声楽のレッスンの続きです。
次のレッスンまでに「Die Forelle/ます」の譜読みをしてくる事になった私です。ちなみに、次のレッスンまでの間に、Y先生のコンサートがあるのだけれど、そこで先生が「Die Forelle/ます」を歌ってくれることになっているので、しっかり聞いておかないといけません。
さて、次はグルック作曲の「Che faro senza Euridice/エウリディーチェを失って」です。前回のレッスンの後、ペトルッチを漁った結果、イタリア語の歌詞の付いたパリ版に基づくヴォーカル譜を見つけたので、それをレッスンに持っていきました。
先生と相談した結果、レッスンでは、その楽譜に基づいて行うことにしました。それにしても、ペトルッチの楽譜は、ボランティアによるスキャンなので…品質が良くなくて、あまり見やすいとは言えないのが欠点です。まあ、可能なら、普通に市販されている紙の楽譜を入手すべきなのだろうけれど、極東のクラシック音楽後進国に住んでいるアマチュア歌手にとっては、楽譜の入手ってヤツは、極めて困難なので、正規に販売されている別の楽譜も所有している事だし、今回に限っては、コピー譜を使用する事にしたわけです。決して、誰の権利も侵害していないし、損もさせていませんので、勘弁してください。
さて、楽譜を見てみると…昔の楽譜なので、今よりあれこれ不親切なので、どう歌ったらいいのか、よく分かりません。先生にも「実際はどう歌っていたのだろう?」と悩まれてしまいます。結局は、今の楽譜を参考にしたり、昔の歌手の歌唱法を参考にしたりして「たぶん、こういう風に歌えばいいんじゃないか?」というように解釈してみました。いや、実際、今の楽譜よりだいぶアバウトに記譜されているようです。
あと、装飾音符の歌い方も、今の時代とはかなり違うみたいです。まあ、古楽ですし、オペラアリアですからね。昔(ってかバロック時代)のオペラアリアっでのは、今のポピュラー・ソングみたいなものなので、かなりの部分が歌手や劇場に任されて演奏されていたわけで、そういう意味では、楽譜第一主義ってわけでもないのです。
プロがこの曲を歌うならば、しっかりと勉強して歌い方を研究してから取り組みべきでしょうが、私はアマチュアなので、古の歌手たちの歌唱をたくさん聞いて、それらの中の公約数的なものを採用して歌いたいと思ってます。
あと、このパリ版の楽譜で歌うことにした別の理由としては、カストラート用に書かれた楽譜(いわゆる初演版です)とはメロディがちょっと違うのです。まあ、違うと言うか、パリ版はメロディが付け足されていて、それがテノール心をくすぐるようなメロディになっているので、当然、こちらの楽譜で歌いたい私なのでした。
やっぱり最後は、高い音で叫びたいよね(笑)。
そんなわけで、ひとまず通しで歌ってみましたが、楽譜上は簡単に見える曲ですが、案外、メロディの音程が取りづらかったです。和音を外すような事はないのですが、和音内の別の音に飛びたくなってしまう作りだったりして…正しく歌うためには、歌い込む必要がありそうです。あと、ピアノの伴奏が今の楽譜と違って、歌手には全然親切ではなくて、演奏効果しか考えていないような編曲になっているので、そこも地味に大変です。
ちなみに、アリアの前にレチタティーヴォが2ページ分もありますが、今回はパスをします。もしも将来的に人前で歌うことになったら、レチタティーヴォ部分も含めて練習したいと思ってます。
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