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一歩、前に進みます

 フルートのレッスンに行ってきました。レッスン前の雑談では「ジャズは、生演奏をたくさん聞いてからじゃないと、CDの演奏は楽しめませんねえ…」という話題になりました。そうなんだよね、ジャズの演奏って、プレイヤー同士が音で会話しているけれど、音以外の部分(例えばアイコンタクトとかゼスチャーとか)でも、奏者同士の会話というか、意思疎通があった上で演奏が成り立っているので、そういう呼吸のような阿吽のようなものを、生演奏で見ながら感じながら演奏を聞くと、実に分かりやすいんですよ。だから、そういう経験をたくさん積んで、そういうモノを演奏の行間から感じられるようになると、本当の意味で、CDの演奏の音が聞こえるようになる…という話でした。

 クラシックでも室内楽なんか、そういう部分ってありますね。もっともクラシックは楽譜というガイドがありますが、ジャズは楽譜がないので、クラシック以上に奏者同士のコミュニケーションが必要とされるのだと思います。

 なので、私はまだ、いくら名盤名演奏といわれるようなCDの演奏であっても、チンプンカンプンなんですね。生が足りない、生不足ってわけだ。もっとライブに行ったり、DVDとかの映像付きの演奏を見るとか、そういう(楽しい)勉強が必要なんだな。

 さて、レッスンです。もちろん、アルテの13課を持っていきました。…が、レッスンに入る前に先生から「今日は、別のことをしますか?」と尋ねられました。まあ、それくらい、行き詰まっている私、って事ですね(汗)。

 無論、別の事を練習してもいいのだけれど、13課の8番のVer.2も、この二週間、必死な思いで練習してきた事は事実なので、まずは13課を見てもらって、現在の進捗状況を確認し、アドヴァイスをいただいて、それから別メニューの勉強をしたいですとお願いしました。

 なので、とりあえずアルテから入りました。

 この8番のVer.2の完成形は144の速さなのですが、もちろん、その速さでできるはずはありません。自宅では、改めて二週間前から、地道に、テンポ60から始めて、ちょっとずつちょっとずつテンポを上げて、ようやく130まで辿り着いたところです。144まで、あとちょっと。でも、自宅でできても、先生と一緒にできなければ意味がないので、まだまだ完成までは、時間はかかりますよ。なので、今週は途中経過の報告というつもりで、音楽の完成そのものは、早くても次回のレッスンでもいいやという気持ちで、まずは聞いてもらいました。テンポは…130ではなく、安全(笑)のため120でお願いしました。

 もちろん、テンポ120であっても、レッスンとなると、完璧ではありません。ところどころ、音を落とすし、発音も汚かったりしますが、まあ何とか通せます。二週間、必死に練習した成果は、ちょっとは現れたようです。

 2~3の注意箇所があって、そこを取り出して練習をしたところ、先生が「これならいけるかも…」と言い出して、合わせてみたところ、なんとか合わせられました。テンポは120で、規定速度よりもだいぶ遅いですが、おまけのおまけで、アルテ13課8番Ver.2の合格をいただきました。実際は“合格”というよりも“努力賞”って感じなんだと思いますが、ひとまず、これで、アルテ13課は終了です。

 ああ~、長かった。私的には「13課合格」というより「13課から解放」って感じです。

 それにしても、13課から解放されて思うことは、指もそうだけれど、発音って大切だね。Ver.2は跳躍音程が多かったけれど、この跳躍音程がきれいに出せないと、指以前の問題として、演奏が止まります。「指が回らない~」と叫んでいましたが、今思えば、指以前の問題でひっかかっていたわけですよ。ああ、実に課題が多いです。この課にこれだけ長尻をしたわけですが、少しは上達とやらをしたのかしら?

 さあさ、やっと、14課に入れます。次の14課は、何カ月かかるんでしょうね?

 14課はフラット系の曲(はっきり言ってキライです)ですし、先生ご自身はAisレバーは使われないそうだし、実際の演奏場面ではAisレバーはほとんど使わないけれど、使わない事と使えない事は別なので、14課では、アルテの指示どおり、Aisレバーを使って練習してみることになりました。いやあ、Aisレバーなんて、触った事すらないよ、なんかこんなつまらない事なのに、ワクワクしている私でした。

 結局、レッスン時間のすべてをアルテ13課8番Ver.2に使ってしまったので、別メニューの練習ができませんでした。一体、先生は、何を教えてくださるおつもりだったのでしょうか?

 というわけで、ブログではヴァイオリンの記事が続いちゃいましたが、私の日常生活では、ちゃんとフルートも声楽も今まで以上に頑張っていたりするんです。うむ、趣味多きオッサンの日々は忙しいのでありんす。

コメント

  1. 香織 より:

    13課合格おめでとうございます!足踏みした末、渾身の練習で追い込みされて、お見事です!
    努力賞って最高の賞だと私は思います。何だか実感無いけど合格しちゃった、というよりも、何倍も上達されているはずだと思います。
    後に吹く曲が楽に感じられるのではないでしょうか。
    楽しみですね。
    そっと閲覧しているつもりが、この記事を拝見して、とても嬉しくなり書き込ませて頂きました。
    努力は裏切らないです。

  2. すとん より:

    >香織さん

     ありがとうございます。あんまり誉めると、木に登っちゃいますよ(爆)。

    >努力は裏切らないです。

     …ですね。たまに、努力が実らない事もありますが(笑)。

     努力と言うか、練習を積んでいく事は大切ですし、練習がつらいと感じる人は、音楽には向いていない人だろうと思います。多くのアマチュア音楽家たちの悩みは、練習がしたいのに、時間や場所の制限があって満足にできない、とか、練習のやり方がよく分からない、とか、自分の練習方法は正しいものだろうか、とか、そういう悩みだと思います。

     私は、幸いに、練習する時間も割とありますし、練習する場所はきちんと確保してますし、練習のやり方は先生方に丁寧に教えてもらっていますし、練習の方向もその都度きちんと確認してもらって修正されています。それで、練習しなけりゃ、バチがあたるというもんです。

     ま、私は基本的に練習が好きです。「練習さえできれば本番なんていらない」なんて若い時は真剣に思っていました。ま、練習至上主義だし、練習マニアな側面があります。今でも、日々の練習が快楽な人なんです。ま、やっぱり、そういう意味では、ヲタクなんだと思います。

     なので、半年近く13課で留まっていた事は、さすがに飽きました(笑)が、決してヘコたれていたわけじゃあないです。でも、やっぱり、13課から解放されて、安心しました。
     でも、これで終わりじゃないんです。13課が終われば、14課。アルテ1巻が終わっても、2巻があるわけで、まだまだ先は長いんです。でも私は焦らない。足元の階段をヘラヘラ笑いながら、それでも一段一段、着実に登っていこうと思ってます。それが私のスタイルだから。

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