フルートのレッスンに行ってきました。いつも決して練習が十分とは言えない私ですが、今回は実に決定的に練習不足のままレッスンに行っちゃいました。いやはや、まだまだ仕事で忙殺されている私なのです(涙)。
とりあえず、今回から、本格的に15課ですよ。合格したのは…15課1章の番号無し課題である「C dur ロングトーン」と、その下にある、AとHを交互に吹き鳴らす奴だけ。その次の1番の「音階準備練習」は準備不足で軽く撃沈でした。合格したところは、別に練習などしなくても普段から普通にやれているような課題なので、実質は『合格無し』みたいなモノでした。
不合格になった「音階準備練習」は、まだきちんと指が覚えていないので、時折分からなくなって「あれ?」ってなっちゃうんですね。それと、既定速度は80なのですが、この速さでは遅すぎるので、もう少し速いテンポ(110くらい)で練習してきてくださいと言われました。では、既定速度よりも早めのテンポで練習してきます。
さらに「92ページの2番や3番、4番はやってきましたか?」と言われて、目がテンになる私…。「音階準備練習」の詳細は、15課の末尾の92ページに書かれているのだけれど、そこにはアーティキュレーションを変えて4つのパターンで音階練習をしなさいと書いてありました(確認不足でした)。当然、次回からは、これら4つのパターンについても練習してくる事となりました。いやあ、実にやることがたくさんあります。
当然、15課1章の2番「アルペジオ基本練習」とかは見ていただけなかったけれど…全然できてないので、それはかえって好都合でした。
ああ、音階とか分散和音とか、基本中の基本だよなあ…なぜ、こういう基本の基が苦手なんだろ(溜息)。
ガリボルディのミニオン・エチュードの方も、全然未完成なままレッスンに行っちゃいました。
ひとまず、先生の前で1番を通しで吹いてみて、譜読みが間違っていないかのチェックをしてもらいました。音程やリズムの間違いはないのだけれど、アーテキュレーションが…例によって…全然デタラメと言われました。いやあ、いつもいつも注意されるので、それなりに気を使っているし「ここはスラーでつないでいかないと…」と分かっちゃいるけれど、なんかできないのですよ(涙)。なので、スラーとタンギングに注意をして、きちんとしたアーテキュレーションで練習してきてくださいと言われました。頑張ってきます。
ところ、このミニオン・エチュードの1番ですが、私、実はゾクゾクしてます。このメロディ、結構好きかもしれない。なんて言うのか、すごく“歌いやすい”ような気がします。なので、メトロノームを入れて練習したくないんですよ。メトロノームなんかで縛りつけないで欲しい!って思うんです。最初から最後まで自分のテンポで吹き切りたい気がします。無伴奏曲だし、オレ様流で…いいよね(笑)。
ミニオンの1番を先生が模範演奏してくれたのですが、その時に先生のフルートの音がいつもの先生の音に戻っていましたので、楽器の修理が終わって戻ってきたのですか?と尋ねたところ、実はまだ帰ってこなくて、管体銀のフルートを吹いているとおっしゃってました。
この管体銀のフルート、以前は「低音が鳴らない~」とぼやいていた奴ですが、今回、私が聞いた限りでは、きれいに太めの音で低音が鳴っていました。先生的にはだいぶ気をつかって吹いているそうですが、どうやら先生もそのフルートの吹き方がなんとなく分かり、フルートの方も先生の気持ちに答えてくれる様になってきたそうです。
なにしろ、先生は、毎日、かなりの時間、フルートを吹いていますからね。そんなこんなで、ようやく、そのフルートと仲よくするコツをつかんだそうです。
フルートって、吹いているとドンドン音が変わっていくのだそうです。奏者の色に染まるというか、奏者の癖が伝染していくのだそうです。なので、他人の楽器を借りると、その持ち主が日頃どんな吹き方をしているのかが分かるそうです(汗:先生にアゲハ貸した事あるなあ…)し、中古の楽器だと前の持ち主がどんな人だったのかが推測できるのだそうです。おもしろいですね。
やさしい息で鳴らしていたフルートは、やさしい息でもきちんと鳴るそうです。乱暴に吹き飛ばしていた楽器は、日を追う事に鳴らない楽器になってしまうのだそうです。いつもキレイな音色で吹かれていた楽器は、キレイな音色の楽器となり、そうでない楽器は…です。
つまり「楽器を育てる」という事は、とても大切な事なんだそうです。上手に育てた楽器は、替えがたい自分の伴侶になるわけです。
乱暴な言い方ですが、ならば、どんなフルートでも、吹き続けていたら、やがては自分の音色になってしまうので、楽器の違いって関係ないのかもしれないですね、と私がつぶやいたら、それはやはり、ある程度の腕前があっての話なんだそうです。
ま、私のような、まだまだ上手でない人間は、楽器を育てるどころか、楽器に育てられているようなものですからね。楽器の違いを無くせるほど、自分の奏法なり音色なりが確立しているわけじゃないので、まだまだ楽器の違いは、大きな違いなのかもしれません。
それはともかく、楽器って、育てていくものなんだそうです。そして、それにかかる時間は、楽器によって違うのだそうですが、エラく時間がかかるものも、あるのだそうです。先生の知り合いで、楽器が自分の言うことをきちんと聞くようになるまで10年かかったと言ってた人がいるそうです。10年って…すごいですね。よくその人も(なにか事情があったのでしょうが)10年も良く我慢したものです。
そんなわけで、自分の楽器をちゃんと吹いてあげると、どんどん楽器も変わっていって、ドンドン良い音で鳴るようになってくるので、頑張ってください、と言われました。そうですね。毎日キレイな音で吹いてあげる事で、アゲハが良い楽器に育っていくなら、毎日かわいがって大切にしたいです。
なにしろ、毎日吹くだけで良い楽器になるなら、それくらい安上がりでうれしい事はありませんからね(ちょっと現金な私です)。
自分の楽器は、愛情をもって育てていきたいものです。
コメント
お久しぶりです。
頭部管をオリジナルのからフォリジに変えたら厚みのある音になったので、緑音と一生付き合います。社会人だと日々の練習時間がなかなかとれないので楽器の成長もゆっくりですが、じっくりお互いに成長します。
楽器に育てられ・・・・・最近になって少し実感できるようになりました。
ですが「楽器が育つ」はまだまだわかりません。 つい理系のくせで理由を考えたくなるんです。
機械的に良い意味での遊びが出来て、軽く持ち押さえるだけでコントロール出来るようになるのでしょうか?
力ずくで押さえつけられより、空中に浮いている感じの楽器の方が良く鳴ることは想像できます。
>野鳥さん
お久しぶりです。そしてブログ再開おめでとうございます。私もそちらにコメントを付けたいのですが、なかなか付けられなくて(汗)すいません~。
さて、フォリジですか。そりゃあまた、おごりましたね。いや、すごい。そして、うらやましい…。私も時折、頭部管の交換を夢見ますが、実際にはなかなか踏み出せません。経済的にそうだけれど、相性を確かめるために何度も試奏に行かなきゃいけなかったり、そういうのが面倒に感じて…ああ、オッサンな発想でごめんなさい。
最近、すっかり出不精になって、楽器屋に全然行かなくなっちゃったんですよ。で、時間があれば、とりあえず練習…なんです。
>社会人だと日々の練習時間がなかなかとれないので
これこれこれ。私も日々、この問題に直面しているんですよ。いつでも、練習がし足りない気がするんですよ。練習に飢えている? 練習で満足しない? なんか、そんな感じです。時々「仕事辞めて、音楽だけに集中したるか!」と妄想する時もあります(妄想です、仕事辞めたら食えませんから…)。
一日が24時間ではなく、30時間ぐらいあったら、増えた6時間のうち4時間を音楽の練習に注ぎ込むぞ。…2時間は睡眠時間に補填だ~。
>河童さん
楽器が育つ理由ですか? 私は理屈っぽい性格なので、河童さん同様、その理由が気になります。
先生に尋ねたところ、理由はよく分からないのだそうです。分からないけれど、確実に楽器は育ってくるし、奏者の癖が伝染するのだそうです。
でも、なぜでしょうね。
フルートは金属製ですからね。いくら長時間演奏したからと言って、人の吹き込む息のエネルギーでフルートの形状が変わったりする事はありえないし、一部で言われているような、金属の組成が変わることはありえません。キーを押さえる力で多少の変形はするでしょうが、そうやってできた“ゆがみ”は調整の時に直されてチャラになってしまいます。
オーディオで言うところの“エージング効果”って…フルートが紙やフィルムなどの薄くて柔らかい素材でできているからありえるでしょうが…金属に対して、息を吹き込んで生まれる楽器の振動程度のエネルギーで、エージング効果が期待できるものなのでしょうか?
息を吹き込む事で銀の表面に硫黄分が付着し、表面が硫化銀でコーティングされるようになれば、確かに音は変わりますが、それは銀のフルートだけの話で、洋銀やゴールドのフルートには当てはまらないし、オーバーホールに出せば、硫化銀は磨きをかけられて落とされちゃうし…。
奏者の癖が伝染するもそうですが、誰も吹かないで放置される時間が長くなると、楽器が眠ってしまって、音が出なくなる事もあるそうです。放置され、ケースにしまいこまれているだけで音が出なくなる…これも“楽器の成長”とどこかでつながっているような気がします。
で、理屈でいくら考えても分からないので、私はとりあえず、オカルトな理由で納得することにしました。それは「フルートは人の魂を宿して、始めて良い音で鳴る」って事です。
日々、フルートに息を吹き込む事でフルートは魂のカケラを蓄えていきます。そしてその魂のカケラの質や量に応じた音で鳴るようになるんです…と結論づけました。人の息に魂が宿るのは…聖書にそう書いてありますから、たぶんそうなんだと思います。で、フルートは魂を消費しながら存在するので、長く人が吹かなくなると、魂欠乏症で鳴らなくなると…まあ、そんなところです。
つまり、結局、なぜフルートが成長するのか、分からないって事です(笑)。
こんにちは。
アルテ15課突入ですか、ついに追いつかれてしまいました。
私は今15課の一番最後(#7つ、♭7つ)のところで止まってます(^_^;)
まあレッスン自体月に2回で、毎回アルテをやるわけではないので仕方ないですが・・・
スケールとアルペジオ、最初は私も苦痛でした。でも大丈夫、だんだん慣れてきますよ(苦笑)。
特に3オクターブ目の指使いと音の出し方は相当鍛えられると思います。
頑張ってください!
>kazmamaさん
>アルテ15課突入ですか、ついに追いつかれてしまいました。
大丈夫ですよ、私がそこに辿り着くまで、あと3年ほどかかる予定ですから(笑)。なにしろ、15課は長くて険しい道のりですからね。それに私、全然焦ってないんですよ。もう、なるようにしかならないだろうと覚悟決めてますからね。一つ一つの課題を着実にクリアしていくだけです、
スケールとアルペジオ…そうですか慣れますか、ですよね~。3オクターブ目は鍛えられますか、ですよね~。なんか、冷たい汗が出てきたような気がします。
それはともかく、がんばりますよ、頑張ります。
楽器、特に総銀製のフルートが育つことは実感として知っているのですが、理屈はまったくわかりません。河童さんが納得いかないのも当然ですね。
でも、ほんっとう~にその人の音が染み付くんですよ。私は友人から中古を譲りうけて、「うそっ」って思いましたもん。硬い音で、好みじゃないんですが、苦手だった高音は軽々と鳴るんですよ…
抜けるのに数ヶ月かかったのかな?? 気がついたら音はまるくなり、その代わり高音はやっぱり苦手になってました(-_-;;
今の関心事というか心配事は、せっかく買ったいいバイオリンが、私の演奏のせいでぐれちゃうんじゃないかということです。
ガリボルディのミニオン・エチュードは綺麗な曲のオンパレードですよ。
短調の曲はもっとゾクゾクする美しさがあります。
一応おなじレベルのエチュードになっているアンデルセンOp41はこんがらがる運指のつながりで、つい指に力が入って関節痛を起こしてしまいます。
92ページ・・・忘れていました。
>アンダンテさん
アンダンテさんも体験してますか? やはりフルートって持ち主の癖が伝染するんですねえ…。他人に楽器を貸したり、中古楽器を売買するって、ある意味、冒険ですね(笑)。
>せっかく買ったいいバイオリンが、私の演奏のせいでぐれちゃうんじゃないかということです。
決して他人事でなく、私も同様ですよ。まあ、ミヤマはともかく、アゲハが私のせいで、本来のポテンシャルを発揮できずにダメ楽器になっていくのだとしたら、ちょっとたまらないです。こんな私ですが、せめて、楽器が持っている能力分だけの演奏はしてあげたいと思ってますが…いやあ、現実的にはかなりキビシイです。アゲハを先生に貸した時に、いい音で鳴ってたもんなあ…。
>河童さん
ガリボルディのミニオン・エチュードって、やっぱり名曲ぞろいですか! それは今後のレッスンが楽しみだな。短調の曲が美しいなんて…日本人ごのみ、私ごのみじゃないですか! 無伴奏曲で美しいってのは、本当にうれしいです。
>アンデルセンOp41はこんがらがる運指のつながりで、
エチュード本来の働きとしては、ごくごく正しいあり方ですね。上達するためには、そういう、指にやさしくない曲集を吹く事も大切なんでしょうが…音階やアルペジオに苦労している私には、高嶺の花ですわ(笑)。でも、そういう難し目の練習曲にもおいおいと挑戦して、フルートの腕をあげたいという野望はあります。
頑張んないとな。
理系人間の端くれとしては理屈が判らない事が不快なのですが、、、^^ゞ
なんでも、分子結合形状は同じでも、その幅差異が生じるのだという意見を読んだ事があります。つまり高校化学Ⅱで勉強した、手のつながりは変わらなくても手の長さが変わるらしい…です。本当かなぁ??
確かにゴールウェイのお古を吹くと、誰が吹いてもゴールウェイの音がするし、他人の楽器を一瞬吹いても自分の音にならないし、そういう「現状」は目の当たりにするんだけど、理屈は解明されないんですよねー。
でもそれが、魅力的に感じる理由かもしれませんよぉー。
どんなに理屈が進行しようとも、アナログで不解明な世界。それが理系奏者の多い理由だったりもしますしね。
>めいぷるさん
理系人間ってやっかいですね(笑)。私は基本、文系なので、オカルトとか不条理とか例外とか大好きです。理屈に合わないモノほど心惹かれるかもしれません…って、変態でつか?
>分子結合形状は同じでも、その幅差異が生じるのだという意見を読んだ事があります。
それって、フルートに吹き込む息程度の、運動エネルギーとか、加熱とか振動でも生じます? 文系脳では、金属って、そんなにヤワじゃないよう気がしてます。金属って、カチンコチンじゃないと、うれしくないです。
フルートの成長の理屈が分かれば、フルート製作にフィードバックされて、最初っからクライマックスな楽器が量産されるでしょうね。そうなると、フルートをうまく育てられない、私のような初心者にバカ売れですよ(笑)。
本日もまた、興味のあるネタでうれしいのですが、楽器が育つ理由というのは、かなりの難問ですね。自分の楽器が吹き込むほどに良く鳴るようになる、というのは、やはりその楽器の鳴るツボが分かってくるのだと思います。決して金属の分子構造が変化することは無いと思います。しかし、他人の笛を吹いても、その人の音がする、というのは良く分かりません。しかし、確かにそういう経験をしたことがあります。このあたりになると、精神世界の話になってくるのかもしれません。つまりその人の魂が吹き込まれ、笛はその人と一体になっているのかも(ゾゾッ!)。
フルート以外の楽器ではどうなんでしょうか?例えばヴァイオリンなどの弦楽器は、ニスが経年変化して、最高によく鳴るピークというのがあるそうですね。
理系の私ですが、「魂がやどる」系の話も大好きです!!
なにせ、八百万の神々・もののけ姫の世界は理屈抜きに信じます(爆笑)
ってな話はさておき、他人の楽器を吹くと持ち主の音色で・・・と言う話ですが、
私の推察するには、他人の楽器は慣れていない(ポイントがつかめない)ために、その楽器の素の音色が出てしまうのでは無いでしょうか?
使い込むと、ポイントがつかめると同時に吹き手の個性も出てくる(出せるようになる)のだと思います。
しばらく他人に貸したときも、戻ってきたときその楽器のポイントをすこし忘れていて楽器の素顔がでてしまって違和感を覚えるのだと推察します。
あと、指の力のいれる方向に個人差があり、タンポの微妙な弾力性に癖がついていることです。もちろん調整ではしっかり合わせはしますが弾力性までは調整できないでしょう。だから、押さえたときの微妙な感触が違うため楽器の支える力が微妙に変わり、演奏にも影響が出るのだと考えます。しばらく使用しなければ真っ先にタンポが硬くなってしまうでしょうから、音は出ても演奏に大きく影響すると思います。
ゴールウェイあたりになると自分のイメージする音色に近い個体を初めから選んでいるのでしょうね。
そういえば
タンポのエージングをしてから出荷している日本のメーカーがあった気がします
Y?、Mi?
>おざっちさん
楽器の寿命については諸説ありますね。中には、思わずうなづいてしまうような話もあります。なぜ、楽器にはピーク(最盛期?)があり、寿命があるのでしょうか? その仕組みが分かれば、最初から最盛期の状態で出荷し、十分に長い寿命を楽器に与えることができるでしょうね。
とりあえず、その仕組みは分からずとも、自分の楽器を良い方向に育て上げる義務が、その楽器のオーナーにはあるってわけで、私も頑張って、自分の楽器を良い楽器に育て上げなきゃいけないなあ…と思うだけです(きっぱり)。
ええと、ヴァイオリンに関しては…色々な伝説がありますからねえ、簡単にコメントできません(笑)。ヴァイオリンは難しいねえ(笑)。
>河童さん
>他人の楽器は慣れていない(ポイントがつかめない)ために、その楽器の素の音色が出てしまうのでは無いでしょうか?
ならば、どうして、他人の楽器を借りて吹くと、貸してくれた人の演奏の癖が分かるのか、どうして中古楽器に前の持ち主の癖が染み込んでいるのか…このあたりが説明できません。そういうのって、楽器の素の音ではなく、前の持ち主の音が残っているってわけですからね。
いや、ほんと、フルートが持ち主の癖に影響される、その理由は分かりません。
タンポの件は何となく納得しますが、ならばオーバーホールに出してタンポの全交換をすると、フルートの癖がリセットされるはずですが、そういうわけでもなさそうです。…やはり難しいですね。
>タンポのエージングをしてから出荷している日本のメーカーがあった気がします
え? それは初耳。でも、タンポのエージングなんかしちゃったら、最初からタンポの寿命が短めなんじゃないの? だって、タンポって落ちつくまで1年くらいかかるでしょう。エージング済みのタンポなら、その1年分の寿命が短いわけで…それって、いいのかな? だって、タンポの寿命なんて、せいぜい5年だよ。5年のうちの1年がなかったら、クレーム来ないかな?
金属の変化に関しては「小出シンバル」の有名な話がありました。
たたいて作ったばかりのシンバルは内部応力のためキンキンしているのが半年ほど寝かせておくと本来の響きが出てきた・・・という話です。
フルートも管を金属の固まりから圧延して作り、穴を開けてなどの歪みのストレスが溜まっていることは容易に想像できます。
これが経年変化でストレス(内部応力)がとれて響きが良くなることはあり得ますね。
これは持ち主の癖が付くと言うより、その個体の本来の音色になったと考えたいです。しかし、どう育つかは楽器任せとなると夢がなくなりますので、奏者次第としておきたいです。
>河童さん
経年変化でストレスが発散されて、個体本来の音色になる…。否定できないけれど、なんか、それだけじゃないような気がしますが…まあ、今のところ、突き詰めて考えても、答えが出そうもないので、また時が来たら、改めて考え直してみたいと思います。
単純に、経年変化で良い音色になるなら、出来立てホヤホヤの楽器よりも、店頭在庫期間が長くて寝かせていた楽器の方が良い音がする…という事になりますよね。実際、ギターなどは、そういう傾向がありますが、果たして金属製のフルートの場合、そういう事はあるのかな?
弦楽器などは「楽器が若い」という言い方がありますが、フルートの場合「楽器が若い」という言い方を耳にした事はないのですが…私が知らないだけなのかな?
まあ、それもこれも、今後の課題かな?