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2021年Y門下発表会 その2 自分の声で頑張る

 昨日の記事の続きです。
 ホールリハーサルでは、ピアニストさんと軽く打ち合わせをしました。まず、時間の都合もあるので、全曲は歌わない事。我々的にホールでの声の響きを確認するだけなので、二重唱とソロ曲を一つだけ歌えば、それで良いのですが、ピアニストさん的には、当日のテンポ確認をしなければいけないそうなので、エリアの3曲は軽く鼻歌を歌って、当日のテンポを伝えました。だって、もう声が減るから歌いたくなかったんだもの。
 なので、ホールでは二重唱の「One hand, one heart/ひとつの手、ひとつの心」と、私のソロの「Auf Flügeln des Gesanges/歌の翼に」、妻のソロは二重唱になる後半部分だけを歌いました。
 最初はバーンスタインの二重唱からです。この曲は発声も兼ねて選曲したので、良い感じです。
 「歌の翼に」は、なるべく声をセーブして歌いました。これも良い感じです。
 「椿姫」は、私の陰歌をどこで歌うべきかを決めました。最初は舞台袖で歌う予定でしたが、ここのホールの舞台袖は密閉性が高くて、ちょっと無理っぽい感じがしたので、舞台へのドアを開けて歌ってみましたが、なんか気分が出ません。やっぱりお客さんを見て歌いたいですよね。そこで、先生と相談して、舞台袖から一歩出て歌ってみましょうとなったので、一歩出て歌ってみたら、音楽的にはいい感じだけれど、そこではライトが十分に当たらないというので、少しずつ舞台中央に移動してライトの加減を見ていたら、結構、舞台の中央よりの方になってしまいました。ピアニストさんのほんの脇ぐらいの場所です。舞台袖から、結構距離があるので、出入りの時に「アルフレッドになりきったつもりで移動する事」という演技的要素が入ってしまいました。まあ、いいけれど。
 とにかく、これで準備は万端…のはずです(笑)。まあ、ちょっと声を使いすぎちゃったきらいはあるけれど、まだ本番まで時間があるし、きっと回復するだろうと楽観的な希望と共に、声出しは終了です。あとは、勉強を兼ねて、皆さん方のホールリハーサルの様子を見学させていただきました。
 皆さん、お上手なんですよね(溜息)。でもまあ、私もこれから奮闘努力をしていけば上手くなるかもしれませんから、嫉妬はしない事にします。しかし、美声を聞かされると…声ばかりは、どんなに努力をしても自分の声以上にはなりませんから、美声の人は、ほんと、うらやましくなりません。
 私の取り柄は、声が大きい事…くらいかな? まあ、小さな声よりはマシだけれど、声量が半分になったとしても、もっと美しい声で歌いたいです。
 楽器なら、良い音のする楽器(たいてい高価ですが)を買えば、美しい音色を手に入れる事ができますが、声楽は、ずっと自分の声を使い続けるしかないわけで、ほんと、どうにかならないものかと悩んじゃいます…悩んでも仕方ないのですが…。
 そんな感じで、感心したり関心したり、とても勉強になりました。
 昼食は天丼を食べました。油ものを食べると、ノドの滑りが良くなって、歌もうまく歌えような気がするんですよ。さあ、本番だ。
 では今回の本番音源をアップします。まずは、メンデルスゾーン作曲の「Auf Flügeln des Gesanges/歌の翼に」です。たぶん、これ、今回の発表会音源の中で、一番よく歌えたヤツです。ここが今回の頂点…です。まあ、こんなモンです。それにしても、私のドイツ語って、ドイツ語が分かる人が聞いたら、どんな印象なんでしょうね。舌っ足らず程度のドイツ語に聞こえたら良いのですが、おそらく音声は不明瞭の上、何を言っているのか分からない…って感じかもしれません。
 続きはまた明日。

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コメント

  1. 餡子 より:

    旧ハンネわらび(餅)です。
    お疲れ様でございました。
    全くドイツ語に聞こえません。
    特に子音が不明瞭過ぎます。
    録音状態が悪いのが原因では無いですね。
    詩の朗読を先生にじっくりみて(聞いて)いただいたのでしょうか?
    曲にのって歌う前に言葉を喋る練習をするべきです。
    押したり引いたりをしながら発声しているので、ますます言葉が不明瞭になります。本当に多くの人がやっていますが、これだと言葉が前に飛ぶはずもありません。特に語尾の子音が消えてしまうのも、前に言葉を喋っていないからです。
    声を鼻にかけ過ぎて鼻声になっています。身体全体が楽器といいますが、鼻腔を意識するあまりに、頭部(首から上)ですら楽器として使えていません。クレッシェンドは力で押すのではなく、楽器を大きくするのです。
    高音に限らず音程が悪いです。
    新曲に取り掛かる度に、歌詞をつけて歌う前に、階名、できれば「移動ド」で徹底的に繰り返し練習をするクセをつけたほうがいいです。
    そうでないと何年、何曲歌っても音程良く歌えるようにはなりません。

  2. すとん より:

    餡子さん
     上から目線のコメント、ありがとうございます。きちんとヒールの役をやっていただけて感謝です。
     ただ、ありきたりのコメントなのが残念です。もっと、心をエグルような辛辣なヤツを期待してます。これじゃあ、全然、戦闘意欲が湧きません。

  3. 如月青 より:

    甘口です。ドイツ語の発音や音程については、人のことは言えません・・・。
    鼻声は気になるところですが、お声の若々しさは素敵!と思います。
    プッチーニは個人的には好みではありませんが、「ラ・ボエーム」や「トスカ」
    がお似合いかと。
    音程が不安なときは階名で、というのは私もよく言われます。移動ドは
    曲ごとに調べなおすのが面倒なので固定ドでしてしまいます。こちらは
    音痴なので、ピアノの前でないと音の幅が実感できませんが、普段楽器に
    親しんでいる方だと
    ムリなくできるのかな?

  4. すとん より:

    如月さん
     上記の餡子さんへのコメントは気にしないでください。あの人とは、ネットでプロレスやっているわけで、普通の人は気にする必要はないです。
    >ドイツ語の発音や音程については、人のことは言えません・・・。
     ドイツ語話者の方でないと色々と難しいですね。幸い、ここのブログには、ドイツ語圏から読んでくださっている方が複数いらっしゃいますので、そういう方がこの発言を目にし、ご面倒でしょうが音源を聞いてくださる事を期待してつぶやいてみただけです。普通の日本人があれこれ言っても、所詮は“偽物のドイツ語”の話にしかなりませんからね。
    >鼻声は気になるところですが、
     ううむ、鼻声に聞こえますか? これでも、鼻をつまんでも音色が変わらないくらいに鼻声脱却の練習散々繰り返して身につけた声なのですが、まだまだ不十分ってわけですねえ、うむ、道は遠いです。頑張ります。
    >「ラ・ボエーム」や「トスカ」がお似合いかと。
     プッチーニは大好きなのですが、どうやら私には重いみたいで…。私、個人的には重い曲が好きなのですが、声は軽量級なので、今はどんな曲を歌おうかと大いに悩んでいます。
     移動ドは…これはある種の信仰です。別に移動ドで歌えば音痴が解消するという科学的エビデンスはありません。「こういうメソッドもあるよね」程度の話なので、移動ドを個人的に信奉し実践していたり、ご自分の生徒さんの指導に使われる分には何の問題もありませんが、ネット等の公の場で他人にこれを推奨するのは、いかがなものかと思いますし、そういう方とは冷静な話し合いはできないなあと諦めています。移動ドで歌うよりも、いちいちピアノ等で音取りをしていく方が数倍マシだと思いますよ。
     私の欠点は、初見の楽譜でも(面倒なので)音取りしないで、いきなり歌っちゃう…という横着精神なのです。特に最近は年を取ったせいか、あるいは実生活が忙しいからか、そういう細かい手順を省きがちなんです。ああ、本当にダメなジジイです。少し前までは、たとえよく知っている曲であっても、新曲では必ず最初にピアノで音を取って、フルートで音のつながり等を確認してから歌うようにしていたのですが…。何事も横着はいけません。
     最後に、音楽好きの音痴はアウトプットの問題だと私は考えています。ですから、音程正しく歌うためには、発声テクニックを徹底的に磨くことが第一だと考えています。音楽が好きという段階で、インプットやイメージに関する事には問題が無いはずです。
     だいたい、音を外している時って、歌っている時に「やばい!」とか思いながら歌っているわけで、外している自覚はありながらも修正できないのが音痴だと思ってます。ジャイアンみたいな自覚の無い音痴は…かなり重篤な状況なので、基本的に修正は難しいと思いますよ。

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