歌劇団の練習に行ってきたよ。でも、遅刻しました。仕事が忙しくてね。それで遅刻。別にその日に限らず、ここんところずっと、連日残業の連続なので、風邪をひいているのに、ちっとも治りません。ちょっと愚痴りたくなります。
さて、団長である私は遅刻でしたが、今回の練習は、見学者がお一人[テノール]いらっしゃいました。入団してくださるとうれしいなあ。なにしろ、我が団は、男が少ないですからね。
で、私のいないうちに、皆さんは、筋トレと発声練習をしたらしいです。
筋トレは、スクワット40回を1セットと20回を1セット。腹筋が30回を2セット。背筋は…今回は無しだったそうです。ん? いくら背筋は無しでも、いつもよりも多くない? 発声練習の方は、普通に普通の発声練習をしたそうです。
で、ここまでで約1時間(つまり、筋トレにやたらと時間を使ったわけね…)。私は1時間の遅刻だったので、このあたりで到着ました。
私が来たところで、例のいつもの演技付き発声となりました。
今回のテーマは「白雪姫」です。配役は、事前に決めたとおり、姫、王子(魔女兼任)、小人(頑固な木こり、働き者、のんびり屋、いたずらっ子…あと、どんなのがいたっけ?)って具合です。ちなみに、私は“頑固の木こりの小人”をやりました。
場面は物語から、2シーンやりました。一回目のシーンは、幸せな日常生活を送る、姫と小人たちの住まいに、魔女がやってきて、毒リンゴで姫を眠らせてしまうシーンです。もう一つの方は、嘆き悲しむ小人たちの家に王子様がやってきて、その愛の力で姫を目覚めさせるというやつです。
ま、全編、声を出しながら(だって発声練習ですから…)の演技なんですが、学芸会レベルの演技とは言え、なんか、良い感じになってきたと思いますよ。
次回は、ラ・ボエームの第二幕です。って言うか、あの“状況”です。つまり、クリスマスのパリのレストランが舞台です。配役は、夫婦(若いのと老夫婦)が二組と、仲良し主婦グループとその子ども。それにプラム売り。そんな人たちが集うパリのレストランで何かが起こるそうです。一体何が起こるんだろ? 団員の皆さんは、ぜひ、当日までに「ラ・ボエーム」を見ておいてください。…って、購入する以外、どこで見ればいいんだろ? つい最近、映画化された(ネトレプコ主演だね)ので、大きなレンタルビデオ屋に行けば「ボエーム」のタイトルでミュージカルのコーナーにあるかもしれないけど。あとは図書館?で借りられるかも? それと、運がいいとNHKで放送する事もあるけれど…。ううむ、やっぱり購入以外の手段でオペラ(のDVD)を見るのは、難しいねえ…。
さて、合唱用コンコーネは8番と10番でした。コンコーネは、ひとまず、ここまでで、一段落。次回からは最初に戻って、発声練習代わりにやります。音取りが不安な人は、1~3番の音を事前に取っておいてください。
コンコーネでの注意。#は高めに歌いましょう。速度記号は表情記号でもあります。アレグロ・モデラート・ヴィヴァーチェは“とっても快活なモデラート”って意味なので、アレグロって書いてあっても、アレグロの速さで演奏しちゃダメよ。それと、高い音は、早めに準備をしておきましょう。
休憩時間は、先生と「愛の妙薬の二重唱[Una Parola~の方]」のカット部分[歌劇場で伝統的にカットされる部分]の説明を受けました。やっぱり、この曲を発表会でやるんだろうなあ…。それにしても、リコルディの楽譜は版下に年季が入っているので、どのページも楽譜がかすれていて、読みづらいです(汗)。
他の団員さんたちの発表会の曲を(妻経由で)知りましたが、みんな、すごいアリアに挑むんだねえ…。6月の発表会は、すごいガラ・コンサートになりそう…。今から、楽しみです。
休憩後は、今回から通常練習なので「ふるさとの四季」をやりました。やった曲は「こいのぼり」と「茶摘み」でした。
「こいのぼり」はテノール独唱中心の曲です。この曲のテノールは、キレイに歌うのではなく、いさましく歌うのですが、いさましく軍歌調に歌っているうちに、声が出なくなってしまいました。練習時は、声が売り切れてしまったと思っていましたが、後でよくよ考えてみたところ、どうやら声が売り切れたのではなく、軍歌っぽく乱暴に歌って、ノドを傷つけてしまったようです。ま、回復まで3~4日かかりましたが、ひとまず回復しました。しかし、乱暴に歌うのはよくないですね。あと、軍歌っぽい歌い方(いわゆる胴間声?)もノドには良くないです。ノドに負担のかからない、勇ましい歌い方と言うのを考えないといけません。
あと、リズムが跳ねているので、ハモリの女声にも、アウフタクトで入る箇所とかがあって、リズムが難しいです。
で、そんなリズムがちょっと難しい「こいのぼり」からつながるのは、二拍子の「茶摘み」です。四拍子から二拍子に切り替わるところの、リズムの変化を体で感じて歌うこと。ちなみに「茶摘み」の二拍子は、リアルな茶摘みの動作が二拍子だからだそうです。
それにしても、久しぶりに歌った「ふるさとの四季」でしたが、団員の皆さんが実に上手になったと思います。ハモりに慣れてきた、と言うのでしょうか? やはり「木綿のハンカチーフ」での本番という、一つの修羅場を乗り越えて、歌劇団としての歌の力のレベルが、1段階上がったと思います。歌っているハーモニーをキレイだし、なんと言っても、練習時間が余りました(笑)。以前なら、この練習の後半全部を使っても「ふるさとの四季」2曲の譜読みすらままならぬのに、2曲をやっただけでなく、復習として、その前の部分もやり、さらに時間が余ったので、予習と初見大会ってわけで、最初から最後まで、通して歌っちゃいました。なんか、すごいな。
人前で歌うという事は、その準備も含めて、大切な事だと思いました。本番が、人を成長させてくれるわけです。
そうそう、初見大会をしながら決めた事ですが、「夏は来ぬ」「我は海の子」「紅葉」「雪」は楽譜を一部カットして、1番だけ歌う事にしました。これら4曲に関しては、2番は歌わないよ。あと、バリトンソロがある「冬景色」は、バリトンソロではなく、アルトソロで歌います。
さて、次回の練習では「夏は来ぬ」「我は海の子」「村まつり」「紅葉」の四曲をやりますので、きちんと譜読みをしておいてください。
「ふるさとの四季」にある程度目安がついたら、いよいよミュージカルのお稽古を始めることなりますが、そのためには(合唱用ではなく、通常の)コンコーネをみっちりやるところから、練習が始まる予定です。
それにしても、せっかく「ふるさとの四季」を仕上げるなら、どこかで披露したいものです。
コメント
>それにしても、せっかく「ふるさとの四季」を仕上げるなら、どこかで披露したいものです。
どこかでお聞きしたいものです。v(^O^)v
そうそう、この前ツィッターで某音楽ライターの方とやり取りしていたのですが、その人は、どんなことでも1万時間頑張るとプロに近づけるらしいって言ってましたよん。
私は目指します!(きっぱり)
だってプロ並みってかっちょいいじゃないですか。(爆)
>BEEさん
その一万時間と言う話は私も聞いたことがあります。もっとも、その一万時間が十万時間だったり、一千万だったり五千万だったりもしますが。
ちなみに、一日1時間練習するとして、一年間に300日練習して、一万時間ってのは約33年です。300日ってのは、週一回の休みと年始年末のお休みぐらいで、そんなもんです。あと33年頑張るのは、私には無理かな。そんなに命はもちません。でも、一日平均2時間の練習ペースにすると、17年です。うーん、このペースで行くと70歳手前でプロ並ってわけか…微妙だなあ(笑)。
ひとまず、私も一日2時間の練習ペースを目指してやってみるかな。プロ並は無理でも「アマチュアにしては、やるねえ~」くらいにはなりたいですから(笑)。
すとんさんなら計算すると思いました!
私はざっくりな女なので計算しません(^_^;)
今日は久々に会社の帰りに銀座で自主練しますた。
ヤバイです。下手すぎて目眩がします。
ということで、先が全く見えませんが、約1万時間頑張ります。(^O^)ゞ
>BEEさん
はは、見抜かれていましたか。そうです、計算しちゃう人です。でもね、私は計算しつつも、同時に「1万時間なんて、ざっくりした数字サ。人によって差はあるし、きっとオレ様なら、1万時間もいらないサ」とテノール発想もしちゃう人です。
一応、これでも“賢いテノール”のつもりです(爆)。
要は、1万という時間を積み上げることが目的ではなく、1万の時間を積み上げる過程で多くのものを貪欲に学んでいくことが、1万時間でプロ並になる方法なんだと思います。つまり、漫然と1万時間練習しても、たぶんダメなんだと思いますよ。逆に、気合を入れていければ、1万時間もかからないと言うことでもあります。
でしょ。