今年最後のフルートのレッスンに行ってきました。次にH先生と会うのは、来年のレッスンになります。
と言うわけですが、レッスン自体は淡々といつもどおりに行いました。最初はロングトーン練習から。心なしか少し調子が戻ってきた? 先生と合わせていても音が濁りません。ちょっといい感じです。
エルステ・ユーブンゲンの13番は…むふむふ、合格しやした。きちんと暗譜をして、ほぼ完璧に吹きましたよ。だって、そりゃあもう、今年最後のレッスンですからね。積み残しはいけません、気合を入れて練習してきたんだから(笑)。
もちろん、13番に全力を注いできたので、14番はこれから暗譜です。でも、暗譜できてないだけで、曲としてはきちんと吹けるようになりました。スラーとスタッカートの混在した曲は苦手ですが…これなら、なんとかなりそうです。13番が合格したので、15番が代わりに入りました。これは、なめらかに音階を演奏する曲のようです。頑張りますよ。
プチ・エチュードの12番は…えへえへ、こちらも合格してまいりやした。前回、リズムと言うか、ビートがメタメタだったので、たっぷりとメトロノーム練習を重ねて、きっちりと仕上げてまいりました。元々、前回の段階で、ほぼミスブローは無くなっていたので、ビート感さえちゃんとすれば、そりゃあ合格でしょ。
でも、そんなわけで、ちょっと天狗になっていたかもしれませんが、先生と合わせて吹いた時に、どんどんテンポが上がっていってしまい、最後の方は走り去るようなテンボで演奏してしまいました。元々 Allegro な曲ですから、速いは速いし、先生はその正規のテンポに持って行ってくれたのでしょうが…あまりに速い演奏だったので、マジで、死ぬかと思いました。
ちょっとばかりフルートレッスンの間隔があいてしまうし、新曲(プチ・エチュードの13番)がんばりますよ。
さて雑談です。
先生に「よくバレエなどでは、練習を1日休むと、それを取り戻すに1日かかると言いますが、フルートの場合はどうですか?」と尋ねてみました。
「そこまでシビアではないけれど、やっぱりフルートを吹かない時間が長くなると、ちょっと違和感があるよ。でも、そのうち感覚も練習すれば戻ってくるから、あまり気にしないんだよ」との事でした。
「それに、フルートを吹かない時間なんて、12時間もないしね」なんて事を言い出しました。これはどういう事かと言うと、先生は、朝起きたらフルートを吹いて、昼間は仕事でフルートを吹いて、夜は夜でフルートを吹いているので、フルートを吹かない時間って、寝ている時間と車を運転している時間ぐらいなんだそうですから、12時間以上、フルートを吹かないって事は、まず無いんだそうです。そんなにフルート漬けなんですね、なんかすごいです。
「だって、フルート吹くのは仕事だからね。別にすごいとか、大変だとかは思わないよ」との事です。まあ確かに仕事なら、そんなもんですよね。
「この前、入院して36時間ばかりフルートを吹いていなかったら、だいぶ感覚が違っていたんだよ」なんて事をサラっと言い出しました。聞けば、今週、病院に検査入院していたそうです。
ビックリぽんやね。
聞けば、病名はブログで書けないようなマジな病気なので、私もビックリしてしまいました。「すぐには死なないから安心してください」とか笑えないシャレをかましてきました。いやあ、先生、リアクションの難しいシャレは勘弁してください。
まあ、治療はこれからだし、完治の可能性だってないわけじゃありません。まだまだ全然お元気だし、本人も「病気だという感覚が全くないよ」なんて事を言ってますので、まだそれほど心配はしていませんが、でも場合によっては場合によるので、来年からのレッスンは、一回一回のレッスンをしっかりと噛み締めながら受けていきたいと思いました。
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コメント
こんばんは。
>「それに、フルートを吹かない時間なんて、12時間もないしね」
元師匠からは「冷蔵庫が空っぽでも、電気代止まってもフルート吹ければ幸せ」とは伺っていましたが、間隔は聞いていませんでした。
こちらも日曜の練習だけでなく、土曜も少し吹くとよくなったような感覚を持ってしまいますが、レベルが違いすぎます。
元師匠からは元師匠の師匠の「箸を使うようにフルートを吹く」という名言も伺いました。
道具を使って音楽を表現するためには最低限必要かとおもいます。
偉そうな伝言ばかりで失礼しました。
こちらは付け加えることはありません。
tetsuさん
私、思うのです。時折アマチュアの方で「プロ並」とか「プロを超える」とかを目指している方がいらっしゃるようですが、クチで言うのは簡単ですが、プロの方々の生活を知っていたら、そんなとぼけた事言えないんじゃないかな。プロの方々は、幼少期より人生を捧げて、今も捧げ、それらが日常になった上で、チャンスを掴んで今の地位にいるわけで、アマチュアのジイさんがちょっとばかり気合を入れて練習したからと言って、決して彼らに追いつけるはずもない…ってね。
どんな分野であれ、職業人って、その分野ではすごいんだと思ってます。