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着々と進む水車小屋

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。まずは、シューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の4番「Danksagung an den Bach/小川への言葉」です。
 ドイツリートの音程移動は、常に曲線を描きながら移動するイメージで歌っていくのが吉です。上昇音形は的を射抜くように音程を取っていくのではなく、バスケットボールでフワッとシュートするように曲線軌道で狙った音程を取っていきます。バスケットをイメージすると、上から取るように思えますが、曲調によっては下からグンと行っても良いわけで、大切なのは一直線に単純に音程移動をしないという事なのです。
 ドイツリートは一人芝居なのです。モノローグオペラと言っても良いのかもしれません。とにかく、歌が芝居であり、語りであり、講談なのです。だから、歌に芝居っ気と色気は必需品なのです。それを表現するためにも、たかが音程移動であっても、一癖二癖あるべきなのです。
 そういうわけで、ドイツリートはイタリア系の歌とは、全然別種の難しさがあるわけです。イタリア系の歌が「何も考えずにぶっ飛ばしていく」系の歌であるならば、ドイツリートは「あれこれ考えてチマチマ&ネチネチ歌っていく」系なのです。イタリア系がバカ系なら、ドイツリートはインテリ系ってわけです。そりゃ、テノールはレパートリーがイタリア系に偏るよなあ(笑)。
 今回で4番は終了。次回からは5番「Am Feierabend/仕事を終えた宵の集いで」になります。ちなみに、こんな感じの曲です。
 大好きなペーター・シュライヤーの歌唱です。韓国語の字幕が付いてますが、ソウルでのコンサートからの映像というわけで、韓国向けの動画のようです。まあ、誰が撮影しても、良いものは良いって事です。

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