声楽のレッスンに行きました。発表会後、初めてのレッスンだったので、先生から発表会の感想を伺いました。
まずは、ジョルダーニ作曲「Caro mio ben/いとしい女よ」からです。先生がおっしゃるには、この曲での私は、落ち着いていて、しっかりと歌う意識を持っていて、歌唱テクニックや発声に気を使いながら丁寧に歌えていましたね…と割と良い評価をいただきました。まあ、確かに色々と気を使って歌っていました。
しかし、シューベルト作曲の「Erlkonig/魔王」に関しては、先生から見て「一体どうしたの?」という印象だったそうです。まるで私が自分を見失っているように見えたんだそうです。前曲では、あれほど丁寧に歌えたのに、この曲ではテクニックも何も使うのを忘れて、音楽に飲まれて、勢いで歌っているように聞こえたそうです。テンポもかなり速くて、もっと落ち着いて、ゆっくりしたテンポで歌えたら、また違っていたのではないかと言うのです。なので「この曲は間奏というのもないので、途中で立ち直すチャンスがなく、そういう意味でも「魔王」は歌うのに難しい曲なのかもしれませんね」とのことです。
私的には、いい感じでノリノリで歌っていたつもりでしたが、傍から見ると音楽に飲まれているように見えたのですね…。今考えると、確かにそう言われると否定のしようもございません。
カルメンの二重唱に関しては、妻のソプラノには、何の不安も抱かなかったそうですが、一方で私のテノールに関しては、いつ破綻するかという不安しかなかったそうで、ずっとヒヤヒヤしていたそうです(汗)。とにかく「発声が雑!」という感想だったそうです。歌唱に丁寧さがなく、勢いと力のゴリ押しで歌っていると思われていたようです。まあ、ゴリ押しと言うか、この時の私は「Erlkonig/魔王」で声を使い果たしてしまい、声がうまく出せず、曲の最後まで声が持つかどうかも不安だったので、その焦りがゴリ押しに見えたのかもしれませんし、実際、ゴリ押ししていたかもしれません。
先生の感想は、私自身の感想と一致している部分もあれば、自分では気づかなかった事へのご指摘もあり、また見透かされている部分もありと、やはり冷静な他者の耳によるアドヴァイスは、良い勉強と励みになると思いました。いやあ、色々と反省することは多いです。
で、発表会も終わったので、これからは、しばらくの間、通常のレッスンです。レッスン曲としては、ドイツリートはシューベルトの歌曲を歌うことになっていますし、当面はシューベルトの「Heidenroslein/野薔薇」と「Seligkeit/至福」が控えていますが、イタリアものは、トスティの「Preghiera/祈り」の次に歌う曲が決まっていなかったので、それを決めました。
次の曲としては、ブッツィ=ペッチャ作曲の「Lorita/ロリータ」に決まりました。この曲はあまり有名な曲ではないので、音源を貼っておきます。
どうでしょうか? いかにもテノール向けの曲ですよね。そもそも、この曲は20世紀の大テノールであるカルーソのために書き下ろされた曲なんだそうです…という訳で、貼り付けた音源も、そのカルーソが歌いレコーディングしたものを貼りました。ある意味、この音源がオリジナル歌唱の音源になるわけで、そりゃあカルーソのために書かれた曲だもの、テノール向けの曲ですよね。
実際のレッスンの様子は明日アップします。
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