ネットはテキストの世界です。
だから、音高(音の高さ or 音程)を表現するにも文字で表現しないといけません。音程を楽譜で書けば分かりやすいでしょうが、少なくともテキスト主体であるブログでは、楽譜は書けません。
というわけで、音高もテキストで表現をせざるをえないわけです。
例えば、いわゆる“中央ド”なら“C4”と表記するヤツです。ちなみに、これは国際表記法に則った表記で、私は普段はこれを使っています。ちなみに“C4”とは、ピアノの鍵盤で言えば、左(低音側)から数えて4番目のCという意味です。ちょうど、鍵穴の位置にあるCで、女声ならト音記号の五線の下にはみ出たドで、男声(テノール)なら五線譜の中のドを示しています。この国際表記ではC~Bが一つのグループになっているので、C4の半音低い音がB3となり、C4から6度高い音がA4となります。
俗に言う“Hi-C”と言うのは、テノールの場合、C5になります。女声で考えれば、中音のドですから、別に大して高い音ではありませんが、男声にとっては限界に近い高音になります。
さて私の場合、普段の声域は、五線の下のラから五線の上のラまでの約2オクターブなので、A2~A4となります。
でも、ネットを見ていると、なんか、だいぶ声域が低い人がいるなあ…と思う事もあり、よくよく見てみると、どうやら国際表記よりも数値が-1している人たちがいます。つまり、C4をC3と表記しているのです。
どうも、一部の打ち込み系のソフトで使われている音高表現のようで、想定されている鍵盤がピアノのそれではなく、いわゆる“キイボード”のそれのようです。ピアノの鍵盤って7オクターブあるのですが、キイボードって、せいぜい5オクターブしかないので、キイボードの鍵盤でCを数えてしまうと、国際表記法と1オクターブほどズレが生じてしまうようなのです。
あと、中央ドをmid2Cと表記する人もいます。カラオケ系の人に多いようです。おそらく、男声の中音をmid1、女声の中音をmid2と表記するのだと思います。だから中音であるmidが2種類あるのだと思いますが、まあ、クラシック系声楽の世界の人である私には、縁遠い世界の話かなって思ってます。
その他にも、音高表現については、あれこれあるような気がしますが、どの音の話をしているのか、文脈をよく読み取れば、分からないわけではありません。
まあ、それくらい、テキストで音高を表現には色々とあり、方言も存在するってわけです。
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