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2014年クラシックコンサートに出演してきました その3(音源付き)

 私のソロの出番が終了するや否や、妻は衣装替えに行きました。その間に2組(1人と1団体)が演奏しました。1人の方は…すごいんですよ。この時は声楽で、ルチアのアリアを歌ったんですが(それがなかなか上手なんです)、今回のコンサートではこの方、他にピアノとヴァイオリンも演奏したんです。一人で、楽器を替えて3枠出場です。すごいですね。それを知ったピアニストさんは「1日中、音楽をやっているのかしら?」と言ってましたが、たぶんあの人、元々才能のある人で、そんなに練習ばかりやっているわけじゃないんじゃないかと…私は推測しました。でなきゃ、三つの楽器も披露できませんって。さて、真実はどうなんでしょうね。

 もう一団体の方は、声楽アンサンブルと名乗る合唱団でした。合唱の方々の発表会は、別の日に賑々しくやっているんだから、そっちに出場すればいいのに…なんて、合唱の方で役員をやった経験のある私は、そんなふうに思いました。

 さて、妻が、キンキラキンのピンクの衣装から、ピカピカの白い衣装(ほとんどウェディング・ドレスだね:笑)に着替えてきました。私たちの順番がやってきました。ヴェルディ作曲の歌劇「椿姫」第三幕の二重唱「Parigi, o cara, noi lasceremo/パリを離れて」です。

 妻を先頭に舞台に飛び出て、呼吸を調えて、ピアニストさんに合図を送ります。私は右手で妻を抱きかかえます。いよいよ音楽が始まります。

 歌った感じは…こんな感じになりました。正直、出来はヒドいですよ(涙)、もしも聞くなら、覚悟して聞いて下さいね。苦情は受け付けますが…メンタルは弱いので、そこんとこはよろしくね(笑)。

 まあ、歌いきれた…とは言いがたいかな? やはりY先生に「お薦めしません」と言われた難曲だけあって、きちんとは仕上がらなかったです。実に、不出来な二重唱となりました。記録と言うよりも、記念としてアップしておきます(笑)。

 まあ、こんな出来で、その場にいたお客さんたちは災難だったかもしれない(申し訳ない)けれど、私的には経験値はアップしたから、それで良しとしよう。

 今年歌った歌の出来は、正直、そんなに誉められたものでありません。ザックリ言っちゃえば「まだまだ」ってレベルです。しかし、来年になれば、これらの歌が今年よりも上手に歌えるようになれる保証もないし、来年まで元気で歌っていられる保証もないのだから、歌いたい歌は、歌える時にさっさと歌ってしまおうというポリシーの元、無理めの歌でも歌っちゃいました。悔いがないわけではないので、チャンスがあったら、そのうちリベンジしましょう(笑)。

 今回のクラシックコンサート。準備期間はだいたい三ヶ月でした。来る日も来る日も毎日毎日練習して、やっと本番を迎えると…ほんと、あっという間に終了です。なんか、あっけないくらいに本番が終わっちゃいました。

 これで、今年の本番は終了。ご苦労様でした。

 ピアニストさんにお礼を言って、ホワイエに行きました。私たちを聞きに来てくださった方がもしもいらっしゃったら、お礼を言おうと思ったわけです。

 ネット関係では、遠路はるばるBEEさんが来てくださいました。感謝です。また直接お会いできなかった方もいらっしゃったようですが、感謝です。私すとん、今後共、精進を重ねて参りたいと思います。

 お客様への挨拶が終わると、舞台衣装からさっさと普段着に戻って、軽食を食べました(笑)。いやあ、本番後って、無闇にお腹が減るんですよね。で、空腹を満たしたところで、再び会場に戻って、今度は妻の友人たちが歌うので、客席で聞きました。

 皆さん、お上手な方は、本当にお上手ですね。そうでない方も、それなりに感動しました。どんな歌い方であれ、そこにその人の人生が見え隠れするのが、アマチュア演奏の良い所だと思います。

 ひと通りの演奏が終わって、帰路に着くと…ドッと疲れが出ました。なんか、帰宅するのも億劫な感じです。前を向いて歩いていられない…みたいな疲れ方でした。本番の時は忘れていた、頭ズキズキとか、ノドがヒリヒリとかの感覚が戻ってきました。無闇に眠くてたまりません。ああ、そう言えば私、今朝、風邪をひいたんだっけ…忘れていたよ。

 自宅に戻ると(会場から徒歩10分なんです:笑)、さっそく入浴です。一日の汗を流すと、カラダの芯からデロデロデロ~って感じで、余計に疲れが出てきました。でも、カラダは疲れましたが、気持ちは晴れやかでした。一仕事終えたって感じです。今回のコンサートは、まあ色々あったけれど、自分的には、結構満足しています。出来はともかく、今現在の100%の力を出せたかなって思いました。なので、うまく行かなかった部分は、決して不運などではなく、実力不足なんだから、これはこれで仕方ないです。今回得た教訓は、また来年の本番に活かす事にしましょう。

 とにかく、本日のお疲れは、本日のうちに取らないとね…と言うわけで、さっそく、翌日に備える私でした。翌日は…ひさしぶりに、オペラの生公演を観に行くんですよ。体調を調えないと…。

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コメント

  1. おぷー より:

    最後の音のズレがちょっとザンネンだったけど、ご夫婦息が合っていて、
    二重唱としては悪くないと思います。
    お二人共スタカートの時でも、音が続いているフィーリングを忘れないで
    歌われると、もっと優雅に聞こえると思います。
    次の二重唱を楽しみにしてます![E:notes]

  2. wasabin より:

    拍手、拍手♪
    脅かしすぎですよ(~~;) 
    自分が歌ってる訳じゃないのに・・ドキドキしちゃいましたよ(笑)

    一つだけ!注文して良いですか?
    重唱部は奥様の綺麗なソフトな音を消さないで下さいな~
    ”Si”の部分なんて、相槌なのにすとんさんの方がおおっきい声 (@o@)
    強みでもある声量もちょっとガマンガマン・・でお願いしま~す(*^^*)

    私もバレエ控えて、見習って毎日やらなきゃ~
    急遽コシの “Come scoglio”が入りましたっ
    11月のには無理、12月に?って全4曲あるから汗り、焦らなきゃ~

    お疲れ様でした~

  3. ミルテ より:

    お疲れ様でした~。

    レベルを問いだすときりがないけれど一つだけ。

    ちゃんと先生にレッスン受けた歌 に聞こえます。
    それっていいことだと思うの。
    ちゃんとした先生の手が入っている声にも音楽にも聞こえます。
    なのであとは今年より来年、今回より次回 って成長が約束されているのだと思うのです。
    たぶん歌っていてすとんさんのたのしい高音より、中低音の声のクオリティが安定してきているかなぁ、って思いながら拝聴いたしました。
    これからもがんばってください。
    録音、とっても楽しみにして聞かせてもらってます♪

  4. すとん より:

    おぷーさん

     ヴェルディなんて、一人で歌っても難しいのに、二重唱ときたら、相手と合わせないといけないので、さらに難しいわけです。今回は、結構たくさん二人で練習をしました。まあ、夫婦ですから、練習しようと思えば、それなりに時間は作れますからね。春の発表会の時は、二重唱の相手が他人(同じ門下の姉弟子)さんでしたので、ほとんど一緒に練習できなかったわけで、それと比べると雲泥の差です。

     それだけ練習しても、この程度ですから、ザマア無いって感じです。でも、これが現在の100%の力で仕上げたモノなのです。ひとまずは、これで良しとします。

    >次の二重唱を楽しみにしてます!

     ありがとうございます。やらなければ、経験を重ねられませんし、上達もしないので、稚拙な二重唱であっても、次も積極的に取り組んでいきたいと思ってます。頑張りますよ。

  5. すとん より:

    wasabinさん

     会場でのボリューム調整などは、リハーサルの時にやるのです。ソロの時は、私とピアニストさんが舞台で歌っている時に、妻が客席に降りて、あれこれ指示を出しますので、そこらへんもうまくやれるのですが、二重唱となると、二人とも舞台にいるので、誰も客席で聞いて調整するわけではないのてす。これが発表会などで先生がいらっしゃれば、あれこれと指示をいただけるんでしょうが…。アウェーのコンサートなので、ここは仕方がない部分かなって思ってます。

     実は、ここまでバランスが悪かったとは、録音を聴くまでは、想像もしていなかった…と言うのが本音です。

     コジ、いいですね。私もいずれはコジを歌ってみたいと思います。コジはソロも良いのですが、二重唱にも良い曲がありますからね。ちなみに、コジはベーレンライター版のヴォーカル全曲集を持っていたりします(気合が入っているでしょ)。

  6. すとん より:

    ミルテさん

     レベルに関して不問扱いにしていただき、感謝です。

     Y先生の方針は「高音に備えるために中低音の発声が不安定になるくらいなら、高音を捨てて中低音の部分をしっかり歌いなさい」なんですね。まあ、曲の中に高音が出てくるのは、ほぼ一瞬で、曲の大半は中低音でできているわけですから、Y先生のおっしゃる事には理があるわけですが…(私を含めた)普通のテノールは、その一瞬の高音だけに命をかけていきますから(笑)、そういう教示には心理的な抵抗感が強いもので、私もなかなか腑に落ちなかったのですが、今となっては、Y先生の教示が全面的に正しい事を身をもって理解しています。

     さらに言うと、Y先生は『高音の発声練習は不要』と考えていて『中低音がしっかり歌えるようになれば、自然と高音も歌えるようになる。歌えなければ、それは持っている声帯の性能以上の高音を歌おうとするからだ』とおっしゃるのですが、これに関しては、まだ腑に落ちていない私だったりします(笑)。

     出ようが出なかろうが、高音にチャレンジし続けていきたい馬鹿な私としては、なかなか納得できなかったりするんですが、いずれは先生が正しいことに気付かされるんだろうなあって思ってます。

     とにかく、Y先生からは、まだまだ学ばなければならない事がたくさんあるので、レッスンがほんと、楽しみなんですよ。次も当然、頑張ります。

  7. 椎茸 より:

    いい曲ですね~やはりヴェルディの曲は、聴いていると歌いたくなりますね!
    そして、そういう気にさせるお二人の演奏もまた、良いものなんだと思います。
    これからも、どんどんいろいろな曲にトライなさってください!

  8. すとん より:

    椎茸さん

     「パリを離れて」はヴェルディの曲の中でも屈指の名曲ですからね。ちゃんと歌えれば感動ものですが、まあそこまでいかなくても、なんとか曲の形になれば、聞く人の心を動かせるものと信じてます。まあ、曲の形をうまく作れたかどうかは…疑問ですが(笑)。

     でも、ヴェルディはいいですね。アリアもデュエットも名曲揃いだし、歌いたい歌もたくさんあります。少しずつ色々な曲にチャレンジしていきたいと思ってます。

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