹いたんですね~。
    私の現在使っているみ~やは古ぅいミヤザワ製です。
    確かにスロースターターですね。
    たま~に30分以上の練習ができる時は、途中ででスコーン!と音が変わって楽しいです。

    そういえば随分と試奏していないなぁ。。。
    たまには銀座に行きたぁい!!

  5. すとん より:

    >smilekumiさん

    >別室で試奏20分なんて単純にすごいなと思ってしまいます。

     それも自分のフルートとゴールドフルートの吹き比べなんてね。かなりずうずうしくないとできないよね…と思われるでしょうが、試奏とか吹き比べとか、フルート界では、割と当たり前みたいですよ。

     私も最初の試奏の時はドッキドッキでした。なにしろ、スーパーの試食でも、一口食べたら、それを買わないと悪い気がする小心者ですから。

     でも、一度試奏してみたら、それからは何となくできるようになりました。もちろん、今でも最初の声かけには勇気がいりますけれどね。

     とにかく、フルートは高価な商品ですから、即決は求められないし、みなさん何度も何日も試奏を重ねて、購入を決めたり決めなかったりするわけで、こちらが思うよりも、お店の方は、平気みたいです。

     というわけで、次のチャンスがあったら、レッツ・トライですよ。

  6. すとん より:

    >くろねこさん

     やっぱり、銀や洋銀のフルートもスロースターターなんですね。ミヤザワ、侮りがたし!ってところですね。

    >たま~に30分以上の練習ができる時は、途中ででスコーン!と音が変わって楽しいです。

     それって、きっと、み~やさんからのご褒美なんでしょうね。「たくさん練習したから、こっちも少し気張ってみるね」って感じなんでしょうね。いやいや、なかなかのツンデレちゃんですね。

    >たまには銀座に行きたぁい!!

     銀座、楽しいですぜ。

  7. より:

    わあお!!いいなあ。
    ちなみに、ミヤザワの9Kはどうでしたか?
    気になります。
    14Kは厳しいが、9Kあたりは手が届きそうなので。
    AZはたしかに、とっても楽しい楽器でしたよねえ~~。趣味にやるのにもぴったりって感じ。見た目もきれいだし吹きやすいし。好印象でした。
     

  8. すとん より:

    >かさん

     ミヤザワの9Kですか。きちんと吹き込んでいないので、何とも判断がつかない状態です。何しろミヤザワフルートがあんなにスロースターターだとは思ってもいなかったもので…。

     9Kは、時間にして5分前後のほんの短い時間しか吹いてません。吹いた感じはAZと14Kのちょうど中間(笑)でした。いやあ、ミヤザワフルートはきれにグレード順に音が変化してゆきます。そういう意味では、確かな技術を持った立派なメーカーですよ。

     短時間の感想では、まったくゴールドっぽくない、お手軽に吹けるフルートって感じなんですが、きっときちんと吹き込むと、表情が一変すると思います。なので、よく分かりません。

     深く付き合わないと、その本性がよく分からないフルートです、ミヤザワは。そういう意味では、試奏しても、よく分かんないよ、ここのフルートは。

  9. あゆみ より:

    おはようございます。

    うちのフルートの先生もミヤザワがいいって言います。次に買い換えるときはミヤザワにしろって・・・。(爆)アルタスの音の明るさが先生の好みじゃないのでミヤザワはひょっとして渋めな音なのかな?

    それにしてもこのごろ寒いのでフルートがスロースターターですね。このところ1日10分練習できればよい方なのでよい音がでてきたころに時間切れ・・・・。(涙)

  10. すとん より:

    >あゆみさん

     あゆみさんの先生の言い分も分かるような気がします。

     これは私の乱暴な私感なんですが、日本製のフルートって、音色で考えると、二つのグループに分かれるというか、なんか両者の間には大きな溝があるっていうか、なんというか…。

     つまりムラマツグループとサンキョウグループに分かれるよう思います。もちろんグループ内での違いというのもかなり大きいと思いますが、グループ間の違いは、まるで地平が異なるくらい、決定的に違うような気がします。

     で、サンキョウグループに入るのが、サンキョウとミヤザワかな?って思います。アルタスは、ムラマツとはかなり違うというものの、同じ地平線を見ていると思うのです。まあ、まったくの私感なんですが。

     サンキョウグループの特徴は、オーソドックスな音色って言うか、人々が期待するフルートのイメージどおりの音を狙っているという感じがします。いわば保守本流?

     それに引き換え、その他のメーカーさんたちは、自分たちの色が強いと言うか、アクが強いと言うか。特にその中でもアルタスは、小さなフルート工房並に、アクだらけというか、かなり個性的な感じがします。そういう意味では、少しばかりエキセントリックな感じがします。

     ミヤザワフルートは、私の印象では“渋い”とは遠い感じだと思います。ミヤザワをひと言でいうなら“かろやか”って感じかな。アルタスの音色は、かろやかとは全く別のベクトルを志向していると思います。

  11. あゆみ より:

    確かにアルタスの音って美しいけど個性的な感じがしますね!

    そうか、ミヤザワは軽やかですか。また試奏してみます。

  12. すとん より:

    >あゆみさん

     そうそう、自分で試奏するのが一番。何しろ一人一人クチビルの形も体の大きさも違うから、私がOKでもあゆみさんがNGだったり、またその逆もあるからね。ま、一つの相性と言う奴だろうけれど。

     でも、相性問題って、きちんと考えるべきだと思います。だから、自分で試奏、自分で判断。ネットの意見はあくまで参考意見って事で。

  13. より:

     ミヤザワフルートの印象はすとんさんと同感です。軽くてやわらかいという感じでした。サンキョウは軽さとともに硬質さを感じたのがミヤザワと異なっていました。
     パールはやわらかくてそこそこ深いので、ムラマツに似ていると思いました。アルタスだけが吹いたことがないのですね。田舎なので、流通が限られるのが残念です。 

     実は今度、パールとサンキョウ10Kの試奏をすることになりました!!
     ローンと頭金で10Kか9Kを買おう(そしてこれは生涯最後のフルートになる予定)と考えているのです。
     田舎に住んでいるので、山野楽器銀座店のようにいつもいろいろ置いておらず、信用のできるお店に取り寄せしていただくのです。
     今月はこの2本が手に入ったようなので、まずこれらを試します。
     来月にまた違うものを取り寄せしてもらい、最終的に来月(つまり来年の1月)に購入しようと思っています。高いものですから、ゆっくり慎重に選びます。
     しかし、すとんさんのアドバイスどおり、ムラマツ先生は手元においておきます。銀の笛と金の笛をもっておく。アマチュアには贅沢ですが、私が数ヶ月にいっぺん習いにいってる大先生みたいでいいかなと思いまして・・・。贅沢です。私。
    このために日々のストレスを頑張ってるのだ、と!!
     でも泣く泣く、マテキとふるいヤマハは下取りに出します・・・たくさん持ってても仕方ないから・・・
     ああ、ローン地獄・・・・

  14. すとん より:

    >かさん

     金ですか…。色々試奏されるといいと思います。

     もし私がゴールドフルートを買うとしたら、やはりゴールドフルートの製作ノウハウを持っている、たくさんゴールドを生産しているメーカーさんから選ぶかな。素材の癖をよく知り尽くしているような気がするもので。そしてゴールドをたくさん生産しているメーカーさんって、やはりプロ奏者がたくさん使用しているメーカーさんですよねえ。

     そうなると国内では、ムラマツ・サンキョウあたりになっちゃうのかな。海外だとパウエルが国産品並のお値段なので、検討しても良いのでは。もちろんお金に糸目をつけなければ、他の海外メーカーも当然ありですが。

     とは言え、最後はやはり楽器との相性でしょうね。たとえどこのメーカーであれ、自分にとってベストなフルートがベストなフルートなんです(って、日本語おかしいですか?)。

     マテキとヤマハは下取りですか。仕方がないですね。たくさんフルートを持っていても、人生は有限だし、フルートを吹く口は一つしかありませんから、これぞという笛を2本持っていれば、十分だと思います。それ以上持っている人は、コレクター系の人だと思います。ま、コレクターにはコレクターの楽しみと喜びがあるわけですが…。

     マテキさんとヤマハさんには、新しいオーナーにかわいがってもらえるように、お祈りしましょう。

  15. より:

    こんばんは。 その後、先生とも相談しました。
     私はパールとサンキョウをためしましたが、明らかにサンキョウのほうが相性がよく、いい感じでした。店員さんもそう感じていました。
     頭部管をいろいろ変えたり、あともし可能ならムラマツの9kあたりを試して来月お買い求めします。
     ミヤザワを私の先生はすすめませんでした。最初からとても気持ちよくふけるらしいのですが、長くやっていると、体当たりでふいてしまう癖がある?とか、ないとかで・・・
     予算に都合がつけば14kも試してみるとよいという話でしたが・・・ とんでもない!!たんなる愛好家のオモチャですから・・・
     9k、10kは長年気になっていました。年をとっても吹きやすいし、小柄なので軽くてあっていると思ったからです。軽めの金は女の人や老人に向いているときいています。
     
     

  16. すとん より:

    >かさん

     フルート選び、楽しそうですね。パールとサンキョウだとサンキョウの方が相性がいいのですか、人それぞれですね(その両者なら、私はパールの方が相性いいんだ)。そうそう、ムラマツの9Kは絶品ですので、覚悟して吹いた方がいいですよ。でも、今のムラマツ先生と音色の方向性がダブっちゃうのが玉にきずかな。

     私の愛するアルタスには、9~10Kあたりのゴールドフルートがないのが残念です。確かに軽めの金は女性や老人(私のこと?)にお薦めだろうと思います。

  17. たかさん より:

    今朝は、すとんさんの過去ログにお邪魔してます。

    >で、サンキョウグループに入るのが、サンキョウとミヤザワかな?って思います。アルタスは、ムラマツとはかなり違うというものの、同じ地平線を見ていると思うのです。まあ、まったくの私感なんですが。

     とお書きになっているのに、驚きました。昨年フルートを始められたと思えない御感想ですね。

     自分の過去ログにも書いた記憶があるのですが、アルタスの発足当初は、音色はムラマツと違うけれど、ムラマツのような大音量を目標にしていたと思います。私の葉二はそうでしたから。

     サンキョウとの違いは、アルタスはオーケストラに向いている(ムラマツもそう)、特にアルタスは室内楽にも向いているのではないかと(贔屓の引き倒しか…)。

     サンキョウは、どちらかというとソリスト向きで、そうでなければ吹奏楽向きかなと思います。これはミヤザワも同じです。私、生徒にはヤマハ以外だったらミヤザワを勧めています。

     昔、私が管弦楽団と吹奏楽団の両方で活動していた時、オケではムラマツ、吹奏楽ではサンキョウを使っていたことを思い出します。長年の(長いだけですが)経験で思ったことと同じようなことを思われる、すとんさんの感覚はなかなかすごい!

     

  18. すとん より:

    >たかさん

     へへへ、お誉めいただきありがとうございます。

     私の場合、経験と知識がない分、感覚というか感性で物事を判断しがちなのですが、それがたまたま良い方向に向かっているのだと思ってます。

     経験と知識がないだけに、平気で他の人とは違うことを書いちゃっていることがありますが、ま、それでもいいかと思ってます。ブログなんだから「私はそう感じた」で良いだろうし、そういうものがブログなんだと心得ています。

     ま、自画自賛ですが、思い込みが無い分、感性のアンテナをちょっとだけ高く揚げられる…のかなって思ってます。ま、ブログをやって、色々な方から色々と教えてもらっていますので、そのうち、知識は補充されてきますので、そうすると感性も鈍る?かなって…でもそうなったら、ブログとしてはおもしろくなくなってしまいますね。これは困った(笑)。

     ところで、そうですか、吹奏楽ではヤマハ以外だと、サンキョウとミヤザワがお薦めなんですね。ヤマハ・サンキョウ・ミヤザワ…いずれも私の中では、ピンと来ないメーカーだったのですが…そうか、吹奏楽系のメーカーだったのか! 納得。道理で吹奏楽系のブログや、中高生のフルートブログ、吹奏楽出身者のフルートブログでは、この三つのメーカーの名前が頻出するのは、そういう理由だったのですね。

     私は子どもの頃はロックをやっていましたので、吹奏楽とはある意味逆のポジションにいましたし(それでも時々トラで駆り出されていましたが)、大人になってから、クラヲタ&ペラゴロなので、吹奏楽とはこれまた逆のポジションにおりました。つまり、吹奏楽って、知識で知っているし、BGM程度には聞くし、「ベスト吹奏楽100」なんてCDは持っているけれど、その程度の人間なんです。

     それに市民吹奏楽とアマオケの演奏会が重なっていたら、迷わずアマオケに行く人なんです。だから、ヤマハ・サンキョウ・ミヤザワはピンと来ないんだ、溜飲が下がる思いとは、まさにこのことです。

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