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つまらない演奏をしてはいけません

 フルートのレッスンに行ってきました。

 今回はアルテのレッスンの日でした。懸案の13課の8番のVer.2は、当然の事ですが、合格はもらえませんでした。次回まで、また練習を重ねてくるわけです。なにしろ、規定の速度の144はおろか、普段、自宅では110で練習しているのですが、それすら、実はママならぬ状態だったので、合格なんてムリムリムリ~ってわけです。

 それに問題は、演奏速度以外にもたくさんあります。

 例えば「出だしの三連符をいつも失敗する事」「決まったところ(15小節と31小節)を必ず間違える事」「演奏が平坦でつまらない事」などです。なので、速度うんぬんよりも先に、まず、これらをやっつけておかないと(汗)。たとえゆっくりめでも、まずは、きちんと演奏できるようにする事が優先事項であって、それができてから、速度をあげるようにするべきでしょうね。

 「出だしの三連符をいつも失敗する」とは、リズムではなく発音の面です。とにかく音が汚い。苦しげで無理やりに聞こえるそうです。その理由は、フルートを口先ばかりで吹いていて、しっかり体を使って吹いていないから、そうなるのだそうです。

 で、体の使い方なんですが「息をお腹でしっかり支える」「高音は胸を開く」「高音は目を見開く」「高音は口の奥の方をしっかり広げる」です。これに「下アゴをしっかり下げる」とか「声帯を前後に伸ばす」などが加われば、まるでアクートの発声方法です。

 ん? って事は、フルートの第三オクターブの発音は、声楽のアクートの発声での体の使い方を応用していけばいいのかな? …かな?…かな? とは言え、あの動きを口を開かずに(開いたら、アンブシュア壊れるからね)やるというのも、至難の業だよね。それにだいたい、まだアクートなんて、ちゃんとマスターしてないし(爆)。

 「決まったところを必ず間違える事」に対しては、練習をするしか方法はないですね。

 「演奏が平坦でつまらない事」とは、スラーやスタッカートが落ちた演奏をしているとの意味です。ま、棒吹き? ではなぜ、スラーやスタッカートが落ちているのかと言うと、それは“わざとそれらを落として練習しているから(笑)”です。いやいや“わざと落としている”と書くと誤解されますね。譜読み段階では“スラーやスタッカートをわざと落として、一つ一つの音符を確実に発音しながら譜読みをしている”と書いた方がいいでしょうね。そうなんですよ、私、譜読みの段階では、スラーやスタッカートはわざと落として、指練習をしているんです。で、表情などは後からゆっくり付ければいいと…ね。

 でも、それではダメだと、先生に以前にも注意を受けていたのに、つい、うっかり、またまた、やっちまったわけです。先生がおっしゃるには、たとえ譜読み段階であっても、スラーもスタッカートもその他の表情記号も、最初からしっかり付けて練習をするように言われていたのに…。そん時は「そうだそうだ、そうしょう」と固く決心したはずなのに…ダメな生徒だな、ワシ。

 これでまた、譜読みのやり直しです。今度はスラーもスタッカートもその他の記号も、全部付けて、ゆっくりと譜読みをしてきます。

 これだけ速い曲だと、ついつい速さに目を奪われがちですが、肝心なのは、速さではなく、曲としてのおもしろさなので、たとえ少々ゆっくりめでも、ワクワクするおもしろみのある演奏ができるようにこころがけていきたいものです。それに、その方が、力になるそうです。

 要するに、つまんない演奏はしちゃいかんとです。

 さあて、13課の8番のVer.2も、やんないといけませんが、次回のレッスンは、セッションレッスンの日です。13課の8番のVer.2は、13課の8番のVer.2として練習するとして、次回のレッスンに備えて、ポピュラーソングの方も、きちんと譜読みをしておかないと。ポピュラーソングは、きちんと譜読みなどしなくてもいいのですが、それなりに味のある、面白味のある演奏をしないといけないので、色々と考えながら練習をしないとなりません。なにしろ、私はそんなにアドリブの効く人じゃあないから、その場でどうにかなるって事はあんまりないんですね。

 それにまず、テーマがちゃんと吹けなきゃ、アドリブなんてありえないし(笑)。さあ、ガンバンないと。

コメント

  1. はっチャン より:

    >テーマがちゃんと吹けなきゃ
    何処に行っても渡された”青本”の適当な曲を選んでササッとテーマが吹けると最高なんですけどね。
    自分は知っている曲もチョイチョイ外すので、”この曲のテーマ吹ける”と言われてもチョット練習せねばなりません[E:coldsweats01]。
    まぁ、お互い初対面が多いので相手もそんなに気にしていないようです。ホンとか!?。
    あとは、慣れればどうて事ないす!。

  2. すとん より:

    >はっチャンさん

     「テーマがちゃんと演奏できるって…それが案外難しいんだよ。それができれば、苦労はないんだよ」と先日、ヴァイオリンの先生に言われたばかりの私です(汗)。実際、練習をしていても、やっぱりヘマってしまうんですよね。たかがテーマ、されどテーマです。

    >”青本”の適当な曲を選んでササッとテーマが吹けると

     まさに理想です。憧れです。なかなか難しいですよね。もっとも、私の場合は、それ以前に青本に載っている曲の大半を知らないというもの問題ですが(笑)。

     心臓に毛が生えていたら、ちょろっと音を外しても「軽くフェイクをかましてみましたが、何か?」みたいな顔ができるんだろうなあ…。そんな人がうらやましいです。

  3. みいむ より:

    13課の8番はレッスンではきっちり144で吹かれてるのですか?
    私がレッスンで吹いたときというのは、基本、そこに書かれている早さだけれど、タメがあったりして、ゆっくり目になったり、強弱入れたりして結構自由に吹いていました。その方が練習曲でも色みが付くというか…。先生もそうやって音楽を楽しんで吹いてください、と言ってくれたんですけど、先生によっては練習曲に対しての捉え方が違うんですかね。

  4. すとん より:

    >みいむさん

    >13課の8番はレッスンではきっちり144で吹かれてるのですか?

     テーマはきっちり144で吹きました。Ver.1は、とてもとても無理でしたので、保留です。Ver.2は144目指して現在110くらいです(汗)。

     きっちりの意味がたぶん、みいむさんと私では、ちょっと違うかもしれません。みいむさんの“きっちり”はオンビートできっちりでしょ。私のところはオフビートで“きっちり”なんですよ。

     オンビートできっちり吹くと、パソコンのMIDI演奏みたいな感じになるでしょ。でもね、たとえきっちりでもオフビートで吹くと、リズムにタメとかゆらぎとか強弱とかが出るんです。やってみると、よく分かります。

    >先生によっては練習曲に対しての捉え方が違うんですかね。

     いや、少なくとも、ウチの場合は、ジャンルが違うから(笑)。ウチのお教室は、アルテは使っているけれど、基本的に“ジャズフルート”のお教室なもんで、リズムに関する考え方が、クラシック系のお教室とはだいぶ違います。

     あと、速さは…実際のステージでは、鬼のように速いこともしばしばですから、速さに対して慣れることは必要ですね。なので、アルテの速度記号は“最低限の速度”という認識ですが…私の腕前では、その速度でアップアップだったりするんですけれどね。

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