ってわけで、さっそく帯状疱疹日記をアップしようと思ったら、入院前のあれこれでまだアップしていない記事があったので、これから数日は、それらを優先してアップしていきたいと思います。
これは入院する、4日ほど前で、頭痛でとても苦しんでいた頃の話です。
実は、劇団四季の春劇場で「アナと雪の女王」を見てきました…って、春劇場って建て変わっていたんですね。私の記憶では、春劇場も秋劇場も独立した戸建ての劇場(?)だったはずなのに、今や大型商業ビルの2階が秋劇場、3階が春劇場となっていました。新しい春劇場は…心なしか以前の春劇場よりも…小さくなってない?
それはともかく「アナと雪の女王」は、色々な意味ですごいミュージカルでした。
まずは、全編プロジェックションマッピングがフル活用されていて、それで魔法が表現されていました。見応えバッチリです…と言うか、プロジェクションマッピングという技術がなければ、このミュージカルは成立していないでしょうね。それくらいに、プロジェクションマッピングが演出の肝であり要となっていました。さすが21世紀に製作されたミュージカルです。現代の音楽劇って感じです。
ミュージカル俳優という人種は、そもそも歌って踊れて演技もできるスーパーな俳優さんなのですが、今回のステージに出演していた俳優さんたちは、どなたも歌も踊りも演技も、とても高いレベルの方々でした。音楽ジャンルが違うので、単純な比較はできませんが、それでも並のオペラ歌手なんかよりも、ずっと上手に歌う人が、まるでバレリーナのような動きをしながら、きちんとお芝居もできて、しっかりした滑舌でセリフをしゃべっているわけです。おまけに皆さん(メイクをしているとは言え)若くて美男美女揃いだし大道具も小道具もしっかりしていて、オケピにもオケが入っていて生演奏で、それでチケット代がS席で、1万円とちょっと。オペラとは、質・量・価格ともに比較になりません。
この値段で、この質のミュージカルを見ている人は…まず絶対に、日本のオペラは見に来ないでしょうね。だって、日本のオペラは、高くてショボくて技術レベルが低いからね。オペラファンとしては、とても悲しい気持ちになりました。
劇団四季は、俳優個々の名前や力量ではなく、作品を楽しんでほしいというコンセプトの劇団だと聞いているので、あえて当日のキャスト&スタッフは書きませんが、いやあ、皆さん、本当に凄腕の俳優さんばかりでした。
アニメ映画を原作にしているとは言え、あっちこっちで映画とは変更していて、しっかりとしたミュージカル作品に仕上がっていました。映画には無かった第2幕冒頭のヒュッケのシーンは最高っすよ。こういうバカなノリってコメディとしては大切だよね。オラフは人形&人形遣いの組み合わせで演じられていました。映画では男性が担当していたオラフですが、ミュージカルでは女性が演じていました。オラフって…どう見ても子どもだよね。だったら、ミュージカル版のように女性が演じる方が、何とも自然な気がしました。
映画よりも曲が増えているせいか、それもなかなか良い曲が加わっていたせいもあって、キラーソングである「レット・イット・ゴー」は、あまり特別な感じがしませんでした…ってか、歌よりも演出のすごさに目が奪われてしまって「あれ? 曲が終わっちゃったよ」って感じでした(残念)。魔法の演出がすごいったらすごいんだよ。
このミュージカルは、一回見ただけでは、その魅力を味わい切れないと感じました。何度も劇場に足を運ぶのが正解だと思うけれど、地方在住者としては、それはちょっと無理なので、DVDとかがあれば、あっちこっち止めたり、繰り返したりしながら味わえるのに…と思いました。
劇団四季は、翻訳ものの公演はCDにする事はあっても、なかなかDVDにはしないんだよねえ…。権利的に難しいんだろうなあ…。ううむ、残念。
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コメント
舞台でリアルに「オペラ座の怪人」を見ること、50回、
ミュージカルはリアルに見なくちゃいけまへん、
DVDで見るなんて邪道です!
と以前の私なら書いたでしょうが、
今は違いますな~。
大昔、レコードが出始めた頃、
演奏する側も聴く側も、
「録音なんて邪道だ。ライブ演奏を聴くべし。」
と言っていたことでしょう。
中昔、レンタルビデオが出始めたこと、
ある英国人証券アナリストは、
「レンタルなんて、ビジネスとして成功するわけがない。」
「ビデオなんて、図書館で、タダで借りられるんだから。」
(本当に、こう言っていた、今思えば、本当のアホだ。)
舞台もDVD化をすれば、
役者もお客も、利益をもっと享受できるんでしょうな~。
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
オペラもミュージカルも、その他音楽コンサートも、生が一番と言うのは、私もそう考えています。しかし、だからと言って、DVD等のパッケージ化されたモノはダメとは思ってません。生とは別の魅力があると思ってます。
特に最近のモノは、カメラワークとかよく考えられていますから、生とは違った臨場感もあって良しなんですよ。理想は「生も見て、DVDで再確認して…」なのだと思います。
あと、生を見に行けない地方在住者にとっては、CDやDVDが命綱という側面もありますよ。あ、今なら配信か。
>舞台もDVD化をすれば、役者もお客も、利益をもっと享受できるんでしょうな~。
そうそう、グッズ購入をナメちゃいけません。チケット代よりもグッズの方が儲かるらしいですよ。そういう意味でも、DVDの販売は大切なのです。