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「もう一度」はこれでお終い…、あ、音源あります

 声楽のレッスンに行ってきました。

 別に根拠はないし、今だって下手くそと言えば下手くそなんだけれど、何となく、歌が上達したようなしないような、でも上達したっぽい気がします。まあ、初老に入ってから始めたレイトスターターだし、スタートの位置も限りなく低かったわけだし、上達したと言っても、世間的には、まだまだ下手くその範疇だから、他人様にクソミソに言われたとしても仕方がないのだけれど、でも、ちょっとは上達したような気がします。

 …とでも思わないと、なんとなくやりきれない毎日であることも事実ですが(笑)。

 やっぱり、来る日も来る日もコンコーネばかり歌っているからかな? あの手の練習曲って、効率よく、色々な事が学習できるから、あればかりやる事で、何か色々と身についてきているのかもしれません。

 コンコーネ、あなどるなかれ!

 さて、肝心のレッスンの備忘録ですが。今回のレッスンから「音程をきちんと合わせよう」がテーマになりました。ははは、私は音程が激甘ちゃんだからねえ…。

 歌って、音程さえ合っていればいいと言うものではないし、音程も大切だけれど、それ以外の要素だって大切なので、レッスンとか、身内だけの発表会とかでは、音程の甘さも勘弁される事があるんだけれど、今度の10月の歌劇団が参加させていただく本番ステージでは、そういうわけには行きません。一応、入場無料の会だけど、観客はある意味同業者たち(アマチュア合唱団員さんたちです)なので、むしろその辺の評価は、音楽愛好家たちよりもシビアだったりするので「あのテノール、声ばっかり大きくて、音程ムチャクチャだな」とか言われかねません。まあ、いいけど。でも、できれば無様な姿をさらさずに済むなら、それに越したことはないわけで、だから、これから先は「音程をきちんと合わせよう」ってわけです。

 音程を合わせるのは大変だけれど、その一方で先生から「発声とか声の響きとかはひとまず横において…」と言われたのは、ちょびっとうれしかったです。もちろん、発声も声の響きもダメはダメなんだけれど、それでも「ひとまず横において」おけるレベルって事でしょ(良いように解釈しているかも:汗)、それってまあ、うれしいことです。

 とにかく、歌劇団の本番(10月末日)じゃあ、私がソロを歌うんです。大ホールでソロを歌うんです。ピアノと合唱団をバックにソロを歌うんです。だから、かっこよく歌えなきゃいけません。…音程が甘々な歌い方ではカッコよくないからね。

 音程をきちんと合わせよう…って、楽器だけで、歌わない人には、この大変さなんて、きっと分かってもらえないだろうなあ…。はあ…。

 さて、コンコーネは、6番から11番まで譜読みをしてきましたが、今回のレッスンではひとまず6番から9番(こいつが強敵)までやりました。

 コンコーネ6番は、途中で短調から長調へ転調するので、その区別をはっきりつけて歌うようにしましょうと言われました。そのためには、歌いながら、しっかり調性を感じること。それができてないから、長調短調の区別があいまいなのだと言われました。確かに、調性のことなど、考えもせずに歌ってますから…ね。ダメです。あ、音程がしっかりしていれば、調性が曖昧になることもないと言われました(汗)。色々と問題は山積みなままですが、ひとまず6番は、今回で終了となりました。

 コンコーネ7番はリズムに注意です。ピアノが三連符で、歌が付点音符のところは、しっかり、ピアノと歌がズレていないといけないのに、私ってば何となく歌っているので、歌とピアノが合ってしまっている(だって、その方が歌ってて気持ちいいし…)。これはダメダメ。ここは作曲家が意図的に歌とピアノをズラしているのだから、しっかりとズレて歌うこと。そのためには、しっかり音符の長さを気にすること。はい、そうですね。

 コンコーネ8番は、ブレスが要注意です。特にスラーの中のブレスは、瞬時にブレスをするように。ここのブレスに時間を使ってはいけません。そのためには、きちんと頭を使って、ブレスの直前に息を使い切ることと、その上で息をきちんとお腹を支えていれば、ブレスなど瞬時に終了するはずなのです。そしてそれはブレスの基礎なので、スラーの中のブレスだから言って、臆するのではなく、いつもどおり、いつもきちんとできていないといけないのです…ね(汗)。

 コンコーネ9番はAsがダメ。そしてそのAsにひっぱられて、他の曲では歌えているGまでダメになっている。Asが高いからと言って、そこに気が取られているのが原因。Asを意識しすぎて、その少し前からノドが絞まっているのだそうです。リラックスリラックス、脱力脱力。

 次回のレッスンでは、コンコーネは7番から、もう一度です。
 
 
 もう一度…と言えば、ただいま戦っているトスティの歌曲は「もう一度(Ancore!)」です。とにかく、この曲、自宅での練習が大変でした。とにかく…長い。6~7分もあるんです。体力もちません。歌詞、覚えきれません。何よりも集中力が続きません。本当に大変でした。

 でも、最後はきちんと楽譜を丸々暗譜したよ。歌詞やリズム音程だけでなく、楽譜のしみや落書きまで、しっかり暗記しました。…歌の楽譜はきちんと暗記できる私なんだけれど、これが器楽になると、全然暗記できないから、不思議。やっぱり、指を動かすために、脳味噌使うと、暗記ってできなくなるのかな?

 そう言えば、私は昔から、手を動かして暗記するのって苦手だったもんなあ。子どもの頃、漢字なんて、字を書いていたら全然覚えられなかったね。漢字は書いて覚えるのではなく、読んで覚えていたタイプです。だから、漢字書き取りって、難行苦行だったなあ。私、基本的に、フォトコピーなメモリーの人なんですね。

 とにかく「もう一度(Ancore!)」、今回で終了です。先生がおっしゃるには「音程以外は、まあまあ…かな? ギリギリ合格点って感じです」と言われました。誉められたみたいです。うれしいです。音程は…確かに、あっちこっちで暴れていますね。

 次のレッスンから、同じトスティの「夢(Sogno)」をやります。今度の曲は、曲は短めですが、高いところはGまで使うので、ちょっと心配です。Gは、現在の私の最高音ですから、ちょっとバクチっぽい歌い方になってしまうかも(汗)。

 最後に音源をアップします。レッスンの最後に歌った暗譜版の「もう一度(Ancore!)」です。良かったら聞いてください。ただし、長いよ。約6分もあります。聞く時は、よくよく考えて、しっかりと覚悟を決めてから聞いてください。

 歌詞と日本語訳(すとん訳:間違ってたらゴメン)を載せておきますので、歌詞を見ながら聞くと、飽きずに聞けるかもしれません。歌詞は…イタリア語です。

 音源はこちらです。

Ancora!  もう一度

Il mio pensier, vagando, ti ritrova in mezzo ai fiori,
 私の魂は体を離れ、彷徨い歩き、花々の真ん中であなたを見つけ出す
in un’ombrosa landa
 そこは日の当たらない荒れ地だったが、
del mite aprile a la carezza nova,
 今では穏やかな四月の日差しの中が差し込んでいる
ti fanno i rami una gentil ghirlanda:
 (その場所で)あなたは愛らしい花輪を作っている
Il mio pensier, vagando ti ritrova.
 私の魂は体を離れ、彷徨い歩き、あなたを見つけ出す

Ma la tua guancia e mesta e scolorita,
 しかしあなたの頬は悲しげで色あせている
han le tue labbra un languido sospir.
 あなたのクチビルは弱々しくため息をつく
Forse tu pure a la trascorsa vita
 おそらくあなたも過ぎ去った人生を思い出しているのだろう
rivolgi, stanca, il triste sovvenir!
 疲れ果て悲しく人生を思い出すのだろう
rivolgi, stanca, il triste sovvenir!
 疲れ果て悲しく人生を思い出すのだろう

O dolce tempo, o rapida stagione,
 甘い時よ、過ぎ去る季節よ
con i tuoi raggi a noi piu non ritorni!
 お前たちはその輝きを伴って、もはや私たちの元には帰って来ない
Si breve tacque l’ideal canzone,
 理想の歌はまたたくまに終わってしまった
fuggir veloce i nostri cari gioni!
 私たちの大切な日々は、あっと言う間に終わってしまった。
O dolce tempo, o rapida stagione.
 甘い時よ、過ぎ去る季節よ

Ah! vieni a me!
 ああ、私の元に来ておくれ
Ti stringi al petto ansante,
 あなたのあえぐ胸を私に押し当ててくれ
Fa ch’io m’inebri al caldo tuo sospir!
 あなたの熱いため息で私を酔わせておくれ
Baciar potessi ancora, un solo istante,
 もう一度くちづけを、ほんの一瞬でもいいから
la bocca tua soave, e poi morir!
 あなたの柔らかなクチビルにくちづけできたなら、私はきっと死んでしまうだろう
baciar la tua bocca, e poi morir!
 あなたにくちづけできたなら、私はきっと死んでしまうだろう
e poi morir! morir!
 きっと、きっと、死んでしまうだろう

コメント

  1. Cecilia より:

    聴きながら書いています。
    時間がないので手短ですが、私が歌うときは胸声は入れません。
    胸声、ミックスされていますよね。
    テノールはそれで良いのだと思います。
    いいな、いいなあ~。
    私も歌いたくなってきました。
    歌の宅録は嫌なのですが、すとんさんのブログでコンコーネやトスティが歌いたくなってきますよ。
    とても悩んでいるのですがまず伴奏を録音し、重ね録りしちゃおうかなあとか考えています。
    万が一私が”Anchora”を録音したら聴いてくださいね。
    いつになるかお約束はできませんが。
    この曲、比較的ソプラノにもむいていると思います。

    課題はおっしゃるとおりだと思いますが楽しませていただきました。
    (全部聴きました!)

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

     歌っている時は、そんなに外しているつもりはないのですが、それを録音して聞き返してみると、アチャーって感じになる事が多いです。歌っている時に自分が聞いている自分の声と、録音の声(つまり、他人が聞いている声)が違うからなんですが、それにしてもイメージが違いすぎますね。いや、イメージが違ってもいいんだけれど、音程が違ってしまうのは問題です。

     発声方法がまだダメなんでしょうね。体の中に声が残ってしまい、それを聞いてしまうから音程がズレてしまうのだと思います。声が全部出てしまえば、また違うのでしょうが、今の私にはなかなか難しい話です。

    >胸声、ミックスされていますよね。

     ミックスしなかったら、カウンターテナーになっちゃいますって(笑)。私は、そっちは狙っていませんから(爆)。

    >万が一私が”Anchora”を録音したら聴いてくださいね。

     はい、よろこんで。

  3. ダリア より:

    聴いてきました。もちろん最後まで聴きました。
    すとんさん、いい声ですねえ。切々と歌い上げる想いが、ビンビン伝わってくるようでした。
    しかしやはり課題はご自身で指摘されていらっしゃる下がりやすいピッチ、、と思います。そこさえクリアされればアマチュアのままではもったいないほどの名テノールだと思います。
    笛と同じで声の支えもやっぱり腰からおなかあたりでグイッと声音の底をもちあげる感じで歌う・・・・・笛ですとそれが響きの安定につながるので、声だとピッチの安定につながるんではないか、と。どうでしょうか、ダメですかね。
    あと、跳躍の難しいところのやはずしやすい音程をしっかり覚えといて、その記憶にある音高を先に耳に呼び起こして聴いて、そこをめざして発声するとか。

    ぶら下がりの原因を解決されれば名テノール誕生ですね。

  4. すとん より:

    >ダリアさん

     音程が甘いから、私ゃアマチュアなんだよね(苦笑)。 持っている楽器(つまりカラダね)は、自分で言うのもなんだけれど、なかなか立派だからねえ…。

     息の支えの問題もあるし、発声の問題もあるし、耳の問題もあるし、訓練不足もあるし、声多すぎっ事もあるし、それこそ複合的に色々な問題が絡み合っての「音程アマアマ」なので、簡単には解決できないのです。言い訳すれば、ダイエット中で力とか気合とかが、まるで入らないという事情もあるし(汗)。

     でもね、ほんと、私自身、どーにかしないといけないって思っているけれど、こればかりは、実にどうにもならんです。いや、マジです、地味に努力はしつづけていますが、その努力が実る日はやってくるのかしら。

    >すとんさん、いい声ですねえ。

     ぐへへへへ、でへへへ。誉められて、うれしいれす。

  5. アンダンテ より:

    > 楽器だけで、歌わない人には、この大変さなんて、
    > きっと分かってもらえないだろうなあ…。
    はいはい。
    ピアノしかやってないころは、音程の悩みって、なかったですからね(^^;;

    今は、音程で悩んでますけど、バイオリンでの音程の悩みと、歌のときの音程の悩みはまたちょっと違うような気がしてます。歌の経験はほとんどありませんが、こないだのカルメン合唱のときにね…もっと、手がかりがないというか…

    すとんさんにとって、音程が課題なのはそうでしょうけど、声そのものとか、歌心とかの改善に比べりゃなんか「やれば前に進みそう」な感じがするじゃないですか?? レイトスターターであってもレイトスターターなりに…なんかいい線に行きそうな気がしますよ(^^)

    Sognoは、前に「素人が伴奏を楽しむ会(声楽編)」をやったときに私が伴奏した思い出の曲です。ほんとにいい曲ですよね。伴奏が必死でてんぱってるとすんごい歌いにくかったみたいですけど(笑)

  6. すとん より:

    >アンダンテさん

     バイオリンは音程で苦労しますね(私も戦ってます:汗)。

    >もっと、手がかりがないというか…

     はい、歌は本当に手がかりがないですね。バイオリンもかなり手がかりのない楽器ですが、それでも指板に当てる指の位置を微妙に変える事で対応できますが、歌はなかなか…。自分の音程感覚(つまり記憶力)と聴力(だから聴音が大切)だけが頼りですからね。

    >音程が課題なのはそうでしょうけど、声そのものとか、歌心とかの改善に比べりゃなんか「やれば前に進みそう」な感じがするじゃないですか??

     ありがとうございます。確かに私の場合は、声そのものは“マダマダ”ですが(ありがたいことに)体が良いので、きちんと鍛えていけば、ちゃんとしてくると思いますし、歌心はあふれています(笑)。だからこそ、音程が重要課題になってきます。

     それに音程だって、これでも、キング先生について学び始めた頃よりはだいぶ進歩しているんです。昔の録音を聞き返すと…頭抱えちゃいます。なので、まだまだ歌は頑張り続けていくつもりですから、これからもっと精度が高まっていくと思います…と言うか、精度を高めていきます!

    >伴奏が必死でてんぱってるとすんごい歌いにくかったみたいですけど(笑)

     はい、とても歌いづらいです。伴奏者がてんぱっていると、それって歌手に伝わるし、歌手の体って、そういうモノに即座に反応するので、ピアノがテンパっていると、それだけで、声が出にくくなるものなんですよ。声って、すごくすごくナーバスな楽器ですからね(笑)。

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