やはり私の世代だと、避けて通れないのが、マイケル・ジャクソンだと思います。なんだろうね、もう歌手というよりも、一つの社会現象だったような気がします。副食ではなく主食の感覚なので、マイケルに関して言えば、好き嫌いを通り越しちゃっていますね。
音楽史的にみれば、それまで白い音楽が優勢だったアメリカのヒットチャートにのし上がってきた最初の黒い音楽がマイケルの音楽だったわけで、21世紀の現在では、アメリカのヒットチャートって、ほぼほぼ真っ黒い音楽だらけなので、とても信じられないのだけれど、その鏑矢となったのがマイケル・ジャクソンだったわけです。
何事も先駆者は大変なのです。彼の音楽は非の打ち所もないほどに素晴らしかったからこそ、彼は醜聞にまみれ蔑まれていったと言えます。成功した黒人であるマイケルは、心の狭い白人たちに「音楽じゃあ敵わないから、陰口叩きまくったれ!」とある事ない事言われていったわけです。
事実、本人は生前すべての醜聞に対して否定を表明していましたが…肝心なのは、彼が児童に対する性的虐待をしたのかどうかなのではなく、そういう事を言って、マイケルを蔑む事が目的なので、発言者たちにとっては、性的虐待が事実かどうかなんて、どうでも良かったのだと思います。それにしても、この件は、マイケルの死後ずいぶん経ちましたが、未だに、次から次へと被害者が名乗り出てきてますが、一体真実はどこにあるんでしょうね(でも死人に口なしだよな)。
マイケルに対する差別は、基本的には黒人差別であり人種差別なんだと私は思ってます。成功した黒人に対するプア・ホワイトのジェラシーなわけで、もし今彼が生きていたら、トランプ陣営の格好の餌食になっているんじゃないかしらって思います。
それはさておき、マイケルの音源です。マイケルと言えば、名曲名ビデオが目白押しなので、どの曲をご紹介するべきか悩んだのですが、やっぱり私自身が好きな曲が一番だろうと思い「スクリーム」を貼り付ける事にしました。この曲は、マイケルが児童虐待で叩かれ始めた頃の曲で、何かその頃のストレスがこの曲では昇華されているのかなって感じがします。一緒にデュエットしているのは、彼の妹のジャネット・ジャクソンです。この頃、妹のジャネットも兄マイケルに負けず劣らずの売れっ子だったんですね。あと、画面の後ろのアニメは「バビル二世」です(笑)。その他にも彼の日本趣味があっちこっちに見られるビデオとなっています。親日家の片鱗が見られるマイケルのビデオです。
結局、マイケルは、もうこの世にはいないのですが、その死はなんともすっきりしません。彼の遺作フィルムとなってしまった「This is it」を見るたびに、彼のあまりにも早すぎる死を惜しまざるを得ません。
やっぱ、マイケルってすごいわ。
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コメント
こんばんは。
> 08月29日
今日はマイケル・ジャクソンの誕生日です。さすが、この日にこの記事をもってくるのはスゴイですね。(キッカケは勤め先のラジオ)
こちらはマイケル・ジャクソンの好きな曲はWe are the world とBlack or Whiteあたり、というtただの通りすがりです。
マイケルの兄弟姉妹は今も元気らしいですが、毀誉褒貶の激しかったマイケルが今健在だったらどんな曲を歌っていただろうかとおもった今日一日でした。
失礼しました。
要望を取り入れて見え方を工夫してくださりありがとうございます。私にとってはとても読みやすくなりました。以前よりくっきり見えますし、字体も行間も素晴らしいです。それに適度に段落を入れて下さっているので長文さまも楽に最後まで行けます。サイドバーのデザインについては気になりませんでしたが。オバサンなので目の方が少しアヤシくて。でも頑張って日夜楽譜を読んでいます。また楽しい記事をお願いいたします。
tetsuさん
誕生日に記事をアップできたのは、たまたまの偶然です。いやあ、それにしても誕生日だったのですか、そんな偶然、私がビックリですよ。音楽の神様のお導きでしょうね。
それにしても、マイケルの早過ぎる死は残念でなりません。彼が今生きていたら、音楽シーンはもちろんですが、世の中にも大きな影響を与えていたに違いありません。それこそ、今のアメリカ大統領は、トランプじゃないかもしれませんよ。それくらいの影響力のある人だったと思います。
りんごさん
どうにも“さくらのブログ”のデザイナーさんは、ココログの方よりも、オシャレ度が高いみたいで、ブログデザインも意識高い系とか可愛い系が多いのですが、あまり実用度は高くないみたいで、そこは質実な(しかし剛健とまではいかない)デザインの多かったココログとは違うみたいです。
まあ、今月はこんな感じで勘弁してください。ブログデザインは毎月変更していくつもりです。今後も見やすさには気をつけていきたいと思ってますが、もしまたうっかり見づらいデザインを採用してしまったならば、一言ください。善処していきたいと思ってます。