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2018 門下発表会 その2 歌曲の本番です

 で、本番です。とは言っても、門下の発表会ですから、クラコンのようなアウェー感はなく、どこか落ち着いた感じがします。周りはみんな見知った顔ですし、Y先生もF先生も舞台袖で応援してくださってますし、伴奏のピアニストさんはいつものピアニストさんだし…あがるポイントとしては、会場が慣れていないホールってぐらいでしょう。まあ、慣れていないホールとは言え、初見参ってわけではありませんし、セットリスト的に二回目の出演ですし、いい感じで落ち着いて歌えます。

 出番がやってきました。ピアニストさんと励まし合って、Y先生に「いってきます」と挨拶をして、舞台に出ました。まずは歌曲です。レスピーギ作曲の「Invito alla danza/舞踏への誘い」です。

 まあまあ良い感じで歌えたのではないかと思います。時折、音程が不安定になっている部分とか、声から響きが落ちてしまっている部分とかありますが、まあこれが今の私の実力です。

 クラコンの会場よりも響きが短い分、フレーズとフレーズの間合いも短めに、推進力は強めな感じで歌いました。会場によって、歌い方って自然と変わるものです。

 一曲歌って、すぐに舞台袖に引っ込みました。あっさりしたものです。私と入れ替わりに妻が舞台に出て、チマーラの歌曲を歌いました。で、彼女が歌っている間に、私は舞台袖でY先生と譜面台の高さの調整です。二重唱の歌詞カードをクラコンでは手に持って歌いましたが、今回は譜面台を使いましょうってことで、その調整なのです。

 で、妻が歌い終わって舞台袖に戻ってくると、ステマネをやってくださっているY先生が譜面台を舞台にセットしてくださいました。さあ、今度は二重唱です。

 二重唱も、まあまあよく歌えたと思います。歌曲の二重唱は、オペラの二重唱と違って“誤魔化しが効かない”ので大変です。ある意味、合唱曲のような部分もあって、リズムも音程もきちんと合わせていかないといけません。まあ、私の苦手なタイプの曲です。でも、いつまでも苦手を避けていては上達なんてしませんから、今回は苦手な曲にあえての挑戦です。

 ちなみに、私には苦手なタイプの曲ですが、妻は合唱人なので、こういう曲は得意です。得意なために、練習が常に不足していましたが、なんとか本番に帳尻を合わせてきました。歌詞の暗譜にしても、本番直前まで暗譜ができず、歌詞カードの使用を提案してきたのは妻ですが、彼女は本番当日にはしっかり暗譜ができていて、むしろ歌詞カードに頼ってしまったのは、私の方だったりします。なんかなー、ダメじゃん、私。

 ただ、いつも感じていますが、声のボリュームの差はいかんともし難いです。特に今回は声をまとめるために、私と妻が近寄って歌いましたが、この曲は二人の歌手に同じだけの声量が求められる曲なのですが、私は彼女のような小さな声では歌えないし、彼女はこれ以上大きな声では歌えないし、ほんと、ハーモニー的には難しいです。声のまとまりはよかったでしょうが、演奏の完成度としては、どうだったでしょうか?

 とにかく、二重唱を無事(?)に歌い終えた我々は、ピアニストさんと一緒に(ピアニストさんは3曲連続だったのです)舞台袖に引っ込みました。これで我々の第一部の出演は終了です。第一部の残りを客席で聞いて、休憩時間に楽屋に戻って、一息つきました。

 楽屋に戻れば、門下の皆さんと楽屋トークです。今回の発表会は、我々二人と、バリトンのKさんの3人だけが、第一部と第二部の両方に出演で、他の方々はいずれか一方に固めて歌います。まあ、私はまとめて3曲歌うよりも(アリアが大変なので)2つに分けてもらえてうれしかったのですが、Kさんは二度も舞台にあがるのが、ちょっと億劫だったみたいで、1回にまとめてもらいたかった…ってなことを散々楽屋でこぼしていました。私なんかは、複数回舞台に出られてうれしいのですが、そのあたりの感覚って人それぞれで面白いなあって思いました。

 やがて休憩時間も終わり、第二部が始まりました。皆さんは、そのまま楽屋で寛いでいるようですが、私は他の人の舞台を見たいので、さっそく客席に向いました。

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コメント

  1. おぷー より:

    すごくお上手になられてます!
    素晴らしい!ハラショー!
    2019年も精進して、もっとうまくなって下さい!

  2. すとん より:

    おぷーさん、あけましておめでとうございます

     「Invito alla danza/舞踏への誘い」は、私と相性が良いのでしょうか? 自分でも、まあまあな感じがしています。他の曲もこの曲のような感じで歌えると良いのですが、他の曲は相変わらず、まだまだな感じがしています。

     今年は、もう少し、まあまあな感じで歌える曲を増やしていきたいと思ってます。そのためにも、テクニックをしっかり身に着けないといけないなあと思ってます。もはや、勢いだけで歌える年齢じゃないもので(汗)。

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