声楽のレッスンの続きの続きです。
イタリア歌曲、トスティの「Marechiare/マレキアーレ」です。とにかく、テンポが速いし、今回が初めてなので、少しばかりテンポをゆっくりめにして歌ってみました…が、それでもテンポが早くて、舌が全然回りませんでした。
歌う前にしゃべる練習が必要です(汗)。
この歌は、多くのプロのテノール歌手が歌っていますが…誰も彼も、楽譜をガン無視して歌っているなあと切実に思いました。いやあ、レコ勉が本当に通用しません。そういう意味では、クラシック名曲と言うよりも、ポピュラー・ソングのノリですね。楽譜に忠実に歌ったら“負け”なのかもしれません。
とは言え、Y先生はクラシックの先生なので、楽譜に忠実に歌うこと、または、楽譜から読み取れる変奏で歌うことを要求します(まあ、そりゃあそうだよね)。でも、多くのプロ歌手は…本当に自由きままに歌ってます。その変奏にしても、共通部分があるようで、意外と皆さん個性的で、誰を基準にして歌ってよいやら、ほんと、迷います。「’A vucchella/かわいい唇」でも似たような感じでしたが、この曲は、それ以上に自由に歌われています。
なので、レコ勉で頭に入れた事は、早々に投げ捨てて、楽譜を読み取って歌っていきます。
楽譜に書かれた伴奏を見ると、そもそも、ピアノ伴奏ではなく、ギター伴奏、それもカッティング主体の伴奏が念頭に置かれていたんじゃないかな?と思われます。それも、歌手が自分で歌いながら、ギターで伴奏する…ああ、だからナポリ方言で書かれた、ナポリ民謡って扱いなんだね。
ギター伴奏なら、ポピュラー音楽だから、基本はインテンポで演奏されるべきだし、歌手が自分でギター演奏するなら、自分の歌いグセに合わせてテンポがよれたり、コードの変わり目でリズムにタメが入ったりするのは当然だけど、それをクラシック歌手が大げさに再現しようとすると、よく耳にする、あんな感じの歌い方になるのかもなあ…と思いました。
迷ったら原点である楽譜に立ち返って演奏するべきだけれど、ポピュラー音楽ならば、楽譜を信用しすぎるのもダメなんだよなあ…。かと言って、カバーソングを歌うわけじゃないので、単なるプロ歌手の真似もダメ。さて、どうするか?
楽譜のところどころに書かれている“Sentito…感情をこめて”を、どう表現していくかがポイントになってくるのかもしれませんね。
…なんて、悩む前に、この超絶に速いテンポに負けないように、イタリア語をしゃべれる事が先決です。
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コメント
毎朝、パソコンを立ち上げて、
すとん様のブログを見ることが最優先、の、
私「オペラ座の怪人の怪人」です。
本日の、クラシック・ポピュラー・楽譜、のネタも
大変に興味深く読みました、
が、入院3日目となると、だいぶ落ち着いてきましたので、
私の入院について、勝手にご報告することをお許しくださいませ。
( ̄▽ ̄;) ( ̄~ ̄;) ( ̄□ ̄;)!!
私、おととい2023/3/1/Wed(分かりやす~)から入院しております。
大腸がん
ステージ4
余命半年を宣告されております。
大腸がんが原因の「腸ねん転」が緊急のお題でして、
「腸ねん転」を解消するべく、
「人工肛門」の設置手術をして(やれやれ~)、
それから、抗がん剤治療に入ります。
抗がん剤治療は効く人と効かない人がいて、
効けば、余命は2年~2年半に延びますが、3年は無理っぽい。
効かなければ、余命は半年のまま、だそうです。
だから何?
という読者のお声も(少し)聞こえますが、
まあ、命の問題を正直に自白した、ということで、
この、つまらない書き込みをお許しください。
「スカイロケットカンバニー」というラジオ番組の掲示板に、
「オペラ座の怪人の怪人」名義ではなく、
「オペラ座の怪人」名義で、大腸がんの書き込みをしていますので、
ご興味のある方(なんて、いらっしゃらないかしら?)、
そちら(スカイロケットカンバニー掲示板)をご参照くださいませ。
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
人生の終わりを突きつけられてしまいましたか…せつないですね。
人は死亡率100%の生き物であって、誰であっても、いずれは死ぬのです…とは言え、いざそれが自分の番がやってきたと知れば、理性では理解しても、感情は、悲しく、せつなくなるものです。
だって、生き物だもの。生きていたいと願う本能があるんだもの。でも、必ず終わりはやってくるのです。だから、せつないですね。
入院されて、今は痛みと戦っていらっしゃるのでしょう。ほんと、痛いのはイヤですね。早く、痛みが取れる事をお祈りします。
痛みが取れて、退院できたら、わがままに過ごしてください。美味しいものを食べたり、旅行に行ったり、好きな音楽を聞きに行ったりして、楽しく愉快に過ごせたらいいですね。
心穏やかに過ごすのは難しいかもしれませんが、要は順番の問題なのです。怪人さんは、その順番が、少しばかり早く来てしまっただけてす。私だって、そんなに遠くない将来に順番がやってくるはずだもの。早いか遅いかの違いなんです。
その日が来るまで、このブログが少しでも、怪人さんの、心のなぐさみになれたらいいなと願っています。