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「息を回して歌う」の正体が見えてきました

 声楽のレッスンに行ってきました。例によってハミング練習からです。

 ハミング練習の時に、声をまっすぐ前に出して発声するのではなく、クチの奥をしっかり開いて発声します。その時に、当然、腹筋もゆっくりと動かしながら発声するわけですが、そうするとカラダの中の動いている箇所が、下腹部 -> 腰 -> 背中 -> 舌根 -> 後頭部 -> 頭頂部 -> 眉間 と動いているように感じます。でも実際やっている事は、しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かしている事と、クチの奥を縦開きにしている事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから出す…って事をしているだけです。

 つまり「息を回して歌う」という動作と「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」という動作は、動作的にはほぼ一緒であるという事に気づいたわけです。

 自分的には、新発見であり、大発見だったわけです。

 ならば「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」という動作をするのなら、それらを一つ一つチェックしながら確実に行うよりも、「息を回して歌う」というイメージで行う動作の方が脳内メモリの使用量は少ないし、3つの動作を1回で行える「息を回して歌う」という(ちょっぴりオカルトっぽい)動作の方が楽だし、確実だなって思いました。

 そもそも息なんてものは、呼吸器の中の決まった通路しか流れないわけだし、そんなものを体内で回すのなんて、有り得ないわけだし、だから最初っからオカルト的な言い方であるとは思っていたけれど、この言い方で、何がどうなるのか、あるいは、何をどうするのかが、ちっとも分かっていなかった私なだけで、だから今まで「息を回して歌う」と言われた時に、なんとも試行錯誤をしながら息を回したつもりになっていたわけだけれど、それがようやく(今頃になって:笑)言葉と動作がつながったわけです。

 なんだ、なんだ、そういう事だったのか!

 だったら最初の段階で「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」をやって欲しいのだけれど、そういう言われ方をされても、それらをイメージして同時実行するのは大変だろうから、それらを総称して「息を回して歌う」という表現をするから、そう言われたら「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」事に留意しなさい…と言ってくれれば、よかったのに…。ああ、何とも今まで遠回りをしていた事だなあ(遠い目)。

 私のようなカタブツには、オカルト的な表現よりも、直裁的で理屈っぽい説明の方が、自分をコントロールしやすいわけです。はあ…。もっとも、そうは言っても、これに気づけたのも、腹筋が動くようになったり、クチの奥が開くようになったりと、今までできなかった事ができるようになり、それに伴って、身体感覚が拡張したからであって、腹筋も口腔内も動かせなかった時に、理屈で言われても、自分の中に無い感覚だから、どうにもならなかっただろう事は、容易に推測できます。

 そういう意味では、やっと『来るべき時が来た』って感じだし、一つのブレイクスルーを迎えられたって事になるわけだな。ひとまず、良かった。

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