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とにかく声に“響き”を付けていきましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずは発声練習だけれど、今回のレッスンでは“響き(先生は盛んに“ティンブロ/timbro”と言ってました)”について学びました。声に“響き”を付けると言うか、“響き”を見つけると言うか、とにかく“響き”の豊かな声にしましょうって事で、アレコレとやりました。

 “響き”は大切です。私の声の傾向は、どちらかと言うと“響きの無い声”と言うか“芯のある声”で、これは“響き”の成分が少なく“鳴り”の成分が多めの声なんだそうです。まあ、キング先生のもとでは“よく鳴る声”を目指したレッスンを受けていたので、よく仕込まれていたわけだし、その時の教えがまだカラダに染み込んでいるわけです。

 声は“鳴り”と“響き”で成り立っています。声の中心にあるのが“鳴り”で、その周囲にあるキラキラしたものが“響き”なんだそうです。この“鳴り”と“響き”のバランスで、声の音色や深さが決まってくるわけです。で、私の声は“鳴り”が多めのバランスなんだけれど、その声のままで歌い続けていけば、いずれノドを痛めてしまうので“鳴り”と“響き”のバランスを改善して、良い声で長く歌えるようにしましょうって事です。

 いやあ、難しい。声に“響き”を付けるには、鼻腔に息を送り込む事が必要で、男声は“ウマのいななき”をイメージすると分かりやすいんだそうですが…いやあ、それでもやっぱりイメージしずらいです。ちなみに女声は“仔犬の鳴き声”なんだそうです。

 で、次にテノールらしい声を出しましょうって話になりました。と言うのも、ここんところ、クチの奥を開くを熱心にやっていて、そのおかげで、以前よりは多少、クチの奥が開くようになったのですが、どうも、下側にばかり開いて、声が重くなってしまい、今や、テノールなんだかバリトンなんだか分からない声で歌っている私です。

 キング先生には「バリトンに転向しなさい」と命じられた私ですが、Y先生に言わせれば「すとんさんがバリトン? ありえないですよ」と言う事なので、なんともテノールっぽい声で歌うことを目指さないといけないわけです。

 そこで、テノールの声とバリトンの声の違いの説明を受けました。

 声を出す仕組みを注射器に、声を注射器から出てくる薬液に例えた説明を受けました。バリトンが標準的な注射器(先生ご自身がバリトンなので、あくまでも標準はバリトンなんです:笑)ならば、テノール注射器はバリトン注射器よりも、より太くて、もっと細い針を付けて、かなり強い力で注射器を押し込まないといけないのだそうです。

 注射器が太いと言うイメージは、息をよりしっかりと支える事で、腹筋をゆっくりと力強く動かしていく事をイメージしているそうです。針が細いとは、より軽い声で歌う事で、強い力で注射器を押し込むとは、より深く腹筋を動かしていく事で、素早く深く腹筋を動かせることなんだそうです。

 つまり、注射器をイメージとして説明してくれましたが、結局のところ「もっと力強く腹筋を使いなさい」「もっと軽く声を出しなさい」「もっと素早く深く腹筋を動かしなさい」という事なんです。

 「発声に関して言えば、テノールはバリトンよりも、ずっと難しいのですよ」 もちろんバリトンにはバリトンの難しさがあると思いますが、発声に限れば、ずっとテノールの方が難しいのだそうです。なので、テノールに対する憧れだけでテノールの勉強を始めてしまうと、それはそれは“茨の道”で苦労の連続なんだそうです。そういう点では、テノールには天性の資質というのが必要なようですが…私にその資質があるかどうか、怖くて尋ねられませんでした(汗)。

 で、これらの3つが同時に十分に達成されるのが理想だけれど、世の中、そうはいかないわけで「では、最初はどこからやっつけますか?」と尋ねられたので、一瞬考えて「声を軽くする方向で」と答えました。

 と言うのも、腹筋を鍛えるのは時間がかかるので、追々やることにして、まずは声を軽くするのが先決かな…って思ったからです。それに、以前は、ドミンゴとかデル・モナコなどの重量級の声の重いテノールに憧れ、私もそうなりたいと願っていましたが、現在の私は、今でもドミンゴとかデル・モナコは大好きですが、どうも自分はそういうタイプのテノールではない事に薄々と気づき始めたわけ(遅い…か?)だし、やはり目指すなら、中量級のリリコから軽量級のレッジェーロあたりの声だろうと思うと、まずは声を軽くする事が最優先かなって思ったわけです。

 声を軽くするには、鼻を経由して息を出すようにすればいいのだそうです。つまり鼻腔を利用して『声に響きを付けていけば、自然と声は軽くなる』って事のようです。うーむ、あれこれあれこれとつながっていますなあ…。

 とにかく、鼻腔共鳴を最大限に活かして響きを豊かに付け、声帯の鳴りは極力抑えて歌う。ノドの奥は上下に開き、声のポジションをなるべく上に持ってきて歌う。つまり、今まで教えていただいた事の再確認なんです。

 高音は発声する際は、声帯に力を入れて声帯を伸ばそうとするのではなく、ノドを上下に開ける力を利用して他力本願的に声帯を伸ばして高音を出します。その時に、すべての母音に少しずつ「オ」の要素を加えて発声すると、私の場合は、ノドの奥が上下に開きやすくなるようです。

 現在の私の発声では、高いGまでは楽に発声しているそうですが(つまり、Gまでが実用音域)、A♭やAになると、とりあえず音程としては届いている(届いていない時ももある)けれど、発声がダメになってしまっているそうです。まあ、ちょっとばかり高いので、声帯に力が入ってこわばった声になってしまうのでしょうね。音程に届いていない声はダメですが、届いていても声的にダメなモノはダメなんです。もっと声帯を他力本願的に伸ばして発声できるようにしないといけないんですわ。

 とにかく、たかが発声だけれど、されど発声なのでした。

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