ヤマハとアルタスの試奏を終えた私は、そのまま西新宿へ。フルート・クライスのイベントに参加しました。その感想はこちらに書きました。今日は、その記事で省略した、ムラマツフルートの吹き比べの話をします。
今回の吹き比べは、ムラマツ・オンリーで、カタログ的にほぼすべてのモデル(プラチナ・フルートとアルト・フルートがありませんでした)が対象でした。おまけに、私も吹きましたが、プロ奏者である上坂先生も吹き比べを行い、その様子もしっかりと観察させていただきましたので、そんなこんなも合わせての感想を書きます。
まずは当日吹き比べたムラマツフルートの紹介なんぞを…、
EXモデル…洋銀フルート[頭部管銀・カバード式・C管]
GXモデル…洋銀フルート[管体銀・カバード式・C管]
DSモデル…総銀フルート[引き上げ式・リング式・Eメカ・C管]
SRモデル…総銀フルート[ソルダード式・リング式・Eメカ・C管]
PTPモデル…プラチナメッキフルート[DS+プラチナメッキ・リング式・Eメカ・H管]
SR(+プラチナメッキ)モデル…プラチナメッキフルート[SR+プラチナメッキ・リング式・Eメカ・H管]
9Kモデル…ゴールドフルート[オール9K・リング式・Eメカ・H管]
14Kモデル…ゴールドフルート[管体14K+メカ9K・リング式・Eメカ・H管]
18Kモデル…ゴールドフルート[管体18K+メカ9K・リング式・Eメカ・H管]
24Kモデル…ゴールドフルート[管体24K+メカ14K・リング式・Eメカ・H管]
これらを全部、吹いてきました。お値段的には…もう分かんない。たぶん2500万円くらいはしているはず。すげーな、すげーな。
これらを全部吹いてみて、聞いてみての感想。まずは大雑把に言っちゃうと、音の種類はやはり4種類でした。やはり材質による音の違いは明確にあります。でも、材質は変わっても、すべてのフルートからは共通した音色、つまり“ムラマツの音”を感じました。私が吹くよりも、上坂先生が吹いた方が、それぞれのモデルの特徴がより際立って聞こえました。やはり、フルートを試奏するには、奏者自身に演奏力があった方が、モデルの違いを引き出しやすいと思いました。
感想です。
EXモデルとGXモデル。二つとも、いわゆる洋銀の音です。音の違いは、同じ洋銀の音でも、EXは渋めで中間色、GXはキラキラ系の水彩系というところかな? EXモデルと比べると、GXモデルの方が天井が高いような音がします。
普通、洋銀のフルートって、ポピュラー音楽向けな響きがするものだけれど、ムラマツの二つのフルートは、ともにクラシック系の音色がします。つまり、ポピュラーにはどうよ?って感じです。そこがまあ、ムラマツらしいんだろうけれど。洋銀フルートなのに、ポピュラーには向かないなあ…って感じです。
洋銀のフルートは比較的値段が廉価なので、安物扱いを受けるし、実際、安物フルートは洋銀製なんですが、これらのフルートを安物扱いしちゃダメだよ。これはとても良いフルートだと思います。それこそ「洋銀、なめんなよ」って感じだね。
DSモデルは。総銀・引き上げのフルートです。洋銀フルートとは、ガラっと音が変わります。理屈で考えると、管体銀のGXモデルとは、キーの材質しか違わないのですが、このメカが曲者ですね。実はメカの素材って、とても音に関係しているみたいです。良いとか悪いとかではなく、総銀と管体銀の間には長くて深い谷があります。決して連続した地続きの平面上にはないと思います。
ただ、実際に吹いてみると、音色が違うだけで、どちらが優れているかとかは言えないと思います。価格の面から、総銀の方が良い音だと思われている方は、考え直した方が良いでしょうね。洋銀であっても、総銀であっても、どちらも美しいし、ムラマツならどちらも造りはしっかりしてます。ですから、音色の好みで、洋銀総銀を選べばいいと思います。
DSモデルは(ムラマツの)他の総銀モデルと比べて、音が軽くて輝いてます。私はこの辺の音が好みなんです。ムラマツなら、このフルートが一番好きです。
SRモデルも総銀フルート。DSモデルとはトーンホールの加工方法が違うだけなのに、それなりに音が変わります。いや、音そのものはたぶん変わらないのでしょうが、音の立ち上がりのイメージが変わります。DSモデルがスーっと立ち上がるなら、SRモデルはスクッと立ち上がる感じ。お分かり? 音の歯切れがいいんです。この辺は好き嫌いの世界だろうね。
PTPモデルを含め、プラチナをメッキすると、元々のフルートの音の立ち上がり方などはあまり関係ありませんが、フルート自体の音色が変わります。たかがメッキなのに、ガラっと音色変わります。おもしろいほど変わります。なんか、サックスぽい、喉の奥が焼けるようなイメージの音(って、どんなイメージなんだい!)がします。それでいて銀のキラキラ感も残っていて、プラチナメッキっておもしろいですね。しかし実に、プラチナの音に与える影響って、かなり強いですね。
(メッキでなく無垢の)プラチナフルートを、いずれ吹いてみたいです。
ゴールドフルートは、金の含有率が変わると、おもしろいように音も変わっていきます。金の含有率が増える度に、音がドンドン太めの力強い感じになります。あえて誤解を恐れずに書いちゃうと、和の感じ(尺八っぽい音色?)になります。私的には、14K~18Kあたりに一つの頂点があるような気がします。と言うか、一般的なゴールドフルートの音のイメージは14K~18Kあたりなんだろうと思います。そういう意味では、9Kは物足りなく、24Kはやりすぎって感じがします。
ただ、純粋に楽器として見た場合、9Kはゴールドの厚みと銀の輝く音の両方を兼ね備えているので、ゴールドとしては物足りないけれど、ゴールドの音色に輝きを与えてくれるので、これはこれでおもしろいフルートだと思いました。
同様に、24Kも純粋に楽器として見た場合、濃厚なアイスクリームのようなネットリした音色は、これはこれで、お好きな方には、たまらないだろうなあと思います。私は、18Kくらいまでのゴールドの音はちょっと苦手ですが、ゴールドもここまで来るとなかなか好きかもしれない。
あと、こういう事を書くとアレかもしれないけれど、24Kゴールドの音って、プラチナメッキの音とどこか通じるようなところが無くない? やはりプラチナ無垢のフルートと24Kゴールドの吹き比べをしてみたいと思いました。
さて、ゴールドフルートまで吹いてみて思ったことは、ムラマツの、フルートの音の理想って、もしかすると自社のゴールドフルートじゃないかな? それも14K~18Kありのゴールドフルート。なんかそんな気がする。と言うのも、ムラマツのシルバーのモデルも、プラチナメッキのモデルも、洋銀のモデルも、音が太めでダークでしょ。それに音量も大きい。これって、他の素材のフルートでも、ゴールドの音を模しているかもしれない。
そして、その方向性があるから、ゴールドフルート苦手な私には、ムラマツフルートって興味をそそらないんだと思う。ああ、きっとそうなんだ。逆に言うと、ムラマツラブな人は、最終的にはゴールドフルートに辿り着くってことだね。ううん、ラインナップを見ていると納得だよ。
フルート・クライスのイベントでは、これらのフルートの試奏のあと、挙手をして、どのフルートの音で上坂先生に曲を吹いてもらいたいかという、アンケート(?)を取りました。断トツの人気を誇ったのは、SRのプラチナメッキ・フルートでした。このフルートが選ばれた理由は、なんとなく分かります。上坂先生ご自身はゴールド・フルートがお好きなようですが、お客さん的には、総銀フルートにプラチナメッキの音の方が、先生にはお似合いだと判断したわけです。
実際、私も総銀フルートにプラチナメッキっていいなあと思います。ベースとなる総銀フルートが自分の好みのフルートだったら、もっといい感じになるだろうなあと思いました。
アルタスにはGPTという、1307の管体にプラチナメッキをし、メカにゴールドメッキをするというフルートがありますが、そのフルートをむやみに吹きたくなりました。
今回の試奏のまとめ。
・フルートの音は、メーカーごとに方向性がだいぶ違う。
・フルートは、奏者の腕前と個性でだいぶ音が変わる。プロはやっぱりすごい。
・フルートは、素材の違いでも音が変わる。
・ムラマツEXとGXをなめてはいけない。価格では推し量れない良さがある。
・プラチナメッキをたかがメッキと軽んじてはいけない。
・ムラマツとアルタスのフルートには、それぞれのメーカーを貫く、一つの理想の音のイメージが感じられる。
・ビジューとメルヴェイユは、とても良い。
・24Kフルートは、地方のマンション購入価格並のお値段で買える。
もし、この日吹いたフルートの中から、一本だけ私にくれるというなら、転売目的なら「24Kゴールドフルート」を、演奏目的なら「メルヴェイユ」を所望します。
コメント
連日お邪魔します。フルートの試奏、面白いですよね。すとんさんの記事は読んでて楽しくなります。
それにしても、どのメーカーも自社独自の音をどのクラスの楽器にも持たせているんだから、大したもんだと思います。
ヤマハやサンキョウは、歌口の種類を何種類か持っていますが、ムラマツやアルタスはどうなんでしょうかねぇ。案外、内緒で歌口を変えてたりするかも知れません。
ちょっと考えると入門モデルのEXと総銀モデルのSRが同じカットの歌口だったりするのは、かえって不親切のような気がします。
ラインアップされていないので、試せないんですが上級者用の歌口(こんな表現がいいかどうかわかりませんが)で作った総洋銀製のフルートを吹いてみたいなあと思います。
アルタスあたりで、巻き管ソルダードの総洋銀製のフルートなんて…、作らないか、そんなの。
>たかさん
アルタスの頭部管は9種類ありまして、その辺りのことはカタログに明記されています。ただし、それらは一応、材料別です。カットが違うかまでは分かりませんが…忘れなかったら、今度アルタスの営業さんにでも尋ねておきます。
一応、こんなふうになってます。
銀製 Ag925(A1207 , A1407タイプ)
銀製 Ag958(A1307 , A1507タイプ)
銀製 Ag925巻管(A1607タイプ)
銀製 Ag997(PSタイプ)
銀製 Ag946巻管(ALタイプ)
銀製 Ag958プラチナコーティング(GTPタイプ)
金製 14K
金製 18K
プラチナ銀 Pt9000
ムラマツのPTPって、他種のラインからちょっと違う方向いてますね。^^
メーカーのダークさに素材の冷たさが混じって「氷の女王」みたいで、個人的には苦手です。でも、吹きこなせれば多彩に操れるのでお買い得だと思います。
プロが吹き比べしてくれると、「音を操作しないでサラで吹いて」くれるので判りやすいかもですね。彼らは演奏する時は「自分の音」に操作しちゃいますから、メーカー差材質差が小さくなっちゃいますので、「あえて比べて」吹いてくれると面白いです。
…内緒にしていましたが、、、私、元GPTユーザーですよ(爆) 良い楽器です♪
ただ、当時は豚に真珠どころか豚にダイヤモンド状態で、「プロにも相性の合わない楽器がある」と上出の方にアドバイスされてM社にしました。
その後、基礎が修正された段階で「あなたのやりたい事を実現させるには、もっとキャパの大きい楽器でないと…」と、今の楽器になったんです。
楽器選びって、予算を含め技術力や使用環境等々、色々な意見があるけど、その時の実力に見合った相性が大きく技術進歩に左右されますからね。
>めいぷるさん
>ムラマツのPTPって、他種のラインからちょっと違う方向いてますね。^^
おっしゃる通り、これはちょっと鬼っ子っぽい感じがします。ムラマツが苦手な私には、ちょっと気になる鬼っ子です。
>メーカーのダークさに素材の冷たさが混じって「氷の女王」みたいで、
おもしろいですね。私の感想は、ある意味逆。私は熱さを感じました。「フルートで、これってアリ?」って思いました。記事にも書きましたが、なんかサックスぽい音になるなあと思いました。
元々持っている音色が(上坂先生にして、めいぷるさんにしても、私にしても)違うので、聞いた感じが違うのかもしれません。
それにしてもGPTユーザーでしたか? 意外! 生粋のMっ子(って、表記がすごいなあ)かと思ってました。
>プロにも相性の合わない楽器がある
確かにGPTって、個性が強そう…。でも、逆にいうと、ハマルとベストパートナーでしょうね。私は…イケそうな気がしますが、実際のところは吹いてみないと分かりませんけれどねえ…。ああ、吹いてみたいGPT。チャンス、あるかな?
>その時の実力に見合った相性が大きく技術進歩に左右されますからね
謙遜や卑下をしても下位モデルに甘んじるのも良くないし、金に飽かして、あまりに分不相応な楽器も良くないということでしょうね。本来は、今の自分の実力よりも少し上の実力の人向けの楽器が、自分をそこまで引き上げてくれる…と考えていいかな? たしか、笛先生も同じような事を言ってました。
そう考えると、私にとって、アゲハは、ちょっと贅沢な先生かな?
>転売目的なら「24Kゴールドフルート」を、演奏目的なら「メルヴェイユ」を所望
ここ、笑えました。転売目的なら確かにK24ですよね。
でもこれ、扱いがとても大変。やわいので、相当丁寧に扱わないと転売目的も大変ですよね。
お金があれば、全メーカーの全シリーズを揃えるのに・・・・。気分で色々遊べて楽しそう(笑)
>橘さん
>でもこれ、扱いがとても大変。やわいので、相当丁寧に扱わないと転売目的も大変ですよね。
そうですよ、柔らかいですよ。まあ、24Kは特に…ですが、フルートの材質って、金とか銀とか、柔らかい金属が多いですねえ。おそらく加工のしやすさからなんでしょうが、私のようなパワー系の人間にとっては、結構扱いに気を使います。アゲハがよくバランスを崩すのだって、私が指力で曲げている部分だって、多少はあると思うし…。
>お金があれば、全メーカーの全シリーズを揃えるのに・・・・。気分で色々遊べて楽しそう(笑)
大きく出ましたね。たぶん、国内メーカーのフルートを揃えるだけでも、最低2億円は、かかると思います。私なら、フルート買わないで、ちょっと大きめな家を買うかな。今の家はさすがに小さいので、世間並みの広さの住宅を所望です。湘南は土地が高いので、海沿いだと、2億円でも普通の住宅しか買えません。
でも、こうして考えてみると、フルートって安いですね。ヴァイオリンなんかだと、1台で2億円するものだってあるし、一流のプロはそのクラスのものを使っていたりするわけだから、そう考えるとフルートは安い。
そして、そんなフルートを安いと言っちゃう私は、楽器に関しては、金銭感覚がマヒしているかもしれない(大笑)。
皆さん「音」にすごく敏感で、それをまた、うまく文字に表していらっしゃいますよねえ。
私にはとても無理だ。
だって、自分としては、「繊細で、華やか、優美な」音にあこがれているつもりなのに、先日のクライスのイベントの試奏で、自分で吹いていいな、と思ったのは、銀より14金、18金あたりだったんだから。
それにしたって、そこまで、違いが聴き取れていたとも思わないし。
私の耳はどうなっているのか、まったく自信がなくなります。
でも、なんだかんだ言っても当分(一生?)次のフルートとはなりそうにないので、縁あって、私のところへ来てくれたPTPちゃんを吹きこなすべく精進しましょう。
でも、今まで、組み立てて、ちょっと音出しして、すぐ曲、って練習を長年(とぎれとぎれに)してきて、姿勢もアンブシュアも全然意識していなかったのが、数か月、基礎に時間かけ、いっつも鏡の前で姿勢や口の形を意識するようになってきたら、確かに「鳴り」は変わってきました。
今までさぼってきた分、まだ上達する「のりしろ」がある、と自分を叱咤激励。
そうだ、これを書くためにコメントしたんだった。
忘れて上のコメント送信してしまいました。
すとんさん普段メールチェックされないということなので。
コンサート情報ありがとうございました。
返信しています。
前のコメントにも書きましたが、私のフルートはムラマツEX(オフセットリング)です。そんなに数多くのフルートを吹いた経験があるわけではありませんが、とても良いフルートだと思います。試奏した金のフルートにもあまり遜色がないくらいに。本当にそう思います。逆に言うと、金のフルートにEXの10倍(24金とかなら40倍くらい?)の価値を感じるかというと、それはあまり・・・・・・・・・。
(根が貧乏性だからかなあ)
フルートを人前で吹くときはほとんどクラシックの曲ではないのですが、ムラマツがポピュラーに合わない、ということはあまり考えたことはありませんでした。
>sugarさん
>私の耳はどうなっているのか、まったく自信がなくなります。
別に自信とかそういうものではないんですよ(笑)。「好きなものは好き」、それだけなんです。
>自分で吹いていいな、と思ったのは、銀より14金、18金あたりだったんだから
それ、普通です。多くの人はそう思うはずです。だから、正解。私のように「金より銀の方が好き」なんていうのは、へそ曲がりだから(大笑)。
>今までさぼってきた分、まだ上達する「のりしろ」がある、と自分を叱咤激励。
はい、お互い頑張ってゆきましょう。
業務連絡。サザン通りオールスターズに行きます。
>inti-solさん
ムラマツEXって、今回の吹き比べをして、改めていいフルートだなあと思いました。値段が(ムラマツの中では)安いので、私、ちょっとナメてましたが、いやいや、なかなかどうしてって感じでした。
>フルートを人前で吹くときはほとんどクラシックの曲ではないのですが、ムラマツがポピュラーに合わない、ということはあまり考えたことはありませんでした。
考えることはないです。EXがポピュラー向きでないのは、私が吹いた場合です。私とinti-solさんは別人ですし、音色も違うから、私とは結果が変わるでしょうし、最終的にはどんなフルートであれ、奏者の音色で奏でるわけですから、どのフルートを吹いても、結局inti-solさんの音色になっちゃうわけですから、私の記事など気にしない気にしない。
でも、私がポピュラーを吹く時にフルートを選んでいいと言われたら、やっぱりムラマツは選ばずに、おそらくヤマハの洋銀か、ソナーレの洋銀、百歩譲ってパウエルの総銀にすると思います。私の中で、マイクのノリが良いフルート(これがポピュラー向けという意味です)は、断然、この三つなんですね。もっとも、アルタスはあんまりポピュラー向けではないと思いつつ、平気でこれでポピュラー吹いている私ですし…そんなものです。
ところで、笛先生がショーロのバンドを作ったと言ってました(し、ライブに来いと言ってました)が、ショーロってご存じですか?
確かに、言われてみるとムラマツフルートって自分で吹いているときは、独特の「ムラマツフルートの音色」を感じるのですが、マイクをとおした音を録音で聞くと、他のフルートとの違いがあまりよく分からなくなる気がします。
私のつたない演奏ですが・・・・・
http://www.youtube.com/watch?v=GLTwdlZDLdc&fmt=18
ショーロ、自分で演奏したことはないですが、知っていますよ。ブラジル音楽ですね。ブラジルといってもサンバとは違います。フォルクローレにも相通じる「泣き」の音楽です。
>inti-solさん
演奏聞きました。“つたない”とおっしってますが、私に耳がないせいもありますが、「フルートはプロ奏者ですよ」と言われても、まったく疑問を持たずに聞いてしまうほどです。これだけフルートが吹ければ、別にクラシックフルートをやる意味も必要もないような気がしますが、それは本人にしか分からない理由ががおありになるんでしょうね。
しかし、これまた、私の馴染みのない世界で(汗)…。これはフォルクローレですか? 昔アニメ「母を訪ねて三千里」で流れていた音楽に近い響きがあるようなないような…。
馴染みがない世界のせいか、笛先生がやっている音楽(彼女はブラジル音楽が専門のフルーティストなんですよ。一番お得意なのがボサノヴァだそうですが…。ジャズフルーティストは世を忍ぶ仮の姿なんだそうです)と同じに聞こえます(失礼)、と言うか、これとそれの違いが、まったく分かりません。
ブラジル系と言うか、南米系と言うか、たくさん音楽ありますね。たくさんあるのに、それらの違いがまったく耳で聞き分けられない私です。情けないです。クラオタなんです。真剣に南米音楽をやっている人から見れば、あきれちゃうでしょうが、素人なんで勘弁してください。
サンバ・ショーロ・ボサノヴァ・フォルクローレ…それらの違いも何となく分かるようで分からない私です。たぶん、ブラジルとアンデス(フォルクローレはアンデス音楽ですよね)は全然違うのだろうなあ…。
> 別にクラシックフルートをやる意味も必要もないような気がしますが
意味とか必要性と言われてしまうと少々困ってしまうのですが、単純にクラシックの曲も吹きたいという、それだけのことなんです。私がクラシックに興味を持ったのは比較的最近のことなんですが、聞いてみると「吹きたい」と思うような良い曲がたくさんあるので。
フォルクローレというのは、日本語にすると要するに「民謡」「民族音楽」なんです。日本の民謡でも沖縄民謡と津軽三味線では全然違うのと同様、「フォルクローレ」と言ってもメキシコとペルーとアルゼンチンではかなり違います。多分ショーロやボサノバに比べるとフォルクローレはかなり曖昧で雑多音楽ジャンルです。
リンク先で演奏しているのは、アルゼンチンのフォルクローレですが、いわゆる「アンデスのフォルクローレ」ではありません。(アンデスのフォルクローレは先住民の要素を強く受け継いでいますが、アルゼンチンのフォルクローレは、もう少しヨーロッパ的な要素が強い)
でも、多分ジャンルの違いなんて、分からなければ分からないでいいと思うのです。素晴らしい音楽は素晴らしいということに意味があるので、音楽のジャンル名は二の次の問題ですから。
で、私もフォルクローレ一辺倒だからブラジルの音楽はそんなに詳しくはありませんが、サンバ・ショーロ・ボサノヴァ・フォルクローレ、違いはもちろん大きいですけれど、相通じる部分はあると思います。
>inti-solさん
>> 別にクラシックフルートをやる意味も必要もないような気がしますが
確かにこれは、不躾な言い方でした、申し訳ない。ただ、あれだけフルートが達者に吹けて、なおかつ楽しんでいらっしゃられるので「なんで、今さら、難行苦行のクラシック・フルートを?」と思っただけです。
クラシック音楽は、とにかくルールが多いですし、制約が多いので、自由に楽しめるジャンルがあるなら、そっちでいいんじゃない? という素人発想です。
興味を持ったので、吹いてみたい…これは立派な動機です。胸を張っていいと思います。
フォルクローレの解説、ありがとうございます。分かったような分からないような…、でもいいんです。
>でも、多分ジャンルの違いなんて、分からなければ分からないでいいと思うのです。素晴らしい音楽は素晴らしいということに意味があるので、音楽のジャンル名は二の次の問題ですから。
まったく、同感です。そう、素晴らしいものは、素晴らしい。はい、そうですね。
自分の楽器の、他の人の評価って、
かなりドキドキしますね…。
順番的に、くるぞくるぞ、次来るぞ、きゃーきたー!!
たとえば娘のコンクールの結果を聞く母の気分でした。(笑)
…といっても、私はADなので、正確にはこの中にはないのですが。
年齢が妹とタメ、というお年頃のフルートで、
前のオーナーはプロだったので、よく乗りこなされ、吹きやすいんですよ。
以前同じモデルの他の楽器をふく機会があったのですが、こうも当たりが変わるものか、と、驚いたことがあります。
>tomomi-alooohaさん
>自分の楽器の、他の人の評価って、かなりドキドキしますね…。
気持ち分かります。母の気分ですか。私は恋人の気分ですね。「自分の愛する女性は、他人の目で見るとどうなんだろうか?」ってね。誉められれば素直にうれしいし、悪く言われれば納得できないし、みたいな?
>前のオーナーはプロだったので、よく乗りこなされ、吹きやすいんですよ。
上手に手ほどきを受けていたのでしょうね。よくその手の話を聴きますので、私も自分のフルートを良い音がいつも出るように気をつけていますが…きっと私じゃあ、力不足なんだろうなあと思います。
>以前同じモデルの他の楽器をふく機会があったのですが、こうも当たりが変わるものか、と、驚いたことがあります。
自分のフルートの方が良いなら問題なしですが、もし逆だと…私は落ち込むかもしれない(汗)。