本日の記事は皆さんへの報告と言うよりも、私の備忘録的な記事でございます。
先日、テノールのK先生こと、小城龍生氏のクリスマス・ディナー・ショーに行ってきました。あんまり素敵なショーだったので、記事に書いてアップしておきたくなったわけです。
場所は都内某所のフランス料理のレストラン。お客はたったの16人。出演者はテノールのK先生に、ソプラノのソフィア・カルメラ嬢、ピアノの中井裕司氏。あと、スタッフ(ピアノの譜めくり、受付)が2名。とても小さなディナー・ショーでした。
お食事は食前酒から始まって、魚料理(サーモンのカルパッチョ)と肉料理(仔牛の赤ワイン煮)に、デザート(ムースとコーヒー)でしめるという、割と小規模な感じでした。でもまあ、私は歌を聞きに来たのであって、料理をガッツリ食べるつもりはないので、こんなモンでOKです。量的には私は全然足りないのですが、お味が絶品だったので吉です。
それにまあ、ディナー・ショーの前に、ガストで肉を二枚+パフェを食べてきたし(笑)。
ショーのセットリストはこんな感じです。
スカルラッティ作曲「陽はすでにガンジス川から」
ボノンチーニ作曲「お前を賛える栄光のために」
ストラデッラ作曲「教会のアリア」
シューベルト作曲「セレナーデ」
ヴェルディ作曲「乾杯の歌(二重唱)」
グリーク作曲「君を愛す(カタロニア語歌唱)」
トスティ作曲「暁は光から」クリスマス・メドレー(二重唱)
「諸人こぞりて」~「ああベツレヘムよ」~「ジングルベル」
アダムス作曲「オ・ホーリー・ナイト(フランス語歌唱)」
フランク作曲「天使の糧(二重唱)」
レハール作曲「ヴィリアの歌(ソプラノ・イタリア語歌唱)」
バーンスタイン作曲「今宵(二重唱)」
リスト作曲「愛の夢(ピアノソロ)」
スペイン民謡「モルーチャ」
デ・クルティス作曲「泣かないお前」
チレア作曲「フェデリコの嘆き」メドレー「フニクリ・フニクラ」~「オ・ソレ・ミオ」
ララ作曲「グラナダ」
今回の選曲は絶妙ですよね。実に良かったです。テノール好きな方なら、唸っちゃうような選曲です。K先生はイタリア語が得意な方で、歌う曲もイタリア系が中心なのですが、今回は、それに加えて、ドイツ語・カタロニア語・フランス語・スペイン語・英語の歌を歌われました。ほんと、オペラ歌手は、言語が得意じゃないとできない職業です。
もちろん、K先生の歌声は素晴らしいかったですし、ゲストのソプラノさんは、日本語ペラペラの外国人さんだったし、ピアノは半端無く上手だったし、それをたった16人だけのお客だけで独占していいのかという、いわれのない罪悪感を感じながら、聞いちゃいました。
ちょっとだけ文句を言わせてもらうと「天使の糧」の時、小さいとは言えない音量で、歌手たちの歌に合わせて客席で歌っていたオッサンがいた事です。自宅で、テレビに合わせて歌うのとはわけが違います。他のお客もいる、小さなレストランでのコンサートで、普通の声で歌っちゃうのは、さすがにマナー違反でしょう。私もあの時ばかりは、左耳が突発性難聴になってくれないものかと願ったものです(声は私の左側から聞こえてきました)。
さて、特に今回、私が気に入ったのは「教会のアリア」「今宵」「泣かないお前」「フェデリコの嘆き」でしょうか。「フェデリコの嘆き」はとても難しい曲なのですが、その方の曲は頑張れば私でも歌えるかな?って感じなので、いずれぜひ歌ってみたいと思いました。
満員の大ホールで大編成のオーケストラをバックに歌うのを聞くのも良いですが、こんな小さな会場で、ごくごく少数の人間だけで聞くコンサートも、なんとなく秘密結社っぽくていいですね。なんとも贅沢な時空間でした。
また、行きたいです。
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