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ヴァイオリンを作ってみよう! 番外編 ミヤマってどんな娘?[音源付きです]

 さて、ミヤマ(Suton_2010)の紹介をします。

 私が作る前、作っている時に思っていたよりも、ずっといい感じに仕上がったミヤマです。出来が良いので、欲が出てきました。

 ミヤマって、案外、ちゃんとした楽器じゃないの?と日々、思えるようになってきました。となると、次は、どれくらいの力量がある楽器なのか知りたくなります。

 そこで、一人前の楽器であるスズキ君をひっぱりだしてきて、比較検討してみました。このスズキ君とタメが張れるなら、ミヤマも相当なランクの楽器、って事になるわけですからね。

 ちなみに、スズキ君(Suzuku 300)とミヤマは、弦も同じ、肩当ても同じ、弓も同じで、演奏者も同じ(笑)なので、違うのは楽器だけという状況です。比較対象としては良い相手だと思います。

 さっそく、ミヤマとスズキ君を比較してみましょう。

 まずは外見。色が違います。スズキ君はいわゆるレッドヴァイオリンで、かなり赤っぽいヴァイオリンです(以前、ボウイング矯正器具と一緒に画像をアップしました)。対するミヤマはダーク系のヴァイオリンで「セヴシック」の表紙のヴァイオリンにそっくり娘です。あと、ミヤマは“偽アンティーク仕上げ”になっていますので、遠くから見ると、お高いヴァイオリンに見えます。どこの誰とは書きませんが、あるヴァイオリンビジネスに関わっている方が、ミヤマを見てオールドヴァイオリンだと勘違いされた事があります(私は人を騙すのは嫌いなので、勘違いされた方には、きちんと「7000円ヴァイオリンです」と白状してます。たいていの方は驚きますので、私の“汚し塗装”の腕前はまんざらでもないんだと思います)。

 大きさ的には、ミヤマもスズキ君も、見た感じは、ほとんど同じですが、仔細に比べてみると、多少の違いがあります。例えば、ネックを持った感触は、だいぶ違いますね。ボディに対してネックが付けられている角度はミヤマの方がキツいので、弦のテンションはミヤマの方が強い感じです。弾いていて、ちょいと左手の指先が痛いし、実際、弦が指先にしっかり食い込んでいますし(笑)。まあ、慣れれば、指先が硬くなってくるので、楽になってくると思いますが…。

 あと、ネックそのものも、ちょっと違っていて、ミヤマは幅広ネックだけれど、薄いので、むしろ握った感じは小さくて優しく感じられます(頑張ってネックは削ったんです)。

 あと、ネックの裏側のフィニッシュが違います。スズキ君は透明ニスで仕上がってますから、ちょっと手にひっかかる感じがしますが、ミヤマはオイルフィニッシュ(えごま油使用)だから、使っているうちに手に馴染むようになるはずです。

 見た目ではよく分かりませんが、ボディそのものは、どうやらミヤマの方が小さいみたいです。と言うのも、スズキ君の大きさに合わせた肩当ては、ミヤマに付けると、ストンと落っこちるし、ミヤマに合わせた肩当てはスズキ君にはハマりません。ちょっと差のようですが、スズキ君のボディの方が幅広のようです。しかしケースに入れる段になると、スズキ君はジャストサイズで、ケースにすっぽり入るのに対して、必ず肩の部分がキツキツになるのはミヤマです。どうやら、ミヤマのボディはちょっと縦長のようです。あと、ボディの厚みもミヤマの方がありそうです(これもケースいっぱいいっぱいになることで分かります)。

 楽器としての音量は…両者ともに、それほど大音量って感じじゃないです。ただ、この二つで比較するなら、スズキ君の方が音量は大きいかも…。ただし、これは音量ではなく、音色の違いに引っ張られて、スズキ君の方が音が大きいと判断しているだけかもしれませんが、でもやっぱり、スズキ君の方が音量が豊かなような気がします。

 さて音色は…これはかなり違います。スズキ君の方が攻撃的というか、クラシカルでイタリア~ンな方向の音です。典雅でクリアで速度の速い音がします。A線やE線の音がよく響きます。メンコンが似合いそうな音です。人前で演奏するなら、こっちでしょうね。いかにも、目立ちたがり屋なヴァイオリンって感じの音だもの。

 対してミヤマは、まろやかで落ちついた音色です。はっきり言っちゃえば地味な感じかな? 意外とG線やD線の音をしっかり鳴らしてきます。四つの弦の音のバランスが良い感じです。音のイメージとして、私が最初に思いついたのは、SPで聞く昔のヴァイオリニストの音(笑)です。ハスキーで、ひなびた感じの音色なのに、どこか生々しくて…、そんな印象です。長い時間聞いてても、聞き疲れしなさそうな音です。癒し系の音かな? 高次倍音があまり目立たない感じです。聞きようによっては、ちょっとビオラっぽい音かもしれません。合奏をすると、確実に合奏の中で埋もれてしまいそうな、ちょっぴり残念な音かもしれませんが…私は決して嫌いではないです。

 響きという点では、スズキ君はよく響きますよ。この点では、ミヤマは明らかに負けてます。ミヤマは、まだボディが鳴っていない感じです。弦の音をボディがしっかりと受け止めているのは感じますが、肝心のボディがうまく鳴らないみたいなんです。まだ楽器として、目覚めていないような気がします。なので、弾きこんでエージングすれば変わるかもしれないし、そうではなく、単にそういう響かない楽器なのか、ちょっと、今の時点では判断が付きません。とりあえずミヤマは、現時点では、あまり響きのない(残念な)楽器です。

 ま、ちゃんとしたメーカー品のヴァイオリンだって、20万円前後の楽器は、音量や響きが足りませんから、それを考えると、ミヤマがダメと言うよりも、スズキ君が値段と比較して、すごく良い楽器なんだと思います。スズキ300って、値段よりもいい楽器だと思います。ハイコストパフォーマンスな良い楽器だと思います。みんな、スズキバイオリンを馬鹿にしちゃダメだよ。

 しかし、おもしろいものですね。こうやって、ミヤマとスズキ君を比較していると、見かけに左右されているつもりはありませんが、スズキ君は見たマンマの“レッドヴァイオリン”の音がしますし、ミヤマは“黒いヴァイオリン”の音がします。

 ああ、それにしても、ミヤマの名前を変えて良かった。だって、ミヤマは、全然“キラメキ”って感じの音じゃないんだもの。むしろ真逆な音になりました。今はまさに“ミヤマ”って感じの音を奏でてます。 

 そうそう、演奏のしやすさというか、振動エネルギーを音エネルギーに変換する道具としても、スズキ君の方が上です。これはつまりボウイングの許容範囲の問題で、少々、グズグズなボウイングでも、スズキ君はきっちり音にしてくれますが、ミヤマは、きちんとしたボウイングで弾かないと、すぐにジリジリジリ~って音になります。ボウイングに関しては、ミヤマの方が心が狭そうです。そういう意味では、コーチとしてはミヤマの方が厳しそうです。

 あと、やっぱりミヤマを演奏した後は、痛い…というほどではないですが、左の指がジンジンしますね。特に人指し指はジンジンして、うっかり就寝直前に練習してしまうと、眠れなくなるほどジンジンします。スズキ君の時はそんな事はないので、これはちょっと困った現象です。もっと弦高を下げた方が良いのかしら?(でもそうすると音量が減るだろうねえ…)

 そんな欠点だらけなミヤマにも、長所はありますよ。まずは、ペグがすごく回しやすいです。回しやすいし、よく止まります。スズキ君は古いせいもあって、ペグの調子があまり良くないのです。一方ミヤマは健康な新品楽器なので、ずっとチューニングが楽なんです。これはとてもよい事ですね。

 それに、スズキ君よりも、高級そうなヴァイオリンに見える事も長所ですかね。実際は、スズキ君はミヤマの10倍以上の価格のヴァイオリンですが、並べてみると、ミヤマの方がお高そうにみえるから不思議…というか、そこを狙って塗装をしたのですが、実際、ちょっと見なら、それなりの高級楽器に見えるミヤマでした。

 これも長所と言えるかな? ミヤマにはおもしろい特徴があるんですね。それは、消音器を付けても、あまり音色が変わらないって性質です。スズキ君は消音器(私は、ピアニッシモという磁石式の消音器を使ってます)を付けると、音色が大きく変わりましたが、ミヤマは音量は確実に下がりますが、あまり音色は変わりません。ま、それだけ、元々の音が地味な音と言うか、最初から消音器をつけたような音色の音って事なんでしょうが…。

 しかし最初に仮組した時のキラメキと完成したミヤマでは、本当に違います。仮組をした時は、多少オーバーでしたが“キラメキ”という名前が実はそんなに不釣り合いってわけじゃなかったんです。あの時は、キンキンジャリジャリの音だったけれど、元気良くって、明るくて、反応もピカイチでした。それが、落ちついたマイルドな音になり、音量も若干増えているわけです。

 キラメキとミヤマで違うところというと、ざっと考えて五点かな。

 一つ目はニス。キラメキは無塗装。ミヤマはステイン8回、ニス16回の合わせて24回も塗装してます。これだけ塗装をすれば、音質に何らかの影響があっても不思議ではありません。

 二つ目は弦。これは大きいですね。なにしろキラメキはノーブランドのチャイナなスチール弦。ミヤマは、オーストリアはウィーンにあるトマスティック社のナイロン弦(ビジョン)と、ドイツのこれまた有名メーカーであるレンツナー社のスチール弦(ゴールドブラカット)を張っているわけですから、この差はかなり大きいですね。

 三つ目は駒。駒がヴァイオリンの音に与える影響は大きいそうです。キラメキはチャイナなノーブランドの駒だけれど、ミヤマはこれまたフランスの高級ブランド、オーベルトの駒です。

 四つ目の違いは、表板の厚さ。実は、ミヤマはキラメキよりもだいぶ表板が薄くなっています。その理由は二度に渡って、塗装を剥がしているからです。塗装を剥がすと言っても、塗料を溶剤で溶かして剥がしているのではなく、スチールウールで表面を削っているので、当然、塗料込みで塗料の染み込んだ表板を削っているわけです。それも二度目の時は、塗ったニスが硬かったせいもあって、かなりの厚さの表板を削ってます。その後、ニスを16回塗ってますが、おそらく塗ったニスの厚さよりも、削った板の厚さの方が厚いとすら思えるほど削ってます。ま、そんだけ削ったから、シミのような木目も現れたのでしょうが…ねえ。ヴァイオリンでは、表板は薄い方が上物とされていますので、これはあくまで怪我の功名のようなものですが、確かに違う点です。

 そしてそして、五つ目の違いは…私の愛情だよ。キラメキは愛情知らずの娘だけれど、ミヤマは私は手塩にかけて完成させたヴァイオリンだもん。そりゃあ、吹き込まれた魂の量は段違いです。しかし、その五つの違いで、ヴァイオリンって、すごく音が変わるんだね。いや、まったく、不思議なものです。

 最初に我が家にキラメキがやってきた時は、本当にメンテの勉強用に購入しました。だから、作ってしまえば、その使命は終わりなので、完成したら、玄関に飾ろうと妻と真剣に話してました。しかし、完成したら、ちゃんとした、それなりの楽器になりました。もちろん、新作イタリアンヴァイオリンや個人作家の作品とは比べ物にはならないけれど、初心者向けの20万円以下の廉価な楽器たちとは、結構いい勝負になっているんじゃないかなって気がしてます。ま、オーナーのひいき目はもちろん入ってますが(笑)。私が練習用として使うには十分だし、マイク使用が前提なら、ステージに持って上がっても、大丈夫なんじゃないかなあ…。

 つまり、私自身の腕前が上がって、スズキ君やミヤマでは不足を感じるようになるまでは、スズキ君とミヤマを弾いていれば良いのかもしれません。では、いつ、スズキ君やミヤマで不足を感じるようになるか。これはまったく分かりませんね。明日には不足を感じるようになるかもしれないし、死ぬまで不足を感じないかもしれないし…ね。

 そう言えば、ヴァイオリンって、使わなくなると、弦楽器屋に持ち込んで、売るのがルールだそうです。スズキ君は弾かなくなれば、先生にお返しするのだけれど、ミヤマは弾かなくなったからと言って、別段、引き取り手はいないんだよね。7000円のキットヴァイオリンだから、弦楽器屋に持ち込むような楽器じゃないですよ。となると、使わなくなったら、それこそ、玄関の飾りか、廃棄処分なんだろうなあ。廃棄はちょっと寂しいね。うん、寂しいと思うよ。

 さて、ミヤマはミヤマとして、いつの日か夢を見ながら、やっぱり試奏の旅は継続していこおっと。

 最後に音源をアップします。録音すると…あんまり音色の違いが分からないねえ…。目立つのは私の下手くそさばかりです。右手は揺れるし、左手はアバウトだし(涙)。まあ、先生についてヴァイオリンの練習始めて、やっと一カ月が過ぎたあたりの頃に録音したものです。ヴァイオリンを始めて、一カ月の人間の演奏だよ。こんなモンでしょ。

 ちなみに、最初は開放弦で、次は各弦で「ドレミファソ~」と弾いて、最後は「キラキラ星」のテーマを演奏してますが…ううむ、音痴だ~(涙)。怖いものみたさの方は、どうぞ。

 ミヤマでの演奏はこちら。スズキ君での演奏はこちらです。

コメント

  1. アンダンテ より:

    録音アップ、ありがとうございます!!
    ミヤマ君、がんばってますね。というか、塗装したすとんさんががんばったということなのか…オールドバイオリンに間違えられるなんてすごい(^o^) 手間のかかった塗装ですもんね。

    鳴りの傾向の違いは、録音しちゃうと(というより、アップしちゃうと)わかりにくくなってるとは思うんですが、でも違うのがわかりますね。確かにスズキ君、しっかりした楽器という感じがします。

    音痴は、覚悟して聞きましたが、ぜんぜんノープロブレムですよ。そりゃお指の都合がありますから音はずれますが、頭の中に正しい音があるっぽいズレならまぁ聞けるもんです。というか、一ヶ月でこれならだいぶいいほうだと思います(^^) 気長にがんばりましょー(人間のほうがね…)おたがいに。

  2. すとん より:

    >アンダンテさん

     録音は…なんか緊張しました。私基準でも全然ダメなんですが、今回は私の腕前じゃなく、それぞれの楽器の音を聞いてもらうのが趣旨なので「ええい、ままよ!」って感じでアップしちゃいました。スズキ君の音源は明らかにズレている箇所があるんですが、まあ「それもアリって事で(笑)」という気持ちでアップしちゃいました。

     私のヴァイオリンがドヘタでも、誰も被害を受けるわけでもなく、私自身も何も失わないのだから、ドドーンとアップしちゃいました。

     塗装は…手間だけはかけました。ま、そこが手作りの良さ(?)の部分なんで、技術がない分、手間ひまかけるというスタンスで作りました。その部分が良い結果を導いたのかもしれません。

     それはさておき、ミヤマは結構良い出来だと思いますが、それでもスズキバイオリンには敵いません。今回、スズキバイオリンって、すごい楽器メーカーだなあと思いましたよ。

     それにしても、ヴァイオリン演奏は、自分の音痴さ加減と正面切って向かい合わないといけないです。音程を自分で作るところから始めないといけないので、やっぱり楽器としてのハードルは高めですね。いまさらながら、汗かいてます。

  3. Cecilia より:

    リクエストしておきながらコメントが遅くなってしまいました。
    音源アップありがとうございます。
    楽しく聴かせていただきました。
    若干スズキ君のほうがよく聞こえますが弾き方のせいもあるかもしれません。
    ミヤマさん(なぜかさん付け!笑)、なかなかよい音だと思いますよ。
    録音の音では大差なく感じました。
    これでますます作ってみたくなりました。
    それにしてもすとんさん、短期間で短時間の練習でがんばっていらっしゃいますね~。

  4. すとん より:

    >Ceciliaさん

     いや、客観的に見れば、おそらくスズキ君の方がヴァイオリンとしては“良い音”なんだと思います。ただ、スズキ君は価格にしては、破格に良い楽器なんですよ。なので、スズキ君との比較では旗色の悪いミヤマですが、その他、諸外国製の20万円以下の初心者向けヴァイオリンとの比較では、それほど負けていないと思います。もちろん、勝ってもいないとも思いますが(笑)。

     ミヤマも素体は中国ヴァイオリンですし、最近のヴァイオリン界では、やたらと中国ヴァイオリンが持ち上げられているようですが、曇りのない目で見れば、似たような価格帯ならば、まだまだ日本製の楽器とは差があると言えるんじゃないでしょうか? とは言え、最近の日本製の楽器も、そしてヨーロッパの大手工房も中小工房も、世界的な規模で、低価格なものは、素体が中国ヴァイオリンなんですよね。中国ヴァイオリンを輸入して、各国で塗装してフィッティングして、それで生産国の表示をフィッティングした国に変えて販売をするのが常套手段のようです。つまり、世界中の初心者向けヴァイオリンは、すべて安価な中国ヴァイオリンをベースに製作しているので、それほどの差が出ないのではないかと思ってます。

     やっぱ、純国産であるスズキ君はすごいね。

  5. もり より:

    すとんさんのヴァイオリン制作日記を読ませていただいて、すっかり魅了されてしまいまして、それ以来取り憑かれたように頭から離れず、、、入手してしまいました!
    と言っても、私は工作など初めてやることは緊張しすぎて必ず失敗し、失敗するとそのモノ自体見るのも嫌になってしまう未熟な人間なので、オットに託してしまいましたが。
    ともかく、すとんさんに背中を押されて、憧れていた楽器を手にする一歩を踏み出すことが出来ました。ありがとうございます。
    しばらくは独学になるので、どこまで出来るのか続けられるのか分かりませんが、楽しく練習していきたいと思います。
    すとんさんの練習日記、これからも楽しみにしてます。

  6. すとん より:

    >もりさん

     おぉ、入手しちゃいましたか! そして、製作は下請けにお願いですか、正しい判断かもしれませんね。こういう木工系って、男性は学校で習っているので、基礎があるんですよ。皆、彫刻刀もヤスリも使えるし、塗装も上手ですよ。女性でも、木工が趣味ならともかく、そうでないなら、身近な男性にお願いするのが正解でしょう。

     ところで、ニスは何回塗りましたか? 日曜大工系のミスですと、私のようにたくさんは塗らなくても平気かもしれませんよ。ただ、たくさん塗ると音色が甘めに、そこそこの回数だと攻撃的な音色になるような気がします。ヴァイオリンは、メロディを演奏する事が多いので、多少、攻撃的な音色の方が使い勝手が良いと思います。

     しばらくは独学…うん、私もそうでした。時間もないでしょうから、それでいいと思います。もの足りなくなった時には、良い先生が現れるはずですから、そこでまた考えればいいと思います。

     私は自分で作った楽器でレッスンに行ってますよ。自作楽器ですが、そんなに馬鹿にしたもんではないですよ。

     もりさんの、ヴァイオリン・ライフに幸多かれ!

  7. もり より:

    ありがとうございます。

    今、オットがお昼ごはんを食べに帰ってきたので、改めて塗装の回数を聞いてみました。

    まずは色をつけるための水性の塗料が7回か8回。
    それから、ドイツ語だとLack(ラック)というのですがニスのことでしょうか、これが3種類でそれぞれ5~6回ずつ、計15回くらいかな、ということです。
    色やラックは、ヴァイオリン用の塗料セットをネットで購入してました。そのセットの中にあった解説にそって作業していったのだと思います。

    ところで、自分のブログでヴァイオリンのことを記事にしようと思ってます。そもそもすとんさんの製作日記を読ませていただかなければヴァイオリンの入手なんて考えてもみなかったということも書くつもりです。
    ご迷惑でなければその記事の中でこちらのブログへのリンクを貼っても良いですか?

  8. すとん より:

    >もりさん

     リンクの件は全然OKですよ。それどころか、そういう事なら、ぜひ、トラックバックも送ってください、お願いします。

     で、塗装の件ですが、ヴァイオリン用の塗料セットですか? そりゃあ、日曜大工系の塗料を使った私なんかよりも、ずっとずっと本格的じゃないですか? すげえーなー。ぜひ、写真でいいので、完成した楽器を見たいです。記事をお書きになったら、ぜひぜひ完成写真もアップしてくださいな。

  9. もり より:

    ありがとうございます。
    とりあえず、ヴァイオリンについての一つ目の記事を公開しました。
    作業内容についても、簡単に書きますので、その記事にTB付けさせて頂きますね。

    塗料の件は、、、実はですね、私のオット、職業が職人(ヴァイオリン職人ではありません)なので、やるからにはキッチリキレイに仕上げないと気が済まないようです。その辺の安い塗料でイイよ、と言ったんですけどね(汗

    写真もアップするようにします。まずは自然光で写真を取らなければなりませんね。

  10. すとん より:

    >もりさん

     さっそく記事を拝見しました!

     ヴァイオリンはニスによって音が全く変わるという噂があります(もちろん、否定する職人さんもいますが…)。私は“全く”は言い過ぎかもしれないけれど、私が作ってみた感じでは、ニスは音質に大きな影響があると思います。

     ですから、塗料は安物ではなく、本格的なものを使用すれば…当然、音も本格的になる、と思いますよ。これはおべっかではなく、本当にそう思います。…ちょっぴり、うらやましかったりします。

     でも、21世紀の化学ニスにも、良いところはたくさんあるんですよ(笑)。例えば、しっかりコーティングされていますから、水分(具体的には“汗”)に強いんですよ(笑)。もちろん、未塗装の部分は弱いので安心しちゃいけないのですが、多少ラフに扱っても無問題ってのが、実はうれしかったりします(笑)。

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