まもなく、アゲハがウチに来てから1年になります。無料調整期間もそろそろ終わりなので、(無料サービス期間内の)最期の調整に出しました。で、例によって、調整中にフルートの試奏をして、アゲハが出来上がるのを待ってました。
今回の試奏のテーマは「フルートをアップグレードするなら、次は銀にするべきか、金にするべきか。お薦めしてくださいな」です。
いつも親切な店員さんが、私のオーダーで持ってきたのが、アルタスPSモデル(総銀)。あれ、ALモデルじゃないの?って尋ねたら、1307ユーザーのアップグレードだったら、PSでしょうとの事。まあ、銀の含有率は増えるし、より遠鳴りするし、確かに妥当で現実的なアップグレードですよね。ちょっと音色の傾向は変わるけれどね。と言うか、1307からALでは、あまりに音が変わらなさすぎて、アップグレードの意味が薄いかも…。
アルタスPSモデルは、相変わらずに、善くも悪しくもPSモデルの音がしました。でも、PSモデルを買うなら、すとんスペシャル(こちらの記事に書きました)をオーダーした方がいいだろうな。
「アルタスにも金のラインナップはございますが、ただ今当店には在庫がないもので…」と申し訳なさそうに持ってきたゴールドフルートは、ムラマツの14Kでした。ま、ゴールドフルートと言っても、管体金(メカ銀)です。たしかに1307ユーザーが、次のフルートをゴールドフルートにしたいと思ったら、これをチョイスする可能性はたしかに高いですね。
吹いてみました。あれー?と思いました。と言うのも、このフルート、そんなに悪くないです。と言うか、案外良いです。私はムラマツフルートとは相性が悪いし、ムラマツの音はキライと思ってましたが、このフルートとは、そんなに相性が悪いとは思いませんでしたし、音も、これはアリだなって思いました。このフルートがたまたま、ムラマツの中では私と親和性が高い個体なのか、私自身が成長をして、やっとムラマツが吹けるようになってきたのか、その辺は定かではありませんでしたが、ムラマツのゴールドもなかなか良いし、好きになれそうなフルートだなあと思いました。
ただ、PSとの音の違いが、素材の差なのか、メーカーの差なのか、これでははっきりしません…とボソっと言ったところ、店員さんが次に持ってきてくれたのが、パールの金銀でした。総銀の方がオペラ、ゴールドの方は、マエスタゴールド(14K管体金)でした。頭部管は両方ともPHN-1でした。たしかにこれなら、素材の差が分かりやすいです。
吹いてみました。シルバーとゴールドの素材の差が、誰にでも分かるくらい、音色の差につながりますね。ゴールドは管体金ですか、メカまで金の総金モデルだったら、もっと顕著に音色の違いとなって現れるでしょうね。
シルバーの音は、例えて言うと上等な鈴の音。キラキラしていて派手でしっとりしてます。ただ、私が下手なせいか、高音域になると、ちょっとばかり耳障りのつんざく感じになってしまうのが残念です。
対して、ゴールドの音は、鈴というよりも鐘。小振りな鐘の音です。みっちりとして地味で落ち着いた感じです。高音域になっても、それほど音色的に暴れません。
シルバーもゴールドも、どちらも楽器の音色としては、かなり美しいですし、たしかに違う音色だけれど、優劣の差はつけづらいなあと思いました。ただ、好みという面で見れば、はっきり意見が分かれるだろうとは思いますし、CDで聞けるフルートの音は、やっぱりゴールドフルートの音が多いと思いました。
これだけ音色がはっきり違ったら、総銀フルートは総銀として使い、買い足しでゴールドという選択もアリですね(お財布さえOKなら)。ただ、やっぱり私は銀の笛の音の方が好きでした。
マエスタゴールドとムラマツ14Kを交互に吹いて比較してみたら、私の好みはどっちか言うと、ムラマツかな?って気がしてきました。総銀だったら、絶対にパールをチョイスする私ですが、ゴールドだとムラマツの方を好ましく思うなんて、私もだいぶ変わりましたね。マエスタゴールドは私が吹くと、時折音が割れるんですね。おそらく息のポイントがアルタスとはかなり違うのでしょうね。店員さんに相談したら、パールは息を上から下へ吹き込むと良く鳴る傾向があるそうです。アルタスは内吹きでやや下向きに息を吹き込むのだから、息の吹き込み方が、たしかにかなり違うようです。
その点ムラマツはかなりのムチャ吹きにも答えてくれました。アゲハと併用を考えたなら、ムラマツをチョイスする方が正解かもしれません。それにしても、ムラマツは息のポイントが広いなあ…。
そうこうしている内に、店員さんがパウエルの金銀を持ってきてくれました。アルタスからのアップグレードなら、パウエルもありでしょう…って事です。
金は管体金の14Kモデルです。総銀の方はコンセルヴァトリーでした。頭部管は、両方ともヴェンティでした。ああ、ヴェンティで良かった。私はヴェンティだと、あまり心が惹かれないのですよ。これがフィルハーモニーやソロイストだったら、確実にメロメロになっていたと思います。
パウエル、いいね。やっぱりいいね。特に14Kはいいね。それにいい感じに息を呑んでくれます。どんなにムチャ吹きしても、きちんと答えてくれます。吹いていて気持ちいいです。ゴールド買うなら、ムラマツかパウエルか…って感じだなあ。
何だかんだと言って、一時間ほどフルートを吹きっぱなしだったので、疲れました。そこで、私は休んで、妻にゴールドムラマツを吹かせて様子を見ることにしました。妻はこれでも、フルートを鳴らせるんですよ。音階程度なら吹けるし(笑)。
ところが、ムラマツはなんかダメなんですよ。たしかに音は出ているのだけれど、音量が極端に小さい。ポイントをハズしているかと思い、確認させましたが、ポイントをハズしいるわけではありません。どうやら、いくら鳴らしやすいムラマツフルートと言えども、素人女性にはゴールドフルートは荷が重かったという事だったのです。面白いくらい、息が音にならないのですよ。あれだけ、シルバームラマツを高らかに吹き鳴らした妻ですが、ゴールドはやはり手ごわいって事ですね。
考えてみれば、去年の今頃なら、私も今の妻と同じだったかもしれない。あの頃の私では14Kのフルートはたぶん鳴らせない。音が満足に出なかったと思う。あの頃は、普通の総銀でもヒーヒー言ってたもんなあ…。アゲハだってロクに鳴らせなかったけれど、音の美しさだけでチョイスしたんだっけ。
あれから一年。いやあ、実に私は成長しました。このアゲハ先生の元で、フルートの何たるかをきっちり教えてもらったおかげで、今では苦もなく14Kフルートが試奏できるまでになりました。いやあ、アゲハ先生、ありがとう。
思わず、自分の成長の成果を確認できました。
そうこうしているうちに、アゲハの調整が終わって戻ってきました。
さっそくアゲハを吹いてみました。…いやあ、実に、美しいし、よく響く。何という事か、今日のナンバーワン・フルートはアゲハちゃんでした(汗)。100万円クラスの総銀フルートよりも、14K管体金のフルートよりも、アゲハちゃんの方が良い音でよく響くフルートであることが証明されました。
もちろん、これにはカラクリがあります。私は毎日アゲハを吹いているので、この娘のことはよく分かっているつもりだし、アゲハも毎日息を吹き込まれているわけで、よく鳴るような状態になっています。それに比べ、他のフルートは試奏のご指名がなければ、常にケースで寝ている子だし、私はこの娘たちの鳴らし方をよく知らないし…そういう意味では、条件は全く違うわけだから、これだけで結論付けるのは、フェアじゃありません。
それにサ、やっぱり、なんだかんだ言っても「ウチの娘、ナンバーワン」なんだよね。どうしても、情で見ちゃうしね。
アルタス1307…確かに、最高級品の楽器ってわけじゃないし、メーカーの広告塔であるトッププロの愛用フルートには絶対あがらないフルートです。だけど、英語でフルートサイトを漁ってみると、案外多くのプロ奏者たちが、1307を愛用している事を公言しているし、おそらく公言せずに地味に普段使いのフルートにしているプロの人は、大勢いると思われます(この部分は推測です)。ましてや、アマチュアならば…ね。
冷静に考えると、1307って、ハンドメイド総銀フルートとしては、平均よりも、ちょっとランクが上の「ちょっと背伸びをしてみました」系のフルートなんだよね。その割には、総銀フルートとしてはお手頃価格だし、コストパフォーマンス、高いよ(笑)。趣味のオジサンの持つフルートとしては、ちょいと贅沢? 普通の大人の趣味なら、頭部管銀のフルートで十分だもんね。それを考えると、もう少し、1307のアゲハで頑張るのも悪くないかなあ…って気がしました。
それにしても、アルタスのゴールドフルートを吹けなかったのは、返す返すも残念。次の試奏のチャンスの時に、アルタスのゴールドがあれば、ぜひ試奏をしたいものです。
実は内緒の話(って、ブログに書いたら、全然内緒じゃないけれどネ)ですが、パウエルのゴールドヴェンティを、試しにアゲハに差してみました。これがねー、サイズがぴったりだったのよ! それで吹いてみたら、あれあれ、すごくいいのよぉ~。パウエルとアルタスの良いとこ取りみたいな音がします。パウタスって、すごくいいじゃん。
あんまり、パウタスがよかったので、しばらく吹き続けちゃいました。ううむ、まるまるフルートを買い換えるのではなく、頭部管だけ取り替えちゃうというのも、十分アリだなあと思いました。
最後に店員さんに「いかがでしたか?」と尋ねられたので、正直に「自分のフルートが一番だと思いました」と伝えたところ「それはそうでしょうね。でも、こちらのフルートも吹き込むほどに音は変わってゆきますよ」と言ってました。たぶん、そうなんだろうと思います。グレードの高いフルートを自分の娘にして、たっぷり息を吹き込んであげれば、きっと、素晴らしい音のするフルートになるでしょうね。
それにしても、アゲハって、アルタス1307って、良いフルートだということを、改めて確認。高級フルートを試奏するたびに、その事を自覚してきます。まるでアゲハが「…でも、アタシが一番でしょ?」って言ってるみたいです。
でも、やっぱり総銀のせいか、高音域がちょいと耳につくんだよね。そのあたりはゴールドの方が音が優しいのですよ。低音域&中音域は銀の、高音域は金の音がするフルートって、どこかにないかしらねえ…。
コメント
金のフルートは鐘の音で、銀のフルートは鈴の音とは、うまい表現だと思います。
金のフルートは鳴らすポイントは広いけど、やっぱりパワーは必要そうですね。
1307を愛用している人が、プロアマを問わず多いのは、わかります。難しいけど、いいフルートですもんね。
高音域はコントロールが大変なんですけど、倍音の構成を変化させて耳障りじゃない音も出せますので、近い将来トライしてくださいね。
>たかさん
>高音域はコントロールが大変なんですけど、倍音の構成を変化させて耳障りじゃない音も出せますので
そうなんですね。この試奏の後のレッスンで、笛先生から散々高音域の練習の指導を受けました(それくらい、私の高音域は美しくない)。で、その練習の成果は出たかと言うと…一朝一夕では何ともし難いというのが本当のところ。ああいう地味な練習を重ねていくと、高音域も美しくなるのだろうけれど、そんな練習よりも、フルートを変えれば解決する問題なら、そっちで解決したい…と思ってしまう私は、オッサンです。
アゲハちゃんが一番!と言えるのは、それだけアゲハちゃんを大切にしているからだと思います
それを聞けただけでも嬉しい限りです
やっぱり、愛情持ってあげると可愛いですものね
・・・私もソナーレを可愛がってあげないといけませんね(笑)
>橘さん
もちろん、アゲハの事は大切に思って、大事にしてますが、困ったことに、実際にアゲハが一番良かったんですよ。高級フルート、形無しです。
アゲハは昨年、値段も見ないで、とりあえず沢山のフルート(ただし、総銀限定)を吹きまくった中から選んだフルートです。ですから、そんちょそこらのシルバーフルートには負けるはずはないのです。でも、今回は相手がゴールドですから、ある意味、値段も違うし、材質も違うし、作っている職人さんの腕前も当然違うわけで、そういうところから、負けて当然と思っていたのですが…また、勝ち残ってしまいました。
とは言え、店員さんも言ってましたが、吹き込むほどにフルートは音が良くなってくるので、今回試奏したムラマツとかパウエルなどは、吹き込んでいくと、かなり音が変わって来るでしょうね。どう変化してくるか…なんか楽しみなフルートでした。
こういう事が分かって来ると、フルートをコレクションしたくなるんですよねえ…。私の場合は先立つものがないので、コレクションできませんが、フルートがもう一桁安かったら、きっと、もう、すでに、数本のフルートをコレクションして、ウホウホになっているに違いありません。
「パウタス」(笑)いいですね、頭部管の交換。
私のフルートの先生はリッププレートのみ金メッキしてるオールドヘインズを所持してますが、ほかのオールドヘインズに装着させて吹くと、やはり、音質が変わっておもしろい、と言っていました。
そうそう、機会があったらオールドヘインズも吹いてみてください。
中古楽器があるところに行かないと出合えませんが。ご存知と思いますが、Dで始まる新大久保の管楽器専門店にヴィンテージものがあります。私のムラマツくんはそこで買いました。
オールドは新品にないヴィンテージの音がありますよね。50年以上も色んな人の手を渡ってよく残ってたねぇ、と思わせる何かがあります(ホントに)。
フルートが鳴る、というよりも「鳴らす」という感覚の方が強いです。ご機嫌伺わなきゃ鳴らないのですが、ストライクゾーンの狭さに反比例して、当たると飛ぶイチローのバットのようです。
>みーむさん
オールドヘインズ…、吹いてみたいです。あと、ルイ・ロットって奴も。その手のヴィンテージ品は、とても音色が良いと聞きます。その良い音色というのを自分の耳で、身体で確認したいです。
ただ、管楽器のヴィンテージ品は、は弦楽器と違って、基準ピッチの問題があって、実用品として使うのはかなり難しい側面があるので、私のようなモノは手を出すべきではないと思ってますが…それでも試奏はしてみたいです。
新大久保のD店は名前は知ってます。私はあそこの土地に行った事がないのです。今度、チャンスがあったら、そっち方面にも行ってみたいと思います。
>フルートが鳴る、というよりも「鳴らす」という感覚の方が強いです。
ふふ、ぜひお手合わせをお願いです。
うふふ、ルイ・ロットはフルートの先生が、何と100年も前につくられた超ヴィンテージものを愛用していて吹かせてもらったことがあります。
重量が非常に軽いのに、すごく鳴ります!びっくりします。
いつか、お会いする機会があったらワタシのヘインズおじさんを吹いてみてください。今年48歳のステキな紳士です。
>みーむさん
そうか、みーむさんは、ルイ・ロット経験者で、ヘインズおじさんの所有者なんですねえ…。私の知らない、ヴィンテージな世界を知っているわけだ。
そっちの世界は、なかなか魅力的でしょうね。一度知って、戻れなくなったら…怖いですよ。でも、好奇心には勝てないのが、私なんだよなあ…。そのうち、D店に行っちゃおうかな…。
すとんさん、ご無沙汰しております。
こちらにまたお邪魔させていただけたこと、嬉しいです。
春に実家へ引越しをしてからというもの、私がなかなか環境に適応できずに過ごしていました。
発疹ができたり、精神的にも落ちてしまい、今はようやく元気になりましたが、来年大阪に帰ることに決めました。
フルートも雪が多い地域でなかなか大阪までレッスンに通うこともままならず、クリスマス会のソロもキャンセルして、アンサンブルのみかろうじて参加したのですが、それ以来まったくフルートに触れない日々を過ごしていました。
あんなに熱心に毎日かかさず練習していた自分が別人のようで。。。
でも、先日先生にメールをいただき本当に久しぶりにレッスンに行きまして、やっぱりフルートが好きだから吹きたい!という気持ちになれました。
もうやめてしまおうかと思っていたので。
昨日久しぶりにすとんさんのブログにお邪魔させていただいて、大阪では毎日楽しみに拝見していましたので、またこれからも楽しくフルートライフを過ごせたらいいなという気持ちになっています。
これからもよろしくお願いします。
こちらの記事には偶然検索でたどりつきました。
今吹いているパールのマエスタの頭部管をリッププレートのみ金のものに変えてみたらどうかな・・・と考えています。
先生はパウエルの総銀にリッププレートのみ金のものを吹いていらっしゃるのですが、レッスン時間内にはなかなか時間がなくて次の方がいらっしゃることもあって詳しく聞けずにいます。
私まだ試奏したことがないんですけど、すとんさんの記事を拝見すると、高音が優しいんですか??
もちろんゴールドフルートとリッププレートのみゴールドだとまったく別物だとわかっていますが、リッププレートがゴールドだとゴールドの音色がすると聞きますので。
もちろん総銀でも吹き方が悪いから高音が耳障りなのだと思いますが、もし緩和されるのであれば耳のこともあるのでありがたいなと思います。
今も高音域は耳に大してこわごわ鳴らしてます。
あ、もちろんゴールドフルートなんてひっくり返っても買えません。
リッププレートが精一杯です。
何度も試奏してみるのがいいのでしょうが、土地柄なかなかそういうわけにもいかないのが悲しいところで、春休みになったら行ってみようと思いますが、質問させていただきました。
お時間のある時にでもアドバイスいただけると嬉しいです。
>sakuraさん、お久しぶり
リッププレートのみ金に変えるというご希望のようですが、肝心なのは、リッププレートではなく、ライザーだと思います。ライザーと言うのは、頭部管とリッププレートの間にあるパーツで、直接息が当たるパーツです。なので、変えるなら、このライザーとリッププレートを同時に金にしないと、たぶん意味がないんじゃないかなって思います。
それに、おそらく「リッププレートのみ金に変えました」と言いながら、多くの人はライザーも金に変えているはずですし…。
リップ&ライザーだけを金にしたシルバーのフルートって、実はプロの方が結構やっている事です。と言うか、プロで総銀フルートを吹いている方の楽器を良く見ると、リップ&ライザー、またはライザーだけゴールドにしている方が多いと聞きます。
>リッププレートがゴールドだとゴールドの音色がすると聞きますので
それはどうでしょ? 「金メッキをするとゴールドの音がする」と言う人もいますからね(それが本当なら、誰もゴールドフルートは買わないでしょう)。何を持って、ゴールドの音がするかしないかは、その人の耳次第なのかもしれません。ただ、皆さん口を揃えて言うのは、リップ&ライザーを金に変えると、かなり大きく音が変わるそうです。柔らかくてまろやかな音色になるという方がいらっしゃいますね。
>もし緩和されるのであれば耳のこともあるのでありがたいなと思います。
うーむ、こればかりは、どうなんでしょう? ミヤザワのフルートは、リップがゴールドのものがよく店頭在庫にありますから、大きなお店に行って、ミヤザワでリップの違いを確かめてみるという手がありますよ。
私は、もしも、次にフルートを買うなら、せめて、リップ&ライザーはゴールドにしようかなって思ってます。それは音色というよりも、かなり息を入れても耐えられそうな気がするからです(爆)。
すとんさん、お返事ありがとうございました。
ごめんなさい。頭の中で勝手にリッププレートとライザーをセットで考えていましたので、言葉足らずでした。
やはり音色がまろやかになるんですね。
とても参考になりました。
近いうちに楽器店に行って自分の耳で確かめてきます。
>sakuraさん
リップ&ライザーを金にすると、総銀よりもまろやかな音になると言われますし、私もそう思います。だけれど、それが良いかどうかは別問題です。できれば、自分の耳で聞いて、あるいは自分の頭でシミューレートしてから判断した方が良いです。
と言うもの、リップ&ライザーを金にした時の音、実は私はあまり好きではありません。好き嫌いで言えば、総銀の方が好きです。これは好みの問題で善し悪しの問題ではありません。しかし私が、もしも次のフルートを買うなら、やはりゴールドフルート、あるいゴールドとシルバーのハイブリッドかな、って思ってます。これは音色が好みではなくとも、その他の利点があるから候補にするわけで、もし本当に購入するとなったら、気に入らない音色を好きな音色にするために、色々と注文をつけまくるんじゃないかなって思ってます。
楽器って、そうそう簡単にポンポンと買えるものじゃないですから、慎重の上に慎重に考えて買った方がいいですよ。それに慎重に考えている間が、また、楽しいですしね。
そうですね、あれこれ悩んでる時がいちばん楽しいですもんね。
昨日パールフルートに調整の件も兼ねて問い合わせしてみたところ、リップ&ライザーがゴールドのものを揃えるのは困難で試奏することはできないとのことでした。
ライザーのみゴールドのものはあるそうなんですが。
(限定モデルのプリスティーンでしょうか)
もしリップ&ライザーがゴールドの頭部管を購入するとしたら試奏せずに注文することになるので、やはり他のメーカーなどで試してみるしかないのですね。
私は耳が肥えていないので、この人の音好きだな、とかあんまり好きじゃない、という程度の感じ方ですが、私の先生のパウエル(リップ&ライザーゴールド)の音色がどうかと聞かれたら、正直好みの音色ではないような気がします。
(先生は息の使い方、奏法、パワーなど私たち生徒とはまったく別物なので、先生と先生の楽器の関係についてあまり考えたことがありませんでした。先生が他の人と楽器を吹いてもまったく別物になっちゃうので)
パールの総銀の音色は好きです。
(下手ながらもいつも一緒にいるので)
私自身が何を求めるかですよね。
パールには他に3種類頭部管がありますし、シルバーの他の頭部管を試してみてもいいかなと思っています。
もちろん今の頭部管は優しくてやわらかい音色のような気がしますが、私はあまりパワーがないので、他のタイプにかえたらどうなるか興味があります。
立ち上がりが悪いですし、まぁ自分の技術ってことなんですけど、いろいろ考えてみます。
とりあえず練習も!!
>sakuraさん
リップ&ライザーがゴールドのフルートって、やはり希少な存在なので、普通は店頭在庫にはないですよ。いや、リップ&ライザーどころか、総銀フルートですから、店頭在庫にない店が大半ですからね。だから、リップ&ライザーがゴールドの頭部管は、どうしても注文して新規に製作してもらうことになるでしょうね。
フルートは頭部管のカットでも大きく性質が変わりますから、そのあたりは、注文を山のように付けるとしても、やはりバクチっぽくはなります。こっちも覚悟を決めて、腹を据えておかないとね。
さて、おっしゃるとおり、パールはメーカー独自で多数の種類の頭部管を揃えていますね。パールの楽しみって、頭部管のバリエーションを楽しめるってところにもあると思いますよ。音量増量タイプの頭部管もありますから、パワー不足でお悩みなら、そういう頭部管にするのも一つの解決策ですね。音の立ち上がりが悪いなら、軽く吹けるタイプの頭部管にするのも良いですよ。
頭部管のバリエーションなら、ヤマハも負けてませんよ。外国の高価な頭部管ばかりが交換可能な頭部管ってわけじゃないので、パールで???と思ったら、ヤマハも試してみる価値がありますよ。案外、パールとヤマハのコラボもおもしろいかもしれませんよ。