声楽のレッスンに行ってきました。
いつもは自分のレッスンの順番になるまで、お教室の前の廊下で準備しながら待っている私ですが、今回は、少し早めに、前の人たちのレッスンの途中で、お教室に入りました。はい、前の方々のレッスン風景を拝見させていただいたわけです。二重唱もアリアもいい感じですね。皆さん、聞かせていただく度に上手くなっています。ピアノ合わせがほんと、楽しみです(まるで他人事:笑)。
さて、私の番になったのですが、前のレッスンの方々には、そのままお残りいただき、私のレッスンを見てもらう事になりました。これは、人前だと120パーセントの力を発揮する私の特性を、先生がよくよくお考えになって、お願いして残っていただいたわけです。ありがたい事です。
今回はギャラリーもいる事なので、発声練習は割愛して、いきなりコンコーネの練習です(コンコーネが発声練習代わり…という事ですが、テンポが早いので、夢中で歌ってしまうので、どれだけ発声練習になったか…)。
まずは16番。また、出だしでいきなりピアノを止めちゃいました(謝)。どうしても、出だしがスタッカートだと、そのままの勢いで、その後ろもスタッカートにしちゃうんですよね。いや、ほんと、申し訳ないです。とにかく、16番はまだ色々とあるのでしょうが、ひとまず今回で合格って事になりました。やったね。
で、17番(!)。この曲、宿題にもなってませんでしたよ。いきなりですか? まあ、とりあえず予習はしてあったので、どうにかはしましたが…まだ課題として与えられていなかったので、細かい音とか、きちんと取りきれていないままでした。
注意事項は16小節めの「H、H-A(シ、シーラ)」というところを私はなぜか「H、D-A(シ、レーラ)」と歌っちゃうんですよ(だって、その方が気持ちいいでしょ)。それは自宅練習で分かっていて、要修正箇所なんですが、それをついついレッスンでもやっちゃったので、テキメンに注意されました。はい、気をつけます。
曲の後半部になると、五線の上の方のE(ミ)がやや低めになりがちなので、調性的にそれはマズイので、むしろ高めに取るようにしてくる事。あと、先生からは注意されなかった(見逃してもらったんだと思います)のですが、Fis(ファ)も若干低めなのね、これは自覚があるので、直してこないと…。
で、次回は17番と18番…? え? 18番って、9拍子? Xってダブルシャープ? 変ロ長調(b2つ)からロ長調(#5つ)に転調して、また変ロ長調に戻る? なんすか、これ? やたらと難しいじゃないすか? とても一週間で譜読みできる自信がないです…。おまけにAllegrettoだし…。
さて、発声練習代わりのコンコーネも終わったので、撃沈タイムです。ギャラリーの前でアリアのご披露です。しかし、コンコーネを2曲連続で立て続けに歌うと、カラダ中が熱をもっているのが分かります。この状態のまま、休憩も取らずにアリアに行っても大丈夫か?
なんて、ちょっと心配してみたものの「ええい、ままよ!」という感じで、アリアを歌っちゃいました。
ええと、歌ってみた感想は…私としては、カデンツァ前まではギャラリー効果もあって、まあまあ? カデンツァ直前で怪しくなって、カデンツァは見事に撃沈。カデンツァ後は立ち直れませんでした。
やっぱ、カデンツァには苦手意識があって、心が萎縮しちゃうんだよねえ~。
さて、今回の注意事項。まず、カデンツァ直前の「di piu non chiedo」の「non」の音程は「F~G(ファ~ソ)」が本来なんだけれど、そこはあえて「F~As(ファ~ラb)」で歌って、カデンツァのAsへのポジションを、まずそこで作っちゃうと良いかもしれないと言われました。よし、やります。
カデンツァの部分は歌いすぎと言われました。カデンツァは歌心を披露する場ではなく、テクニックをひけらかす部分なので、カデンツァの細かい音型は捨てて、ゴールのAsまで一息で一気に上がることが大切。で、Asをひけらかす…という事がポイントなんだな。
さて、そのゴールであるAsがうまく出ないのは…ノドの奥がつぶれて、声が前に行ってしまうから。きちんと声を後ろにまわしていけば、必ず高い声は出るので、そこは注意すること。
と言うわけで、ひとまず、口の中に指を突っ込んで歌ってみました。指を入れると…気持ち悪いし、なんか不自由だし、閉塞感アリアリ。歌っていても、指にしか神経が行きませんでしたが、これやると、確かに確実に声は後ろに廻りますね。ってか、前には指があるのだから、指を越えて声が前に行く事はありません。
この指入れ練習を何回かやって、声をきちんと後ろにまわす感覚をつかむ事が、高音で声がつぶれる私にとって、大切な練習かもしれません(少々気持ち悪いですが)。
それと、今一度、しっかりカデンツァ周りの音取りをやってくる事。苦手意識のせいもあって、勢いとかノリとかで、ぶっ飛ばして歌っている部分があるけれど、それが許されるのは二十代までだそうです。三十過ぎてオジサンになったら(私はアラフィフですが:笑)、冷静にテクニカルに歌は歌わないとカッコ悪いのです。まずは、しっかりとテクニックで歌えるようにする事。テクニック的に十分になったら、そのテクニックを忘れて、勢いやノリで歌ってもいいけれど、その順番を間違えちゃいけません。まずは、テクニックできちんと歌えるようにしてくる事が肝心。
しかし、人に見られながらレッスンを受けるのって、いいね。「みんなの元気をオラに分けてくれ~」って気分になって、普段以上の力が湧いてきます。私のレッスンは、いつも公開レッスンにして、色々な人に見てもらいながらレッスンを受けた方が、きっと上達が早いね。…見る方は退屈かもしれないけれど(爆)。
そう言えば、キング先生に習い始めの頃はグループレッスンだったから、いつも同じクラスのお姉さん方を前に歌っていたわけで、今回は久しぶりに、あの感覚を思い出しました。ああ、懐かしい。
さあ、ピアノ合わせも近づいてきました。ピアノ合わせは…当然、ギャラリーを前にして歌うわけです。ああ、楽しみ。それまで、ギリギリと自分を追い詰めていきましょう。
コメント
ギャラリーの一人、Yテノールです。
yではなくYです。
(キーの無いリコーダー吹いているので。キー操作は苦手で、ミス入力頻繁です〜笑)
その折は公開レッスンを受講させて頂き有り難うございます。
「見る方は退屈かもしれないけれど(爆)。」
いやぁ、そんなことないですよ、凄く勉強になりました。
大分、仕上がってきましたね。
二回目なんか、「おおっ!!」って感じでした。
ストンさんのこのブログは、私にとって,公開レンスンを受けているような効果があります。
凄く役にたっております。
この場を借りて厚くお礼申し上げます〜!!
ピアノ合わせも近づいてきているのに未だカデンツの最高音が出ないで悪戦苦闘しております。
ですが、本番では、お互い日本海海戦を戦った日本海軍の戦艦のように撃沈することなく歌い遂げましようぞ〜♪
>Yテノールさん
>ピアノ合わせも近づいてきているのに未だカデンツの最高音が出ないで悪戦苦闘しております。
私も出ません(汗)。結局、そこが勝負どころって奴なんでしょうね。他の声種と違って、テノールの場合は“音が出る/出ない”という次元の勝負が常に付きまとう因果な声だと思ってます。まずは音が出ない事には、表現やらなんやらなんて、二の次三の次ですからね。
指を口の中に突っ込んで歌うのは、違和感バリバリですが、悪い手ではないと思います。もちろん、本番では指を口の中に入れるわけにはいきませんが、声を後ろに回す感覚を覚えるという方法としては、手っとり早い方法かもしれません。
>お互い日本海海戦を戦った日本海軍の戦艦のように撃沈することなく歌い遂げましようぞ〜♪
気分はミッドウェーな私です…。でも、たとえ撃沈するとしても、敵に一矢報いずにはおられません(って、敵って誰?:笑)。