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次はクロマチックの獲得を目指しましょう

 フルートのセッションレッスンをしました。こちらも久しぶりだったので、最初はちょっと混乱して、すでにレッスンを終えた「マイ・ボニー(My Bonnie)」からレッスンを始めてしまいました。

 この「マイ・ボニー(My Bonnie)」という曲は、曲自体が簡単という事もあり、この曲を題材に、フェイクの入れ方のレッスンを受けました。…フェイクは難しいね。とにかく、やりたい事はあっても指が動かない現状はどうにかしないといけません。あと、クロマチック(半音進行)を徹底的に鍛えないとダメだそうです。クロマチックが自由に使えると、フェイクももっとかっこいいのができるようになるそうです。

 いくらフェイクとは言え、一貫性のない事をしちゃいけないそうで…そりゃあそうだね…フェイクにも方向性というのを考えながら、やりましょうとの事です。

 あと、アドリブは調性というかコード感覚というのを大切にしないといけませんし、こちらは、クロマチックというよりもスケールを大切にした方が効果的です。先生のピアノをバックに、テーマ…アドリブ…テーマ、という通常の曲構成で吹きました。

 二曲目は「サン・ホセへの道(Do You Know The Way to SAN JOSE)」。この曲は当初、発表会の候補になった曲です。発表会で歌もやると決まった段階で候補から落ちました。だって、この曲を私が歌うわけにはいかないでしょ。

 それにしても、バカラックのメロディーは予測不可能な動きをするので大変です。先生もおっしゃってましたが、この曲はかなり難しい曲なんだそうです。でも私、なんとか吹いちゃいました。先生がおっしゃるには、普段の私なら絶対にこの曲は(難しくって)吹けないはずだけれど、それを吹いちゃうというのは、やはりメロディーを熟知しているからでしょうねということです。速いし、へんな動きをするし、すぐに跳躍するし、確かに難しいメロディーラインだと思います。でも私は、この曲を知っていると言うよりも、体の中にリズムもメロディも入っているので、それで自然と楽に演奏できたんだと思います。この曲は先生のピアノを伴奏に一人で、ときおりフェイクを入れて全部を吹ききりました。

 三曲目はミュージカルの“マイ・フェア・レディ”より「一晩中踊れたら(I Could Have Danced All Night)」この曲もフェイクの練習をしました。この曲は途中でホ長調に転調をするので、転調部分のフェイクを上手にやらないと「失敗した!」と思われるので、そこのところの練習をたっぷりとやりました。やっぱりここでのキーポイントは、今までハ長調を吹いていたにも関わらず、転調した途端にホ長調のスケール(♯が四つ)を瞬時に吹けるかって事ですね。当然、私には無理よ。

 最後の曲は「ワン・ラブ(One Love)」。この曲は先生がよく知らないのというので、雰囲気をつかむために、私がピアノで弾き語っちゃいました。カーペンターズのアルバムの埋め草の曲なんですが、アンニュイでメランコリックないい感じの曲なんですよ。笛先生が「クラシックっぽい曲ですね」と感想をおっしゃってましたが、それはたぶん違う。私が歌ったので「クラシックぽく聞こえただけで」普通に歌うと普通の曲に聞こえます。この曲は雰囲気をつかんだだけで終わったので、次回のレッスンは、この曲から始めます。

 さて、宿題が出ました。それは中音域のクロマチックを一息で二往復できる速度で練習してくること、です。とにかくクロマチックを素早く、そしてどの音からでも瞬時に、できるようにしないといけませんと言われました。とにかく、クロマチッククロマチックです。

 あと、宿題ではないけれど、すべての調のスケールもサラサラとできるようにしておいてくださいって言われました(汗)。へへへ、とにかくクロマチックとスケールが、ポピュラー演奏の基礎の中の基礎というか、テクニック的には極々、初級編なんだそうです。…がんばんないとね。

 でも、ちょっとグチると…クロマチックを練習しているせいでしょうか、スケールが全然できなくなりました。ハ長調ですら、すぐに迷子になります。たぶん、今、私の頭の中は、クロマチックとスケールがスゴイ勢いで戦っているのだと思います。

 それはともかく…私の欠点は、とにかく指が動かないこと。老境に入ってから始めたフルートだもの。ある程度は仕方がない。でも、年のせいにして諦めたら、それでお終い。始める前に終わってたら始める理由もないわけで、大きなハンデかもしれないけれど、少しずつでも、指が動くようにしないといけません。

 そのためには、とにかく早い速度の演奏練習を重ねていくこと。ゆっくりならできても、速くなったらできないのでは、全く意味がないし、ゆっくりの練習をいくら積み重ねても、指は動くようにはならないので、とにかく速く速くと言った感じの練習が必要なんだそうです。

 まずはクロマチックをできるだけ速くできるように練習しましょう。

コメント

  1. はっチャン より:

    おはようございます。
    「My Bonnie」
    「Do You Know The Way to SAN JOSE)」
    「I Could Have Danced All Night」
    「ワン・ラブ」
    どの曲も良い曲ですよ!
    自分も現在、5曲ばかし暗譜中です。総てボサノバの曲ですけど!(笑)
    「イパネマの娘」、「波」、「小船」は何とかいけそう。
    別に「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、「酒と薔薇の日々」はサックスで吹いてるのでOKか!(マジ)
    3オクターブ目のクロマチックは苦手どす!(泣)
    まあ、13日(日)に今年最後のクリスマス・ライブ(演歌もあるでよ!)が終了すればフルートに専念できるかな~!

  2. すとん より:

    >はっチャンさん

     3オクターブ目のクロマチックなんて恐ろしい事を…。

     私の場合は、クロマチックの獲得もそうですが、指自体を素早く動かす訓練も兼ねているようです。なにしろ、壊滅的に指の動きがトロい私ですから(汗)。

     でも、取り上げた曲は、どの曲もいい曲でしょ。こんな感じの曲を、ドンドン吹き飛ばしていく(?)んですね。とにかく、数をこなしていこー!って感じのレッスンなんですよ。

     これはこれで楽しいですよ。

  3. YOSHIE より:

    本当、いい曲ばかりですね〜…。

    クロマチックって、知らなかったです…

    そうかぁ…

    聴くほうにしたら、たゆたってるみたいで気持ちいいけど、やる方は大変!!

    ところで……私が知ってるのは“ボールペン!!”
    (なんて昭和な話題!!)

    >はっチャンさん、
    ん〜、BINGO!!。
    ども、ども…にょほほ〜…(^^)v

  4. ひょっとこ より:

    軽く指の柔軟しておいた方がいいかもしれません。
    特に、薬指、小指は。筋を痛めない程度に。

    クロマチックのトレーニングついでに、
    P4とP5でクロマチックを積み上げていくと、
    一巡して元に戻りますよ。
    (オクターブは適当に調整して)

    P4だとクロマチック5つなので、
    「C Db D Eb E F」
    「F Gb G Ab A Bb」
    「Bb B C Db D Eb」
    ….
    「G Ab A Bb B C」

    カウントは「1 2 3 4 5 6」でも
    「0 1 2 3 4 5」でも音名でもお好きな方で。
    0から始めた方が足し算はしやすいですけどね。

    あとは、指は上から押えるだけでなく、
    を後ろに滑らせて
    引き抜ける方法もできれば、
    いかにもリングキー的な使い方で
    いいかもしれませんね。
    (リングキーでなくてもいいんですけど。)

    臨時記号って、
    アクシデンタル(臨時)って言うから
    特別に思うんですけど、音としては
    オクターブを均等に割ってるだけなので、
    同じなんですよね。

    ピアノの鍵盤も白鍵を黒鍵とを
    同じ長さでカットすると、
    見事に均等に並んでいるんですから。
    逆に言うと鍵盤は、
    Cmajスケール分だけを特別に
    下に引き伸ばした、
    とも言えるわけで。

    ただ、管楽器の場合、
    押さえ方が規則的とも言えないのが、
    面倒なところですよね。

    「Wave(Vou te contar)」には、
    兄弟曲みたいなのに「Tide」ってのが
    ありますよ。この曲にWave重ねても面白いですよ。
    http://www.amazon.co.jp/Tide-Antonio-Carlos-

    Jobim/dp/B00004S95R/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1259634480&sr=1-1

    「One note samba」なんかも最初の部分は
    「One note」なので、
    ボサノバのリズムを理解するのに
    いいかもしれませんよ。

  5. 夜希 より:

    楽しそうな練習ですね。

    今はできないかもしれないけど、できるようになった時は、すごく楽しくなると思います。

  6. すとん より:

    >YOSHIEさん

     いい曲ばかりでしょう、何しろ人生短く、老い先も短い私ですから、楽しめる時に楽しまないとね。特に、セッションレッスンは、勉強しているんだか遊んでいるんだか、分からないくらい楽しいです。

     弦楽器ではクロマチックって、あまり意識しないですよね。だって、指をスライドさせて弾けばポルタメントだし、指を順番に置いてズラーって演奏すればグリッサンドだもんね。いいなあ、楽だよなあ~。弦楽器。管楽器は運指がメンドイので、大変なんですよ。それでも、フルートはまだマシだって聞きますがね。

  7. すとん より:

    >ひょっとこさん

     そうですね、指の柔軟は必要かもしれませんね。特にこれから冷え込む季節ですから、指の腱でも痛めたら、シャレになりませんからね。

    >クロマチックのトレーニングついでに、P4とP5でクロマチックを積み上げていくと、一巡して元に戻りますよ。

     うわーい、P4とかP5とか、分かりません。でも、やることは分かりました。あ、もしかすると、P4って、Perfect 4thですか? つまり完全4度? ならP5は、完全5度? そうか、完全4度をドンドン重ねていくと、元に戻るから、無限に練習できる?? 悪魔のレッスンだな。でも、おもしろそうだし、現実的には、4度とか5度とかのクロマチックってアドリブとかで使えそうですね。

    >あとは、指は上から押えるだけでなく、指を後ろに滑らせて、引き抜ける方法もできれば、いかにもリングキー的な使い方でいいかもしれませんね。

     はい、リングキーユーザーです。このやり方もおもしろいですね。それに指を派手に動かさずに済みそうだし、ちょっとチャレンジしても使えそうですね。

     いつも、色々と教えてくださって、ほんと、感謝してます。とにかく、明日の練習から、さっそく指の柔軟を加えます。

  8. すとん より:

    >夜希さん

     そうなんですよ、クロマチックって大変だけど、実に汎用性の高そうな技なんですよ。これは絶対にマスターしたい技です。そのためには…地味な練習あるのみです。がんばります。

  9. うぉぉん より:

    すとんさんの先生はちょっとハードだけど
    タメになる練習をさせてくれる人ですね。
    きっと伸びしろを見込んでのことなのでしょう。
    一息で二往復、ああカッコいいです。
    楽器屋さんでの試奏でも大いばりです。

  10. すとん より:

    >うぉぉんさん

     一息で二往復は、あくまで最終的な目的地であって、現状は二往復する最中に3回くらい息吸ってます(汗)。いやあ、だって、まだ、指を、きちんと覚えていないから、迷っているうちに、息切れしちゃうんだよねえ(笑)。でも、ちょっとずつでも前進は…たぶん…していると思うよ。

     確かに、ウチのセンセはちょっとハードかもしれないけれど、私も…趣味のオジサンとしてのレベルで…きちんと鍛えてもらいたい人なので、よい組み合わせだと思ってます。

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