フルートのレッスンに行ってきました。お教室のそばまで行ったら、漏れ聞こえてくるフルートの音が、明らかに、いつもの上手な姉様のモノとは、違いました。う~ん…と思って、扉を開けたら…最近、バッティングする姉様がフルート吹いてました(笑)。どうやら、今日は、いつもの上手な姉様がレッスンをお休みされ、私より早めに入室したバッティング姉様が先にレッスンを受けていたようです。つまり、状況的には先週と同じ事ですね。
これって「あ~ら、残念。もっと、ゆっくりいらっしゃったら良いのに~」って事かな? それとも「この時間は、私がもらった! わっははは~」という勝利宣言? ううむ。まあ、私は女性相手には、まじめに勝負はしないことにしていますから……来週から早めにレッスンに行ったろか(爆)!
姉様のレッスンが終わったので、三人でロングトーン練習をしました。…が、今日はなんか、私の調子が悪いというか、ノリが悪いというか、あんまり上手くできませんでした。
私、ロングトーン練習は、クロマチックでやっちゃう癖が付いております(H先生流ではC-durスケールで行いますが、笛先生のところではクロマチックでした)。ボケっとしていると、指がついついクロマチックで動いてしまって、汚い音を出します。なんか、今日は、ついついボケっとして、半音を吹いてしまいました。
そうそう、今回は、ロングトーンの最中、時折、管が振動していなかったんですよ。もしかすると、ポイントを外して吹いていたのかもしれません。しかし、あれだけの音の中だと、自分がどんな音を出しているのかが、分からないので、なんかうまくフィードバックできません。
早く、このやり方に慣れないとね。
で、ミニヨンエチュードです。4番ですね。はい、不合格でした。だって、今週から始めたの曲だよ~。一発で合格できるわけないじゃん。
色々注意されたので、列記しておきます。
速すぎ~。 一応、この曲、アレグレットなんですよ。だけど、アレグレットで演奏するのは、まだ私には難しいので、ちょっと遅めのモデラートで練習してきました。ちゃんと吹けるようになってから、テンポアップすればいいじゃ~んってわけですね。
なので、先生の前でもモデラートで演奏し始めたら、すぐに「速すぎ~」と言われて、アンダンテにされちゃいました。ううむ、アレグレットの曲をアンダンテで演奏するのって、却って難しいぞぉ~。なにしろ、ゆっくりな速度で演奏するって事は、それだけ一つのフレーズにかかる時間が長くなるってわけで、さすがの私も、そんなに長く息は持たないし、持たせれば逆に二酸化炭素で溺れるぞぉ~。
実際、アンダンテで演奏すると…酸欠になります。もうちょっと速い速度で演奏したいですぅ~。
で、四苦八苦していたら、先生から「ここでブレスしなさい」と、数カ所のブレスポイントを教えてもらいました。ホントはブレス無しが理想なんだろうけれど、やむ得ずなら、ここで目立たないようにブレスだね、って事です。ひとまず、ブレスポイントが増えて、多少は楽になりました。
リズムが機械的だから、もっと生きたリズムで演奏しなさい。 これは言葉で説明するのは、難しいのだけれど、私の演奏は(まだ譜読み段階って事もあるけれど)杓子定規に三拍子になってます。でないと、リズムいい加減になってしまうからです。実際、長めの音符はより長く、短めの音符はより短めに吹きがちな私ですから。
もちろん、そういうところは注意しないといけないのだけれど、そうではなくて、ただの三拍子ではなく、もっと生きた三拍子で演奏しなさいって言うのです。音楽を前に推進していくようなタイム感のリズムで演奏しなさいって事ですね。
なので、私の中では「床で跳ねるボールのようなリズム」ではなく「トンボを切っていくようなリズム」というか「ロータリーエンジンのようなリズム」って言うのかな? なんかそんな感じ(分かりづらくてゴメン)で行こうかなって思いました。
次にどこへ行くのかを予期させるような音で吹きなさい。 これは例えば、曲の出だしが「シードーシ」となってるけれど、最初の「シ」が次の「ド」へ行くことを予期させるような音で「シ」を吹かないとダメだという事なんです。だから、単にキレイな「シ」を出すだけじゃダメって事です。出だしの音を聞いた瞬間「おお、この音はどこへいくんだろ?」と聞いている人に期待させるような音で吹くわけなんです。
言葉で書くと難しいですが、H先生が見本を見せてくれるので、百聞は一見にしかずって奴で、聞けば、何を求められているかが分かりますので、修正できます。笛先生にも散々言われたけれど、私は曲の開始を、何気に始めすぎなんだそうです。もっと気合を入れて演奏し始めないといけないみたいなんですが…性格なんだと思いますよ。それでいいとは思いませんが。
ちなみに日本の笛と言うのは、音一つ一つに美しさを求めていくのだそうです。一方、ヨーロッパの笛と言うのは、音一つ一つに躍動感を求めていくのだそうです。
で、先生がおっしゃるには、私の笛の音は、実に日本的なんだそうです。音色は美しいけれど、動きがない…そうです。まるで、お寺の鐘のように「ゴォ~~~ン」って感じで、その場にしみ入るような吹き方をするけれど、それでは次に続いていかないって言われました。同じ鐘なら、ヨーロッパの教会の鐘のように生き生きとした音色で吹きなさいッて言われました。たぶんこれは「生きたリズムで演奏しなさい」って事と表裏一体な事なんだと思います。
タンギングが強すぎて汚い。 いつもの注意ですが、もっと滑らかに優しくタンギングしなさいって言われました。私、タンギングが下手みたいです。
アクセントにはアクセントつけすぎない事。 アクセントが強すぎるのだそうです。それと、アクセントが並んでいる時は、それぞれに等価のアクセントをつけていくようにとも言われました。私のアクセントは、汚い上に、ツブが揃っていないそうな(つまり、雑)。まあ、私もそう思いました。とにかく、今回はアクセントに注意注意です。
付点音符は弾みすぎ。 これはたぶん、合唱でメサイアをやっているので、なんとなく、符点音符を見ると、ついついバロックなリズム(多めにためてしまう)でやっちゃって叱られます。ここは、ノーマルな符点のリズムでいかないと(汗)。
でも、今回は、スラーとか運指とかの注意は受けませんでした。一応、そこらは注意して譜読みしてきたもんな。へへへ。ただ、まだ吹き込みの絶対量が不足しているので、ところどころで音楽が停滞しちゃいます。もっと吹き込まないと。
来週までに、この曲を仕上げてくるように言われました。ううむ、そんなに簡単に、この曲は仕上がらないと思いますよ。特に後半部は、まだフレーズに納得できていない私です。吹いている人が納得して吹けなければ、聞いている人は落ち着かないよね。納得できない…つまり、きちんと譜が読めていないという事なんです。
でも、先生はサッサと進みたいようなんです。早くアルテを終わらせたいのかな? ううむ、頑張りますか。でも、アルテを急いで終わらせて、次はどこへいくつもりだろ?
笛先生とは、アルテ1巻が終わったら、2巻に行って、2巻が終わったら、ボサノヴァをやりましょうって約束していたけれど、それは先生がいなくなっちゃったから、御破算でしょ。
このまま、アルテ1巻が終わったら、私はどこへ行けばいいんだろ? 目標もなく、エチュード漬けってのは、勘弁してほしいなあ…。私は、フルートで音楽をするのが目標であって、フルートを吹くこと自体は別に目標でもなんでもないんだから、目標がなくなったら、フルートを辞めるつもりなんだけどな。
今週の、レッスン後の男の雑談は、柔道! 実は私、柔道は黒帯マンなんですが、先生、有名な柔道家の方のお知り合いが多くて、色々な話を聞かせていただきました。やっぱり、強い男は礼儀正しいんだよねえ。私ももっと強くならないと(え?)。
コメント
先生によって言うことが違うのは当たり前のことですが、H先生は私の会ったことのないタイプで読んでいて楽しいですし、ちょっと勉強にもなります。
エチュード浸けは… 嫌ですよね。私も御免ですよ。今エチュードやってますが、私が使ってるタファネルのエチュードは1曲ずつに「オクターヴの為に」とか書いてあってひたすたそれなんでつまんないですよ。まぁレパートリー曲も同時進行してるので何とかなってますが、エチュードだけだったら発狂してます(笑)
アルタスは他との親和性が高くて、アンサンブルなどで自分の音を見失うことはなくても位置が分からなくなることがあるそうです。どうしてなのかは知りませんし、そういう場面に会ったことがないので分かりませんが… 寧ろ倍音がたくさん綺麗に鳴ってしっかりしたイメージなんですけどね
>音羽響さん
ま、おそらくは私の技量不足なんだと思いますが、他の方と同じフレーズを吹くと、簡単に自分の音を見失いますねえ。相手の音に溶けてなくなるって感じです。練習している部屋がイヤになるくらいに反響の強い部屋だという事情もあるんだろうなあと思います。部屋中に相手の音が響いて、自分の音だって鳴っているんだろうけれど、なんか相手の音に溶けちゃって分かんなくなって…みたいな感じです。
なので、自分の笛からしっかり音が出ているかどうかは、管体の振動でしか判断できていません。ちょっと寂しいです。
私の笛の音は、ちょっと音質的に弱いのかな? これはフルート製作会社うんぬんではなく、私個人が持っている音色に起因するんだろうと思います。だって、アルタス持って、オケやブラバンやフルートアンサンブルで頑張っている人ってたくさんいるものね。だから楽器のせいではないと思います。
とにかく、早くこのやり方に慣れて、自分なりの方法を会得することが肝心ですね。
エチュード、苦戦中みたいですね。
いえ、私も人のことは言えませんけれどね、だいぶ課題曲で苦戦してますし!
> 次にどこへ行くのかを予期させるような音で吹きなさい。
これは私の先生もよく仰ることですね。
今やってる課題曲だけでなく、過去の課題曲やアルテの旋律練習でも
あちこち、このご指導を受けたことがあります。
「音楽の流れ」を意識して、「生きたメロディ」にすること、と。
やっとアルテ1巻卒業に(辛うじて)こぎつけたレベルの私には、
かなり・・・かな~り難易度が高いのですが(頭ではわかってるの!)。
楽曲を理解し、作曲者の意図を読み取り、自分の中に再現して演奏する・・・
分かっていても、壁は高いです。。。頂上が見えないくらい。。。
お互い、頑張りましょー(><)ノ
>エーダさん
「生きたメロディ」ってなんでしょうね。H先生も似たような事をよく言いますが、私は、ちっとも分かりません(笑)。あ、「分からない」ってのは知的に「分からない」であって、感覚的にはしっかり分かっております。でもね、感覚的にしか分からないのですから、再現が難しいし、すぐに忘れるし、他人に説明できないし、ブログにもうまく書けません(笑)。
なんかね~“あんな感じで演奏”すると、どうやら「生きたメロディ」と言うか、そんな感じになるんだよねえ。その“あんな感じ”って、自分でやっているくせに、うまく説明できないんですわ。
今の私にとって、最終的には“気合”とか“感覚”の問題で「よし、次に続く感じの音を吹こう」と思えば吹けて、うっかり忘れているとダメになります。なんなんでしょ?
最近思うのは『クラシック音楽はロータリーエンジンで、ポピュラー音楽はピストンエンジン』かなって事。車のことなんか、ちっとも詳しくないのに、なぜかそう思ってます(笑)。
すとんさまって柔道もなさってらっしゃるの!?
すごいわぁ。 てっきり文系かと思っていましたの。
体育会系でもあるのね。
フルートの音をヨーロッパっぽく・・・わかるような気がします。
生きたリズムって前の先生に言われたことあるわ。
あちらの方は自然と身についているけど、アジアのひとは勉強しないとダメって。
頭で理解して、さらに体に染み込ませないといけないって言われたわ。
だって東洋人だもん、仕方ないじゃん(笑)
ごぉ~~~んっ!っていいんぢゃないんですかねぇ・・・。
重めの曲なんか合いそうで。 あっさり現代にチャレンジするとか。
>プリロゼさん
はい、柔道やります。空手やボクシングも多少嗜みました。かなり強いです。…素手で人を殺れます(笑)。
>体育会系でもあるのね。
高校生の頃は、相撲部屋とか警察とかお誘いのようなもの(顧問のレベルで止まっていたので、きちんとは知らないのですが)があったらしいです。なので、どこかで間違っていたら、今頃、お相撲の世界に行っていたかもしれません。
>あちらの方は自然と身についているけど、アジアのひとは勉強しないとダメって。
>頭で理解して、さらに体に染み込ませないといけないって言われたわ。
フルートに限らず、クラシック音楽全般がそうでしょうね。所詮、クラシック音楽は彼らの音楽であって、我々の音楽ではないのだから、そこは仕方ないです。
>だって東洋人だもん、仕方ないじゃん(笑)
そこで「東洋人だもん」って開き直っちゃ、ダメですって(笑)。
例えば、なぜ、ジェロの歌う演歌がいいのか。そこを考えましょう。
それは彼が「だってオレ、アメリカ人だもん」って開き直らずに、日本の心をしっかりと歌っているからでしょ。その点は、我々だって一緒。確かに、我々は東洋人だけれど、彼らに学んで、その音楽の心をちゃんと奏でないとね。じゃないと、人の心にしみ入るような音楽なんてできないって。
すとんさま
なるほどぉ。
そうですね! 開き直ってはいけませんね。
私、心はフランス人なんだけど(笑)
恋愛傾向も・・・[E:happy02]
素手で殺れるなんて・・・素敵[E:heart02]
>プリロゼさん
プリロゼさんはフランス人ですか? 私はイタリア人がいいかな? 美女と美食に溺れるイタリア人…サイコーだよねえ。
ぢゃあ、イタリア人の血が混ざったフランス人ってことで・・・[E:heart]
>プリロゼさん
>ぢゃあ、イタリア人の血が混ざったフランス人ってことで…
はは、ラテンにラテンを掛け合わせて、一体、プリロゼさんは、何がしたいんですか(爆)。
「ファム・ファタル」な お・ん・な[E:heart04]
もう無理かしらねぇ・・・。
>プリロゼさん
ファム・ファタールですか? つまり、サロメとかカルメンとかマノンとかの、男を骨抜きにするような、ああいうタイプの女ですか?
うんもう~、この~、かわいい悪女め!
…………しかし、例えに、オペラの女主人公を列挙する私もヲタクだよなあ(笑)。
頑張れ、プリロゼ。ファム・ファタールに年齢制限はないぞ!(いい女は時空を軽く越えるもんだろーが!)。