スポンサーリンク

あんまり出来ないと、悲しくなります

 フルートのレッスンに行ってきました。

 練習は…しましたよ。ほんのちょっとだけ(笑)。だって、さすがに、三回連続で、ノー練習のままレッスンに行くのは、やはりはばかれるので、なんとか頑張って、忙しい毎日の中から、少しずつでも時間を作りだして練習しましたが、所詮、少しの時間での練習ですから、大した前進が見せられるわけではないのです。

 レッスンには、ほぼいつもの時間に行けました。久し振りに、姉様と二人でロングトーン練習しました。ほんと、久し振り。姉様とのロングトーン練習は、先生とのロングトーン練習とは、ちょっと違います。

 先生とのロングトーン練習は、あくまでも“先生と合わせ”て吹くのですが、姉様とは“互いに聞きあって、ほどほどの落としどころを手さぐりで探しながら”吹くのです。これって、同じことをやっているようで、実は全然違う事をやっているわけで、先生とのロングトーン練習も良いのですが、姉様との練習もたくさんの事が学べるので、大好きです。

 それにしても、ミヤザワは楽でいいね。

 アルテの15課8章Des-durは、bいっぱいで、ちょっとイヤです。最初のロングトーン練習はゆっくりと吹いてミスなく吹けたので、「では次(のアルペジオ)は、メトロノームに合わせられますか?」とおっしゃるので、即座に「それは無理です」と断って、1番の『音階準備練習』をフリーテンポで吹いてみました。

 92ページの楽譜をしっかりガンミしながら吹いていたわけですが、やはり高音部になると、加線が増えて、正直譜面を読むのが面倒になります。どうせ合理的な音形なんだからと言って、楽譜から目を離して、頭の中で階名唱をしてみたり、なんとなく指の動きで吹き始めると、途端に先生から「ほら、しっかり楽譜を見て!」言われてしまいます。ああ、ほんと、先生って、なんでもお見通しなんだからね。

 まあ、正直、楽譜を見ながら演奏すると言っても、極端な高音フレーズは、加線を読むのが間に合いません。いやあ、読譜力がネックになって、演奏がツカエテしまいます。私が楽譜にツカエテいると、先生は「しっかり楽譜を見て、指でフルートを吹かないようにする事」といつも注意くださりますが、私の場合、1)楽譜を読むのが難しい、だけでなく、2)派生音(この場合はb付きの音)の運指がなかなかにうろ覚えで思い出せずに、そのために演奏の方がツカエテしまうわけです。

 なので、私の演奏が止まったから言って、それは指癖で吹いているわけではなく、単純に楽譜が読めなかったり、運指を忘れていたりするだけの事もあります。

 なんか、せつないね。

 ミニヨン・エチュードは…練習不足のために、まだまだ“子どものピアノ発表会”のようなフリーテンポで、あっちこっち運指を間違えてボロボロになって吹いてしまいました。先生にあれこれキツく注意されながらのレッスンとなりました。いやあ、言われたことが分かっていても、その通りにできない自分に腹が立つし、そんな自分が悲しくてせつないね。

 「君は、メロディーを感じて、メロディーに流されて、吹いてしまっている。きちんと“拍”を感じて、正しいリズムで吹きなさい」と注意されました。

 音符の長さが短すぎたり長すぎたり、フレーズの切れ目やブレスに時間をかけすぎたり、全般的なリズムの甘さが露呈してしまったり、とにかく色々と、自由気ままに吹きすぎていると言うのです。一例をあげるなら“四分音符一つ”と“八分音符一つと八分休符一つの組み合わせ”の吹きわけがきちんと出来ていない…ってなもんです。歌なら、それでも良いのかもしれませんが、楽器の世界では、それはアウトなんですね。

 そこで先生は「しっかり足を踏みながら(リズムをとりながら)フルートを吹きなさい」と注意してくださるというわけです。

 でも、私、ぶきっちょだから、フルートの場合、足を踏みながら演奏したら、足踏みに気を取られて、演奏の方はシッチャカメッチャカになってしまうので、足踏み演奏は無理なんです(歌なら、全然平気なんですがね…)。なので、ここは一発、足踏みの代わりにメトロノームのお出ましかな? メトロノームに合わせて、正しいリズムで演奏する方がいいんでしょうね。

 するとH先生が言いました。「最初からメトロノームに合わせて練習をしてはいけませんよ。まずは、メトロノームは無しで練習をして、どうしても難しいところだけ、スローテンポで、メトロノームに合わせて練習するように」おっしゃいました。

 最初からメトロノームを使って練習しちゃうと、つまらない曲になっちゃうんだと思います。だから、簡単なところはメトロノーム無しで(足踏みでリズムキープして)、難しい箇所になったら、しっかりメトロノームを使って練習をするのが、よさそうです。

 とにかく、大切なのは『拍感覚』なんだそうです。どんなフレーズも“拍”が基本になって作られているのだから、拍感覚をしっかり持って演奏できるようにしないといけないのですよ。ま、演奏の現場で、指揮者の指揮を見て、それに合わせて演奏するには、演奏者に拍感覚がしっかりあれば、指揮者の棒と拍頭を合わせて演奏できるので、バッチグーとなります。

 オーケストラのフルートなら、拍感覚がしっかりしていれば、大抵のモノは吹けるのだそうです。コンチェルトなどでソロを演奏しないといけない時は、拍感覚だけではどうにもならなくて、しっかりと歌い込む練習もしないといけないのだそうですよ。

 拍感覚を守って演奏するための練習の場合、メトロノームを使うといいのだけれど、その時でも、まずはテンポは完成形の1/2ぐらいにして、ゆっくりでもきちんと演奏できるように練習する事が大切なんだそうです。ゆっくりでもきちんと演奏できるならば、多少テンポが早くなっても、きちんと演奏って出来るんだそうです。逆に完成時のテンポを重視して、速いテンポで練習して、その速さで吹けるようにしても、それは誤魔化している演奏が多く、ちょっとテンポが遅くなると、音がすべったり、抜けたり、音色が汚かったりと、そういう事があるのだそうです。だから、どんな曲でも、最初はゆっくり丁寧にきちんと練習する事が大切なんだそうですよ。ふーん、そういうモノなんだ。

 だからH先生は「ゆっくりでいいから、きちんと練習してきなさい」と私に繰り返し伝えるわけだね。「速い速度で吹けなくてもいいから、正しく譜読みを指摘なさい」と言うわけです。

 譜読みって大切ですね。先生がおっしゃるには、最初に間違えて譜読みをしてしまうと、間違ったまま練習して、その間違いが定着してしまうので、譜読みは最初から正しく、本番通りにきちんと出来るように目を通すのが譜読みというものなんだそうですよ。

 それにしても、たかがミニヨンとは言え、その曲集の最後に収められている曲は、本当に難しいですね。私には吹けるようになる日が来るでしょうか?(不安です)

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました