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煮干しは注意して食べましょう(笑)

 声楽のレッスンに行ってきました。

 到着するなり、ボエームの打ち合わせです。当日のナレーション原稿に変更する事が生じ、その説明を受けたわけです。

 ざっくり言えば、曲目変更…と言うか、ボエームの演奏曲目が若干減ります。それに伴って、シーンの切り替えも変わり、ナレーション原稿にも変更が生じた…と言うわけです。

 以前ブログで「ハイライト上演となっていますが、オペラの聞かせどころは、きっちり網羅されております」と書いた私ですが、どうにも、いくつかの聞かせどころを(涙を飲んで)カットして上演する事になりそうです(ってか、そうなるから原稿を書き直すわけです)。

 理由は…私が直接当人たちから伺ったわけではないし、細かく言い出すと、それぞれにそれなりの理由があるのだろうと思いますが、私が勝手に思うに、ザックリ言えば「たった三ヶ月の準備期間では(自分が担当するのは一部とは言え)オペラの原語上演には対応しきれません」って事じゃないかなあ…って思うのです。それほど、今回のボエーム上演は、大きなチャレンジだと思います。

 では、どんな点が対応しきれないのか…と言えば、例えば、分量の問題(一人あたりの歌うべき分量は、アマチュアの発表会では考えられないほどの大量ですからね:汗)であったり、テクニックの問題(はっきり言って、どれもこれも我々には難曲中の難曲ではあります)であったり、慣れの問題(歌曲やアリアしか歌った事のない人には、オペラの劇中の重唱を歌うなんて人生初体験ですからね)であったり、難しさの問題(プッチーニは20世紀の作曲家で、かなり現代的な曲を書きますが、普段モーツァルトとか古典歌曲ばかり歌っている人には、和音が複雑すぎて音が取りずらいし、リズムが細かすぎるのです)であったりするわけです。

 まあ、大変なのは、実際大変です。私が以前いたアマチュア歌劇団なら、歌詞をすべて日本語歌詞にして、準備期間も3年ぐらいかけて上演に取り掛かると思います。それを原語上演で準備期間三ヶ月ならば、腰が引けてしまう人がいても不思議ないです。いや、実際、私だって「担当する箇所、全部、きちんと歌えるのか?」と自分に問いかける日々ですからね。

 まあ、私は高い壁が大好きで、簡単に乗り越えられそうもない課題を何とかして乗り越えるのが好きなタチですから、問題ありませんが、世の中の人がみんな、そういう“当たって砕けろ!”タイプというわけではありませんから…ね。“石橋を叩いても、なおかつ渡らない”タイプの人もいるわけで、まあ、そこは強制も強要もできないので仕方ないです。

 まあ、聞きに来た方には、ちょっぴり残念な感じになるかもしれませんが、その分は何とかナレーションでカバーしたいと思いますので、ご落胆なく、心待ちにしていてください。

 まあ、他人の事をいくら心配しても、自分自身がしっかりしていなければ、いけません。発表会は、聞きに来るお客さんのためでもありますが、第一義的には、歌う自分たちの勉強のために開かれるわけですから、その発表会に参加する事で、なるべく多くの事を体験し、学んで、今後の芸の肥やしにしなきゃいけないわけで、そのためにも、今を頑張っていこうと思ってます。

 さて、打ち合わせを終了し、さっそくレッスンに入りました。

 実は、この日の私のノドの調子は激烈的に悪かったのです。疲れているのは、いつもどおりとは言え、前日に激しい咳を何度も何度もしてしまい、ノドが疲れきっていたのです。

 原因は…煮干しです(笑)。私はタバコは吸いませんが、タバコ代わり(?)に煮干しを食べます。煮干しって美味しいんですよ。煮干しにも色々な種類があって、今、お気に入りの煮干しは、塩味が薄くて、一匹一匹が大きくて、きちんとカラカラに干してあるタイプの煮干しなんです。これが実に美味いのですが、どうもこいつを食べている時に、煮干しの皮のクズをうっかり吸い込んでしまい、ノドの奥の方(たぶん気管側)に吸い込んでしまったようなのです。

 異物が気管に入ったわけですから、生体反応として咳をして、異物を飛ばして出すわけですが、ノドに貼り付いた煮干しの皮がそう簡単に出て行ってくれるわけもなく、止めたくても止まらない咳に苦しみ、水やらお茶やらを飲んでも解決できず、散々咳をして、疲れきったところで、意思の力で咳を抑えこみました。たぶん、煮干しの皮はノドに貼り付いたままでしょうし、違和感はバリバリなのですが、すべて我慢です。だって、ノドが痛いんだもの(涙)。我慢している事、2~3時間で、違和感が無くなりました。きっとどうにかなったんだろうと思います。

 そんなわけで、ノドがヒリヒリしたままレッスンに臨んだわけですが、先生には簡単に見破られていたんだと思います。だって、話し声からして変だったと思うからね。

 さて、そんなわけで、発声練習は、ごくごくサラッと行いました。

 今回の注意点は「発声の定位置を決めましょう」って事です。これは、母音ごと、音程ごとに、発声のポジションやらクチのカタチやらノドの開きやらが変わってしまうので、それいう事は無しにして、どんな時でもベストな状態で発声しましょうって事です。特に私の場合、すぐに声が開いてしまう癖があります。その度に先生に注意されれば、すぐに良いポジションに戻せるわけですから、やってやれないわけではないのです。ただ、無意識に開いてしまう声を、意識的に開かないようにするために“発声の定位置”をきちんと決めて歌うように癖をつけましょうって事です。

 あと、もう一つ。いつもいつも言われている事ですが、私、声の支えが弱いのです。そして、それに伴って、ノドの開きも悪いのです。この2つを別々なモノとして考えるのではなく、一つの連動した動き、つまり、声を支えれば支えるほどノドが開いていく…というような動きでできると、発声もだいぶ変わりますよ(って事は、やれって事です)と言われました。頑張ります。

 特に高音は、ノドを開くと、ノドに蓋が被るように感じるのだけれど、きちんと声を支えながらノドを開いていけば、ノドの蓋を閉じないで、深い声が出るはず…なんだそうです。いやあ、ならば本当に頑張らないといけませんね。

 ふう。

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