息の圧縮を試みる

　声楽のレッスンの続きです…と言うか、レッスンに入りました。

　まずはハミング練習からですが、とにかく、歌う音程が高くなるごとに、吐き出す息の速さを増す練習をしました。で、吐き出す息の速さを増すには、それだけ激しく腹筋を動かす必要があります。決して、ノドの力でやってはいけません。

　で、一生懸命に腹筋を動かしてみるのだけれど、何をどうやっても動きが遅い（涙）。そのために最高音に到達するために吐き出す息のスピードが遅くなったり、間に合わなくなったりします。

　今までは、最高音とその直前の音の間の時間に、なるべく素早く、一所懸命に腹筋を動かして頑張っていたのだけれど、その短い時間では、必要なだけの息の速度には到達しないのです。そこで、ちょっとズルをする（笑）事にして、最高音のその直前の音ではなく、その前の音（つまり２つ前の音）から腹筋を動かし始めて、２つ前から直前の音で、すでにある程度腹筋を動かして息の速度を上げておき、そこからさらに最高音に向かって腹筋を動かす…という、二段構えにしてみたところ、ようやく息の速度が必要な速度に達する事ができたようです。

　腹筋の動く速度が遅いのなら、早めに腹筋を動かし始めればいいじゃん…ってわけです。当面の問題は、これで解決するでしょうが、このやり方が最終的な正解なのかと言われると、何とも自信はありません。だって、これって一種のフライングだからね、ズルだからね。

　でも、今はこれしか正解にたどり着く道が無いのならば、このやり方でしばらくはやってみるしかないと思います…とか書きますが、このやり方だって、私にはかなりキツイんだよねえ…。

　とにかく今は、腹筋を一生懸命に動かして、息の速度を上げて、響きを少しでも高くして歌う…これが当面の私の課題であり、目標なのです。

　次は発声練習です。色々なフレーズを歌ってみました。ハミングでは息の速度を上げるために腹筋を一生懸命に動かしてみましたが、発声練習では、さらに息を圧縮して速度を上げる事をしました。

　つまりハミングでは、腹筋を一生懸命に動かして、下から上への動きの強化をやっていたわけですが、それでカラダの動きに勢いが付きすぎて、カラダ全体が上に浮き上がってしまっては、元も子もないというのです。腹筋を使って、息は下から上に思いっきり出していくわけですが、上半身はその動きをしっかり受け止める事で、息が圧縮され、さらに息の速度が上がる…という寸法なのです。だから、上半身は動かしちゃいけません。いやむしろ、上から下に下がっていく感じでも良いくらいです。

　腹筋を使って腹部は下から上へ動かし、肩から上の部分はむしろ、上から下へと動かして、その間にある胸で息を圧縮していくのです。

　いやいや、難しいです。