前回のレッスンの時に、チャイナ娘は真鍮製みたいですねえ…と先生に話して、チャイナ娘のメッキのはがれた所を見せました。
「それではやはりフルートの買換えを検討した方がいいですねえ」と先生がポツリ。「メッキがしっかりしているうちはいいけれど、だんだんメッキもはがれてきているし、フルートは直接楽器を口に当てるものだから、真鍮製だと色々な意味で不安ですねえ」とのこと。まあ、すぐにどうこうと言うことはないにせよ、確かに銅の多いものを口にあてるのに抵抗があるのは事実だな。
と言うわけで、しばらく先の話になりますが、フルート買換え決定です。え?ってことは、笛先生、今の今までフルート買換えの必要なしと思っていたんだ、意外。チャイナ娘って、それほどの笛?
楽器は、ある一定の仕上がりレベル以上なら、あとは奏者の腕次第だろうから、あんまり高価な楽器にこだわりはないんですよと私が言えば、フルートは楽器次第という部分があるから、楽器には大いにこだわってくださいと先生。特に素材の違いによる音の違いを、腕や技術の力で乗り越えるのはまずムリと言われました。フルートは誰が聞いても分かる程度に素材で楽器の音が違うそうです。
では高価な楽器ほど良い音が出るのですか? とちょっとイジワルな質問をしたところ、そうではないけれど、今の時代のフルートは金が標準ですと言われた。「金?」と返事をしたところ、プラチナはお薦めではないけれど、真剣にフルートをやるなら金ですねとのこと。特に音大受験クラスになると、フルートが金でないと、かなりキビシイ選考をされるケースが増えていることを教えてくれました。
ああ、音大の受験を考えていなくてよかった(大笑)。
フルートを買い換えるなら、できれば金のフルートがいいけれど、なにぶん高価で手が出づらいでしょう。それでも最低条件として、頭部管だけでも銀製のものにしないとダメですねえとのこと。あくまでも楽器の音としての問題で、頭部管は金または銀がいいそうです。どんな材料で作っても、フルートという楽器の中低音はそんなに変わらないけれど、聞かせ所の高音は、金や銀の音に、他の素材の音はかなわないので、そういう選択肢はないそうです。
金とか銀とか、どっちにしても貴金属じゃん。貴金属なんて、指輪とかを見ても分かるとおり、少量でも高価な金属だよ、それで笛を作るとは、なんて豪勢な貴金属の使い方なんだろ。ちょっと耳の後ろ側がしびれました。
それと今、市場に出回っている中国製のフルートは買わない方がよいかも、とのこと。少し前まで、中国製のフルートは安価(安価は正義だと思います!)で、その割には作りもしっかりしているものが多くて、良いものが多かったけれど(チャイナ娘はまさにそう)、最近、先生が楽器屋に行ってフルートを吹きまくってきたそうですが、今の中国製は、作りもムラがあって、とても使える代物ではないそうです。「安いけれど良いもの」から「作りにムラがある不良品」になってしまったそうです。しっかりしろよ>世界の工場。もっとも日本メーカーのブランドを付けているものは、たとえ中国製品であっても、しっかりしているので大丈夫だとも言ってました。やっぱり検品の問題なんでしょうね。
さて…
今すぐフルートを買い換えるわけではないけれど、予算の都合というのもあるので、世間の相場というのを調べてみました。フルートメーカーも、世界標準品のムラマツさんと、大手製造メーカーであるヤマハさんの二種類で検討してみることにしました。
まずは先生お薦めの金のフルート。どうせ調べるのだから、中途半端なものではなく、すべてが金で出来ているものの値段を調べてみました。
まずムラマツは金の素材にも数種類あって、それぞれの素材ごとに値段が違いました。一番安いのが「ALL 9K」というモデルで約260万円、お高いのが「24K H-foot」で約970万円。ヤマハも色々なモデルがありますが「YFL-911 K14C」というのが約400万円でした。
楽に車が買える値段ですね。もちろん、全部ではなく、一部の材料を銀に置き換えたものは、もう少し安くなりますが、さすがはゴールド・フルート。すごいですね。こういうものを高校生に買い与えられる家庭でないと、娘を音大にやれないわけだ。なんか納得。
…目の奥がしびれてきました。
次は当然、最低条件品である「頭部管のみ銀製」というものを調べてみました。
ムラマツさんは、一番安いスクールモデルの「EX」がこれに相当します。約23万円です。一番安いと言っても、世間の一般人の感覚からすれば、十分お高い品です。一応ハンドメイドだそうです。ヤマハさんは「YFL-311」が頭部管銀製でお値段は約13万円。ムラマツさんの4割引きのお値段ですね。10万円も安価です。さすがに大量生産品はお安いですが、それでも一般人の感覚では、やはりお高い品です。
まあ、高いと言いながらも、大人の趣味ですから、これくらいなら「大人買い」できちゃいそうな、現実的な値段です。
「頭部管のみ」なんて中途半端なことは言わず、全部銀でできている「総銀モデル」の値段も調べてみました。やっぱりフルートと言えば、総銀だよね。
ムラマツさんは「DS」がそれに相当し約74万円。ヤマハさんだと「YFL-714」となり約40万円。これまた4割引きですね。30万円以上の差があります。
私の感覚では、ムラマツさんは論外のお値段。妻も子もいて家庭をもっている平凡なオヤジさんが、自分の趣味にそこまでお金を使って、家庭を犠牲にしてはいけないような気がします。ヤマハさんだと…ううむ、微妙。高いと言えば高い。でも仮にも大人だし、『大人買い』という伝家の宝刀だってある。ローンとかクレジットとかいう知恵だってある。となると、ここらへんがボーダーラインかなあ?
他のフルートメーカーさんを見ても、総銀モデルは50万円台が一般的な相場のようです。微妙に手が届きづらいのが印象的な値段設定です。
実際にフルートを買い換えるとなると、先生と話し合って、色々と考えて行かなければならない事も多いし、フルートメーカーだって他にたくさんあるし、同じ製品でも個体差というのがフルートにはあるそうなので、やはり一つ一つ試し吹きをする必要だってあるだろうし、お店で試し吹きしちゃえる技量と勇気が、今の私にあるわけでもないし…。
そんなわけで買換えそのものは、まだまだ先の話になるでしょうが、どうやら私は最低条件の「頭部管のみ銀製」って奴に落ち着きそうな予感。
しかしフルートは、高いですね。頭の中がチカチカします。
楽器というものは、生活必需品でもなんでもないので、高くても仕方がありません。イヤなら、やらなければいいのだから「高すぎる!」と文句を言うのは筋違いのような気がします。だいたいが、楽器って、工業製品ではなく、職人さんの手仕事の成果なんですから、職人さんの技術に対して尊敬する気持ちを持っていれば、それなりの値段になったとしても、文句を言っては失礼というものです。
まあ、つまり「音楽はお金のかかる趣味である」「楽器は本来高価なものである」というわけですね。
さあて、いずれフルートを買い換える日のことを考えて、貯金でも始めるかな。
コメント
金、銀、銅、中国?
オリンピック?
違った。
フルート買い換えのお話しね。
900万とかは音大受験生レベルですね。
ヴァイオリンもそうらしいですね。
ピアノはそれに比べると
楽器にかかる費用は安い方かなぁ。
だいたい、ピアノは試験では練習してきた楽器では弾けないわけだし。
最近趣味でしている大人の生徒2人が
グランドピアノを買われました。
「趣味でしているのだから、いい音の楽器でしたい」
ということで。
楽器屋さんも同じ事を言っていました。
演奏家は本番の度に違うピアノを弾くから
家のピアノは“道具”なんですって。
ピアノ負けしないように
自宅のピアノは良すぎず、悪すぎずがいいのだそうです。2種類のピアノがあることが理想とも。
へ~。
私は響板のいいピアノにしました。
本当はアクションもいいと良いのだけれど。
フルートを大人買いするための貯金、ファイト~。
そうですか・・・
確かに、高いですよね。
日本って、レンタルの楽器って少ないですよね。
大人はともかく、子供向けには、レンタルってもっとあっても良いと思います。
ムラマツは実は知ってます。(元吹奏楽部だから)
さすがに公立の進学校の部活で、ムラマツのフルートを持ってるような子はいませんでしたけどね・・・。
私の大学の先輩で、男性の方がフルートにいらっしゃいましたが、あの方のおうちもお金持ちなのでしょうか・・・。
私が現役音大生の頃は、それほど金のフルートにこだわる人は少なかったのですけどね。銀という人は結構いました。
>だいたいが、楽器って、工業製品ではなく、職人さんの手仕事の成果なんですから、職人さんの技術に対して尊敬する気持ちを持っていれば、それなりの値段になったとしても、文句を言っては失礼というものです。
ピアノだって工場で作られてるけど、基本手作業ですもん。でも、そ~いうことがわかんない人が多いので、3オクターブくらいのキーボード(楽器ですらない)を「ピアノ買った」という人がいるんだろうな。買わないよりましか。
よい出会いがあるといいですね。
>soranさん
学校を受験する際、受験生の腕前やら資質やらで評価判断されるのは当たり前ですから、それについての感想は特に持ちませんが、音大で、自分楽器で受験する場合、その楽器の性能や品質まで受験の選考対象になる事については、なるほどなあ…と思う反面、ちょっとおかしいのでは…と相反する感想を持ちます。
昔、教え子(音大に進学しました)の親と面談していた時「この娘には、家一軒分のお金をつぎ込みました」と笑顔で話してらっしゃった方を思い出します。あの話はおおげさなわけではなかったんだなあ…と今更思い出します。言っちゃあなんだけど、普通のサラリーマンの家でしたから、大変だったろうなあと思います。
>趣味でしているのだから、いい音の楽器でしたい
これ、すごくよく分かる! 私も同じ意見。趣味なんだから、後先考えずに贅沢にやりたいなあ…。仕事だとついコストパフォーマンスを考えがちだけれど、趣味なら丸損でいいんだもん。趣味、ばんざーい。
>フルートを大人買いするための貯金、ファイト~。
ありがとうございます、がんばりま~す。
>いのうえさん
楽器のレンタルってのも、その仕組みを調べてみると、そうそう簡単には利用しづらいなあと思います。
適当な楽器を選んで、数カ月~数年借りて、その後、返せばいいんでしょうけどねえ…。このシステムは、その場限りの使用で、後はもう使わないとかやらないとかなら、まあいいと思うのです。でも習い事のようにある程度継続使用が前提となるとねえ…。
まず、レンタル料金が問題になります。レンタル代も契約満期まで支払うと、当たり前の話ですが、新品が買えるほどの出費になります。その楽器が買えるほどの出費をしたにも関わらず、楽器そのものを返却するのって、抵抗ありません? 結局、真剣に習い事として取り組む人ほどレンタルアップ品を買い取ることになりますが、だったらレンタルではなく、最初からローンを組んだ方がよっぽどマシかなあと思います。レンタルアップを買い取るよりも、新品をローンで買った方がたいていの場合、安いし…。
それに、レンタルの場合、最初の楽器の製品の指定まではできますが、きちんと試奏して「これ!」と決めて選ぶことができないでしょ。つまりレンタル品って所詮借り物ですから、自分のベストパートナーにするには?だったりするんです。だったら、安い買い物ではないのだから、きちんと選びたいじゃないですか?
あと、レンタル品って、結局スクールモデルとかそのワンクラス上くらいまでの品が中心なので、レンタルアップを買い取っても、結局、すぐに次が欲しくなってしまうだろうし…。
なあんて事を考えると、結局、習い事の場合は、レンタル楽器って「自分って飽きっぽいから、これ始めてもいつまでやってるか分かんないし、そんなに真剣にやるつもりもないし、辞めたあとで楽器が部屋にあるのもウザいし…」なんて人向けかな…と思います。なので真剣に始めるつもりなら、一番安いスクールモデルをローンで買っちゃう選択の方が良いと思います。もし続けられなくても、一番安いモデルなら、経済的出費もそれほど痛くないし、モノが手元にあれば、いつでも再開できるし…。
>大人はともかく、子供向けには、レンタルってもっとあっても良いと思います。
ヴァイオリンなんかは、子どもの成長に合わせて楽器を変えて行くので、お教室内で、うまい具合に楽器の引き継ぎをやっているところが多いですよ。
>ことなりままっちさん
金のフルートって、ほんの最近のものらしいですよ。特徴は「とにかくレスポンスが良くて、迫力のある音が遠くまで聞こえる」のだそうです。そりゃ、受験にはもってこいですよね。あと、学生オケなどの大型オーケストラにも必須でしょうね。
学校のブラバンの楽器は実に多様なメーカーのものを使ってます。ウチの地元みたいに「楽器は自分持ち」が前提だとなおさらです。やはりヤマハが一番多いと思いますが、数は多くなくても、サンキョウとかパールとかムラマツの使用者もいます。その反面、ケルントナー(中国製)も案外多いですよ(笑)。私はだんぜん、ケルントナーの味方です。チャイナ娘と同じジェー・マイケル(もちろん中国製)は滅多に見かけないので、ちょっと寂しい私です。
楽器って、基本的には手工業品なんですよね。たとえ大量生産品とは言え、必ず職人さんの手が加わります。と言うよりも、人の手が加わって始めて、たんなる製品が楽器に変わるのだと思ってます。だからこそ、人件費の高い日本では楽器の製作って高くなってしまうのでしょうね。安い庶民向けの楽器の大半が、人件費の安い外国で作られるようなってしまうのも仕方のない話なのかもしれません。ロボットだけで楽器が作れるなら、国内でも安くて良いものが作れるでしょうけれど。美しい音色を数値化できたら、それも可能なんでしょうね。
次のフルートは、お財布の中身と相談だけれど、日本生まれの笛にしたいなあ…と思ってます。それにはかなりの額を貯金しないといけないみたいで…時間がかかりそうです。
音大の入試で、持参する楽器による音質の違いまで審査対象になるって言うのは、なんだか納得いきませんね。楽器の質は本人の資質とは関係ないのに。
公平を期するのであれば、大学側が指定ブランドの指定モデルを用意しておいて、貸し出せばいいのにと思ってしまいました。
それとも、音楽を学ぶのはお金が掛かるから、これくらいの財力がバックにないとダメなのよってことなのかしら(笑)
フルートは材質の他に、その楽器を奏者が育てていく資質を要求されますね。 その楽器を吹きこなし意のままに操る技量が要求されて、、、リード楽器のリード依存度を考えると、材質より奏者の技量に左右されると思いますよ。
だから、丁度、ちょっとは吹けるなぁ~って受験生は微妙なのでしょうねぇ。。。
銀で吹きこなしている受験生の方が、金を吹きこなし切れていない受験生より「良し」ですよ。たとえ、その「金の受験生」が「銀の楽器はもっと吹ける」としてもです。
その受験生が「金の楽器を吹きこなせる技量」があると見れば、指導者は「金の楽器」を薦める事でしょうね(本人の音色の好み、等などそれ以外の要素は置いておいて…)
金の楽器が流行したのは割と最近です。
音大卒やプロ奏者、学生が使うようになっても、当時は「ちゃんと金の音」を出せている奏者はごく僅かだったといいます。材質やメーカーやモデルやによる吹奏感の違い、コントロールのしやすさ、、、、「同じフルートという楽器なの?」と思うほど違いますよ。
フルート、大人買い貯金の最中に、メーカー&モデル問わずに、どんどん試奏してみてください! 自分に「合う」フルートに出会えます。
一本一本が手作りですから、まったく同じものは2本とありません。「これ」という出会いがあったら「買い」ですね。 お見合いみたいなもんかな?
>もりさん
音大受験の件は、アンフェアに思えますが、奏者と楽器が常に一対になっている自分持ち楽器の世界ですから、アンフェアであるけれど、これがフェアだとも言えるような気がします。
結局、そんな良い楽器(高価な楽器)とめぐり合えるのも、その人の力量だし、それを吹きこなせるのもその人の力量。「その人の力量」とはその受験生個人ならず、まわりのサポートまで含めての力量であるのは論に待たないし、結局演奏家って個人の力もさることながら、周辺の人々がどれだけその人を支えてくれるかというのも大切な要素だから、一見アンフェアに見えながら、実はかなり適切な判断なんだろうなあ…とも思います。
それに楽器の値段など、卒業後にかかる海外留学費用のことを考えたら、タダみたいなものだし…。
キレイ事だけでは世の中は渡れません。しかし、キレイ事がまかり通らない世の中は暮らしづらいなあと思いますが…音楽は生活とは直接関係しないから、キレイ事なぞ吹っ飛ばしてもいいのかな…とも思います。
音大の受験関係に関しては、全くの部外者というわけでもないので、色々と思うことはあります。
しかし、選ばれる側は常に立場が弱いことは事実です。少しでも選ばれる可能性が高ければ、そっちを選択しますよね。
とにかく、現状、クラシック系の音楽家として身をたてるための勉強にはお金がかなりかかります。それだけお金をかけても、その後の人生で、かかった分のお金を稼げるのかというと…???な人、多いですね。これはどこか、社会の仕組みが間違っているんじゃないかって、時々思います。せめてかけた分だけ、回収できないと、産業としては破綻していることになるんだけれどなあ…。それでも世の中がまわっているのは、ひずみが隠されているからなんだよな。
ううむ。
>めいぷるさん
>フルートは材質の他に、その楽器を奏者が育てていく資質を要求されますね。
これ、よく聞く話です。この話を思い浮かべるごとに、実は私、チャイナ娘に対して申し訳ない気持ちになります。真鍮なフルートですけれど、私はその魅力を十分に発揮させられない腕前しか持っていませんもの。
どんなに良い楽器を持っていても、その楽器の魅力を十分に引き出せなければ、奏者としてはペケですね。でも、その楽器の魅力をきちんと引き出せる能力を奏者が持っているならば、楽器の魅力がより高いほど良い音楽を奏でられるのは当然ですね。そこのところの奏者の能力と楽器の魅力のバランスが問われるのでしょうね。
めいぷるさんをはじめ、色々とフルート吹きのみなさんのお話を読んでいると、フルートって、本当に一本一本違うみたいですね。だから試奏が必要なんですね。
試奏って、お店に行って「これを吹かせてください」って言って、出して貰って、その場で吹くわけですよね…。うわあ、ハードル高っ! オジサンはかなり世馴れていて、大抵のことには動じませんが、これは心理的にはキツいかな?
実は近所の楽器屋さんでいつもいつもフルートを見ていたせいか、その楽器屋のフルート担当のお姉さんに顔を覚えられてしまいまして…それ以来、そのお店に入る時は、お姉さんがいないことを確認してから、お店に入って、フルートを眺めることにしてます。だから、試奏なんて、無理ムリムリ…って感じです。
いやあ、小心者の日本人です、私。
>試奏
フルートは買ったことないですが、高いんですね。ギターでは試奏せずによう買いません。生徒さんのでも私がお金を預かって買いに行くか、一緒に行くか、時間が合わなければ別々に見に行って、お店の人に「これを見に来た人に見せてください。」って頼んでおくとか、結構色々手を尽くして買いますよ。
生徒さんもやはり自分ではどれを選んだらいいのかわからないとおっしゃるし、それは当然だとも思うし。試奏してるとやはり相性があるのがわかりますね。私がほしいなあと思うギターを選びます。音も色々だし。ついでに値段交渉や何かおまけをつけてもらうとか色々やります。
もちろん勝手に買ってくる人もおられますけどね。
習い始めたところですって言って、音を出してみたらどうですか?もしかしたらスーっと楽に音が出るのがあったら、こんなに違うのかと思うかもしれないですよ。もしかして金額的にお安いようだったら、1ヶ月レンタルとかよく目にしますが、そういうので、違うフルートで音を出してみるとかすると、今のフルートとの違いとか感じるかもしれませんね。
ヤマハでは中古レンタルと新品レンタルがあって、値段は元の値段で変わってきますが、1ヶ月の料金を最短4ヶ月ってことですね。レンタルしたフルートをそのまま買うこともできるようですよ。(検索結果による)これだったら、家で試奏できるし(その前にプーと一吹きでも楽器店でした方がいいとは思いますが。)先生のところへも持って行って見てもらえるしかなり安心じゃありませんか?
>いやあ、小心者の日本人です、私。
みなさん同じですよ。ギターを習い始めの人はレッスンの時にギターを持って歩くところを近所の人に見られたくないと言っています。でも楽器店にしたら、そういう人の方が多いのだし、始めたばかりの人の心理はよくわかっておられると思いますよ。初めの一言を言えば、もうみんなお友達ですよ、きっと!
>ticoさん
いやあ、フルートの試奏は心理的にハードル高いっすよ。何しろ敵は鍵のかかったガラスケースの中に入っていますから。それをわざわざ鍵を開けさせて、楽器を出させて、お店の人に組立てさせるわけだし、挙げ句の果てに、口をつけて吹いちゃうんだから…。
よ~し、今日はフルートでも買って帰るか! なんて宣言できる状態ならともかく、今日は見るだけ、今日は吹くだけ…、なんて、ちょっと言えない。
言えないけれど、言わないときっとダメなんだろうなあ…。ああ、人前で歌うのは全然平気だけど、楽器屋さんに「試しにそれ、吹かせてください」って言えません。なんか自分でも間違っているような気はするけれど、言えない、言えない。ああ、小心な自分が悲しい。買わずに楽器に触るのが、とっても悪いことのような気がする、本当はそんなこと無いんだろうけれど。
試奏したら、思いっきり、その楽器を買ってそうな自分が怖い。でも、チャイナ娘もまだきちんと吹ききっていないし、新しい楽器の購入は先の話だけど…やっぱりその日に備えて、色々と試奏しておくのは大切だろうなあ…。
ああ、神様。私に勇気をください。
>今日は見るだけ、今日は吹くだけ…、なんて、ちょっと言えない。
うーーん、それは私も言えないなあ…。
買う時にあれこれ試奏して気に入ったのを買うということしかやったことないですもん。
話を引っ張ってすみませんでした。
>ticoさん
やっぱり試奏しやすい楽器としづらい楽器ってあると思いますよ。ピアノとかギターは比較的試奏しやすそうな気がしますが、フルートに限らず、管楽器の試奏はハードル高いような気がします。それは値段によらず(だって安いリコーダーだって試奏は…でしょう)、衛生的な観点が問題じゃないかなあ…って思います。
私が思うに、地元のお店で試奏しようとするからハードルが高いのであって、かえって大都会の大規模店舗の方が、試奏しやすくないか? と思ってます。どうでしょうね。
もし、都会の方が試奏しやすいなら、夏の間に銀座にでも出かけてこようかなあ…と思ってます。
ああ、東京のフルート屋さんをハシゴしたい。
小生、sunday毎日の年金生活者です。30年程前、フルートをトライしましたが、悲しいかな社宅生活のため、高い音の練習ができず、ギブアップ。退職後、フルートをまた習い始めましたが、フルート歴、通算3年ぐらいの初心者です。
3年ほどの短いキャリヤーからの意見を言わせてください。
まず、材質による、音色の違いですが、おおむね世間で言われているとおりだと思います。
洋銀と銀とでは、初心者でもわかるくらいの違いがあります。「リップ銀」(全体洋銀とほとんど差なし)→「頭部管銀」(音がややふくよかになる)→「管体銀」(飛躍的にOR有意に音が柔らかくなる)→「総銀」(奏者の技量、ブランド・個体差に依存するところ大きく、「頭部管銀」→「管体銀」の時ほどの飛躍的驚きはない)、といったところでしょうか。
「総銀」→「金」については、初心者にとっては、価格を別にして、その違いに大した意味ないと思います。小生は、総銀の音色の方が好きです。
>akyさん、いらっしゃいませ。
これこれ、こういう情報が知りたかったんですよ。貴重な情報をありがとうございます。材質によって音が変わると言いますが、では、材質が変わると、どれだけ有意に変わるかは、なかなか知り得ませんもの。
それにしても、やはり総銀モデルがひとつの基準になりそうですね。ここから落としても、できれば管体銀、もっと落としても頭部管銀までなんですね。
要は、全体に占める貴金属の割合が音質に影響を与えるみたいですね。お値段がもっと庶民的なら、パパーンと買っちゃいますが、相手は貴金属の固まりを楽器にしたものですから、おいそれとは参りません。もっとも、あれこれ悩むのも買い物の楽しみの一つでありますが…。
フルート入手の方法として、潔癖症の人でなければ、「中古品」購入も一つの手だと思います。新品を購入しましても、一日吹けば、中古品となって下取り価格はウソみたいにドンと下がります。まぁ、BMWかベンツみたいなものです。
通常、程度の良い中古フルートの売値は、新品価格の50~60%ぐらいのものでしょう。でも、問題は、「程度の良い中古品」を初心者がどうやって見つけるかです。
小生は、次のやり方をしています。
①著名な、定評のある楽器店(例えば、銀座の某店)での中古品にあたる。
②できるだけオーバーホール済みのものを選ぶ。
③必ず試奏する。その際、当該中古品の新品版が在庫に有ったら、それも併せて試奏する。
④オークションでの購入は、事後のバックアップ、試奏などに難があり、避けた方が良いと思います。ただし、Yahoo!オークションを常時見ていると、売れ筋、相場観などが養われると思います。
⑤各メーカーのフルートギャラリーなどに日頃から足を運び、各種フルートを試奏して、ある程度の狙いを事前につけておく。
⑥「試奏」は、度胸です。小生は、「さくらさくら」(ララシー、ララシー、ラシドシ・・・・」の一本です。
>akyさん
実は中古も考えています。値段が約半額というのは「安いは正義!」を合い言葉としている私にとって、とても魅力的です。もちろん、単純に価格の問題ではなく、ハイコストパフォーマンスを狙い「そのお値段で、その楽器を!」的なノリです。
>⑥「試奏」は、度胸です。小生は、「さくらさくら」(ララシー、ララシー、ラシドシ・・・・」の一本です。
これいいですね。私も試演に向けて、少なくとも2~3曲は暗譜したいと思ってます。
実はポピュラー系ならカーペンターズの「イエスタディ・ワンス・モア」はすでに暗譜済ですし、恥ずかしくない程度に演奏できます。この曲は「ド」~「ミ」の10度の音程の曲なので、低中音&中高音の2ヴァージョンで演奏すれば、良いかなあ…と思ってます。
先生がジャズの人なので、一応ジャズ系の曲も一曲暗譜したいと思ってますが…どれにしましょ? 「イパネマの娘」?
クラシック系の小品も暗譜できれば良いなあと思ってますが、クラシック系の曲は、どれも演奏が難しいのが難点です。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」はすでに撃沈しました(笑)。今はグノーの「アヴェ・マリア」に挑戦してますが、いやはやどうなることやら。
うふっ!
試奏にしては高望みの曲ばっかりですねえ~。
フルートと話は違うでしょうが、ギターの場合は曲は全然弾かなくてチューニングのいいのとか、共鳴のいいのとか、音色とか、押さえやすいのとかそんなことを考えながらなので、断片的な音を出してます。(^o^)
通りすがってみたら、いつのまにー!!
チャイナ娘さんを見捨てようとしてますかー?!
楽器を買い替える人はそれまで使っていたものを手放すということですが、中古品として世の中に出ているものは高額買取が可能な品のみでしょうし、楽器の大小にもよるでしょうが、普段使わなくても、手元に置き続けてたまに触れてみたりはしないのでしょうか?
まさか捨てるんですか?不燃ごみ??えーっ?!
どうも私は楽器が「ゴミ」になることが想像できません。
フルートなら場所を取りませんし、きっとチャイナ娘さんのことは大切な思い出の品にしてくださいね!
>ticoさん
「目標はいつでも高く!」がモットーの私です。「イエスタディ・ワンス・モア」は実際、手中に納めておりますが、後はあくまで希望でございます(笑)。
現実問題としては、きれいにスケールが3オクターブほど(フルートの実用音域は3オクターブです)吹けたら、十分すぎるほどだと思ってます。と言うか、なまじの曲を演奏するよりも、スケールの方が難しいかもしれません。スケールの練習もきちんとしておかないと…。
>通りすがりさん
いやいや、別に見捨てるわけではないです(汗)。
それに、確かに買換えは考えてますが、今すぐに買いに行くわけではないので、まだしばらく(数カ月程度)はチャイナ娘と一緒です(汗)。
新しい笛を買っても、チャイナ娘を捨てるつもりはありません。だいたい私、楽器を捨てたことはありませんから。なので、引退後のチャイナ娘は、役目を終えたその他の楽器たちと一緒に、納戸の隅が安住の場所になるだけだと思います。ご安心ください。